賢者の冒険   作:賢者さん

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ドラクエ5に行ってみた4

 

 

 

「愚かな人間よ、所詮そなたなど周りから勇者だと囃し立てられただけの哀れな存在だ」

 

「はぁ…はぁ…どうやら、そうみたいだね…」

 

もはや勝負はついたとばかりに何やら言葉でも精神攻撃をしているミルドラース…やはり魔族だけあって人間の絶望などといった負の感情は大好きなのでしょう。対するアランもその言葉を否定することなく、今の状況を考えれば認めざるを得ないのかもしれません。

 

「ようやく認める気になったか。ならば…」

 

「ああ、どうやら俺はまだ勇者になれていないらしい…こんなもん邪魔なだけだった」

 

「…なに?」

 

ついに負けを認めたと思いきや天空の剣を地面に突き刺し、防具を外していくアランにミルドラースもその行動の真意が掴めませんでした。諦めたにしても装備をわざわざ外す理由などありませんし、そのまま絶望の中で散れば良いだけだったのです。

 

「それじゃあ…ここからは賢者アランが相手になってやる」

 

アランの身体をベホマの光が纏い、戦いの疲れを癒やし放たれた言葉は降参や後悔の言葉ではなく…「次は賢者として戦う」というミルドラースには何を言っているのかわからない内容でした。これ以上何をどう足掻いたところで勝ち目などないはずなのに、その表情には絶望などの負の感情は相変わらず見えることはありません。

 

ミルドラースへと放った言葉の通り、諦めるどころか自称勇者から自称賢者へとその場で気持ち的に転職したアラン…他の人間がそれをやったなら何も変わることなくそのままミルドラースによって葬られていたことでしょう。

 

しかし天空の武具を外したアランの変化は劇的なものでした。

 

それもそのはず…天空の装備に勇者と認められていない者は1つも装備できないはずの物をアランは無理やりフルセットで装備していたのです。本来ならば1歩も動けないはずが、それでも戦闘行動までできた事によってミルドラースと戦えてしまっていたのでした。しかしやはり天空の装備に認められていないため、武具のほうもアランのほうも本来の力を発揮することができなかったのです。

 

本人がまったく意図せずに違う意味での舐めプを行っていた事になってしまっていたのですが、それでも流石に魔界の王であるミルドラースの真の姿に対して勝つことはできませんでした。反対に追い詰められてしまったため、負けるよりはと遂にアランは勇者として戦う事を諦めたのです。

 

そして天空の装備を捨てたアランの動きはそれまでのものと別人のようでした。これまでのミルドラースとの戦いにおいて天空の剣は切り裂くことすらままならず叩きつけるように扱っており、もはや剣でありながら鈍器とあまり変わらないような使い方をしていました。更に防具も動きにくいだけであり、本来のスピードを活かすこともできませんでした。そんな戦い方でもミルドラースを真の姿にさせることには成功したのですが、やはりそこまで止まりだったのです。

 

ところがなんということでしょう。天空の防具を捨てた事によって本来のスピードが戻り、剣を捨てて素手となった事で攻撃力が上がるというミルドラースにとって詐欺のような展開となり形勢が一気に逆転してしまうことになってしまったのです。

 

「貴様、一体…何をしたァ!?」

 

「言っただろ?勇者辞めて賢者になっただけさ」

 

「ふざけるなァァ!!」

 

しかしミルドラースが怒るのも当然でしょう。どこの世界に武器防具を外して名乗りが変わっただけで強くなる人間がいると思うでしょうか。そしてそんなアランの行為はミルドラースにとって馬鹿にされていると激昂してしまうのも仕方ありません。

 

そんな激しい怒りのミルドラースに比べ、装備を捨てたアランのほうは本来の戦い方に戻ったことでその力を存分に発揮していました。今までの戦い方が嘘だったかのように武神流の奥義は拳を当てることでその箇所を崩壊させ、反対にミルドラースの攻撃が当たったと思ってもひらりと躱しているのです。そして対するミルドラースは真の姿となったことで巨体となっており、アランにとっては攻撃し放題で会心の一撃打ち放題といった具合でした。

 

「これが閃華裂光拳…そしてこれがメドローアだ!」

 

