エリュシオンが変わり果てたカムを見て気絶してから数時間後。王の間にて、集められた王の剣のメンバーと目を覚ましたエリュシオンだけがその場にいた。まだショックが抜け切ってないエリュシオンと彼を心配するスピリアス達────それを余所に、一人の男は笑っていた。
「────ダハハハハハッ!!?アーッハッハッハーーーーッ!!!!」
「………笑い過ぎですよ、ハヤテ団長」
「これを笑うなって方が無理だろ!あのハウリア族が!どの国でも平和の代名詞と語られるほど温厚で、虫も殺せない弱気な連中が!あろうことか南雲ハジメが原因で亜人族屈指の戦闘集団になりやがっただと!?アハハハハッ!!?どんな鍛え方すりゃあ、あの族長があんな血の匂い漂わせられんだよ!!?」
イガル・ハヤテ、その男はエリュシオンの珍しい痴態(特に本人の非がない)を知ってから抱腹絶倒の勢いで笑い倒している。セノから指摘されても、尚笑い続けるその様は、よほどツボに入ったらしい。
「…………皆、すまない。迷惑をかけた」
「いえ、常に心労を負っておられる陛下が謝罪など、全ては我らの不得故。陛下が頭を下げられるようなことなど、ありませぬ」
「ゴルバルトさんの言う通りです────おい、ハヤテ。いい加減控えろ、エリュシオン陛下を前に不敬が過ぎるぞ」
「ぶはは────分かってる、そう怖い顔すんな。にしても、あのエリュシオンがブッ倒れるとは、まあな………あのハウリア族がああまで変わってると思うと…………」
申し訳なさそうに頭を下げるエリュシオンにゴルバルトとスピリアスが宥める。ギロリと一瞥するスピリアスの厳しい眼差しを受け、流石に笑うのを辞めたハヤテはカムの姿から変わり果てたてあろうハウリア族の姿を幻視して────
「ブふッ」
「…………」
「バッハハハハハハ!!!やっぱ無理!無理だろ!ひひひひ、あははは!────ア゛ァ゛ーーーッ!!!(大爆笑)」
「「ハヤテェッッ!!!!」」
何も考えたくないと言わんばかりのエリュシオンの表情に、再び大爆笑をかました。ゲラゲラと王を笑う団長の姿など、普通の国では見られるはずもない。ブチギレたスピリアスやゴルバルトの怒号に、シュトライゼはめんどくさいなぁと気配を押し殺し、ヒナはいっそのこと全員黙らせようかと拳を握っていた。
「────ハヤテさん」
「あー、悪い悪い。ったく、エリュシオン。これに懲りたら少しは休めよ、そもそも気絶なんて、お前がストレス溜め込んでんのが理由だろ」
「…………そうさせて貰おう」
改めて深呼吸したセノの、一層変わった穏やかな声にハヤテはバツが悪そうに笑うのを辞めた。投げ掛けられたハヤテからの注意を受け止めていたエリュシオンは一息ついたと思えば、王としての威厳ある姿で振る舞った。
「南雲ハジメと黒鉄刃、勇者等をここに。これからの話を、直接しようと思う」
◇◆◇
数日前、王国医療騎士団本拠地前にて。
沢山の怪我人の治療をする病院のような施設と、死体を安置する広場に分けられたその建物の中、ハジメと刃はある人物と対峙していた。
「………分かっていました」
「……………」
「王国に戻ってきた貴方達を見た時から、あの娘の姿がなかった時から────そうなったことは、理解できていました」
『王の剣』の一員にして、医療騎士団団長ヒナ・シュトルツ。常に温厚そうな顔立ちと鎧に身を包む女性は、台座の上に寝かされた魔剣────その中に封印するようにして保管されていた、ラナールという治癒騎士の少女の亡骸を見つめて、寂しそうに呟いていた。
「俺のせいです」
「…………ジン」
「俺が弱かったから、俺が死にかけたからラナールにあんな選択をさせた。もっと俺が強ければ────」
「────違う」
そんな団長の背に、刃は自らの拳を握り締めた上で頭を下げる。後悔を滲ませる親友の言葉を遮ったのは、隣に立っていた南雲ハジメである。刃と同じくらい、それ以上に後悔が強いハジメは自嘲するように零した。
「相棒に、非はない。全ての責任は、俺にある」
「………ハジメ、何を」
「そもそも、刃が致命傷を負ったのも、ラナールが刃を救う為に命を懸けたのも、俺が無神経に大魔王の地雷を踏み抜いたのが一番の責任だ。────申し訳、ない」
オルクス大迷宮から、一度の挫折や失敗もなかった。迷宮の環境で強さを得たハジメは心の底で自惚れ、調子に乗っていたのかもしれない。その結果、不用意に大魔王との戦いを引き起こし、親友を瀕死に陥らせ、大切な仲間の一人を死なせた。
だからこそ、心からの後悔と共にハジメは深く頭を下げた。迷宮を越えて攻略してから、いや、地球にいた頃からでも初めての本心からの、謝罪の意思である。
