江戸にて夢を見続ける   作:すぱーくしーど

85 / 85
琲世vs神威 re:1

 

 

 投げ飛ばした神威はどうなっただろうか。多少ダメージが残っていれば幸運なのだけど……。

 

 考え事をしていると、瓦礫が飛んできたので手で弾く。弾いたあとに、目の前を覆い尽くすほどの瓦礫が再び飛んできたので、赫子で防いだ。神威はこれを待っていたのだろうか。赫子を下ろした瞬間、どこかに潜んでいたのだろう、振りかぶった神威がそのまま拳を振り抜く。防御も遅れて、顔にモロに喰らってしまった……。

 

 

「なぁなぁ、その触手だよりの防御はナンセンスじゃない?視界も塞がるし、触手による攻撃もすぐに出来ないから、攻撃手段も減るだろうに……」

 

「やけに饒舌ですね……!」

 

「それもそうさ、俺が本気を出しても壊れない相手(おもちゃ)なんて、この宇宙に片手で数えるほどもいなかった。最近は特に退屈だったんだよ。そんな時、その退屈を晴らす存在が……しかも俺に負けじと喰らいついてくるんだぜ?こんなワクワクする事が他にあるかい?なぁ、まだまだやれるだろ?もっと俺を愉しませてくれよ!!」

 

「体力切れは望み薄か……?どんだけスタミナあるんだこの怪物……!」

 

「褒め言葉かな?嬉しいよッ!」

 

「喜んだなら満足して去ってほしいですけどねッ!」

 

 1度目の神威との邂逅で、ユキムラ第弐は行方知れず。予備のユキムラも銀さんに渡してしまっている。格闘戦だけでは神威に勝つのは難しい……。

 

「それなら……ッ!」

 

「へぇ……。そんな事も出来るんだ。便利だね♪その触手」

 

 

 赫子をユキムラの形にして、分離させる。柄もしっかり滑らないようにして、握る感覚もバッチリだ。数振りして、コレで戦えることを確信。今度はこちらから攻める!!

 

「この星はイイね。ハイセがいて、夜王に抗うサムライもいる。他にもイイのがいるのかな?」

 

「宇宙海賊がこの星……。この国に何の用ですか!?」

 

「あー、お上が考えてることはよくわかってないんだ。俺はただ、この本能の赴くままに闘争を楽しみたい。命懸けの愉しみだよ♪」

 

「戦闘狂が……!」

 

「それも褒め言葉♪」

 

 赫子ユキムラと、拳。赫子と蹴りが交差する。現状はまだ渡り合えているが、僕はゆっくりとrc細胞が減っていく中、神威はどんどんとボルテージが高まっているようだ。先ほどに比べて技の冴えや攻撃の威力が高まっている。

 

 こちらもとっておきはあるが、短期決戦用ではあるため、万が一ここで勝ったとしても、銀さんや新八くんや神楽ちゃんの援護に行けなくなるのはマズい。なにより、神威を自由にしてしまうと、皆のもとにこの化物兄貴が向かう可能性が高い。それだけは避けたい。

 

 しかし、このままではジリ貧だ。時間稼ぎをした所で、目の前の相手は更にキレを増していく。それならば……。

 

 僕は覚悟を決めた。目の前の男に勝って、皆のもとへ無事に戻る覚悟を……。僕は一度目を閉じる。そして、もう一度目を空けた時、僕の左眼はさらに赫く輝いた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。

評価する
※参考:評価数の上限
評価する前に 評価する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。


  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

読者層が似ている作品 総合 二次 オリ

麦わらと夜兎(作者:人参腎)(原作:ONE PIECE)

 目を覚ましたら珍獣蔓延る無人島。名前以外の記憶を思い出せず、人間離れした怪力と治癒力を引き換えに太陽に嫌われた青年は、ある日砂浜で目を回す麦わら帽子を被った海賊と出会った。


総合評価:6606/評価:8.46/連載:31話/更新日時:2026年03月16日(月) 07:00 小説情報

侍の国においたわしい兄上殿を突っ込んだ話(作者:あんまん太郎)(原作:銀魂)

銀魂履修したら、鬼とか不老不死とか侍とかのワード見てなんとなく兄上を入れたくなりました。


総合評価:5041/評価:8.81/完結:15話/更新日時:2026年03月07日(土) 20:08 小説情報

お家に帰ろう(作者:睡眠人間)(原作:銀魂)

吉田松陽に拾われた子ども。彼女は記憶喪失だった。周りをこき使って暮らす少女は自分の欲求に忠実であった。長旅の末、己の正体を掴んだ果てにあるのは希望か。あるいは絶望か。松下村塾時代がメインです。原作第1話突入まで何話になるかわかりません。長い過去編をまとめました。下の方にあります。キャラ崩壊しています。気をつけてください。▼pixivに修正したものを転載し始め…


総合評価:2435/評価:8.53/連載:103話/更新日時:2026年04月08日(水) 00:41 小説情報

銀魂 真選組の新隊員(作者:残月)(原作:銀魂)

ある組織で殺戮兵器として育てられた少女は真選組に助けられ、自由を手にする。▼しかし、少女は自由の意味を知らなかった。▼無垢な少女が濃い面々に染められていく。そんな小説です▼


総合評価:4977/評価:8.42/連載:83話/更新日時:2026年03月06日(金) 20:20 小説情報

銀魂 SF時代劇の彼方者(作者:時杜 境)(原作:銀魂)

彼方者(あっちもの)、別世界の人間や死者を意味する言葉。▼妖刀・星砕を手に、彼女は用心棒として第二の生を謳歌する。


総合評価:4807/評価:8.51/完結:80話/更新日時:2026年04月19日(日) 20:30 小説情報


小説検索で他の候補を表示>>