やはり俺の青春ラブコメはひねくれている。 作:ひきがやもとまち
季節の過酷さで書く時間減りまくってたら、気づけばものすごく時間たってたため大慌てで完成させたせいか長めです。
『生徒会長選挙編』スタートです。
例えばの話である。
例えばもし、ゲームのように一つだけ前のセーブデータに戻って選択肢を選び直せたとしたら、人生は変わるだろうか?
答えは否であり、そして是でもある。
一つだけ前の選択肢が、その後の人生が変わるほど重要なルート分岐点だった場合には、間違いなく変わるだろうし、一つや二つ前になに選んだところでエンディングが変わらん程度の選択肢だったら結果はなにも変えられないに決まっている。
ましてBAD確定ルートに入っちまった後では、なに選んだところで所詮は無駄な足掻きでしかない。
それが、一つだけ前の選択肢に戻って選び直せるゲームにおける一般常識だった。
故に、『ゲームみたいに一つだけ前の選択肢に戻って選び直せたらウンヌン』を例えとして持ち出す話は、実際のゲームではありえない話でしかなく、例え話としてすら成立しえない。
にも関わらず人が、この手の話を例え話として用いたがるのは、教訓話として説教に利用したいだけであり、現実を真面目に生きることこそ素晴らしく、少年よゲームを捨てボールを取れと促す倫理教育のプロパガンダでしかないのが現実での実情。
家に籠もって一人ゲームをして過ごすことを『劣った悪』として、外に出て友達と遊び人生経験を積んだ方が『優れている善』だと主張するための方便。
つまりは、【青春】という名の【悪】である。
ゲームでさえ、青春を謳歌している彼らにとっては、自分たちの青春こそ優れていると証明するための踏み台として利用する、ご都合主義の道具として使い捨てて平然としていられる冷酷さ。
これこそ、リア充という存在が【泣くことも笑うことも無き無慈悲な魔王】でしかないことを示す証拠と言っても過言ではない。
故に、『例えばゲームのように一つ前に選択肢に戻って選び直せたら人生が云々』という例え話は、悪の青春が吐いた嘘である。
ということは逆説的に、悪の青春のウソに騙されることなく、家で一人ゲームをし続ける学生生活を送ることこそ誠実であり、ウソのない正直な真実と言えるだろう。
だから修学旅行が終わって、学校はじまる前に一日挟んだ休日を、旅行で遊べなかったゲーム消化に当てた過ごし方こそ、正しき修学旅行を飾るのに相応しい終わり方だったと言える―――はずだったのだが。
「・・・・・・ねぇ」
「ん?」
「どしたのお兄ちゃん、なんかあった?」
「なんもねぇよ。いつも通りだ」
「いつも通り、ってことは結衣さんと雪乃さんと、何かあったの?」
「・・・・・・」
――いきなり朝っぱらから妹に、部活仲間の女子生徒2人と揉めるのが常態化している女タラシ兄貴のような扱いを受けさせられてしまってる俺がいた・・・。
修学旅行から帰ってきて休日を挟んで月曜日になった朝の出来事だった。
まったく、嫌な月曜日の朝だった。
とある統計では、一週間のうちで最も憂鬱だと感じる人が多かった曜日は「月曜日」だったと聞いたことあるし、ここまでテンション落ちる嫌な日の朝だと銃でもぶっ放して気分盛り上げてから学校行きたくなる気持ちも分かろうというもの。
I DON.T LIKE MONDAYS。ぶっ放して、月曜日をメチャクチャにしてやりたい。
オ~、オ~、オ~、月曜日なんか大嫌い。
「お前は兄をなんだと・・・・・・っていうか、その口ぶりからすると、アイツらが何か言ってたことでも聞かされたのか?」
「ううん。あの二人はわざわざそういうこと言う人じゃないし、それはお兄ちゃんも分かってるんじゃない? ただ小町がそう思っただけ」
「・・・・・・いやまぁ、そうなのかもしれんが・・・」
「まぁ逆に、普通の対応だけだったから、何かあったんじゃないかって思って。
普通の人ならそれが普通だけど、結衣さんや雪乃さんが普通の人と同じ対応してくるだけって、おかしいなって。だから何かあったのかな」
「・・・・・・お前は、由比ヶ浜と雪ノ下のこともなんだと・・・・・・」
的確すぎる妹からの年上同級生女子評価を言われてしまった俺としては、返す言葉がない。
たしかに雪ノ下にしても由比ヶ浜にしても、どうでもいいことには口やかましい奴らではあっても人の妹に兄にまつわる話を無断で言ってくる奴らではない。
一方で、他のクラスの連中と同じような反応と行動だけしかしなかったら怪しく見えてくる奴らでもあった。
偏見かもしれないとは重々承知してはいるのだが、何かそんなイメージがアイツらにはある。
由比ヶ浜だったら修学旅行帰ってきた直後から雪ノ下に引っ付こうとしてウザがられてなきゃおかしい気がするし、雪ノ下は普通の対応してくるだけでも誤魔化してるように思えてきて仕方がない。
ひょっとしてアイツら、人として結構ダメな連中だったんじゃねぇかな・・・?