しかし、土下座しようとする勢いの二人を止めたのは、他ならぬヒナであった。
「…………謝る必要はありません」
「ヒナ団長、ですけど」
「私達も、あの娘も騎士です。王国を守る為、人を守る為に命を以て戦い、癒す。それこそが私達の使命にして本質────あの娘は最期まで、貴方達の為に戦ったのでしょう」
そもそも、大前提が間違っている。
ヒナからすればラナールが同行したのは、刃の護衛としての立場もある。彼の傷を治癒しながら、彼が無事に旅を続けられるように、選ばれた一員。たとえそれで死んだとしても、送り出したのはヒナ達である以上、その責任を追及するなどという恥知らずな真似は出来ようもハズも、する理由もない。
不意に沈黙を貫いていた二人に、ヒナが言葉を掛けた。非難でも中傷でもない────心からの感謝を。
「ありがとうございます」
「何で、礼を言うんですか」
「貴方が、あの娘と旅をしてくれたからです。あの娘は治癒師の才能はありましたが、戦う覚悟を持ってなかった優しい子でした。黒鉄刃、貴方が旅に出ると決まった時、ラナールを選んだのは彼女にとっての変化を望んだからです」
「…………」
「御二人様、もしどうしても自らを許せないのであれば────どうか自らを大切にした上で、これからも誰かを助けていく道を選んであげてください。少なくとも、あの娘を忘れないでいてくれれば、私にとってはそれでいいのです」
変わりたいと願い、自らの同行を申し出たラナールの意を汲んだヒナは、彼女の願いが叶えられたことをよく理解していた。死体とは思えぬほどに穏やかに微笑む少女の表情が、ラナールの最期の想いを読み取らせる。
そうして、戦争の死傷者として刻まれる書簡に、少女の名前が刻まれることになった。多くの生命を癒し、最期まで守る為に戦い続けた、王国の治癒騎士として。
◇◆◇
そして、時は今に戻る。
ハヤテに連れられたハジメ達はエリュシオンが倒れたと聞かされてから来賓室に放り込まれていたが、戻ってきたハヤテから「ついでだかお前らの連れも呼んどいた。玉座の間にいるから早く行くぞ」と再び連れ出された。
「よく来てくれた────こうしてお前達とこの場で顔を合わせるのは、転移時以来だな」
数時間前にはショックのあまり気絶したとは思えぬほど、凛々しく威厳ある振る舞いで玉座に座る星王エリュシオン。杖としても扱える槍を手にした星王を前に膝を付いた光輝達だが、エリュシオンは「姿勢を崩して構わない」と言い切った。
「黒鉄刃、旧神の力を継承する使命、果たしてくれたようで感謝する」
「陛下………だけど、俺の宿してる神の力ってまだ三柱だけっすよ。まだ他の三柱の分もあると思うんすけど」
「それに関しては後で説明する。まずは、改めて面と向かって話したい者がいる」
そう言ったエリュシオンの眼差しが、刃の隣に立っていたハジメへと向けられる。他の皆とは違い、最初から膝をつく様子を見せない彼に、ゴルバルトやスピリアスが眉を顰めるが、エリュシオンは気にせず語りかけた。
「久しいな、南雲ハジメ。よくぞオルクス大迷宮から生き延びた」
「…………驚かないんだな、こうも変わってるはずなんだが」
「変化など、人ならばいくらでもする────それが生き残る為のものならば、尚の事だ」
「そうそう。どっかの誰かさんみたいにな」
「…………」
ケラケラと笑いながら話に水を差すハヤテはスピリアスを見ながら言う。執行官である女性のギロリと鋭い眼差しを向けられて、ハヤテは肩を竦めて黙り込んだ。
そうしていたところで、不意にエリュシオンはハジメの近くに立っていた少女を見つけ、思わず声を掛けた。
「久しいな、シア。数年も見ない内に、大きくなったようだな」
「お、お久し振りです!エリュシオン陛下!」
「?あの娘は、エリュシオン陛下と知り合いなのか?」
「聞いた話では、エリュシオン陛下とハウリア族は親交があるらしい。あの様子だと、特に知り合いみたいな感じか」
星王エリュシオンとハウリア族に交流があったことを知るものは数少ない。古参であるハヤテすらその話は滅多に話さない為、彼等がそれを知る機会が少ないのも事実ではあるのだが。
「その様子は、いつとのシアのようだな…………お前は、変わっていないようで安心した………本当に」
「ど、どうしたんですか?エリュシオン陛下?何か、嫌なことでも…………」
「────今日カムさんと会った。皆も、ああなったのか?」
それを聞いた瞬間、一部が反応を示した。