魔族の姿から怪物へと姿を変えたミルドラースを武神流の奥義で殴り倒し、更にブオーンの時と同じようにメドローアで胴体に大きな風穴を開けられ…更にトドメとばかりに閃華裂光拳が怪物の顔へと突き刺さり、致命傷にもかかわらず未だ生きているミルドラースはやはりその名に恥じないだけの力を持っているようです。

 

「ぐふっ…よもやただの人間がこの私を倒すとは…だが…ただでは終わらぬ…」

 

全身を破壊され大きな風穴まで開けられているというのに絶命に至っていない魔界の王ミルドラース…まさしく魔物の王に相応しい生命力でしたがもはや戦える状態ではありません。そして己の敗北を悟ったからなのか最後の足掻きとばかりにミルドラースは自分とアランのいる空間を塞いでしまったのです。

 

「貴様もここで…朽ち果てるのだ………」

 

せめて道連れにするというミルドラースの最後の行いを止めることができず、息絶えた魔界の王とアランのみがその空間に取り残されることになってしまいました。いくらアランであっても空間をどうこうするような知識や力は持っていません。アバンであれば何かと便利アイテムを駆使して舞い戻ることもできるのでしょうが、残念なことにアランはそんな便利アイテムを持ち合わせていませんでした。

 

「えーと…どうしよ…」

 

アランの記憶の中では大魔王ゾーマを倒した勇者もアレフガルドに閉じ込められていたような気がするのですが、それはそれとしてここから出るのにどうすればいいのかまったくわかりません。精霊ルビス様的な存在が「よくぞ魔界の王を倒してくれました」などと言いながら助けてくれる展開を待ってみるものの、特に何も変わる様子も見当たりません。

 

もしかしたらトロッコに乗っている自称天空人を助けたりゴールドオーブ的な物を取り戻して、水没しているお城を浮上させたりしていればマスタードラゴン的な存在が助けてくれていたかもしれません。しかしそんなイベントなどまったく知らないアランにとって助けてくれそうなのは精霊ルビス様しか思い浮かびませんでした。

 

しかしそんな困ったアランの呟きは誰にも応えられる事なく闇へと溶け込んでいくのでした。

 

 

 

……

………

 

 

 

「アラン兄さん!!」

 

アランとミルドラースがどこか別の空間に移動したことによって誰もいなくなった戦いの跡地に大急ぎでやってきたのはリュカくんでした。

 

マーサとの再会を改めて喜び、そして今までの冒険の話をした後にリュカくんは再度魔界の地へと足を踏み入れることを決めたのです。自分の力不足が原因で置いて行かれた事は心のどこかで理解しつつも、だからといってそのままアランの勝利を信じて待つということが今のリュカくんには少し難しかったようでした。

 

サラボナで見た古の怪物ブオーンに対してだって何も役に立てなかったのですから、更に強大な魔界の王に対して自分が何かできるとまでは考えていません。しかしそれでも今まさにそんな敵に対して戦っているアランの事を思えば、たとえほんの少しであっても何かをしたいという気持ちしかありませんでした。

 

そしてそんなリュカくんの決断を聞いた母親のマーサもまたリュカくんと共にエビルマウンテンへと訪れていました。

 

最初はエルヘブンの長老たちから止められたりもしましたが、リュカくんの意思は固く1人で飛び出されるくらいならとマーサも一緒に行くことになったのです。もしアランが敗れていて魔界の王が残っていた場合には神々の力を借りてでもリュカくんだけでも逃がすためという魂胆もあり、そこには子を想う母の愛故にエルヘブンの長老たちも認めざるを得なかったという事情もあります。

 

しかしいざ魔界へとやってきてマーサが感じたのは「魔界の王の力を感じられない」という事でした。今までは嫌というほどその強大な力を感じられていたというのに、その圧迫感とでも言うべき圧力を感じなくなっていた事から「もしかしたら…」という気持ちを持ってやってきたのです。

 

「これは…アラン兄さんの剣…!」

 

急ぐリュカくんと一緒にエビルマウンテンを奥深くまで進んで行くと激しい戦闘の痕跡がそこかしこに残されているにもかかわらず誰もいません。そしてリュカくんはその場所でアランが装備していた天空の武具を見つけたのです。

 

