ベル・クラネル、フィン・ディムナ、リュー・リオンの三人は、エスクァイア王により、異世界セフィーロに招喚され魔法騎士となり、【柱】の願いを叶えた。
オラリオに戻った彼らに、とんでもないレアスキルが発現し、厄介な騒動が巻き起こる可能性に頭を抱える主神たちであった。

これはダンまちと魔法騎士レイアースとのクロスオーバーです。
レイアース本編ではなく、エメロード姫の前の柱の時代です。

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アストレア・レコードが書籍化されると聞き、ダンメモはプレイしていないので、詳細が分からなかったので書籍化は嬉しく、その為、熱が戻ってきました。

時系列は本編15巻の後です。


異世界招喚、そして帰還

 破壊者(エニュオ)こと邪神ディオニュソスが引き起こした争乱――『狂乱の戦譚(オルギアス・サガ)』の後、ベル・クラネルはリュー・リオンに付き合い、【アストレア・ファミリア】の墓参りにダンジョンに訪れていた。

 その帰り道、気晴らしに単身(ソロ)でダンジョンを探索していた【ロキ・ファミリア】団長フィン・ディムナと鉢合わせ目が合った瞬間、3人の脳裏に声が響いてきた。

 

『我の願いを叶えたまえ…伝説の…【魔法騎士(マジックナイト)】達よ!』

 

 それと同時に彼らはダンジョンではなく、空中から巨大な空を飛ぶ魚の背中に墜ちていた。

 空飛ぶ魚に運ばれ、地上に降り立った3人を迎えたのは見た目は10歳前後の少年だが、実は800歳を超える魔導師であった。

 首席導師アリオンと男は、ここが彼らの居た世界とは違う異世界…セフィーロであり、この世界を治める【柱】エスクァイア王の願いを叶える為に招喚された事を伝えてきた。

 

「何故、僕たちを…この世界の問題はこの世界に住む人が解決しなければ意味がないのでは?」

 

 お人よしのベルはともかく、フィンからすれば乞われたとはいえ、関係のない世界の人の為に何故自分たちが呼ばれたのかが納得できなかった。

 彼には小人族(パルゥム)再興の為、フィアナを超え人工の英雄から本物の英雄になる事を目指すという自らに課した使命があるし、それ以前に【ロキ・ファミリア】団長としての義務と責任がある。

 これが自分たちの住む世界ならともかく、まったく関係のない異世界の為にまで働く気にはなれなかった。

 

「お前たちに選択の余地はない、王の願いを叶えない限り、お前たちは元の世界には戻れない」

 

 ベルとフィンはそれぞれのファミリアの団長であり、リューも働く店がある為、何としても戻らなければならない。

 3人は已む無く、エスクァイア王の望みを叶える為に【魔法騎士(マジックナイト)】となる為、アリオンに次ぐ導師クレフからこの世界の魔法を伝承してもらい、セフィーロ最高の【創師】に【魔法騎士】となるべく必要な武器を貰う為、沈黙の森に向かった。

 創師に従い森を抜けた先にあるエテルナの泉にて試練を受け、【魔法騎士】の武器に必要な伝説の鉱物【エスクード】手に入れた3人は、【魔神(マシン)】を蘇らせるべく、それぞれの【魔神】の眠る神殿へと向かった。

 その最中、エスクァイア王が差し向ける数々の試練を突破し続けた。

 憧憬を抱き様々な逆向を跳ね除けその都度成長してきたベル。先に述べた様に本物の英雄を目指すフィン。そしてトラウマに立ち向かい乗り越えたリューは、この旅で更なる心の成長を遂げていた。

 海の神殿にてフィンが【海神セレス】を、空の神殿にてリューが【空神ウィンダム】を、そして炎の神殿にてベルが【炎神レイアース】を蘇らせ、その心の強さを認められ【魔法騎士(マジックナイト)】となる事に成功した。

 しかし、その為の試練はかなり厳しかった。

 特にレイアースを蘇らせる時に立ちはだかったのは、元首席導師アリオンであった。

 

「何故、貴方が僕たちの邪魔を…」

「…既に私は首席導師ではない。次席導師であった我が弟子クレフは既に私を超えた。故に彼奴に我が地位を譲り、私はお前の試練となるべくここに来たのだ…王に対する責任を果たす為に…な」

 