シアはカムに会ったことに驚きながらもエリュシオンが倒れた理由に理解が出来たのか、顔が真っ青に染まり始めていく。無関係だと思っていたハジメは自分のせいか?と理解した途端、スッと顔を逸らした。その隣で親友であるはずの刃が氷のように冷たい眼差しをハジメに向けている。
「はい………ただ、リカさん達は大丈夫ですよ。刃さんのお陰で、私みたいに普通に強くなれちゃいました!………お父様やパルくんたちは、ああなっちゃいましたけど」
「…………パル?まさか、あの子か?あの子も、カムさんのように?」
「────多分、お父様よりも、重症ですぅ………」
「そうか…………………………そうかぁ」
記憶にある幼い少年すらも変貌していることに、何ならカムがまだマシである事実に、エリュシオンは目眩がしたらしく頭を抱えている。ドンヨリと、改めて落ち込むシアと共に暗い空気を漂わせるエリュシオンに、事態が読めない雫が刃に問い掛けることにした。
「ねぇ、刃。何かあったか知ってるの?」
「────さぁ?少なくとも、ハジメが悪いんじゃねぇの?」
「南雲くん、貴方一体何したの?刃が貴方を庇わないなんて相当のことでしょ」
「………………そうだな」
聞いた途端、露骨に吐き捨てる刃に雫は全面的にハジメが原因だと察した。基本的に親友を公言し、自他認めるほどにハジメと仲の良い刃がハジメを庇わないどころか責任しかないと言い切る態度は普通ですらない。あまりの光景に光輝すらも絶句しているレベルの衝撃的な光景である。
「話を戻そう、お前達の助力もあって大魔王率いる軍勢を退けられた。改めて、ハイリヒ王国の国王として礼を言おう」
「いや、まぁ………それほど、でも?」
「…………別に。俺達はアンタに用があったわけだしな」
改めて王として危機を救ったことを感謝するエリュシオンに、刃はどこかぎこちない敬語ながらも、ハジメは誤解しないようにとハッキリと言う。そんなハジメの態度にゴルバルトが顔を顰めるが腕を組んだまま動かない。
「だが、これはあくまでも勝利の為の一歩。我等にとってはこの先の険しい戦いの歩みの一つに過ぎない。我々の倒す敵は一つではなく、我々は完全な勝利を齎さなければならない」
「だからこそ、アンタに聞きたかった。星王エリュシオン────ミレディや大魔王が言っていた、アンタも解放者を知ってるんだってな」
「────如何にも。俺は解放者の意思を継ぎし者。七つの大迷宮全てを踏破し、七つの神代魔法と概念魔法を会得している」
それこそが、教会────そして魔神連合が人類を警戒する真の理由の一つ。人類の先鋒たるハイリヒ王国を統べる星王エリュシオンは、既に解放者としての使命の大半を成している。彼は唯一、解放者が望み求めた攻略者その人であるのだから。
────だからこそ、南雲ハジメには解せない疑問があった。
「なら一つ教えてくれよ、何でわざわざ俺に期待する?」
「何が言いたい?」
「ハヤテ団長が前に言っててな。迷宮の攻略を俺がしてると聞いた時、王が期待してるって。最初は気にしなかったが、ミレディの奴から聞いたことを思い出して、余計に気になった」
『私の重力魔法にオーくんの生成魔法、七つの神代魔法を手に入れた先に、神殺しが叶うさ。最も、元の世界に帰るだけなら、エルくんの力でも可能だけどね!』
『大迷宮は、二つも攻略したか。エリュシオンがお前に期待したのも分かる』
神代魔法を集めた先に、元の世界に帰還する力が手に入ると言うのは知っていた。だが、それと同時に神殺しも果たせると。かつてハヤテが零した、エリュシオンが期待するという発言にわずかな疑問を抱いていたハジメは、何故期待するのか不思議で仕方なかった。
星王エリュシオンは、全ての神代魔法を会得し、概念魔法を発現させた。ならば、神殺しの力も発現させたはずだ。それ以上自分に、他者に期待を寄せる理由はない────もし、彼が望む力を得られなかったのであれば、話は別だった。
「……………」
「神代魔法を全て習得することで、神殺しの力を得られるって話だ。アンタは神代魔法の全てを習得したが、未だに俺が迷宮の攻略を求めていた。つまり、アンタは神殺しの力を────」
「得られなかった、というわけだ」
自らの掌を見下ろして、エリュシオンは静かにそう自嘲した。後悔やら自責やらが滲む王の姿にハジメもその理由を聞くまでいかなかった。それ以上に、彼の背後に立つ二人からの強い怒気が追求をさせんとばかりに向けられていたからである。
そうしていたエリュシオンは、不意に槍を掴み持ち上げる。エリュシオンが常に愛用していた星天槍『アステリオス』────その槍の正体、本来の力を明かした。
