パワフル緋真さん   作:汚名卍解

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今更ですが、原作キャラ強化のタグを追加しました

前回の感想で緋真の計画に関する沢山のご指摘ありがとうございました。
ぶっちゃけ緋真の計画は蜂の巣並みに穴だらけなので絶対計画通りにいかないでしょう。


邂逅するルキアさん

 

 

ある日、色んな事を虚の私ことギルバちゃんに任せてから、私は平和な時を満喫していた。

 

「少し良いですか?」

 

漫画読みながらで良いなら答える

 

「じゃあ読みながらでいいです。ずっと前から聞きたかった事があるんですけど…」

 

おう。この際時間はたっぷりあるんだ幾らでも聞きな

 

「ご主人は一体何が()()なんですか?」

 

おろ?そんなん決まってるじゃん。藍染隊長への仕返し

 

「そっちじゃありません。ご主人の生涯の目標についてです」

 

ありゃ、生涯ときたか…

 

「ご主人はいつも横暴かつ理不尽で、暴力的で底意地の悪い上に性格まで腐りきってますが…」

 

オイ、ちょっと言い過ぎだろ

 

「ご主人はいつも楽する為に動いていました。他人の為になんか動かないし、自分の為にしか動かない自己中です。自己愛性人格障害でも発症してるとしか思えません」

 

なんかいつにも増してキツくないお前?

私なんかした?

 

「最近ご主人が下衆な計画を考えついてから、私は貴女が分からなくなったんですよ。私は時々貴女についていけない時がある。そう思うとなんだかモヤモヤするんです」

 

「私は一応貴女の斬魄刀です。斬魄刀とは主人のパートナーです。だったら改めてご主人の事を理解しておかないとと思いましてね…」

 

そんな深く考えないでいいと思うんだけどな…

まぁなんでもいいや

 

「ご主人は何を目標に生きているんですか?ご主人の前世の記憶を見ても、そんな目標を掲げているようには見えません。ですがご主人は()()()()()()

 

あのね…人間なんて誰もが目標を掲げて生きてる訳じゃないんだよ?

誰だって普通に何気なく生きてるだけなんだからそんな難しく考えなくていいの

 

「ご主人がそうやって、他者を踏み付けにしてでも必死に生きているのはどうしてですか?」

 

やれやれ…思ったよりマジトーンで聞いてくるからなあなあで聞き流せなくなったじゃん。

夜魔刀がいつになく真剣だ。こりゃあこっちもちゃんと答えないとな…

 

「あんま思い出したくないけどさ。()()()()()()()()()()()()()()()()()

 

生前といっても()()()()()()()()()()()()()()()()

名字は忘れたけど良い所のお嬢様として生まれて、両親には愛されて、贅沢とか出来て幸せな幼少期を過ごして、そんで妹が産まれて妹の誕生を喜んだ束の間、いつの間にか家に忍び込んで来てた強盗に殺された。

 

幸せに過ごしていたのに理不尽に突き落とされた

 

それが緋真()の生涯だった。

 

「そんな目に合った直後に戌吊(いぬづり)なんてスラム街に放り込まれて記憶を自覚したワケ」

 

私は生前の最期に「幸福になっても理不尽に急に奪われる事がある」事を知った。

理不尽はいつだって突然に来る。なんの予兆も無く、自然災害みたいに突然やってくる。

 

また“理不尽"に幸福を奪われない為にはどうすればいいと思う?

 

答えは簡単。

 

()()()()()

 

戌吊に送られて私は強くなる事を決めた。

 

強くなって 強くなって 今度こそ私は幸せになる

 

私が強くなる為には妹が邪魔だった。

 

そんで原作知ってたから「ルキア捨てても大丈夫だろう」って思って、ルキア捨てて今に至るってコト。

 

「最後に妹捨ててなきゃ結構いい話だったんですがねぇ…」

 

うるせえ

 

「ていうか今のご主人には強くなろうとする向上心があまり見当たらないのですが…」

 

