おれを誰だと思ってる?ヒグマさんだぞ   作:親分

3 / 6
早く出さないとと思い、話の展開が急になりました
ヒグマさんの技はネタ系がいいのかかっこいい系がいいのか迷う!


ヒグマさんvs金獅子&???

 

 

「いい加減倒れたらどうだ…!」

「ハァ…ハァ…!ロジャーの勝利の報せを聞くまで…倒れる訳にはいかないな…」

「そうか…死んでも知らねえぞ…!!」

「敵の心配とは…随分余裕があるじゃないか……!」

 

肩がゆっくりとだが上下に動き、少し息を切らしているニューゲート。所々に切り傷があるが目立った傷は見当たらない。だが対照的にレイリーは右目は縦に斬られ、失明はしていないものの片目が見えないという、戦闘において非常に不利な状態に陥っている。

 

「後悔すんじゃねえぞッ!!」

「勝負の行方はまだ分からないさ…!」

 

 

「「──ッ!?」」

 

そう言ってお互いに剣を交わせようとしたその時、二人の間を斬撃が通り抜け地面に激突した瞬間、凄まじい突風が巻き起こる。吹き飛ばされまいと、二人はその場で踏ん張る。そして砂煙が晴れ、斬撃の飛んできた方向に視線を向けるとそこには空中で土で作られた巨大な獅子が現れては消える、そんな二人の戦いが見えた。

 

「──おいおいどうしたァ!てめえの得意な空中戦だろッ!?」

「この…バケモンがッ!!斬波ァッ!!」

「ひでえ事言うじゃねえか、俺だってただの人間だぜ?──三閃。」

「ゲフッ…!だが…準備は整った…!!」

「ああ?」

 

シキはフワフワの実の能力により、空中戦を最も得意としている。それは自他共に認める程の強さだ。だがそんな彼を鼻で笑うが如く、ただの脚力で渡り合っているのだ。空を蹴り、蹴る度にまるで爆発が起きたかのような衝撃が起きる程。その速度はフワフワの実を凌ぐ程だ。

 

シキは何度も獅子を作っては攻撃を試みたが、見事に全て切り落とされていた。こうなっては埒が明かないと両手に握っている刀を使い、技を繰り出す。その威力も他の者が見れば充分脅威となるが、その男の前では無力だった。それよりも強力な斬撃を放たれ、己の放った技と拮抗するまもなく身体を斬られる。

 

「てめえのその異様な強さ…何かの悪魔の実の能力なんだろ…?動物(ゾオン)系か?しかしそんなもの海に入れちまえば関係ねえ…!これで終わりだァッ!!」

「…」

「てめえの馬鹿げた強さでも海には打つ手無しだったようだな…!!ジハハ……!」

 

ヒグマのその強さは何かの悪魔の実の能力と推測するシキ。そして予め海へ飛ばしておいた斬撃により、海は斬られ、シキの能力が付与される。プカプカと空中に浮かんでいる海の塊をヒグマへとぶつける。全方向から襲ってきた海の塊に為す術が無かったのか、無抵抗のまま海の中へ引き込まれる。

 

「さあ、窒息させた後にてめえをどう殺してやろうか…──ッ!?」

「誰を…殺すって?──重・舞(ドン・マイ)ッ!!」

「てめえ能力者じゃ──ゴフッ……!!」

「残念、お前の推測はハズレだったようだぜ。」

 

シキは歓喜の笑みを浮かべ、ヒグマを捉えた海の塊を見る。殺し方を考え始めようとした矢先、その中から突然斬撃が飛んでくる。だが辛うじて回避する事に成功する。回避という行動を選択した為、ヒグマに向けていた注意が一瞬削がれてしまった。再びその姿を捕らえようと視線を戻すと、既に目前まで来ていた。そしてそのまま脳天に覇気を纏った蹴りを食らってしまう。白目を向き地面へと物凄い勢いで激突する。

 

「ヒグマァッ…!!さっきから攻撃がこっちに飛んできてんだよッ!それと、仲間を殺すのは止めろつってんだろうがッ…!!」

「──ッ!流石はニューゲートだな。破壊力に関しては申し分ねえ。だが、芯を捉えられねえなら何万発食らっても俺は倒れねえぞ?」

 

空を飛んでいたヒグマに突然衝撃が走る。ニューゲートのグラグラの実による仕業だ。どうやら戦場でも仲間に手を出しているヒグマの姿を見て、我慢が出来なかったようだ。ヒグマは焦りの表情を見せることなくニューゲートと睨み合う。

 

「面白ェ事してんじゃねえか、ヒグマァ…、お前を倒してゆっくり子種を貰うとするよ。」

「ウォロロロ、こんなやべえヤツらの戦い、おれも混ぜやがれ。」

 

後方から、リンリンとカイドウが共にやってくる。相手はどうしたのかと覇気を使い確認する。どうやらロジャー海賊団の幹部達を息の根は止めず、気絶だけさせてこちらへと来たようだ。ニューゲートはヒグマを止める為、リンリンはヒグマとの子を産む為、カイドウは楽しそうな戦いに参戦しヒグマを倒す為、各々の目的がヒグマの為、一時期的な共闘が出来上がる。

 

「てめえら邪魔すんじゃねえぞ。こいつは俺が倒す。」

「何を馬鹿なこと言ってんだい白ひげェ。早い者勝ちだよ。」

「お前こそ邪魔したら殺すぞリンリン。ヒグマの首を取るのは俺だ。」

「カイドウ、お前に俺が殺せるわけねえだろ?」

 

 

 

 

突如、吹き飛ばされてきたガープにヒグマは話しかける。

 

「おいガープッ!!」

「…!?なんだ…!!」

「てめえらの船に酒はあるか?」

「あぁ…、あるがそれがどうした?」

「この戦いが終わったらその酒を全部俺に寄越せ。それを約束できるならこの戦い、お前らの味方をしてやるよ。」

 

ヒグマのその提案した条件に疑心暗鬼なガープ。だか、今この場でこの男の相手をしては間違いなく負けてしまうと判断し、交渉を始める。

 

「…その後にお前が敵になる可能性は?」

「酒を貰ったやつにそんな事するわけねえだろ。」

「いいだろう…だがお前が怪しい動きを見せたら捕らえるからな。」

「てめえに俺を捕まえられるわけねえが…交渉成立だな。」

 

ガープが了承した事にヒグマは笑みを浮かべる。そしてガープは再びロックスを倒す為にロジャーの元へと急ぐ。ヒグマが敵へと変わった事により唖然とした表情を浮かべる三人。

 

 

「酒の恨みは恐ろしいからなァ。何人徒党を組もうが俺には敵わねえって事を教えてやるよッ!!」

 

ヒグマの体から覇王色の覇気が溢れ出す。気配が変わった事に三人は戦闘態勢に入る。そしてヒグマが刀を抜いたのを見た瞬間、無数の斬撃が三人の前に現れた。

 

「百閃煉魔──簡単に死ぬなよ?」

 




シキ、一時脱落
フワフワの実と同等以上に戦うヒグマさんかっけぇ!!
ヒグマさん、ロックス海賊団と敵対、酒の恨みは恐ろしいんだい!

高評価、感想待ってるぜい!




▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。