「お前の疑問に答えよう────確かに、俺は神代魔法の全てを習得し、概念魔法を会得した。だが、俺は神殺しの力を手放し、あらゆる因果を────理を
「それがアンタの、神代魔法を手にした先にある概念魔法って奴か」
「『改変魔法』と、俺は呼んでいる。能力は無機物、有機物の有する理を書き換え、付与する。魔法を使うごとに制限は受けるが、理論上はどんな理も改変はできる────どんなことでも、な」
螺旋を刻むような神槍、それこそがエリュシオンに許された概念魔法、『改変』の力。発動すれば無機や有機に限らず、万物の理を消し去り、付与し、作り変える極限の力。絶大な魔力とインターバルと引き換えに、不可能すらも可能へとする文字通りの異能である。
「どんなことでも────それなら、メルドさんや殺された人達も助けられたんじゃ────!」
「天之河光輝。『改変魔法』はあらゆる理を書き換えるが、全能ではない。一度死したものを蘇らずには、書き換える理が多すぎる────世の摂理なのだろうな。たとえ理そのものを変えようとも、生死を無かったことにするのは不可能だと」
その可能性────メルドを生き返らせられる可能性に縋るように声を上げた光輝だったが、エリュシオンは寂しそうにそれを諭す。『改変魔法』が書き換えられる理は一度に一つのみ。絶大な魔力とインターバルによって得られる条件下で、世界レベルの改変は可能だが────死したものを生き返らせるには、より精巧かつ複雑な組み合わせが必要になる。
理論上、生命の蘇生────死を覆すことは不可能であった。それ以上何も言えない光輝に、エリュシオンは静かに自嘲するのだった。理を変える概念魔法が、聞いて呆れるだろうと。
「本題に入るといい、南雲ハジメ。まどろっこしい言い方は、お前の本意でもあるまい」
「じゃあ早速────星王エリュシオン、アンタの持つ神代魔法。破壊された迷宮分の残り三つの神代魔法が欲しい」
「…………思いの外、ハッキリと言うな」
「持てる力は必要だしな。それに、アンタだってそれが望みだろ?断る理由はないはずだ。ま、俺は神殺しに興味は─────」
「「────調子に乗るなよ」」
ハジメが堂々と要求を述べ、肩を竦めたその瞬間────殺気が、空気を支配した。そして、急接近した二人────ゴルバルトの手がハジメの頭を後ろから鷲掴みにし、彼の隣に移動したスピリアスがサーベルを抜き放ち、その刃先をハジメの足元に突き立てていた。
「陛下への無礼、不遜が過ぎるぞ。南雲ハジメ」
「さっきから頭が高ぇんだよ、若僧。誰を前にしての態度だ?エリュシオン陛下を見計ろうと?何様だ、あ゛あ゛ンッ!!?」
仮にも王であるエリュシオンへ要求しようとする態度を厚かましいと判断したであろう忠臣二人は、目の前の不遜な青年への敵意を隠さない。
『王の剣』二人が放つ殺気はあまりにも凄まじく、鋭かった。少なくとも、光輝達が息をすることも止めることも出来ないほどに。自らに向けられて居ないはずなのに、全身が震え上がって仕方ない。
しかしハジメは全く動じない。それは、近くで黙って見ている刃やユエ達も同じであった。長いようで短い十秒間、呼吸の音すら響かないほどの静寂の果てに────エリュシオンが槍で床を叩いた。
カァン!と甲高い音と同時に、ハジメの近くまで迫っていたスピリアスとゴルバルトは、エリュシオンの隣へといつの間にか戻っていた。
「────あの二人の殺気を前に、恐れる様子を見せないとは。成程、やはり大迷宮を攻略してきた実力は嘘偽りではないな」
「どうせ本気でもないんだろ…………で?アンタから見て俺は合格か?」
「合格、と言いたいが、それと神代魔法を渡すのは話が違うな」
先程までの殺気はハジメの実力が最低限あるかを試すつもりだったらしい。それを理解したからこそハジメや刃達は動じなかった。傍らで見ていた光輝達は「本気で殺そうとしてるのかと思った」と苦笑いしていたが、刃は「本気かもな」と肩を竦める。
少なくとも、ハジメがあれ以上の無礼を働いていたら彼等は間違いなく動いただろう。殺すまではいかなくとも、叩き潰すまでには至ったかもしれない。
「元々、神代魔法の継承は相応の試練を必要とする。苦難とも呼べる試練を踏破し、神代魔法を与える。合計七つの神代魔法を会得する為には、七つの試練を攻略し、足る器とする必要があるのだ」
「…………今の俺じゃあ、与えられたとしても概念魔法を発現できないか」
「最悪爆散、良くても数年分の魔力を貯めてようやっと使える程度だ。それでは戦いはおろか、マトモに使えん。ならばそれ相応の試練を踏破し、耐え得る器とするまでの話」