そりゃあ今の私って隊長格並みの実力はある訳だし、幸せになる為の強さとしてはこれくらいが妥当じゃん。強くなり過ぎても生きにくいだけだし今くらいが丁度いいの。

ぶっちゃけ今の自分の実力に満足しちゃったワケよ。あとバージルごっこも出来るしさ。

虚化も修得したし帰刃も出来るようになった。これ以上強くなると面倒くさくなりそうだしさぁ…

 

「ちょっと待ってください。ご主人の記憶で見たこの世界の未来の脅威は藍染だけではありませんでした。完現術師や見えざる帝国(ヴァンデンライヒ)という脅威もまだまだ残っています。アニメも含めればバウントや斬魄刀の村正など様々です」

 

……あ

 

「そんな脅威が残っているのに、今の実力で満足するのは些か早計ではないでしょうか?」

 

やっば…マジで忘れてた…でも…我らがチャン一なら…

 

「まさかそれも全部黒崎一護に押し付けるつもりですか?」

 

「他の面々は兎も角、見えざる帝国は黒崎一護でも厄介だと思いますよ?」

 

確かにラスボスのユーハバッハとかいうヒゲはヤバい。何せ最終的に霊王の力を手に入れてるトンデモチートバグ野郎だ。

流石の黒崎一護でも最後に藍染隊長の協力無しじゃ勝てなかった。

というか原作だと殆ど奇跡に近い形で倒してる。

 

この世界がこのまま原作通りのまま進む保証なんて何処にも無い。

私さえ舞台から降りて脇役に徹すれば解決出来ると思い込んでいた。

これじゃあ安心出来る要素なんて何処にも無いじゃん…

私の理想の貴族ライフが…

 

「ここで一つ提案です。藍染を倒すプランはご主人のプランで構いません。ですがここは少しでも後の脅威と戦えるように主要メンバーの方々を強化するはどうでしょう?勿論、その為に暗躍しなければいけませんが…」

 

うう…うう…

 

だーもー!分かったよ!協力するよ!私もさ!

 

ちくしょう…また働くのかよ…もっとのんびりしたかったのに…

 

「十分のんびりしたでしょうが」

 

というか暗躍したとしても藍染隊長に普通にバレそうだけど…

 

「あの人は事前に“強化したい"と正直に言えば大丈夫だと思いますよ?」

 

そういえば藍染隊長って原作の時から旅禍メンバーこと現世組に興味津々っぽかったな…

案外大丈夫そう…あの人向上心ある人好きだし。

 

 

 

あ〜あ、暗躍めんどくさいな…

 

ま、原作始まるまで時間はあるし、それまで休暇を満喫するか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

緋真が行方不明になった日から5年が経過した。

 

緋真の捜索は打ち切られた。

 

だが既に朽木家は落ち着きを取り戻し、彼女不在でも何一つ問題は無い。

 

だが、何処か浮かない顔をしている者は多かった

 

緋真は朽木家で恐怖の象徴のような存在だった。

だが畏怖されているからこそ彼女を密かに慕う者も多かった。

 

彼女の不在になった事を良い事に、色々と悪さをしようと企む者達もいたが、彼女の遺体は発見されておらず「もしかしたらしれっと戻って来るかもしれない」という可能性に気付いた後は、その恐怖故にあまり悪さをしようとする者はいなかった。

 

ルキアは緋真が行方不明になった事で変わった空気を肌で感じた。

 

そして、空気が変わったのは緋真の夫である白哉も同じだ

 

落ち込んでいる訳ではない。ただ張り詰めた雰囲気を常に纏っているようになった。

朽木家の当主として、弱みを見せない為なのか。

妻を失った悲しみを表に出す事は決してしなかった。

 

ルキアは緋真という存在がどれほど大きな存在かを改めて思い知った。

普段は柔和の笑みと温厚で優しいクセにやけに傍若無人で、ルキアにとって理不尽の塊のような人だったが、それでもルキアにとっては目標だった。

 

十一番隊も、緋真がいなくなっても何の問題も無く回っている。

 

それどころか何処か活気がある気がする。

 

