原作『乙女ゲー世界はモブに厳しい世界です』を基準に各キャラたちが、心霊や不可思議な体験を語る物語。

元々は原作10巻を読んでいてこういう会話していたのかなと妄想を膨らませていたのを書き起こしたものです。

思いついたら書いていくスタイルのため不定期更新となります。

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ノエル視点でお楽しみください。
時系列は、10巻、幽霊船騒ぎ後の怪談話で盛り上がっている場面です。


向かった先は

 怖い話ねぇ。といっても私、そういうのとは縁遠いところで生きてきたというか、ようやく最近人間に怖い思いをさせられたから、本当にその手の話は何も無いのよ。

 

 あっそうだ、替わりになんだけど、さっき体験した話してもいい?

 

 こうやって皆で広間に集まる前に、幽霊船がアインホルンにぶつかって一回揺れたじゃない。それまで私、古城攻略疲れでベッドに突っ伏していたんだけど、その揺れのせいでビックリして飛び起きちゃったのよ。

 

 寝起きのせいなんでしょうね、頭が上手く回らなくて困惑してたんだけど、間髪入れずに二回目の揺れが来たから、さすがに異常事態だと理解できて、即座にリオン達と合流しようと部屋を飛び出したの。そうしたらさ、船員が飛び出してきた私に気付いてこっちに来て、

 

「船長は、そちらの階段を上って左手の通路におられます」

 

って丁寧に教えてくれたのよ。お礼を言ってから助言通りに階段上って左側通路を曲がろうとしたの。

 

 そしたらさ、いきなり誰かが後ろから私の腕を掴んだのよ。ビックリしちゃったのと掴む手の力で後ろにすっ転んじゃった。でさ、ぶつけた頭さすりながら、私の腕を掴んだ奴睨みつけようと顔をあげたらさ、そこにすごい剣幕でこっちを睨みつけるマリエちゃんがいたの。

 

 あの時のマリエちゃん凄く怖かったなぁ。なんか、普段のマリエちゃんからは考えられない程物を言わせない気迫みたいなのを感じ取ったよ。睨みつけようとするの忘れちゃうほどだったんだよ。

 

 それでね、私が立ち上がってマリエちゃんになんか言おうとするとさ、すごい勢いで私の右腕掴んで「コッチ!」って無理やり反対方向に引っ張られたの。

 

 てか、マリエちゃん意外と力強いんだね。

 

 最終的にリオンに合流できたから良かったけど、どうして無理やり私のこと引っ張ったの?結構痛かったんだからね。ほら、掴まれたところちょっと赤くなってるでしょ。

 

 え、何?どうしてその船員の言葉を信じたのかって?

 

 うーん、よくわかんないなあ。なんか 『そうしなきゃいけない』 って思ったからかな?というか、このアインホルンが2回も揺れたんだよ。現状を確認するためにも船長に会うのが最優先でしょ。

 

 ん、何?リビアちゃん。通路ってデッキ出たところかって?そうそう!よく今の情報だけで場所わかったね!

 

 え、後で私の部屋に来てくださいって?なんで、わ、わかったわよ。行くからその顔やめて。リオンにもしてたけど、その顔のリビアちゃん本当に怖いんだから。

 

 ね、みんな。そうおもうで...

 

 ...みんなどうしたの?なんでそんなに怖い顔してるのよ?




ホラーっていうか意味怖の方がジャンル近そう。


記憶を掘り起こそうとするとき、案外周りの状況が見えないんですよね。

実際のところ、リビアやマリエ、5馬鹿たちは、ノエルの「目が覚めちゃった」以降でだんだん表情が険しくなっています。



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