比企谷八幡、修学旅行から帰ってきた休日明け朝の月曜日にいたってしまった、同じ部活メンバーの側面的事実。
・・・嬉しくねぇなぁ、この気づき。今日もまた学校で部室いく身としては尚更に。
「それで、何やらかしたの?」
「おい待て。俺だけがなんかヤラカシタっつー前提はおかしいだろ。大抵の問題はアイツらの方から持ってくるか引き受けるかして、巻き込まれた記憶しか俺にはない被害者の身だよ? お兄ちゃんは」
「ゴミいちゃ――もとい、お兄ちゃんに自覚はなくても、何かやってる可能性はあるでしょうに。女心とか、そーいうのには未経験なタイプなんだし。
しょうがないなぁ、ゴミいちゃ――もとい、お兄太くんは。ひとつひとつ小町に話してみそ」
「おまえ今、『ゴミいちゃん』って言おうとしてたよな? それも2度続けて。明らかに、わざとだったよな? なあ? ってか、話してみろって言われてもなぁ・・・・・・」
俺は小町お手製の味噌汁を飲む手を少しだけ休めて視線を横にズラすと、思考を内側へと切り替えて、過ぎ去って取り戻せない過去の出来事へと想いを馳せる。
実のところ小町に言われるまでもなく、京都から帰ってきてから考え続けてはいるのだ。
・・・・・・修学旅行の最終日辺りから、どーにも雪ノ下と由比ヶ浜の態度が、おかしくなったように感じられたのが、その理由だった。
だが、疑問を感じはじめた理由は分かっても、その疑問そのものの答えまでは分からなかった。だから思考し、考え続けている。
どこかで間違えはしなかったか、と。どこかに問題はなかったか、と。
自身の行動を顧みながら、思考し続けて今日まで至っている。
だが、それでもなお未だに答えは出ないままだ。
可能性があるとすれば、あの依頼での出来事だが、あれが最も効率が良くて確実で安全で、しかも二つの依頼を同時に矛盾なく解消可能にできる唯一の方法だったようにしか、俺には思えない。
「・・・・・・・・・やっぱ、なんもねぇんだよなぁ・・・」
だから俺には、いくら考え続けてみても同じ答えしか行き着く事ができていない。
想いを伝える事が、行き詰まった現状から変わろうとする事が、本当に正しいとは限らない。
いや、『想いを伝えて変わろうとする事』それ自体はおそらく常に正しい方法ではあるのだろう。
問題なのは、想いを伝えたヤツは『変わろうとしている』のであって、ただ『今の関係がブチ壊れただけ』という結果を求めている訳じゃないって点だ。
ドラマやマンガは、いつもそれを踏み越えてハッピーエンドに至ることができた物語だけを描いている分野だが、現実はそうじゃない。もっと残酷で冷酷だ。
『女に振られて、友達との関係もギクシャクする切っ掛けになり、全てを失ったEND』に至っちまってるモブキャラ達だって沢山いる。それが現実の物語。
それでいて現実世界にセーブデータはない。『思い切って告白する』を選ぶ前に戻ってのやり直しはきかない。
ドラマもマンガも、恋愛ゲームと違って一本道だけのシナリオしか描かない。だからハッピーエンドに至れた可能性のルートだけしか物語にはなく、ヒロインに振られて家で孤独に夜空を見上げるENDにしかなれんかった場合はなかったこと扱いしかされる事もない。
