雪のせいで停電とか水道などのライフラインが止まったり色々と不運が続いたせいで更新が遅れました。
それにちょっとこれから忙しくなりそうなので定期的に更新するのは無理になりました。
せっかくなんで連載へ向けてストックを溜めようと思います。
ストックが溜まったら出来る限り毎日投稿とかやってみたいですね。
定期更新出来ず本当に申し訳ない。
「なんだよ…あの光……?」
一護がゾンビ化した死神達を全員救出した後、謎の光が立ち上るを見た。
「黒崎一護」
訝しむ一護だが、その答えはすぐにやってきた。
「私の声が届いているだろう?」
その声の主はユーハバッハ。
一護とっては尸魂界を滅茶苦茶にした組織の親玉であり、一護の母親が死ぬ原因を作った男だ。
どういう仕掛けが働いているのかは知らないが、ユーハバッハの声が一護の耳に届いていた。
「黒崎一護。我等を光の下へと導きし者よ」
「感謝しよう」
突然敵の親玉が感謝を述べてきた。
意図が分からない。
だが絶対に碌でもない事だという事は直感で分かる。
「どういう意味だ?」
そう一護が問いかけると、ユーハバッハは妙に嬉しそうに答えた。
「お前のお陰で、我々は霊王宮へと攻め入る事が出来る」
天へ指を刺し、衝撃的な事を言ってのけた。
その言葉に一護は驚愕する。
その驚愕を察したのかユーハバッハは丁寧に解説する。
一護が纏っている衣は『
それは霊王宮と瀞霊廷との間に存在する72層にも渡る障壁を突破させる為である事。
そして何よりその際の障壁との摩擦から一護自身を守る為には王鍵以外の素材でないと作れなかった事。
「素晴らしい耐性。素晴らしい防御能力だ。死神が手に出来るものの中でそれに勝る衣は無いだろう」
「だがその絶大な防御力ゆえお前の突破した72層の障壁はその後6000秒の間閉ざす事は出来ぬ!」
その言葉を聞いた瞬間、一護は即ユーハバッハの下へと突貫する。
行き先はあの光の柱。あそこにユーハバッハがいる筈だ。
勿論、その行く手を見逃すほど星十字騎士団は甘くはない。
突貫した一護に向けて真っ先に攻撃を仕掛けた滅却師達がいた。
「死ね」
聖文字 “U” ナナナ・ナジャークープ
ユーハバッハより賜った聖文字は『U』。
奇抜な格好をした細身の男だが、対象の霊圧配置を観察・計測し「モーフィン・パターン」を打ち込み麻痺させる能力がある。
足止めにこれほど適した男はいないだろう。
先程のジジとの一護の戦闘を観察していたのかナナナは指先からモーフィン・パターンを発射する。
が、それを一護は紙一重で避ける。
ナナナの能力は確かに脅威だ。だが麻痺させるにはナナナのモーフィン・パターンが対象に当たらなければならない。
つまり当たらなければ問題は無い。
モーフィン・パターンを避けた一護は攻撃を仕掛けたナナナに斬月を一閃し月牙を放つ。
「どわぁ⁉︎」
反撃が来ると思っていなかったのかナナナはなんとか月牙を避けるが、月牙によって足場を破壊され、ナナナは落下し瓦礫に押し潰される事となった。
「ナナナのモーフィン・パターンを避けるとは…大した反射神経だ」
次に攻撃を仕掛けたのは星十字騎士団でも古株の滅却師。
聖文字“N” ──ロバート・アキュトロン
ユーハバッハにより賜った聖文字は『N』。
完聖体による高速移動とその手に持つ銃の霊子兵装を使い一護を銃撃する。
がそれも一護は紙一重で回避する。
だがその銃撃を回避する為に完全に勢いを失ってしまった。
その隙を突いて、次の刺客が現れる。
その刺客は一護に近づき、その首に人差し指を当てる。
「バーナーフィンガー“1”!」
聖文字“H” ──バズビー
桃色のモヒカン頭の男の人差し指から弾丸のような熱線が発射されそうになる。
(くそッ──!)
