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ハーレム主の父の元に生まれた彼は、生まれた時から「ハーレム」というものを間近で見てきた。そんな彼はある時、ふと思い立った。
自分もハーレムを作ろう、と────!
「……僕もハーレムを作りたい」
ある日、紅魔館で働く吸血鬼の執事────十六夜虔魔は、ふと思い立った。自らも父、エスカルゴのように、ハーレムを作り、その中心になりたいと。
「ふむ。『善は急げ』と言いますし、さっさと行動するのが良し、ですね」
こうして虔魔は、与えられたその日の仕事を行う傍ら、ハーレム創成を目指して動き出す事にした。まず向かうは、姉の元。
「お姉さ……いえ、副メイド長。少々、お時間宜しいですか?」
「何?忙しいんだけど」
「ほんの少しで大丈夫ですので」
「はぁ。で、何?」
仕事中ではあるが、実の姉である十六夜弦月姫へ声を掛ける。無論、彼女をハーレムに引き入れるのではない。ただ単にコツを聞くだけだ。
虔魔は女心、いや他人の心が分からない。本心で相手と向き合う事は出来るが、本心過ぎるが故に、他人と軋轢をうみやすいのが虔魔という男だ。
「お姉様、お父様はどのようにしてハーレムを広げ平和を保っているのでしょうか?」
「唐突ね。お父様がハーレムを広げるっていうのは別に意図して広げたワケじゃなくて、モテるが故に自然と広がったというか……。女の子と普通に仲良くしてれば、自然と出来るでしょ」
「ふむ、成程。ありがとうございます」
「あんたまさか……」
「そのまさかですよ。それでは」
虔魔は姉の元を離れ、ハーレム作りを開始した。
◆
「すみません、そこのメイド妖精さん」
「はひっ!?け、虔魔さんっ……何か御用で……?」
→「僕の童貞を貰ってくれませんか?」
「手が空いたなら、僕とお茶でもしませんか?」
「……はい?気持ち悪いです……お嬢様とメイド長とエスカルゴさんに報告しますね」
メイド妖精を心底ドン引きさせてしまった虔魔。彼女は主人であるレミリア・スカーレット、更には上司である十六夜弦月姫、十六夜咲夜へとこの件を報告。それらのついでとばかりにハーレム主であるエスカルゴ・スカーレットへ報告されてしまう。
実の父であるエスカルゴに針串刺しの刑に処され母である咲夜からは磔刑に処され、姉である弦月姫からは毒草を煎じた茶を飲まされた。
BAD END
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「すみません、そこの妖精さん」
「はひっ!?け、虔魔さんっ……何か御用で……?」
「僕の童貞を貰ってくれませんか?」
→「手が空いたなら、僕とお茶でもしませんか?」
「お茶ですか?……はいっ!喜んで!」
SUCCESS
◆
メイド妖精の少女とお茶をした後、虔魔は彼女を引き連れたまま次の標的の元へ。
次に向かったのは紅魔館の地下にある大図書館。そこに居るのは勿論、主人であるレミリアの友人、パチュリー・ノーレッジである。そしてその部下の小悪魔と、小悪魔の娘────虔魔から見て姉であるここあ、シガレットの双子の悪魔である。
中でもシガレットは、虔魔から見て異母兄である霊魔と恋人関係にあるので、声を掛けるのは、特に誰とも付き合っていないここあの方にした。
ここあはツインテール、見てわかりやすい。
「ここあお姉様」
「はーい、どうしましたかー?」
→「僕の童貞を貰ってくれませんか?」
「お姉様の好みのタイプってどんな男ですか?」
「うぅんと……自分から襲うのはいいんですけどね、そちらから来られるのは、何か違いますよね〜……。おねショタが好きなんですよ私は。ショタおね……、解釈違いもいい所ですね」
申し訳なさそうな目で見られ、メンタルブレイクしてしまった。
BAD END
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「ここあお姉様」
「はーい、どうしましたかー?」
「僕の童貞を貰ってくれませんか?」
→「お姉様の好みのタイプってどんな男ですか?」