神代魔法を会得する為の大迷宮は、ある意味では肉体と精神両方を成長させる試練でもある。その七つの迷宮を踏破し、磨き上げられた魂だけが、概念魔法を発現させられる。
迷宮が破壊された以上、その試練も受けられない。エリュシオンとしても神代魔法を与えることは否定的ではないが、何もせずに与えては概念魔法を発現させることも出来ないと判断したのだろう。
よって彼は、その試練の代わりとなる苦難────それに挑戦する実力を測ることにした。
「明日から十日間。お前達に神代魔法を得るに足るか資格を見定める────南雲ハジメとその仲間は星塔サターンに、黒鉄刃とその仲間は星塔ヴィーナスへ。そこで戦い、実力を示せ」
「………資格を見定める、ってか。それはつまり、神代魔法を手にする為の試練に挑む資格ってことか?」
「半端な者を送り込む気はない。相応しい実力があると総合的に判断してからこそだ、お前達の生命を預かる身である以上、理解はしてもらおう」
端的に、まだまだ弱いと言われてるハジメだったが「それもそうか」と黙って頷いた。彼自身、分かりきっていた。恐らく、間違いなく、今の自分では星王に────彼に仕える三人の最強にすら届かない。だからこそ、まだ守られる立場であることは慣れないながらも、認められないほど子供ではないつもりだった。
「エリュシオン陛下、俺達も────」
「天之河光輝、お前達はこれまで通りハヤテの訓練を続けろ。認められる素養のある者は、十日後に星塔ウラヌスへ向かわせるように」
「っ!待ってください!世界を救うには、皆を救うには力が必要なんですよね!?なら俺も、神代魔法を得られる試練を受けます!南雲や黒鉄だけには任せておけは────」
「理解しているとも。だからこそ、お前達の特訓をハヤテに任せている。ハヤテはああいうヤツだが、仮にも『王国最強』だ。認められる範疇まで実力を磨けば、試練に挑戦させよう」
当のハヤテは「仮にも、じゃねぇだろ」と欠伸を噛み殺していた。あんなナリだが、最強クラスの二人────ヒナやスピリアスを上回り、星王エリュシオンに届く最強の一角。かつては帝国にすら脅威と恐れられ、滅び行く一国を救った『星砕き』の異名の持ち主。
ただ一人、不意に声を上げた刃は何とか礼儀正しく振る舞いながらも、エリュシオンに問いかけた。
「エリュシオン陛下、剣帝の使命は………旧神の継承はまだ────」
「────その資格を、神の眠る地に踏み入るに足るかを見定める為の試練だ。ここから先の旧神は、生半可な実力で継承は出来ないからな」
そうして、エリュシオンによる今後の話し合いは終わった。それからこれからの事を互いに話し合っていたハジメや刃、それぞれの指針を決めていた光輝たちは、数時間後にある報告を受けることになる。
────意識不明だった岸上咲夜が目を覚ました、と。
◇◆◇
「おし、俺達が一番先か」
「まぁ当然だろうな」
「うぅん………じゃあ皆のことも待つ?」
「急ぐ程でもないしな」
病院施設へと一早く辿り着いたハジメと刃、そして香織。クラスメイト、特に元の世界で関係のある三人は急いで病院施設へと駆け付けた為に、誰よりも早かった。因みにユエ達はエリュシオンから与えられた客人用の部屋でゆっくりしている。
そうしていると、ぞろぞろとクラスメイト達も集まってきた。
「黒鉄、南雲!どうしてお前達がここに!」
「俺や刃がここにいて何が悪いんだよ。委員長の顔を見に来ただけだっての」
「黒鉄は兎も角…………南雲が咲夜を心配するとは思わなかっただけだ」
「お前が俺をどんな目で見てるのか、ある程度分かったよ」
出会い頭に噛み付いてくる光輝に、呆れながら受け流すハジメ。基本的にご都合主義かつ都合のいい思考の多い光輝にとって、オルクス大迷宮でのハジメの冷淡さが強く印象に残ってるのか、ハジメに対しては『自分勝手で冷たい奴』という考えが先行しているようだった。当のハジメは、そうおもわれることを気にしてはいない。何なら、オルクス大迷宮から生還したばかりの自分がそうだったな、とすら思っている。
「────御二方に皆様、騒ぐのはそこまでにしてください。ここは仮にも治療施設、周りの病人にも迷惑になります────何よりヒナ団長が見ればただでは済みませんよ」
主に騒ぎとなっていたハジメや光輝、その他に話し続けていたクラスメイト達に、治癒師の一人が収める。彼女の付け足した最後の一言に全員が静まり返った。
王国で生活してきて数ヶ月、治療施設を少しでも世話になった者ならば、なっていない者でも理解する事実。────医療騎士団総長、ヒナ・シュトルツ。いつも穏やかで黙っていれば普通に美人の彼女は、治療に関しては人一倍頑固かつ厳しい。