先程の銃弾を避けるのに勢いを殺してしまい、身動きが取れない僅かな隙を突かれてしまった。
このままでは回避が出来ない。
一護の首に灼熱の熱線が発射されそうになったその時に横槍が入った。
それは阿散井恋次の斬魄刀『
高速で放たれた蛇尾丸の刃がバズビーと一護を切り離した。
バズビーのバーナーフィンガーは不発に終わる。
「ギリギリ助かったなァ!一護!」
「俺の首がなッ!!!」
「ゴチャゴチャ言うなよ。当たんなかっただろが」
恋次の蛇尾丸の刃が一護の首をギリギリで掠っていた。
もし恋次がコントロールを誤っていれば一護の首は吹っ飛んでいただろう。
「行けよ。こいつらは通さねえ」
「詳しい事は知らねえが滅却師の親玉とは因縁があんだろ?」
恋次は一護に言う。
恋次も詳しい事情は知らないが一護にとってユーハバッハは倒すべき敵という認識は出来る。
王悦によって現世に送り帰された一護に何があったかは知らない。
それでも悩みを振り切り前に進む彼を手助けするのに理由などいらない。
かつて好意を持った女を救い、彼と戦う事で自分すら救った友が自分のケジメをつけようとしている。
一護の為に命を賭けるには十分な理由だ。
「譲ってやるよ。お前の仕事だ」
恋次のその言葉を受け取った一護は再びユーハバッハへと突貫する。
その行く手を阻もうと星十字騎士団達は一護を追跡しようとする。
「カッコつかねえから何度も言わせんじゃねえよ」
そしてそれを阻むのは護廷十三隊の死神達。
「通さねえって言ったろ」
十一番隊第三席・斑目一角
十一番隊第五席・綾瀬川弓親
九番隊副隊長・檜佐木修平
六番隊隊長・朽木白哉
十三番隊副隊長・朽木ルキア
死神達が星十字騎士団から一護を守るべく立ち塞がった。
「ユーハバッハ!」
一護がユーハバッハの元へと突貫していく。
「来たか。黒崎一護」
向かってくる一護に気づいたユーハバッハ。
ユーハバッハとしては迎え討つつもりらしい。
ユーハバッハは何故か一護の事を気に入っている節がある。
普段は冷徹な男だが一度気に入った相手にはとことん甘い所にあるユーハバッハはつい一護の相手をしようとしてしまう。
「私が行きます」
それを静止したのはハッシュヴァルト。
その意思を聞いたユーハバッハは「…そうか」やや不服そうながら少し考えてハッシュヴァルトにある物を渡す。
「お前に
受け取ったモノを見て、ハッシュヴァルトは目を見開き驚愕し、ユーハバッハからの信頼を噛み締める。
「有り難き幸せ」
精一杯の感謝を述べてハッシュヴァルトは一護の迎撃に向かった。
一護がユーハバッハを視界に捉えると、そこに共に戦った仲間である石田雨竜の姿を見た。
「石田……なんでお前が…⁉︎」
「───帰れ。黒崎」
驚愕する一護に石田は冷静に言い放った。
「
石田のその言葉に呆然とする一護に追撃するように石田は更に続ける。
「帰れ。命を無駄にしない内に」
「なんでお前がそこに居るんだって訊いてんだよ!!」
徹底的に拒絶する石田の物言いに一護は衝撃だった。
更に拒絶するべく石田は自身の弓を形成し一護に攻撃を仕掛けようとする。
「退け。私の役目だ」
それを静止したのはハッシュヴァルト。
その手には既にハッシュヴァルトの武器である剣が握られていた。
ハッシュヴァルトは跳躍し一護へと斬りかかる。
「ッ⁉︎」
一護は突然のハッシュヴァルトに驚きながらも咄嗟に斬月を抜き、鍔迫り合いになる。
「行くぞ。雨竜」
「はい」
残ったユーハバッハと石田は光の柱に乗り霊王宮へと向かう。
「永劫の訣れになるぞ」
「…承知の上です」
ユーハバッハの忠告に対しても石田は顔色一つ変えずに冷静に応えた。
2人が天へと昇っていく。
「石田ぁ!!!」
それを黙って見ている一護ではない。
石田を追いかけようと身を乗り出すが、ハッシュヴァルトがそれをさせない。
「行かせると思うか?」
ハッシュヴァルトは鍔迫り合いを解いて、一護に強力な一撃を放つ。
その一撃は一護を地面へと叩きつけた。
「お前の相手は私だ」
地面に倒れた一護にハッシュヴァルトは告げる。
「てめぇ…」
地面に叩きつけられた一護は何事も無かったように普通に立ち上がる。
「さっさとテメェを倒して、石田を問い詰めてやる…!」
一護の中でハッシュヴァルトは確かな障害と認識した。
聖文字“B”と聖文字“B”
同じ聖文字を持った者同士の戦いが始まった。
剣と剣がぶつかり合い、高速の剣戟が繰り広げられる。
一護は二刀の斬月を振るい、ハッシュヴァルトは両刃の長剣を振るい互いの剣をぶつけ合う。
「そういやてめえには斬月の借りがあったな」
一護は覚えていた。目の前の男がかつての天鎖斬月を折った張本人である事を。
「丁度いいぜ。斬月を折られた借りを今ここで返してやる!」
一護がそう言うと剣戟をやめてハッシュヴァルトから距離を取る。
「月牙天衝!」
横に剣を一閃させ放ったのは月牙。
ハッシュヴァルトはそれを長剣の一閃で斬り払う。