だが現実にはあるのだ。
現実の恋愛ゲームには、条件満たすの失敗して告白失敗するトゥルーやBADが沢山ある。何度ループする夏の終わりで殺されたか分からない主人公が大勢いる。
しかも現実には、ひぐらしの鳴く頃と違ってループはない。替えは効かない。失ったものは二度と手に入らない。
失われる事がわかりきっているものを延命させることには、なんの意味もない。
いずれ全ては失われる、それが真理だ。まして維持するために負担があるなら尚更に。
ただ、それでも。
失うだけで終わると分かりきっているものを、『今は』避けるのが間違っているとは思えない。
可能性を繋げるための現状維持まで否定する気は、俺にはない。
いずれ失われるからこそ、いつか終わるからこそ、それを承知で「壊したくない」「失いたくない」という想いまで、そのための努力まで俺は笑う気持ちにはなれなかった。
・・・・・・それにまぁ、他人の色恋沙汰で、しかも片方は断る前提での告白サポート依頼でもあったことだしな。
深刻化する前の男女のもつれ話なんざ、うやむやにするに限るのは世界の常識レベルでもある話だろう?
仮に、慰謝料ふんだくるため精神的な痛手を被った系の話を立証しろとかの話になったなら、俺だってもっと真面目に解決方法を考えただろうし、本格的な解決を目指したとも思う。
あるいは、『片方の依頼だけ』を叶えればいい前提だったなら、俺が泥をかぶるって言うか恥をかく手法もとり得たのかもしれない。
俺が戸部の見ている前で海老名さんにフライング告白して、海老名さんから『ごめんない。今は“誰とも”付き合う気がないから』とかの対象範囲無限の断りセリフで玉砕してみせれば、戸部の中では『ギリギリ自分が相手の立場になる前に答えを知れた』ってことになり、せいぜいが依頼を無茶な形で完遂した俺だけが戸部から嫌われて、葉山グループや周囲から煙たがられる頻度が文化祭頃まで戻る。
そういう手段と終わり方もありえたかもしれなかったが・・・・・・今更だった。
今更過ぎる可能性上ではありえたかことを否定できない、言い出したら切りもないタラレバ話の、理論上での仮説だ
初っぱなで、海老名さんからの依頼と戸部からの依頼の両方とを矛盾なく両立できる方法一択だけしか考えなくなってた俺には、最初からあり得なくなってた可能性上の方法論でしかない。
ifもパラレルもループも存在せず、仮にあったとしてもif時空の選択肢はパラレル俺の可能性でしかなく、この世界に生きている俺の人生シナリオは一本道だけしかない事実が変わってくれるわけでもない。
つまり無意味だ。
無意味な可能性は切り捨てて、ありえそうな実際に起きた現象のみから分析して、理由を推測したときに出せる結論があるとしたら、それは・・・・・・
「・・・ひょっとして由比ヶ浜のヤツ、あのことを気にしてるってことなのか・・・?
雪ノ下が女に告白して振られたのが気になってる可能性も、アイツらの親密度的にあるいは・・・?」
「え? えっ!? なにそれ! なにその話聞かせてッ!