「んー……妖舞くんや虔魔くんみたいにィ、周囲からイラつかれるくらいに生意気な子♡……ですっ♡」
SUCCESS
◆
次なるターゲットは紅魔館の外。これまた姉だ。
飛行速度は幻想郷最速を自称する、射命丸文の、実の娘……射命丸穹である。これまたハーレム主ことエスカルゴの娘、つまりは虔魔から見て異母姉だ。
父を追う新聞を書き、身内向けに発行している。
時を止めて探し回り、やっと見つけた。それから追加で時を止め身体を休め、満を持して姉に挑む。
「穹お姉様」
「おや、どうしました?今は仕事中のはずでは?」
→「僕の童貞を貰ってください」
「一緒にネタ集めしましょう?」
「聞き間違いですよね?」
→「いいえ?」
「……はい」
「流石に気持ち悪いです、暫く
母から受け継ぎし《風を操る程度の能力》にて、虔魔の周囲に風の壁を作り自分と分断する。やがて迫ってきた風の壁に身体を削り取られて、サクッと四肢を失ってしまった。
BAD END
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「僕の童貞を貰ってください」
→「一緒にネタ集めしましょう?」
「……確かに、時を止められる虔魔と一緒だったら、停止中の移動だけ運んでもらえれば、ネタを集める効率は今より格段にアップするの間違いなし……!」
SUCCESS
◆
次に向かうのは?
太陽の畑
→迷いの竹林
◆
次に向かうは迷いの竹林。攻略対象はそこに住む白い兎である。罠を踏まないように飛んで移動する一行だったが、罠にかからないのを疎ましく思ったらしく、とうとう直接てゐが出向いてきた。
「ちょっとちょっとー、道があるんだから地に足をつけて歩きなさいよ」
→「ハーレムに入りませんか?」
「うるさい口ですね」
「黙って僕についてきなさい」
「は?無理だし。ていうか私をエスカルゴの女だと認識した上で声掛けてんなら、とんだ道化だね」
てゐによってポンと肩に手を置かれる。そのまま地面に足をつけてしまった虔魔は、落とし穴の底に敷き詰められていた針山に全身を貫かれてしまう。
BAD END
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「ちょっとちょっとー、道があるんだから地に足をつけて歩きなさいよ」
「ハーレムに入りませんか?」
→「うるさい口ですね」
「黙って僕についてきなさい」
「……っ!?は……はぁ!?有り得なッ!コイツッ……無防備なのをいい事に!……ふざけんじゃないよ!!兎符『因幡の素兎』!!」
虔魔はてゐに無理矢理に口付け。けれども当然、ブチギレたてゐによって弾幕で全身を撃たれ。遙か彼方へ吹っ飛ばされてしまった。
BAD END
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「ちょっとちょっとー、道があるんだから地に足をつけて歩きなさいよ」
「ハーレムに入りませんか?」
「うるさい口ですね」
→「黙って僕についてきなさい」
「はぁ?何様のつもり?」
→「ハーレムを作るつもりです」
「ハーレムはお嫌いですか?」
「いや、私もうエスカルゴのハーレムに居るから。じゃあね」
言葉のナイフでグッサリ刺された虔魔、その場に崩れ落ちてその場にあった落とし穴の底にたまたま敷き詰められていた針山に全身を貫かれた。
BAD END
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「はぁ?何様のつもり?」
「ハーレムを作るつもりです」
→「ハーレムはお嫌いですか?」
「好きも嫌いも無いよ。私はもうエスカルゴの愛人だから他の誘いは受けない、それだけだよ。ほら、帰った帰った」
単純に声を掛ける相手を間違えていたようだ。
虔魔はハートブレイクしてしまった。
BAD END
◆
次に向かうのは?
九天の滝
→太陽の畑
◆
太陽の畑へやってきた虔魔一行。花畑の花に水をやっている風見幽香を目の当たりにして、まだ顔も合わせた事のない彼女に声を掛けるのはどうか、とガラにもなくモジモジし始めてしまった。
ヒント使う?