治療を受け入れようとしないものは力尽くで捩じ伏せ、けが人の負担になるものは全て取り除く。施設内で騒いだりふざけようものなら、ヒナ団長から放たれた鉄拳によって患者の一人へと変えられることは自明の理である。
そして、静かになったクラスメイトを連れて治癒師の女性はある部屋まで案内した。失礼します、とカノジョは礼儀正しく扉を開け、部屋に入るように促す。
「──────」
そこに、咲夜はいた。
ベッドの上に寝かされた彼は上半身だけを起き上がらせて、窓から外を見ているようだった。呼吸の音が聞こえる中、クラスメイトの一人が「………委員長」と呼ぶ。その声に反応した彼は振り向き、朗らかな笑顔で応じた。
「────皆、無事みたいで良かった」
そう言って振り向いた咲夜の顔の左側に、黒い包帯が巻かれていた。白い包帯によって隠されたであろう左目のある部分は、凹んでおり────そこの部分だけ欠損していることは、誰が見ても明白だった。
「全身にある怪我、抉られた部位の再生は完了しました。ですが、左目の付近は状態が酷く…………ヒナ団長の結論により、『抗魔布』による処置に留めました」
「どうして、ですか?王国の治癒技術なら、昨夜の目を直すことなんて────」
「普通の欠損なら可能です。しかし、彼の場合────魔神の魔力を強く浴びてしまい、その魔力によって肉体を蝕まれていました。比較的に侵蝕箇所の少ない部分は切除に再生できましたが、左眼の部分は特に魔力の濃度と侵蝕部が強く……………再生魔法による再生すらも逆効果であるとの判断です」
治癒師の女性の説明に、必死に食い下がっていた光輝も押し黙るしかなかった。魔神の眷属、炉心との戦いの際に左目や全身を撃ち抜かれた咲夜。戦乱の魔神の濃い魔力による汚染、『魔瘴核』を患った咲夜の全身から魔力を取り除くことは完了した。しかし、失われた左目を再生魔法で再生させようとした途端、取り除いたはずの魔力が再び溢れたことで、ヒナ団長は咲夜本人との対談も経て────敢えて左目の再生は止め、魔神の魔力を抑制する特殊なアーティファクト『抗魔布』によって保護したうえで、欠損状態を維持することに決まった。
「咲夜は、それでいいのか………?」
「いいも悪いも、仕方ないさ。この怪我自体、俺がわざわざ戦場に出て受けた傷だから…………あと数日で自由にしていいって、ヒナ団長からも言われてるからな」
「だとしても、片目を失った状態で………!そんなの、無茶だ!危険過ぎる!安静にするべきだ!」
「片目を失ってるのは、ハジメも同じじゃないか。俺だけが安静にして休んでいる訳にもいかない。それに、意外と悪くないと思っているさ」
それでも、と必死に咲夜の身を案じる光輝。自分や刃、嫌いな奴以外は普通に心配するんだな、と肩を竦めたハジメ。隣で刃が「そういうこと考えても言うなよ」とジト目で小突くので、ハジメと自然に目配せした。
しかし、咲夜の方はそこまで気にしない様子だった。片目を失ったにも関わらず、彼は気丈に振る舞いながら冗談のように今の姿も悪くないと穏やかに笑った。
彼の様子に、クラスメイト達も段々と安心し始めてきたようだ。いつものように気さくに話し始め、また様子を見に来るからと変えるものも多かった。施設から出たばかりの刃とハジメは互いの顔を見合わせて、呟いた。
「…………無理してたな、委員長」
「確かに、咲夜なら周りを心配させないように気遣うだろうってのは分かりきってな」
「委員長………大丈夫、なのかな」
「と言っても、俺達じゃどうしょうもないだろ。限界そうだった時に助けてやればいいだけの話だ」
「私、ちょっと心配だから見に行ってみるね!」
その内心を悟ったであろうハジメと刃の答えは、咲夜本人が言うならいいが一応気に掛けておくことに決まった。それでも気になって見に行く香織を見送り、ハジメと刃は仲間達の元に戻ることにしたのだった。
◇◆◇
ハジメたちが丁度帰ってから数分後、未だ安静中の咲夜がいる部屋に一人の少女が訪れようとしていた。ひょこっ、と周りを見渡して誰も居ないのを確認した金髪の少女────ハイリヒ王国王女にしてエリュシオンの妹であるリリアーナは一呼吸置いた。
「………何とか、来れて良かったです。セノさんには後でお礼を言いませんと」
戦争が終わったばかりということもあってか、あくまでも非戦闘員である彼女が自由に出歩く事も難しい状況がずっと続いていた。今では数人のメイドが側にいる為に、自分の時間を作る余裕もない。