小町に結衣さんと雪乃さんと新たな三番目の女の人とのカンケー話聞かせてお兄ちゃん!(キラキラ☆)」
そして年頃の妹から、メッチャ食い気味に食いつかれながら朝飯を食べる羽目になる、と。
まったく本当に、月曜日の朝って言うのは憂鬱な気分になる曜日の時間帯だったな・・・・・・ふぅ。
そんな兄の部活仲間である女子生徒同士によるコイバナ(多分)に興味津々な好奇心を示してきた、二人とは仲いいだけの赤の他人で兄だけが当事者という気楽な立場に基づく世間話をしながら朝食を終えた後。
俺と小町は、それぞれに家を出て学校に向かって歩き出していた。今日は自転車の後ろに妹は乗ってもいない。
その過程で眺め回す、学校までの道のりは既に秋めいていた。
少しずつではあるが確かに移ろう季節。
『秋深き隣は何をする人ぞ』――そんな名句がある。
隣人が何をしているのか気になるのは、秋という季節特有の者悲しさや侘しさ、あるいは一抹の寂しさからくるものかもしれない。
『10月は黄昏の国。人と光は黄昏のなかを声もなく歩み去る』――という古い詩もある。
なんか響きがカッコいい上に、季節よりも人の方が冷たくて他人に興味なさそうに聞こえるところが俺の好みな詩だった。意味は知らない。
結局のところ、季節ごとの気候変化にどんな感想やら解釈やらを見いだすかは人それぞれという事なんだろうな。ありきたりな結論だとは自分でも思うけどさ。
実際問題、秋ってのは他の季節よりさっさと終わっちまう印象がある時期ではあるのだ。イベント多いし行事あるし、もうすぐ11月が終わるとこまで来てるまである。
12月になって後半になった途端に冬休みだ。
『光陰矢のごとし』――とかも付け足してもいいんじゃないかと思えるほどに。
それは季節や気候だけの話じゃなく、季節の中を歩みさる人間たちの移り変わりも早い。速すぎる。
速さこそが至上の価値だと信じてるんじゃないかと思えるほどに、ラディカルにグッドスピードな感じで。
「っつーか、千葉戻ってきたじゃん? したっけ京葉線がもうクリスマス気分でマージ焦ったわー。ディスティニーの広告とか超目立ってて」
「ディスティニー本気出しすぎだよなー」
「わかる」
「・・・・・・ディスティニーね~」
修学旅行先でいくつかのイベントぐらいはあったはずの葉山グループの話題が、既に完全に「ディスティニー・一色」になっちまってるほどに。
空元気もあるんだろうが、戸部まで一緒になってディスティニー。どいつもこいつも皆ディスティニー、超ディスティニー。
「あー、そういえばちょっと前になんか新しいアトラクションできたんだっけ」
「えー? それってシーの方じゃなかった? たまにどっちか分かんなくなるよね――いったい、どっちが攻めなのかなって・・・・・・ウフフ腐腐腐♪」
「海老名、擬態。すこしは本性隠せし」
しかもなんか早速、別ジャンルでの恋愛話で盛り上がってる(極一部だけど)みたいだしな。あの様子なら修学旅行最後におきてたウソ告白の件については誰にも言ってないと判断してよさそうだった。人のいい奴らばっかで何よりである。
・・・・・・もっとも、戸部にしろ海老名さんにしろ葉山にとってさえ、他人に知らせたい話じゃないだろうけどな。
学内一の優等生で美少女としても知られてて、怖がられてもいるヤツから同性の同級生へのウソ告白なんて話は、あんま言いたくないっつーか言うのが怖い。何されるか分からないもんな、静かに怒ってる雪女さんに・・・。
敵になったディスティニーにはデストロイ。そして気になる彼女はフリーダム。・・・怖い怖い。
「あれだべー? みんなでディスティニー行くとか、これあるべ!」
「それな」
「ある」
特に意味と中身は全くない、無駄な駄会話を続けながら葉山グループが「ディスティニー、ディスティニー」だけで盛り上がったまま授業開始まで続けることができるエコな節約思考の無駄時間すごしかたを送って昼まで過ごし、帰りのHRまで大した変化は最後までないまま放課後になって――――俺は奉仕部の部室へ向かって到着していた。
――ガララ。
「「・・・・・・・・・・・・」」
俺が音を立てて扉を開けながら部室の中へと入っていくと、先程まで扉の向こう側から聞こえてきていた姦しい話し声がピタリと止まり、入ってきた俺の方に視線を集中させてくる。
どうやら普段よりも遅かったから、今日は来ないと思われてたらしい。
心外な評価であり感想だった。
確かに俺は、そこまで積極的に来たかったわけではない。
ただ自分の過去を、行動を、信念を否定しないために、俺のための俺だけの小さな来るべき理由がある。それだけなのだ。
「・・・・・・来たのね」
「ああ、まぁな」
定位置につくため室内で唯一のテーブルに近づいていく途中で雪ノ下から冷たい眼差しで、射竦めるように見られながら告げられた言葉に、俺は少しビビりながらも返事だけは普通に返すと、
「また来ないで帰ろうとすると、平塚先生から腕をホールドされて強制連行されるだけだからな・・・・・・『次に逃げようとしたら分かるな?』ってボディブローで脅されたし。アレは痛かった・・・・・・」
「そんな理由!? ヒッキー、今までそんな理由で奉仕部きてただけだったの!? 平塚先生にぶたれるのがイヤで部活きてただけだったんだッ!?」
「いや、最初はそれだけが理由の全てだったのは事実だが、今ではそれだけが理由の全てってわけではないぞ?