→使う(メイド妖精)
使う(ここあ)
結構です
「えっと〜……やっぱり一番最初は、お茶に誘うのはどうかなって思いますっ!」
自分がお茶に誘われてキュンとしたからなのか、そのメイド妖精は、幽香をお茶に誘うように虔魔にアドバイスをする。
しかし虔魔も、幻想郷では上位に君臨する吸血鬼勢力に属する1人。幽香がどれだけ恐ろしい女か、彼もよく分かっていた。
そんな彼女を、どう口説き落とせば、お茶にまで漕ぎ着ける事ができるのか……。
ヒント使う?
使う(メイド妖精)
→使う(ここあ)
結構です
「男なら『当たって砕けろ』ですねっ!玉砕覚悟で猪突猛進!これっきゃないです!」
全くアテにならないヒントに、虔魔は露骨に嫌な顔をして見せ、大袈裟に溜め息をついた。
ヒント使う?
使う(メイド妖精)
使う(ここあ)
→結構です
「こんにちは幽香さん。今日も良いお天気ですね」
「こんにちは。そうね、良い天気だわ。花にお水をあげるのに最適かもね。ところで私はあなたの事を知らないのだけど、どこのどなたかしら?」
「申し遅れました。私、紅魔館の執事見習いとして働いております、十六夜虔魔と申します」
「虔魔……あぁ!エスカルゴから話を聞いた事だけはあったわね。何でも『死ぬほどド正論マン』だとか言ってたかしら」
「いえいえ、僕なんかとても……」
「ふぅん?……紅魔館勤めのあなたが、わざわざ遠路はるばるこんな所まで何しに来たの?」
「幽香さんに用がありまして」
「私に?」
「僕のハーレムに入る気はありますか?」
「あなたの唇を貰い受けます」
→「血を吸わせてください」
「私の血を?構わないけど、少しだけよ?」
意気揚々と首筋に牙を立てる。彼ら吸血鬼の吸血行為には、性感帯を刺激するといった特徴がある。だから虔魔は幽香の血を吸いながら、彼女を性的に気持ち良くさせようと企んでいるのだ。
しかし幽香は────。
「全ッ然気持ち良くならないわね。痛いくらいよ。少しは父親を見習いなさい」
噛み付いたままの虔魔を殴り飛ばしてしまった。
BAD END
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「私に?」
→「僕のハーレムに入る気はありますか?」
「あなたの唇を貰い受けます」
「血を吸わせてください」
「はぁ?ハーレム?そんなの、エスカルゴのだけで十分だわ」
幽香もエスカルゴにより攻略済みだったらしい。これまたバッドエンドかと思いきや────。
「
「!!」
幽香に手で示された先を見ると、なんと、ロングヘアーの幽香が同じように花に水やりをしていた。これは一体どういう事かと幽香に聞こうとすると、彼が口を開く前に幽香が解説してくれた。
「彼女、夢幻世界って世界と幻想郷の境目にある、夢幻館ってトコを乗っ取って住んでたんだってさ。だけどそこの元の家主の夢幻姉妹とエスカルゴとが手を組んで、幽香を追い出したんだって。それで、あの幽香はエスカルゴを嫌ってるってワケ」
……攻略できる可能性は高め、というワケだ。
BITTER END
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幽香の勧めでロングヘアー幽香────旧作幽香を攻略に向かう虔魔。しかし声を掛けようとしたその瞬間、穹が虔魔の腕を掴んで制止する。
ヒント
→使う(穹)
結構です
「辞めた方がいいですよ……。あの人、私達の気配に気が付くなり、急に殺気を放ってきてます」
→「だからこそですよ」
「慎重にいけば大丈夫です」
「わかりました、諦めましょう」
「正気ですか!?……私は止めましたからね!!」
穹は風のバリアを張って、防御に徹する。事態を察したここあもバリアを張り、防御できないメイド妖精を引き入れ、身を寄せ合うようにしている。
「こんにちは幽香さん。お時間よろしいですか?」
「お時間よろしくないよッ!!」
傘から放たれる極太の青白い光線によって虔魔の身体は粉微塵に吹っ飛ばされてしまった。
BAD END
