【完走】ようこそ実力至上主義の教室へAクラス最速卒業RTA:1億ポイントルート   作:enari_K

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いつも誤字報告ありがとうございます。


一之瀬帆波は許されない

 

 

─────私はいつ間違ってしまったのだろう。

 

7月の期末試験は私達にとって余裕な試験のはずだった。私達はBクラスという比較的勉強ができるクラスで、千尋ちゃんが前回の中間試験のとき神崎くんがやってくれたのと同じく、過去問を配布してくれたから今回の期末試験の答えを知っていたからだ。千尋ちゃんは「私も一之瀬さんの役に立ちたかったので」と言っていた。

 

…結果として私達のクラスは3名の退学者を出してしまった。千尋ちゃんが配ってくれた過去問は間違っていたのだ。しかし減ってしまったクラスポイントより私にとって辛かったのは私達のクラスから退学者が出てしまったことだ。後に坂柳さんからプライベートポイントで点数を買えば彼らを救えたと聞いたとき、何のために自分はプライベートポイントを集めてたのだろうと気付いた。千尋ちゃんの絶望に染まった顔を見た、私は彼女にこんな顔をさせるためにクラスのリーダーになった訳じゃない。私は理解した。私はこのクラスのリーダーに相応しくないのだと。そしてこの惨状は私がリーダーをやっていたから起こったものだと。

 

 

…私はその事実に耐えられなかった。

 

だから私は部屋に引きこもり、学校に行かなくなった。そうすれば見たくない事実を見なくて済むのだから。そうしているとある日綾小路くんが訪ねてきた。

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

…今や有効ではなくなったDクラスとBクラスの同盟の話をしにきたと言えば一之瀬はオレを部屋の中に入れてくれた。きっと彼女は同盟が崩壊したことを知らないのだろう。今からオレは一之瀬帆波を一度壊して駒にする。

 

「────ずっと不自然に思っていた。お前ほどの逸材がBクラスに居たこと、そしてたかがクラスメイトが数人退学しただけで引きこもってしまうくらい弱いお前が無理をしてでもリーダーをやっていたこと。一之瀬、何か隠してるだろ?」

 

「隠してるって、ニャにをかな?!」

 

「お前がそれを話さないなら、BクラスとDクラスの同盟はこの場で破棄させてもらう。」

 

こう言えば一之瀬は話さざるを得ない。一之瀬は観念したのかポツポツと話し始めた。母子家庭で家が貧乏なこと。妹が欲しがっていたものを母親がプレゼントするために無茶をして過労で倒れたこと。それを見た一之瀬が妹が欲しがっていたものを万引してプレゼントしたこと。万引した事が母親にバレて万引した店に謝罪に行ったこと。

 

「お前のその善行は恐らく過去の罪から来ているものだろう?」

 

「だがクラスメイト全員を守ると誓っておきながら結果としては誰一人守れていない。」

 

「それにそのクラスメイトから集めたポイントだって持ち逃げしてるじゃないか。」

 

「少なくともオレはお前を許さない。」

 

 

 

◇◆◇◆◇

 

 

 

 

…一之瀬帆波を駒にすることが出来たのに加えて予想通り櫛田がEクラスに入ったのと1年の4クラスそして3年Aクラスと同盟を結べたのも含めて十分な裏工作が出来ている。…アイツが帰って来る事を考えてなかったオレは櫛田を駒にして今後有利に立ち回ることを考えていた。だがアイツがEクラスを建てた所でかつて駒として運用していた櫛田桔梗も連れ戻すつもりだと理解したオレは櫛田の利用方針を変えた。具体的には櫛田が手持ちの1000万プライベートポイントで次回の特別試験においての理事長の協力を買うという手段を思い付くように誘導した。…Eクラス生徒の最大の目的はAクラス特典の直接購入だ。そのためには一度はAクラスになってクラスポイントの売却をしなければならない。特別試験が後何回あるか分からない以上学年末特別試験は確実に勝ちに来るだろう。そのために理事長の協力を買おうとするはずだ。

 

アイツは一度も特別試験をまともにやったことがない…。これは坂柳前理事長と戦うときに相手に情報アドバンテージを持たせないためだろう。だからこそ、アイツには一度特別試験でまともに戦って貰う必要がある。それによってオレたちはアイツの戦い方や考え方を理解しなければならない。

 

以前Eクラスを偵察に行ったときに判明した情報から推察するにアイツはオレの父親と何らかの協力関係を結んでいる。…Eクラスで行われていた教育方法はホワイトルー厶で行われていたものと酷似している、だがホワイトルー厶で行われていた教育方法は長年の研究の末に出来上がったものだ。いくらアイツでもそれをすぐに考えつくのは不可能だろう。

 

では対価としてアイツは何を差し出したか。

 

まず思いつくのはオレを退学させることだ。…これはあり得ない。アイツは理事長なのだから今すぐにでもオレを退学に出来るがやってないこと、なんの問題も起こしてない生徒を退学にするのはアイツの求心力に影響すること、これらから考えてあり得ない。

 

…アイツが差し出せるもので他に何があるか。まずこの学校の理事長の権力がどの程度のものか分からない…。だからオレの父親が何を欲しがるかを考えてみる。すると一つの可能性が見えてきた。

 

オレの父親ならオレの退学が不可能だと悟ったら、この学校内でオレに試練を課して成長を促す方針に変えるだろう。その試練で退学するならそれで良し、生き残るならばオレにこの学校の理事長つまりアイツを倒してもらい、政界に通じているこの学校の確保も目論むはずだ。

 

…だが、今からオレをEクラスに入れるというのはあり得ない。今Eクラスで行われているのはオレが幼少期に終わらせたカリキュラムだからだ。

 

最近教師が入れ替わり始めたという情報からして、アイツは特別試験内外でオレに何らかの試練を課すつもりだ。…それがオレの父親との取引の対価だからかそれともそれすらも何らかの計画に組み込まれた内容なのかはわからない。だが、1つはっきりした事がある。

 

アイツとオレはどこかで1度戦うことになるだろう。それがいつ、どこでの話かは分からない。だからこそオレには、いやオレたちには情報が必要だ…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

オレがアイツに挑むときのために

 

堀北学がアイツに理事長選を挑むときのために

 

 

 






忙しい合間にちょこっとだけ書けたので1話だけ。

もしかして【本編完結】って詐欺?

  • 詐欺
  • 詐欺じゃない
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