遊び相手であり可愛い部下であった緋真の突然の失踪により、十一番隊はどこか落ち込んだ雰囲気を纏っていた。

更木剣八は、暇を持て余し寝ている事が多くなった。

草鹿やちるは、時々寂しそうに緋真の自室を見つめる事が度々あった。

斑目一角は、いつも以上に鍛錬に打ち込み、事務仕事にも熱を入れてこなしていた。

綾瀬川弓親は、一角をサポートをしつつも陰で鍛錬を積んでいた。

阿散井恋次は、一人で鍛錬する事が多くなった。それでも頭の中で緋真を仮想敵にして必死に修行していた。

 

「姐さん…死んじまったのかな…」

 

ふと、隊員の一人がそんな事を口走った。すると一角がその隊員を木刀で殴った。

 

「アホか!」

 

一角はそう一喝する。

 

「アイツがただでくたばる訳がねぇ!アイツが死ぬってんなら敵の腕なり脚なりどっかに転がってる筈だ。アイツは意地でも敵に一泡吹かせなきゃ気が済まない奴だ。失踪してるってコトは何か狙いがあるんだ」

 

「何かって…なんですか?」

 

「オレが知るかよ。けど、お前らはアイツが死ぬ所を想像出来んのか?」

 

「「「「「いえ全く」」」」

 

「だろ?だったらいつ喧嘩になってもいいように鍛えとけ!アイツ絶対俺らを巻き込んでくるぞ!いいな!」

 

「「「「はい!!」」」」

 

一角の言葉で十一番隊の者達は、鍛錬を再開する。

十一番隊の彼等は緋真が死んだとは思っていない。一部彼女が死んだと思う者はいるが、緋真が大人しく死ぬとは思えないし、全員が絶対何か仕込んでいると思っている。

それほどまでに緋真という存在は十一番隊にとってトラウマなのだ。

 

何せ彼等は全員緋真によって“特訓"を受けている。

 

その“特訓"の成果を確かめる為に十一番隊に敵をぶつけてくるかもしれない。

その考えがよぎった彼等は必死に鍛錬に打ち込んだ。

 

十一番隊は不思議と悲壮感などなくいつも通りに騒がしかった。

 

その光景をチラッと見たルキアはある意味絶大な信頼をされている姉に苦笑いを浮かべるしかなかった。

 

緋真が失踪してからルキアも色々とあった。

 

緋真が行方不明になった時はルキアは動揺し、発見されなかった時は流石に死んだと思った。

 

いつも姉に“特訓"を受けていたが、それでもルキアは緋真を慕っていた。

 

いざいなくなると寂しいと思うのは当然だろう。

姉がいなくなって落ち込みはしたが、それをルキアの所属する海燕を始めとした十三番隊の者達が慰めてくれた。

 

その優しさが嬉しかった。恵まれていると思う。この隊に所属できて幸せだと感じた。

 

だがその幸せは脆くも崩れ去った。

 

ある日、ある虚の捜索をしていた海燕の妻である志波都が死亡し、その仇を討とうとした志波海燕はその虚と交戦し、斬魄刀を失った。

その虚は触手に触れた死神の斬魄刀を消滅させる能力を持っていた。

主要武器を失った海燕はそれでも諦めずに戦い続け、緋真から貰った衝霊銃で応戦し続けた。

 

その結果、追い詰められた虚は切り札をきった。

 

その虚は霊体と霊体の融合を可能にする非常に稀少な能力を用いて海燕と融合したのだ。

 

海燕と融合した虚は逃亡を図り、最後の最後でルキアによって始末された。

 

その出来事は十三番隊全体とルキアの心に深い影を落とした。

 

その事件以来、ルキアは衝霊銃を二つ使っている。

一つは緋真から貰った銀の衝霊銃。

もう一つは海燕が持っていた黒い衝霊銃。

 

2人の形見を手にルキアは死神としての任務をこなしていった。

 

 

 

 

 

 

 

ある時、ルキアに現世での駐在任務が下りた。

 

駐在地は空座町という町を中心とした半径一霊里。

 