「やっぱ無駄か。けど本命はこっちだ」
月牙を切り払った事で僅かだがハッシュヴァルトに隙が生まれた。
一護は二刀の斬月を同時に振るう。
2つの斬月から放たれた月牙は重なり十字の形となる。
「月牙十字衝!」
流石のハッシュヴァルトもまともに喰らえばただでは済まない。
ハッシュヴァルトはそれを突然ハッシュヴァルトの左手に現れた盾で防いだ。
彼の霊子兵装の一つだろう。月牙十字衝を完全に防ぎきり、ハッシュヴァルトは無傷だった。
「今の技は大した技だ。だが」
「お前は私に傷一つ付ける事も叶わない」
すると一護に
突然一護の身体に十字の傷が刻まれたのだ。
「なんッ…だ…ッ⁉︎」
全く攻撃を受けた訳でもないのに突然生まれた傷に一護は困惑する。
何故だと思考を巡らす一護にハッシュヴァルトは告げた。
「私の推測だが、お前の聖文字『
「お前が先程ナナナやロバート卿の攻撃を聖文字の力で防がなかったのは、
そうだ。一護の聖文字『無色』には欠点がある。
一つ目は無効化するには
バンビーズ達は能力が分かりやすく理解するのは容易だったが、先程のナナナやロバートの能力は一護には一切分からなかった。
故に聖文字が使えず、自身の身体能力のみで避けなければならなかった。
二つ目はこの聖文字は滅却師としての能力を無効化に全振りしている事で血装などの純血滅却師特有の能力を一切使えない事だった。
「自慢のつもりは無いが、私の聖文字は多少難解でな。初見の貴様では理解出来ないだろう」
ハッシュヴァルトの聖文字は『
その能力ははっきり言って分かりにくい。
バンビエッタやバズビーのように派手で分かりやすいモノではなく、ナナナやキルゲのように使い所が難しいモノでもない。
ハッシュヴァルトの聖文字は
見た目だけでは到底分からない。
「更に貴様に絶望を与えよう。私には先程陛下より賜った
ハッシュヴァルトは自身の剣を突然手放し、ユーハバッハから受け取った物を起動し解放する。
解放されたソレは、瞬間に辺り一体を
その炎は見えざる帝国の建造物を燃やすだけでは飽き足らず溶け出す始末だ。
「ッ⁉︎」
その熱波に一護は咄嗟に全力で霊圧を解放し身を守る。
その熱波をまともに浴びれば全身を焼かれる所かそのまま焼死しかねない。
霊圧で自身を守りながら、一護はハッシュヴァルトが解放したモノを見る。
ソレは刀身が黒く焼け焦げた刀だった
「残 火 の 太 刀」
「護廷十三隊の総隊長。山本重国の卍解だ」
ソレは護廷十三隊総隊長『山本元柳斎重国』の卍解だった。
ユーハバッハが奪った卍解をハッシュヴァルトに渡していたのだ。
「私の聖文字をフル活用して漸く扱えるとは、陛下には頭が下がる…」
ハッシュヴァルトの聖文字『世界調和』は幸運と不運を操る能力。
自分に幸運を敵に不運を分け与え、自分にもし不運が起きたらハッシュヴァルトが持つ盾に不運を移し、相手に不運を分け与える正に反則じみた能力だ。
その能力をフルに活用して漸く扱えるのは残火の太刀の強大さ故だろう。
常に自分に幸運で守り続け不運を盾に移し続けていなければハッシュヴァルトは既に消し炭となっていた事だろう。
残火の太刀の炎から自分を守るのに精一杯で、盾に移している
それを何の能力も使わずに扱えるのは持ち主である山本元柳斎重国とユーハバッハだけだろう。
だが使い手でも無いのに扱えるだけでも充分にとんでもない事だ。
残火の太刀は存在するだけでも脅威の卍解だ。
しかもハッシュヴァルトはその使い方をその目で目撃している。
常に自分を幸運で守り、攻撃には最高峰の残火の太刀を手にしたハッシュヴァルトは正に最強の滅却師と言っていいだろう。
「はっ…上等だ。そっちが使うのが卍解ならこっちも卍解すりゃいいだけだ」
「させると思うか?」
一護が卍解を解放しようとすると、残火の太刀 東『
全ての炎を切先に集めた触れたら即死の消滅の切先が一護に迫るが、一護は跳躍して避ける。
「逃さん!」
次にハッシュヴァルトが跳躍した一護に放ったのは残火の太刀 北『
刀身の延長上にある物を全て消し飛ばす業熱の熱波が空中で身動きが取れない一護を襲う。
逃れられない一護は焦る様子も無くただ一言だけ漏らす。
「卍 解」
その一言と共に卍解が解放される。
その解放の余波でハッシュヴァルトが放った天地灰尽をその霊圧で相殺し消し飛ばした。
ハッシュヴァルトが使い手でないというのもあり
相殺された炎が霧となり、やがて晴れると卍解した一護の姿が見え始める。
「天 鎖 斬 月」
2つの斬月が一つになり巨大な大剣となった天鎖斬月を握る一護の姿があった。
今のハッシュヴァルトの状態を分かりやすく言うと
盾「離すなよ!離すなよ!離すなよ!オレ離した瞬間お前ごとボンッ!だからな⁉︎絶対離すなよ⁉︎振りじゃないからな⁉︎つかアッツううゥゥ!!」
こんな感じです。頑張れ盾。
ちなみに炎の威力も山爺には及びません。
要は幸運で護られた劣化山爺という感じです。