 レイアースに認めてもらったベルだったが、立ちはだかったアリオンはその命を散らせたのだった。

 

 

 3体の【魔神】を纏い、エスクァイア王の下に辿り着いた【魔法騎士】たちは、自らのすべてを掛けて創った【魔神】を纏った王から決闘を挑まれた。

 

「セフィーロの【柱】をセフィーロの住人ではけっして倒す事は出来ん。しかし、我の本質は戦士なのだ」

 

 戦士として勝敗の見えない戦いを望んでいるが、【柱】である以上それは叶わない。

 エスクァイアはセフィーロという国を愛している。

 自らの願いの為にこの国を争乱を招く訳にはいかなった。

 エスクァイアは柱になる前は、この国唯一の魔法剣士であった。

 武人肌の男で、戦う事に喜びを見出す戦闘狂一歩手前の男であったが、無辜の民が傷つくことを嫌っていた。

 セフィーロの柱の資格を得ていたが、柱になる事をなかなか承諾しなかったが、アリオンの説得にとうとう折れ、柱となった。

 セフィーロの平和の為に、エスクァイアに柱となる事を敷いたアリオンは、戦う事が出来なくなり、日々の鬱屈をその心の強さで無理に沈めていた王に対し、罪悪感を抱いていた。

 だからこそ、魔法騎士招喚を認め、彼の願いを叶える為にベルの試練としてその命を捨てたのだった。

 

「しかし、ついに我の欲求は限界に達してようとしている。このままでは我は己の欲求により、この平和な世界を争乱に満ちた世界へと変えてしまうだろう…その矢先に見つかったのだ。我以上に【柱】となるに相応しい心の持ち主をな」

 

 その名はエメロード。導師クレフの弟子であり、間違いなくエスクァイア以上の【柱】となれる逸材である。

 

「さあ、我と戦え!そして我を打倒して見せよ!!身勝手で汝らには傍迷惑以外の何物でもないが、我の願いは戦士として全力を出し、戦いの中で死ぬ事よ。必死に戦い我を倒して見せよ。さもなくば我は汝らを打倒し、新たな【魔法騎士】を招喚するだけだ」

 

 身勝手ではあるが世界の維持の為にやりたい事を出来ずに燻っていたエスクァイアに多少の同情も感じ、何より何としても元の世界に戻りたい【魔法騎士】たちはその戦いを承諾した。

 戦いは苛烈を極めた。

 【魔神】を纏っているとはいえ、世界そのものを支える【柱】であるエスクァイアは【暴喰】、【静寂】、【猛者】、【黒い猛牛】、【怪人(クリーチャー)】はおろか【ゼウス、ヘラ・ファミリア】の【最強】と【最凶】など元の世界の強者・強敵たちすら遥かに凌駕していた。

 それどころか【黒竜】すら相手にならないかも知れず、天界に滞在する【神の力(アルカナム)】を封印されていない神々に匹敵する強さを持っている為、【魔法騎士】たちも魔神を纏っていなければ、一瞬で殲滅されていただろう。

 戦闘は苛烈を極め、【魔法騎士】たちは何度も追い詰められたが、このセフィーロ培った心の強さでそれを跳ね除け、三体の【魔神】を一つに纏めた【合体魔神レイアース】の力により、ついにエスクァイア王の創造した【魔神】を貫いた。

 

「…見事…だ。ありがとう…そして、こんな事に付き合わせて済まなかった…」

 

 エスクァイア王の謝意を聞くと同時に【魔法騎士】は元の世界…ダンジョンの中に戻っていた。

 急いでダンジョンから出てオラリオに戻った3人は驚愕した。

 セフィーロでは半年以上の旅を経たにも関わらず、こちらでは半年どころか数分も経っていなかったのだ。

 それぞれの本拠地(ホーム)に戻ったベルとフィンは自らの主神(ヘスティアとロキ)にステイタスの更新を頼み、それぞれの主神を驚愕させた。

 ベルはLv.7に、フィンはLv.10にランクアップしていたのだ。

 実はフィンは、まだ公表されていないがクノッソス攻略戦後、リヴェリアやガレスと共にLv.7にランクアップしていたのだが、それから時を待たずしていきなり3ランクもアップしている事に主神であるロキを驚愕させた。

 そして共通するレアスキルが発現していた。

 

 

 

魔法騎士(マジックナイト)