もしアランが戦って敗れたのであれば遺体も残されているはずですし、勝っているのならアランがいないのはおかしな事でした。なのに天空の武具だけがその場に纏まって置かれているという不思議な状況は一体何がどうなったのかリュカくんにもマーサにもまったくわかりません。

 

「どうして兄さんの装備だけがここに…?アラン兄さんは…?」

 

「リュカ、落ち着きなさい。もしかしたらアラン様は神々の使いだったのかもしれないわ」

 

「神々の使い?」

 

どういった戦いが繰り広げられていたのかわからないため、マーサもリュカくんも状況を見て推測するしかできません。その中でマーサは『アランは神々の御使いであり、魔界の王を倒し役目を終えたことで天へと帰っていったのでは?』という予想をしたのでした。

 

何せ戦っていたはずの両者がおらず、そして装備だけがまるでその役目を終えたとばかりに置かれているのですからそれ以外考えられません。どちらかが道連れに自爆などをしたのであれば武具が纏まって置かれているはずはなく、更に天空の剣が地面に突き刺されて鎧や盾も一緒に置かれていることからそんなロマン溢れる希望のビジョンが浮かんだのでしょう。

 

アランが魔界の王を倒し、そして身体が光になって天へと戻っていったというのであればこの場に天空の装備だけが残されていたことに辻褄が合うと考えたのです。そしてそんな自身の推測をリュカくんに話して聞かせ、リュカくんもあまりの唐突な内容に半信半疑ながらアランがいないという事だけは理解することができました。

 

まさか真実は『伝説の武具を「重くて邪魔」という理由で脱ぎ捨てて戦っていた』なんて想像もできなかったのでしょう。リュカくんがもう少し成長していればアランの得意な戦闘方法が素手だと理解していたかもしれませんが、天空の装備が揃った段階でアランは一応装備していたので考えつくことができなかったのです。

 

「リュカ、エルヘブンへ戻って皆にこの事を伝えてあげましょう」

 

「うん…せめて兄さんの装備は持って帰っていい?」

 

「ええ、ここに置いておくわけにはいかないものね」

 

魔界の王が倒れたとしても周囲に魔物がいないわけではないため、リュカくんとマーサはアランの形見()の装備を持って地上へと戻ることにしました。激しく傷ついた痕のある武具を見て熾烈な戦いだったことは容易に想像できるリュカくんたちですが、天空の装備はアランの戦いにおいて足を引っ張るだけでまったく役に立っていなかったとは思わないでしょう。

 

こうして2人は魔界からエルヘブンへと戻っていったのでした。

 

 

 

 

 

そして時は過ぎ…

 

 

 

 

 

少年だったリュカくんは立派な青年へと成長していったのです。

 

魔界から戻ってきたリュカくんとマーサはエルヘブンで魔界の脅威が去ったことを伝え、しかしそのままエルヘブンに滞在することはありませんでした。それはマーサにとって残された責務…グランバニアでパパスの最後を伝えるという仕事が残っていたのです。

 

マーサはパパスに見初められグランバニアで王妃として過ごしましたが、ミルドラースによってグランバニアから連れ去られています。そして国王であるパパスがマーサを探す旅に出て非業の最期を遂げたため、せめてその立派な最期をグランバニアへと伝えたいと考えたのでした。

 

リュカくんと共にグランバニアへと戻ったマーサはサンチョらとも再会し、そしてパパスに代わって国政を執り行っていたオジロンにもその事を伝えました。その際に王妃であるマーサと王子であるリュカくんに「グランバニアに戻ってきてほしい」という旨が伝えられましたが、2人ともそれを固辞してしまいました。

 

そしてエルヘブンに戻った後しばらく母子で穏やかに過ごしていましたが、リュカくんの心の中には燻った思いがありました。リュカくんの人生の半分以上はアランと共に過ごしてきており、一緒にいた期間で言えばパパスよりも長かったのです。そしてパパスとは悲しい別れとなってしまいましたが、アランとは別れとも言えないような最後だった事が関係していました。

 

もちろんマーサが言っていた『天に帰っていった』というのも考えられないわけではありませんが、それならそれで別れの挨拶くらいしてくれるはず…という希望に似た思いもあったのです。そのため「もしかしたらアラン兄さんの事だから実はどこかでフラフラしてるんじゃ…」という考えも捨てきれなかったのでした。

 