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「辞めた方がいいですよ……。あの人、私達の気配に気が付くなり、急に殺気を放ってきてます」
「だからこそですよ」
→「慎重にいけば大丈夫です」
「わかりました、諦めましょう」
「えぇ……。一応、私は止めましたからね?」
同じく3人は防御形態に入る。
そんな3人を尻目に、虔魔は、静かに落ち着いた様子で幽香へ話し掛ける。
「こんにちは。今日も花は美しく咲いていますね」
「そうね。で、誰?」
→「紅魔館の執事見習いの十六夜虔魔と申します」
「通りすがりの吸血鬼ですよ」
「紅魔館?……
答える間もなく虔魔は青白い極太の光線によって吹っ飛ばされてしまった。
BAD END
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「そうね。で、誰?」
「紅魔館の執事見習いの十六夜虔魔と申します」
→「通りすがりの吸血鬼ですよ」
「ふぅん。吸血鬼って西洋の妖怪だって聞くけど、あなたの源流もそっちなの?」
→「そうですよ」
「自分の出自に興味などありません」
「へぇ、西洋ねェ。もしかしなくとも、あなたって紅魔館の関係者よね?服の質も実に素晴らしいわ、幻想郷じゃあこんな上等な生地は無いはずよ」
→「お褒めに預かり光栄です。そうです、紅魔館の執事見習いとして働いています」
「そうなのですか?服の材料など全て僕の魔法の産物なので……」
「ならエスカルゴ関係者ね?目障りだからとっととこの場から消え失せなさいッッ!!」
青白い極太の光線によって虔魔の身体は粉微塵に吹っ飛ばされてしまった。
BAD END
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「お褒めに預かり光栄です。そうです、紅魔館の執事見習いとして働いています」
→「そうなのですか?服の材料など全て僕の魔法の産物なので……」
「まぁ!それ、魔法で作ったの?凄いわねっ!私も少し魔法使えるわよ?むかーし魔界に攻めた時に、そこで出会ったアリスって子から奪ったのよ〜っ!ほら見て、この輝き!この火力!」
旧作のアリス(現アリス・マーガトロイド)から強奪した「究極の魔法」により虔魔は消したんだ。
BAD END
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「ふぅん。吸血鬼って西洋の妖怪だって聞くけど、あなたの源流もそっちなの?」
「そうですよ」
→「自分の出自に興味などありません」
「あら面白い、そんな上等な服を着ておいて野良の妖怪だっての?」
「妖怪として生まれた時から着てました」
→「実は紅魔館の妖怪なんです。しかしお父様とは敵対関係です。もし、幽香さんさえ良ければ、僕の父を倒すまで手を組みませんか?」
「私、弱い男は嫌いなの。誰かと手を組むなんて、そんなの、弱いヤツがやる事だわ」
BAD END
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「あら面白い、そんな上等な服を着ておいて野良の妖怪だっての?」
→「妖怪として生まれた時から着てました」
「実は紅魔館の妖怪なんです。しかしお父様とは敵対関係です。もし、幽香さんさえ良ければ、僕の父を倒すまで手を組みませんか?」
「嘘ね。服から石鹸の匂いがする。しかも人里では手に入らないような良い香りだわ。どこか大規模な勢力の者でしょう?」
→「……」
「紅魔館です」
「沈黙は肯定。そして嘘つきには罰よ」
BAD END
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「嘘ね。服から石鹸の匂いがする。しかも人里では手に入らないような良い香りだわ。どこか大規模な勢力の者でしょう?」
「……」
→「紅魔館です」
「やっぱりね。エスカルゴ関係者は死になさい!」
やはりどの選択肢を選んでも無駄だったようだ。
心が折れた虔魔はハーレムを作ること自体をもう諦めてしまった。
BAD END