まぁ未だに大きな理由の一つになってるのは事実じゃあるが、それだけが全てってわけじゃあない。これは事実だ」
「スッゴく言い訳くさい言い方なんだけど!? あとオマケくさいし!」
「・・・・・・・・・あの人は・・・本当に、あの人はまったく・・・・・・」
頭痛を抑えるように頭に手をやる雪ノ下と、キャンキャン騒ぎだして俺を責めるような瞳で見つめてくる、責任問うヤツ違うだろう由比ヶ浜。
あんな出来事があった先日の修学旅行が終わってなおも、やっぱり奉仕部メンバーはあんまり変わってないまま平常運行を続けられてるようで何よりだった。多分だが。
・・・・・・葉山グループでさえ季節と一緒に変わり続けてる中で、俺たち奉仕部だけは春の出会い頃からまったく変われてないパターンを繰り返してる気がすごくしてくる・・・。
まぁ俺の方はいいんだけどね。『変わらない』のは優れている。エリートの証明だから。
大衆というものは常に移ろいやすく、世論や社会の流れで付和雷同し続けるもの。
そんな移り気の愚民どもを正しく主導する絶対的なエリートひねくれボッチ的価値観として、今のまま変わらないのはエリートひねくれコスモ貴族ボッチ。
敵と味方でコロコロ変わって武力制圧には、武力制圧しか対抗策考えない平民リア充はゴミでしかないのだと教えてもらうべきだろうな、フフフフ・・・。
まっ、とはいえ。
――そういう方針が前回の依頼では、雪ノ下には合わない結果を選ぶ理由になってたのかも知れないが・・・。
「あ、そういえば結構みんな普通だったね。その、えっと・・・い、いやー、結構ヒヤヒヤしてたんだけど、あたしが心配することじゃなかったなーみたいな」
「・・・・・・そう。それなら、良いのだけれど」
「うん、本当みんな、全然、・・・・・・普通で――――何考えてるのか、よく分かんなくなっちゃった」
由比ヶ浜も俺と似たような感想を抱いていたのかいなかったのか、それこそ由比ヶ浜の考えていることを正確に分かることはできないが、ことさらに明るく笑って勢いづかせるように語り出した発言は途中で失速し、ポツリと最後に付け足された言葉には、どこか空虚な響きがある。
「・・・もともと、何を考えているかなんて私たちには分からないわ。
お互いを知っていたとしても、理解できるかは、また別の問題だもの」
「・・・・・・そうだな」
由比ヶ浜の誰に向けて放たれたものなのか判然としない言葉に応えるように、突き放すような言い方で雪ノ下が告げた冷たい現実の一面を聞かされて、由比ヶ浜が痛ましそうな瞳で見返しながらも声は出せずに黙り込む。
そんな状況に変わってしまった奉仕部メンバーたちが集った部室の中に。
俺もまた雪ノ下の言葉に賛同するように、追随するように言葉を紡ぐ。
彼女が言った言葉の意味を、俺には明白すぎるほど分かりきっているものだったからだ。
考えるまでもない。
雪ノ下の言ったことはとても正しく、どこにも非の打ち所がない。まったくの真実なのは間違いない言葉。
まして、立証するための証拠まで出揃っている後なのだから尚更だ。
「お前だいぶ前に、由比ヶ浜から『俺と付き合ってるんじゃないか?』とか疑われてることに気づかず、妙に噛み合わない会話してたことあったろ確か。
それ知らない間は由比ヶ浜のプレゼント買いに行って、知らされた途端にスッゲー不機嫌そうになってたし。
その程度のもんなんだし、あんま気にしたところで今更どーしようも―――すまない。本当にすまない、二度と口にしないから許してくださいお願いします」
「・・・・・・・・・・・・そうね。由比ヶ浜さんも気をつけてくれているようだし、私でも怒ることくらいはあるのだから―――ね? ユイガハマさん・・・」
「ヒィッ!? ゆ、ゆきのん目が・・・・・・目が怖い・・・よ・・・・・・?」
「――――――(ニッコリ)」