リュカくんの中でそんな思いが大きくなっていき、遂に1つの答えに行き着いたのです。それは…「とりあえず探してみよう」という今までのアランの行動を受け継いだ考えでした。母親であるマーサを探す旅だって明確な目的地もわからずに飛び回って見つけていたのですから、何事も動き出してみないとわかりません。それが良い事なのか悪い事なのかわかりませんが、そんなアランの行動を受け継いだリュカくんもとりあえずアランを探しに世界を旅してみようと思ったのでした。

 

「リュカ、ぼーっとして何を考えてるのですか?」

 

「ん?ちょっと今までの旅の事をね」

 

「私たちとの旅の事?それともアランとの旅の事?」

 

「…どっちもかな」

 

少しばかり昔とも言えない昔を振り返っていたリュカくんに声をかけたのはサラボナで知り合った幼なじみフローラちゃんでした。そしてそこに合わせて聞いてきたのは金髪の幼なじみビアンカちゃんです。

 

リュカくんがマーサや長老たちを説得して許可をもらい旅立った後、ひとまず借りていた天空の盾を返そうとサラボナを訪れたのです。そしてルドマンに今までの旅の話をし、無事に母親と再会できた事やアランが魔界の王を倒した事などを伝えたのでした。当のアランはどこにいるのかと聞かれたりもしましたが、リュカくんもわからないため旅をしている旨を告げたところ…なぜかフローラちゃんが一緒に付いていくということになったのです。

 

フローラちゃんにとってアランは町の恩人でもあり個人的にも感謝している人物のためもう一度会いたいという気持ちを持っていました。そこに魔界の王を倒して世界を救ったというのですから、まさに本人の言っていた通り伝説の勇者だったのです。そしてそれだけでなく…マーサの言っていたという『アラン神の使い説』もフローラちゃんには何となく納得できる気がするものでした。

 

アランは初対面の時からフローラちゃんが結婚話に乗り気じゃない事を看破し、そしてその後にアランが取った行動は優しく話しかけるなどではなく上空に連れ出すというものでした。まるで地上ではなく空の上こそが自分にとって本来いるべきところとでもいうように自然に連れ出され、そして地上を見下ろす大きな視点で話を聞いてくれたのです。

 

そんな風に良いように勘違いされているアランの初対面の時の行動が、実は「子供は空が好き」というディーノくんたちで培った経験によるものだなんて知るはずもありませんでした。

 

そのためアランを探すリュカくんに同行したい、そして修道院とサラボナくらいしか知らない自分もまた世界を見て回りたいという気持ちに火が付いたのでしょう。

 

とはいえそれを簡単に許すほどルドマンは放任主義でも愛情薄い父親でもありません。しかし父と娘の苛烈なまでの口論を制したフローラちゃんは言葉通りにリュカくんの旅に同行することになり、ハラハラとドキドキが混在した2人旅が始まったのです。ルドマンとしてはいっその事リュカくんとフローラちゃんが一緒になってくれれば…という考えも頭を過りましたが、あまり余計な事を言うとまた舌戦になりかねないと自重したりという事もありました。

 

しかしルドマンの心配を他所にそんな2人旅も長くは続かず…サラボナを出発して報告がてら立ち寄った山奥の村でビアンカちゃんが旅の仲間に加わったのです。

 

アランにありったけの文句を言おうと思って待ち構えていたビアンカちゃんでしたが、その目的の人物が魔界の王を倒していなくなったなどと聞かされれば驚きを隠せません。しかしそれはそれ…勝手に置いていったことについてはまだ許していないため強引にリュカくんの旅に参加することにしたのでした。

 

そこにリュカくんがフローラちゃんという可愛い女の子との2人旅という事から嫉妬や焦燥といった感情があったのかどうかは本人にしかわからない事です。アランに文句を言うため…というだけのためにわざわざ探す必要など無いと思いますが、そんな事を言う間もなくビアンカちゃんは父親を言いくるめてトントン拍子に話を進めてしまったのでした。

 

そのまま3人で西の大陸を進み、途中ルラフェンという町では古代魔法を研究しているという老人に出会って念願のルーラを習得したりもしましたが…アランはルーラが古代魔法なんて言っておらず普通に使用していたため、なぜルーラを使えたのか本人がいないだけに謎は深まるばかりです。

 