期間は1か月。ルキアにとって初めての駐在任務だった。

 

浮竹も他の十三番隊の者達も、ルキアの実力は知っていた。

ルキアは今、平隊員でありながら上位席官に匹敵する実力を持っていた。

町一つを1人で護る事など難しい事ではないだろう。

 

その筈だった

 

「近い…!」

 

ある日、ルキアは虚の気配を辿ってとある家に忍び込んだ。

ルキアは死神。霊体故に通常の人間には感知されない。

筈だった。

 

「近い…!じゃあるかボケェ!!」

 

ルキアの突然背後から蹴りを入れられた。

 

それが黒崎一護と朽木ルキアの出会いだった

 

 

 

 

 

そして、ルキアは一護に死神と虚、そして尸魂界の存在や死神の事を教えたが、信じてもらえなかった。

ルキアを「クソガキ」と呼ぶ一護に腹を立てて縛道で一護を縛った時の事だった。

 

「……一兄……」

 

一護の妹である夏梨(かりん)が怪我をした状態で体を這いながら一護の部屋の前に現れた。

どうやら一護の家族は虚に襲われたらしい。

 

それを理解した一護は自力でルキアの縛道を解いた。

 

(バカな…人間が鬼道を自力で解くだと…?)

 

(そんなバカな話、聞いたことがない!)

 

一護が見せた力に驚愕するルキアを他所に一護は駆け出した。

 

異変はすぐに分かった。

家の前にナニかがいた。

それは『(ホロウ)

一護はこの時、初めて虚を見た。

 

虚の手には一護のもう1人の妹である遊子(ゆず)が握られていた。

 

それを見た一護はすぐに近くのバットを手に持ち虚に殴りかかる。

が、全く効かない。それどころかバットが砕ける始末だ。

 

吹き飛ばされ武器が砕かれ、一護は虚に潰されそうになる。

 

それを間一髪で割って入ったルキアが刀で遊子を持っていた虚の腕を斬り落とした。

 

「遊子!」

 

一護は落ちてきた遊子を受け止めて救出に成功する。

 

「狼狽えるな小僧!貴様の家族はまだ誰一人虚に魂を食われてはおらん!」

 

虚は霊的濃度が高い人間を狙う。その人間を誘き寄せる為にその周囲の人々を襲う事はよくある事だった。

 

「おそらく奴の狙いは───貴様だ」

 

「………!」

 

虚の狙いは一護だった。

その事実が、一護を自責の念に囚われ、一護から冷静さを喪失させた。

 

「待て。私は別にそんなつもりで」

 

傷ついた様子の一護を見て、失言したと思ったルキアを、その隙を突いた虚に殴られ塀に吹き飛ばされた。

 

「死神⁉︎」

 

ルキアに大した怪我は無い。

何せ鬼の如きというより悪鬼羅刹そのものような教官に鍛えられたので雑魚虚の攻撃程度など大した怪我にならない。

 

 

自分がいたせいで、家が壊され、家族が虚に襲われた。

ならば、一護がやる事は一つだった。

 

「よお…お前。俺の魂が欲しいんだろ?」

 

「だったら俺とサシで勝負しろ!!」

 

自暴自棄になった一護は虚の前に立ち、自分の身を虚に差し出した。

虚は嬉しそうに吠えながら首を伸ばして一護に喰らおうとする。

 

その姿はルキアのかつての上司である()()()()()()()()()()()()

一瞬だけそう見えたルキアは

 

気がつけば虚の口撃から一護を庇っていた

本来なら鬼道でガードするなりすれば良いものを彼女はその考えに至らずに夢中で走り出していた。

 

「この…たわけが…貴様の力では敵わん事は先刻承知な筈…」

 

「それとも自分の魂さえくれてやれば全てが解決するとでも思ったか?」

 

その虚の歯がルキアの身体に食い込み、ルキアに致命傷を負わせた。

回道で癒そうとしてもルキアの腕では完治まで時間がかかり過ぎる。

虚がルキアの回復を待つ訳がない。

 

「悪い…俺は…!」

 