優しい笑顔で微笑みながら無言のプレッシャー。
結局のところ、互いのこと知ってても知らなくても人同士の関係性なんて、こんなもんなのが現実である。
「ま、まぁあれだ。あんまり気にしすぎてもアレってことだな。俺たちも普通にしてやるのが一番なんじゃねぇの」
「そ、そうだねっ。あたしたちも普通に・・・・・・、うん・・・・・・」
「普通、ね。・・・・・・それがあなたにとっての普通なのね」
「・・・・・・あ、ああ」
「・・・・・・・・・変わらないと、そう言うのね」
「・・・・・・・・・・・・」
小さく溜息を吐きながら雪ノ下に言われた言葉に、俺にはそう返すしかない。
ただまぁ、もっとも。
俺たちが属する奉仕部にとっての『普通』が、一般基準的にも『普通なのかどうか』って点については・・・・・・たぶん言わない方がいい問題なんだろうな。多分だけれども。
そんなことを思わされていた、そんな時。
「邪魔するぞー、少し頼みたいことがあるんだが」
「こんにちはぁ、ちょっと相談したいことがあって」
平塚先生と、ほんわかした雰囲気の上級生女子生徒が入ってくる姿が見えたのは。
その姿には見覚えがあり、少し前の文化祭実行委員会と、体育祭実行委員会の二大イベントで一緒に顔をつきあわせた記憶がある相手。
まさかの生徒会長『城廻めぐり』先輩による奉仕部への再登場だった。
正直、場にそぐわない事この上ない立場にある人による来訪だとは思えたが、思い出してみると前回の体育祭のときにも既に半ば引退した身として、個人的な立場での依頼という色彩が強い内容でのものだった。
分実の方に至っては、参加自体は相模からの依頼によるもので、生徒会長と出会ったのは分実に参加した後での出来事。
なら今回も、その辺りの依頼という事で、便利屋的立場の奉仕部を頼ってきたということなんだろう。
そうでもなければ、こんな部活名を記したネームプレートにデコデコしたシールだけが張ってある、部長と副部長含めて部員合計数3人だけの超零細部活動に、生徒会からの正式な依頼なんか頼むべき理由は何もあるわけがないのだから。
―――そう思っていた時期が俺にもあった。
今から30秒ぐらい前までは、そう考ったことは一度もない。
「・・・は? 時期生徒会長に立候補してる候補を、選挙に負けさせてほしい・・・・・・って事ですか?」
「うん、まぁそのー・・・・・・なんて言うのか、大体そんな感じのお願い、かな」
少しだけ困ったような笑顔を浮かべながらめぐり先輩は、どう説明したものかと考えあぐねながら煮え切らない言葉と表現を用いて、自分の隣にチョコンと座っている後輩の方をチラリと視線を送らせる。
彼女の視線の先にいて、俺から見れば目の前に近い位置に座っている、一人の女子生徒に向けられていた。
亜麻色の髪をセミロングにして、制服はちょっとだけ着崩しながら、カーディガンの袖口を控えめに握りこんでいる、クリッとした瞳の小動物めいた可愛らしい見た目の一年生。
それが今回の依頼人、ではないものの依頼対象にはなっている女の子の特徴的な容姿とイメージの持ち主。
「生徒会長選挙の候補者って、いろはちゃんが?」
「はい。そういうことになっちゃったみたいなんです、結衣先輩」
どうやら互いに知り合い同士らしい由比ヶ浜と、似たようなノリと口調で話が通じ合っている一年坊主なはずの女の子。
―――『一色いろは』
それが彼女の名前。
俺でさえ聞き覚えがあるぐらいには、一年生の間ではちょっとした有名人になっている女の子で、たしかサッカー部のマネージャーをやっている一年生の一人だったはず。
もちろん目当てと狙いは葉山なのが露骨なタイプで、キャラ的に部内全体のマネージャーには絶対向いてなさそうな三浦となんかあったっぽい場面に出くわした事あった気がするけど、あの後で三浦はどうなってたんだろう?