ルーラが古代魔法と知ったことでマーサの言っていた「天の使い」説が説得力を増したりしつつ、ラインハットへ立ち寄ってヘンリーと旧交を温めたりしながら3人は旅を続けました。いろんな町などを巡っていると必ずと言っても良いほどに勇者の噂が流れており、もしかしたらアランがいるかもとそれを確かめたりしながら空振りばかりでもありました。

 

話というものは人から人へと話が伝わっていく間に少しずつ変わってきているのでしょうが、勇者の大きな噂は巨大な魔物を倒したり死者を蘇らせたりというものがほとんどです。そしてリュカくんはそんな噂を直接目にしているのですが、中にはリュカくんの知らない噂などがありアランがそこにいるかもという希望が出てしまうのでした。

 

そうやって勇者の噂を追いかける中で小休止として移動が楽になったためエルヘブンに帰ったら迎えてくれたマーサから「あらあらまあまあ…」と微笑ましく見られたり、グランバニアでサンチョやオジロンと話したりと母親を探し求める時とは違う穏やかな旅でした。

 

オジロンやサンチョはマーサやリュカくんがグランバニアに戻ってきてくれることを諦めていないようで「将来のお妃様を連れて帰って来た」などと言っては喜び、実は王子だったことにビアンカちゃんもフローラちゃんも驚いたりする一面もあったりしたのですが…とはいえ玉の輿を狙ってリュカくんと一緒にいるわけではないので2人ともあまり気にしていなかったりします。

 

もしこれが「どちらかを選んで結婚しなさい」というような選択を迫られていればリュカくんも心穏やかではいられなかったかもしれません。

 

しかしリュカくんにはアランとの旅の中でそういった面についてもアランの経験談を聞いていました。かつてリュカくんはアランになんとなく聞いた事を覚えていたのです。

 

「ねえ兄さん、兄さんは結婚とかしてないの?」

 

「俺くらいになると結構大変だったんだよ?たくさんの候補を用意されたりさ」

 

「その人たちはどうしたの?」

 

「ちゃんと皆幸せに暮らしてるよ」

 

こういった会話があり、リュカくんの中でアランは一夫多妻で全員を幸せにしたという認識になってしまっていたのです。実際は『魔王ハドラーを倒した後に大臣たちから娘などを結婚相手として提案されて断るのが大変だった』『その子たちは大魔王を倒したから平和な世界で幸せに暮らしている』という内容であってアランが幸せにしたとは言っていません。

 

地上を消し去ろうとしていた大魔王を倒したのである意味『幸せにした』という言葉は間違っていないのですが、そこをきちんと伝えなかったのはアランの中でちょっと見栄を張ってみたかったからなのでしょう。その結果リュカくんの結婚観が少々狂ってしまいましたが、それはきっと見解の相違というものなのです。

 

そんなかつてのアランとの会話を思い出しつつ、グランバニアを出た3人はまた勇者の姿を求めて各地を巡っていくのでした。

 

 

 

なおトロッコが設置されている洞窟なんて用事もありませんし、海底に沈むお城の存在なんて知ることもありません。そのため何かのきっかけでもなければお城はこの先も沈みっぱなしで、トロッコの洞窟では延々とグルグル回り続けるトロッコが存在するのでしょう。

 

 

 

そして奇跡の教団は今も勇者アランの偉業を広めており、ますますその規模を拡大しつつありました。

 

 

 

これらの流れを受けて、世界がどのように進んでいくのかは誰にもわかりません。

 

 

 

それでもきっと…アランの思想を受け継いだリュカくんが何とかしてくれるはずです。

 

 

 

この世界に天空の勇者が誕生するのかどうかは誰にもわかりませんが、アランが暴れに暴れた結果きっと天空の勇者も使命を課せられることなく幸せに暮らせるかもしれません。

 

 

 

リュカくんとフローラちゃんとビアンカちゃんが今後ラブコメを演じるのか修羅場を演じるのかわかりませんが、きっと空の上からパパスも暖かく見守ってくれていることでしょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

………

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「いやぁ助かったよ。俺は大魔王を倒した伝説の勇者アラン」

 

「ボクは勇者イレブンです。過ぎ去りし時を求めて旅をしています」

 

「へぇ~…よくわかんないけどなんか冒険のニオイがするね」

 

 

 

 

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