  ・心が強くなるごとに成長率が上がる。

  ・心の強さによりレベルブースト。

  ・心の強さに比例して精神操作完全無効化。

  ・ステイタス自動更新。

  ・主神が送還されてもステイタスが封印されない。

 

魔法伝承(アクセブト)

  ・セフィーロでの魔法が使える。

  ・心が強くなるごとに新たな魔法を覚える。

  ・これらの魔法では精神(マインド)が減らない

 

 

 このスキルによって既にベルとフィンは自動的にランクアップしていたのだ。

 エテルナでの試練を乗り越え伝説の鉱物【エスクード】獲得、【魔神】を蘇らせ認められた事、そして遥か格上であるエスクァイア王打倒が偉業となってランクアップしたのだった。

 そしてこのスキルは当然リューにも発現しており、主神(アストレア)不在にもに係わらずステイタスが自動更新され彼女も知らない内にLv.9にランクアップしていたのだ。

リューはLv.4の状態でかなりの試練にいどんでおり、更新されれば、2ランクアップが可能な状態であり、更に今回の偉業が加わった為、一気に5ランクアップしたのだった。

 その直後、フェルズからベル、フィンとその主神、リューと雇い主であるミアの6名にウラノスからの召喚命令が通達された。

 祈祷により、他所からダンジョン内で干渉を受けた事を悟ったウラノスが事情を聴くべく呼び出したのだ。

 事情を説明され、神々は頭を抱えた。

 神である彼らは当然、異世界セフィーロの存在を知っており、自分たちの世界から【魔法騎士】が招喚されるとは思ってもいなかったのだ。

 【魔法騎士】が招喚されるのは地球という平行世界からが殆どだったからだ。

 これだけではなく、更にベルに【炎神召喚(レイアース)】、フィンに【海神召喚(セレス)】、リューに【空神召喚(ウィンダム)】という戦闘中に魔神を召喚できるというやばすぎるレアスキルも発現していた。

 【魔神】は創造主の従属神に過ぎないとはいえそれでも神であり、【魔法騎士】に纏われている時は全知零能になったこの世界の神々と違い、一体だけでもオラリオを壊滅ざせるどころか【黒竜】討伐すら可能な強さである。

 

 

 

 

 

 話し合いの結果、ベル、フィン、リューのランクアップはウラノス公認の下、戒厳令が出されることとなった。

 【魔法騎士】の事を知られれば、他の神々が問題を起こし、オラリオが混乱する事が目に見えていたからだ。

 不可抗力な理由でランクアップの件が発覚したとしても、表面上は罰則を科すが形だけで、実質罰則無しという約束であった。

 ただし意図的にばらせば、かなり重い罰則が科せられるが…。

 ミアも、この件を意図的にばらせば、例え相手が主神であるフレイヤであっても(魅了されない限り)店の営業停止と高額の罰金を科せられる事となった。

 

「すみません、ミア母さん」

「まったくだよ。でもまあ一概にリューのせいってわけじゃない。悪いのは勝手に教えて巻き込んでくれた(バカ)共だよ」

 

 ★☆★

 

「フィンさん…これからセフィーロはどうなるんでしょうか?」

「そうだね。エメロード姫はエスクァイア王より優れた【柱】になるとの事だけど…だからこそ彼女は王以上に辛い事になるかもしれないね」

「どうしてですか?」

「人の心っていうのは本人でも、制御するのは難しいからね…ねぇ、リュー…」

「な…何の事でしょうか…」

「…君のベルに対す「わーわーわー!」」

「ど…どうしたんですかリューさん?」

「フィン…その事はベルには…」

「ハハハ、悪かったよ」

 

 半年にも及ぶ異世界セフィーロでの旅の経て、彼ら3人はファミリアを超えた絆で結ばれる事となり、その事で色々な騒動に巻き込まれる原因となる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




この話も続きは書くつもりは今の所ありません。
いきおいで書いただけなので…。

一応構想としては、この後の16巻の時系列になるんですが、この経験により、フィンにもフレイヤの魅了が効かなくなるし、魔法騎士としての絆が強いので、ヘスティア・ファミリアをフレイヤ・ファミリアが襲撃にも、フィンとリューが駆け付ける事になります。
で、魔法騎士のスキルより返り討ちにしてしまいます…その後は…どうしましょうかねぇ~。


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