咲夜が起きたことを聞き、彼と密かに親睦を深めていたリリアーナは居てもたってもいられなかった。かと言って表に出せば、過保護な兄や育て役(ゴルバルト)が荒れ狂うのではないかと思い、ひた隠しにするしかなかった。
だが、そんなリリアーナの意を汲んだセノによってこうして時間を作ってもらえた。そうして仲の良い青年の無事を喜ぼうと部屋に入ったその瞬間、咲夜の独り言を聞いた。
「────父さんや母さんに、謝らないとな」
何処か弱り切った声で呟いた岸上咲夜は窓を見つめている。彼自身、戦いに身を費やした時からこうなる可能性は考慮していた。それ故にきっと自らの選択は間違ってなかったと言い切れるのだろう。
だがそれでも、彼はまだ学生であり、まだ子供の一人であった。どれだけ理知的でどれだけ賢く、どれだけ優秀だとしても、弱音を吐く時間だけは必要だ。
「…………咲夜、さん」
「……………リリィか?すまない、情けない所を見せた」
「いえ………私こそ、軽率でした。咲夜さんが目覚めたことばかり気にして…………」
「構わない、むしろ君が来てくれて気が楽になった。こうして互いの苦労を明かせるのは、俺にとっても少なからずの
咲夜の心境を悟り落ち込むリリアーナを、当の本人が優しく宥めた。元々この二人が交流を持つようになったのは、同じ苦労人気質に共感したと言うべきか。
少なからず個性の多いクラスメイト達を纏め上げるほどのカリスマと冷静さを有する咲夜と、若き王であるエリュシオンをサポートしながら王国の運営に携わるリリアーナ。
共通点の多い、特に身内に振り回されることの多い二人はいつからか互いの苦労を共有する仲になっていた。最初は軽く話し合うくらいだったが、今では合間を見て食事をするくらいの関係性である。
「────リリィ」
「はい?何でしょうか」
「俺達が地球に戻った後、君にも教えたいものが沢山ある。だからこそ、互いに頑張ろう」
「────えぇ、楽しみにしてますよ」
不安そうに、それでも陰りが差す少女の表情を一瞥した咲夜は穏やかな声で語り掛けた。一瞬だけ驚いた彼女はクスリと、朗らかに微笑んだ。隣の席に座ったリリアーナは少し躊躇いながらも、意を決したように、口を開いた。
「それと、少しよろしかったでしょうか?」
「?何かな?」
「私も忙しくて、髪を整える機会も無かったので………前にみたいに、よろしいでしょうか………?」
「────構わないさ。どうせ休む以外にやることが無かったからさ」
髪留めを外して、長髪を解放したリリアーナの及び腰の様子に咲夜はふと一瞬────部屋の外に意識を向けた。しかしすぐに微笑んだ彼は背を向けて座るリリアーナの髪を整え始めるのだった。
◇◆◇
そして、部屋の外から様子を窺った彼女達は、声を押し殺しながら大いに盛り上がる。
「────委員長とリリィ、距離近いって話じゃないよね!もうこれって、完全にそうだよね!?」
「もうこれデキてるっしょ、アレ。いーや、にしても甘酸っぱいわね。至って健全なのに、あの甘々ッぷりはもう罪よ罪!」
「…………お二人とも盛り上がってますね」
「まぁ確かに、ただでさえ真面目な委員長にもそういう話があれば盛り上がるでしょうね…………にしても、あの咲夜にね」
黄色い声で楽しむのは、女神の姿へと変わった香織とそのクラスメイトの一人であるギャル 亜家坂流美である。病室前に辿り着いた香織は入り口で中の様子を伺っていた流美と出会い、そうして今に至る。
同じく心配で様子を見に来た雫と雨音はそんな彼女達の様子に呆れながらも事情は理解できたし、気持ちは分からんでもなかった。それほどまでに咲夜には人望があり、彼の色恋沙汰には誰もが興味を持っていた。
だが面白いことに、咲夜とリリアーナの関係性に興味があったのは、彼女達だけでは無かった。本来ならばこの場にいることすら有り得ない存在が、乙女達と共に覗き込んでいたのだ。
「…………まさかリリアーナがあそこまで気を許すとはな。俺としても予想外だが、これでハイリヒ王国の後継は安泰だな」
「陛下陛下ー。陛下的に考えてさー、あの二人ってもうキスとかしてると思うー?」
「いや、まだだろう。リリアーナも咲夜も、根は真面目なタイプと見るべきだろう。やるとしても、もう少し距離が近くなってからかもな」
ヒョッコリと覗き込む少女二人、香織と流美と一緒に部屋の中を見つめる金髪の若王────現国王エリュシオン。背中まで伸びる長髪をいつの間にか結い始めたギャル少女と呑気に語らい合うその様子は一国の王とは思えぬほどフレンドリーである。