また泣かされて帰ってきてたのかね? 態度デカいけど基本的にヘタレだからなぁ、アイツって・・・・・・
「――あ! そっちの先輩は今、向いてなさそうとか思いませんでした?」
「あん? いや別に。そいう訳じゃないんだが」
「よく言われるから分かるんですよ~。トロそうとか鈍そうとか~」
その一年生女子、一色いろはから微笑を向けられた後で腰に手を当て、むーっと不機嫌そうに身体を傾けながら俺にまで話を振られてしまった。
見た目の雰囲気はふわっとしていながら、若さ全開による今時分の女子高生らしさをキチッと押さえた言動だった。
穏やかな気性と、やや控えめな女性らしさを全面に出しながら、その裏をチラッとだけ覗かせて心奥には決して見抜かせまい、そんな計算され尽くした作為的な態度ができる女の子。
なんと言うか、俺が総武校で出会ってきた相手達にはいなかったタイプの人間だな、と素直に感じさせられてしまった。
外見的な印象こそポワリとしているものの、先輩である由比ヶ浜にも距離を感じさせない馴れ馴れしくも、人懐っこさがある態度で好かれてるみたいだし。
これでルミルミだったら、年上でも平然とアホ呼ばわりしちまいそうな雰囲気ある年下女子だったけどな。子供だったし。
見た目だけなら近くもない相模だったら、嫌味や皮肉の一つや二つをオブラートに包んで口元ひきつらせながらも言わずにいられなかったんじゃないだろうか?
川なんとかさんだった時は・・・・・・考えるまでもないからいいや。
強いて言えば小町に近い態度と言動とスタンスなのが、俺が一色いろはに抱いた最初の印象であり感想だった。『ハイブリッドぼっち的な雰囲気』をまとった女の子だったわけである。
妹ではなく、赤の他人女子としては初めて出会ったタイプだったため、過去の経験則に照らし合わせて考えるのが難しく、俺としては正直やりづらい相手だと感じさせられずにはいられない。
しかも、今はそれらの上にオマケとして。
「いや、本当にんなこと思ってないんだって。なにしろ俺、生徒会長やる奴って、どんな奴がいるのか他に知らねぇからさ。何やってる仕事なのかも正直よく知らん。
トロそうとか鈍そうなのが事実だったとして、生徒会長に向いてるのか向いてないのか判断しようないから分からないってだけだし。
だからウソじゃあない。ウソでは」
「あ、―――あ~・・・・・・そういう意味で言ってたんですね・・・気遣いとかじゃなく・・・」
「ああ。大抵の高校生にとって生徒会長につく人の条件なんて、そんなもんだと思うぞ? むしろ『自分とこの学校の生徒会長って誰だっけ?』ぐらいの認識しかないのが大部分だと思う。
今時の高校の生徒会長なんて、そんなもんだって。大抵の学校だと絶対に。城廻先輩は別かもしれんけどさ」
「・・・・・・どうでもいい存在・・・告示してても、誰も知らないのが普通の生徒会長・・・・・・」
今時の男子高校生として、当たり前の認識を相手の立場と心情をおもんばかって、オブラートに無罪を主張する根拠を立証した俺だったのだが―――おかしい。
フォローしたはずなのに、めぐり先輩が落ち込んでしまった。なぜだろう? どう考えても分からない。
考えつく範囲で想定される事態を回避し、比較的に効率が良く、かつ確実で安全だと本人自身には信じられるという発想と行動で日々を生きている俺たち私たち一般の高校生の視点で鑑みれば、限られた答えの可能性の中で妥当な結果がその結論であることぐらい、分実で優秀さを発揮していた数少ないエリート仲間だった先輩なら、俺に言われずとも分かっている程度のことだったはず・・・・・・それなのに何故?