「気にするな。と言いたい所だが、今の私では奴を倒せそうにない…」

 

ルキアの行動によって一護は自暴自棄から抜け出せた。

今のルキアは虚の攻撃によって利き腕を折られ、内臓にもダメージがある。

この状態では満足に戦えない。

ルキアの実力ならば目の前の虚は別に大した敵ではない。だが、一護達を護る事ばかりに集中していたせいで実力が発揮出来なかった。

 

全てはルキアの油断が招いた事だ。

 

「このままでは奴のエサになるのを待つばかりだ…!」

 

(俺のせいだ…)

 

一護はまた自分のせいで家族の他に犠牲者を出してしまった。

自分の考え無しの行動のせいで怪我をしてしまった死神に申し訳なかった。

 

「家族を…助けたいか?」

 

「当たり前だ!あるのか⁉︎方法が!」

 

ルキアは別に自分の命など惜しくはない。

だが、自分が不甲斐ない所為で他の命が死ぬ事になるのは耐えられない。

ルキアは覚悟を決めた。

罪を背負う事になるが、ここは致し方ない。

 

「一つだけ…ある」

 

「貴様が…死神になれ

 

人間の身体の胸に斬魄刀を突き立てる事で、対象に死神の力を注ぎ込む事で、人間を死神化させる。

“死神の力の譲渡"。それは尸魂界では重罪だ。

 

一瞬、ルキアは義兄の事が脳裏によぎったが、心の内で“朽木家の名に泥を塗って申し訳ありません"と謝罪する。

 

「刀を寄越せ。死神」

 

「死神ではない“朽木ルキア"だ」

 

一護はルキアの刀を握り、胸の中心に鋒を向ける。

 

「俺は“黒崎一護"だ」

 

斬魄刀が一護を貫いた瞬間、ルキアの霊力が一護に注ぎ込まれ眩い光を放った。

 

光は一瞬で収まった。その直後だった。

 

死覇装を身に纏った一護の握る巨大な斬魄刀によって虚の腕が斬り落とされた。

 

(馬鹿な…半分の霊力を与えるつもりだったのに全て奪い取られた…)

 

一護に注ぎ込んだ瞬間、ルキアの霊力が全て一護に奪われルキアから死覇装が消えていた。

 

「おい。オメェの持ってた“これ"使わせてもらうぜ」

 

呆然とするルキアを他所に、一護は落ちていた“とある物"を拾う。

 

それはルキアの持っていた黒と銀の“衝霊銃"。

 

「ウチの連中に手を出した罪を思い知れ!!」

 

一護は衝霊銃を二丁拳銃で構え乱射する。

 

一護に銃の知識は無い。だが、引き金を引けば撃てる事は分かっている。

幸いな事に衝霊銃は霊力がある者ならば引き金を引くだけで撃てる銃だ。引き金を引くだけで勝手に銃が一護の霊圧を弾として飛ばしてくれる。

それに霊圧が並外れている一護が撃った衝霊銃の弾は、アサルトライフルの銃弾並みの威力があった。

適当に数だけ撃たれた弾は、大半は外れたものの多少は虚に当たった。

 

弾を浴びて怯んだ虚を隙を突き、一護は虚の懐まで踏み込んでいた。

そして銃から、自身の持つ巨大な斬魄刀に切り替えて振りかぶる。

 

「この魚面ぁ!」

 

斬魄刀が振り下ろされ虚は一刀両断された

 

この瞬間、物語が始まった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その瞬間を遠目から見ている虚の仮面を被った白い着物を身に纏った者がいた。

 

「対象の接触を確認しました。引き続き監視を続けます」

 

通信機を通じて藍染へ報告する虚の仮面の女。

 

その女の正体を一護とルキアはまだ知る由もない。

 

報告を終えて、女は身を潜める。

去り際に女は呟いた。

 

 

 

 

 

 

「……なんかダンテみたいな事してる

 




チャン一ダンテ化計画 始動

ちなみに緋真の破面陣営での衣装は映画で出てたダークルキアと同じ感じの衣装をイメージしています。

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