エリュシオンが何故ここにいるのか、それは戻ってきたばかりの香織がその光景を見て、驚きのあまりエリュシオンに念話で叫んだのが原因であった。
『エリュシオン陛下!リリィが、リリィが委員長といちゃついてる────!!』
『何────っ!?』
『うわ、王様出てきた』
『流美さん?そんな虫が出てきたみたいなノリで』
『ちょっと皆。騒ぎ過ぎよ、ヒナ団長が聞いたら────』
『安心するといい、八重樫雫。既にこの領域には絶音処理を施している。いくら地獄耳のヒナにでも聞こえはせんさ』
『(魔法の無駄遣いしてると言わんとする顔)』
ポッカリと開けられた穴を地面に開け、そこから転移してきたエリュシオン。神代魔法の、概念魔法の無駄遣いをしてるという無言の呆れもあったが、当の星王は気にしない。それほどまでに、妹の事が大事なのだろう。
「エリュシオン陛下。随分と乗り気ですけど…………良いのかしら?」
「リリアーナはまだ未成年だからな。正直ゴルバルトは反対するだろうし、俺も正直反対はしたいが……………夜伽ならば、互いの同意があるのから仕方ない」
「そういう話じゃ────リリアーナ姫は陛下の妹君でしょ?実の妹と赤の他人が触れ合うのは、良い気分しないんじゃないかしら」
「ふむ、確かにな。アレがもし黒鉄刃や白雪剣城ならば懸念はある程度で済む、南雲ハジメや天之河光輝ならば流石に引き離すだろう」
「…………ハジメさんも、天之河さんと同列扱いされるのは嫌がりそうですね」
確かに、と苦笑いした香織は雨音の吐露した言葉に同意する。ハジメからすれば、自分に都合のいい解釈しかしない正義気取りの勇者様(笑)と同列扱いは心外だろう。しかし、エリュシオンからすれば温厚で自分にとって恩あるハウリア族を、血生臭い蛮族に鍛え上げた諸悪の根源である以上、天之河光輝に匹敵する問題児扱いされても仕方ない。
刃の話が出た瞬間に僅かに動揺した雫もすぐに平静を保ち、少し考え込んだエリュシオンはアッサリと言い切った。
「だがまぁ────咲夜ならば問題ないだろう、とは思った」
「「「「それは確かに」」」」
他の誰よりも信頼と信用が、岸上咲夜にはあった。
常に理知的で冷静ながらも優しさと冷静さ、感情を無視せずに感情的に流されぬように努める優等生。何よりクラスメイト達をもまとめ上げられるカリスマと人間性も完璧である為、エリュシオンの信用は明らかに確固たるものであった。
(……………聞こえてるんだがなぁ)
「?咲夜さん、どうしました?」
「いいや、何もないさ」
エリュシオン「咲夜ならリリアーナを任せてええか」
皆に慕われた上に理性的でちゃんと指針を決めれるタイプ、何より普通に親しく距離を縮められる人だから、誰からも好かれやすい。割とこのキャラを作った時に主人公にするか迷ったレベルの超人。
因みにリリアーナとイチャイチャしてるけど、まだデート(スイーツを分け合ったり)髪をとかしてるくらいの関係性(バッチリ健全)
咲夜「好意はある。だが、同衾だったりはまだ早いだろう?」
ハジメ「……………そっすね」
咲夜「…………友人としては感激するが、敢えて委員長として言おう。節度を弁えるように頼む」
エリュシオンの概念魔法『改変魔法』についての解説。
『改変魔法』
エリュシオンが発現させた概念魔法。あらゆる理、世界の因果や必然、無機物や有機物に存在する絶対の理を書き換え、作り変え、消し去り、改変する。
因みに王の剣のメンバーも神代魔法を保持してます。厳密にはエリュシオンの手で改変され、別の固有魔法となっていますが。
全員の保持する能力に関してはこちら
ハヤテ団長『重力魔法』→『■■■■』
スピリアス『魂魄魔法』→『■■■■』
ヒナ団長『再生魔法』→『■■■■』
ゴルバルト『変性魔法』→『■■■■』
セノ『空間魔法』→『■■■■』
シュトライゼ『生成魔法』→『■■■■』
能力自体に関してはこれから明かしていく形になります。因みにメア・ハウリアが生きていたらこんな感じになります。
メア『昇華魔法』→『無想天生』
能力、昇華魔法の強化版。周囲全体にいる指定した味方の能力を倍以上増加させる。増加させた能力を一個人に収束させることも可能であり、その場合任意の数によって倍率も上昇する。
尚、この能力を発動時指定されていない領域内の敵はあらゆる能力を半減させられる。チートかよ()
お気に入りや高評価、感想お願いします!次回もお楽しみに!それでは!!
清水の今後について
-
生存その1(生き残るけど戦えない)
-
生存その2(護衛組の一人として戦う)
-
死亡(無慈悲に死ぬ。全員曇る)
-
意識不明の重体として途中退場