「比企谷・・・前々からずっと思っていたことだが、君は人の心理を読み解くことには長けているが、時々ものすごいレベルのアホになることがあるな・・・」
「・・・・・・ヒッキ・・・・・・もう少し、言い方・・・」
「この男は・・・・・・本当にまったく・・・・・・」
「あ、あはははは・・・・・・お、おもしろそうな部ですね、ここって。アハハハ・・・」
そして何故だか俺と先輩以外の全てに四面楚歌され、後輩に気を遣って愛想笑いされる羽目になる、と。・・・・・・何故だ? 分からない・・・。
分からないから、考え続けるしかないようだった。考ることしかできない以上は考え続ける。それが俺のエリートひねくれボッチとしての生き方というもの。
エリートならば、ひねくれボッチのエリートならば。
感じるんじゃない。――考えるんだッ!! それがエリートッ。
「はぁ~~・・・・・・まぁ、またろくでもないことを考えはじめてそうな奴への修正はあとでやるとしてだ。
――君たちを頼りにきた、城廻たち生徒会からの依頼の話をしよう。
もうすぐ生徒会役員選挙がある程度のことは知っているな?」
知っているのが当然の口調で平塚先生から確認された俺たちは、そろって姿勢を正して聞く態勢にもどって話に耳を傾ける。
――知りませんでした、とは言えない雰囲気がある中では、そーするしかない。ウソではない。無言のままYesともNoとも言わないことは嘘を吐いたとカウントされない。黙秘権の行使という自由と権利なだけで。
「学校側としては本来、体育祭の頃には後任への引き継ぎを終えて、三年生の城廻には受験に専念させるべきだったのだが・・・・・・」
「・・・いえまぁ、私の方は指定校推薦が決まってますから受験には影響ないのでいいんですけど・・・・・・ただ後任への引き継ぎと人選は最後の仕事として責任がありますから」
「――と言うと、なにか問題が起きたというわけですね? たしか公示は既に終わって、立候補者も発表されていたと思いますが」
「うん。実はその生徒会長に立候補してるのが一色さんなんだけど――その、なんて言うのかな。・・・・・・当選しないようにしたいの」
「「「・・・・・・はぁ」」」
改めて城廻先輩の口から行われた説明と、そうなった経緯とを補足情報として付け足された話を聞かされ直し、俺たちから返された相違としての反応がそれだった。
「はぁ」である。
なんでも一色は、たしかに生徒会長に立候補者ではあるが、本人からの自薦ではなく他人からの推薦で、しかも本人には意思確認されないまま無断で推薦されていたアイドルの芸能界デビュー裏話みたいなのをリアルでやられてしまった結果だったらしい。
だが厄介だったのはそこではなく、生徒会長に立候補してる候補が『一色1人だけ』しかいなかったという状況そのものにあった。
本人があずかり知らぬ間に立候補させられてた奴以外に、誰も自分から名乗り出る奴も、他人から知らぬ間に推薦されてた類友さえもなく、来年の生徒会長になりたがる奴が0だったのである。
・・・・・・どんだけ人気ないんだろうか? うちの学校の生徒会長って役職は・・・。
一応は県下一の進学校で、分実の委員長職でさえ内申とかもらえるらしいし、指定校推薦狙ってる人には有利になれる特典あるらしいし、卒業後の進路とかで欲しがる人とか結構いそうだと思ってたんだけどな。
少なくとも、俺だったらちょっと欲しい。特典だけなら割と魅力的な役職ではある。少しでも有利になれる条件欲しいと思うのは受験生なら当然のことだしな。
絶対に当選しないから求める気最初から0だっただけで。
さらに一色の場合には他の要素まで重荷としてプラスされているらしく、平塚先生を含めて頭を抱える要因になっている。
曰く、『自薦他薦の別なく立候補の取り下げに関する規約がない。考えてなかったから』『一年生であることを理由に却下される決まりもない。考えてなかったから』
「なるほど・・・・・・ですが悪戯にしては、ずいぶんと手が込んでいますね。たしか推薦人は30人以上必要だったと思いますが」
「そんなになの? って言うか、勝手に立候補させるのってできるんですか?」
「ううっ・・・・・・、私たち選管がもうちょっとちゃんと調べてれば・・・・・・推薦人名簿と推薦した人たちの署名が合ってるかは、ちゃんと照会したんだけど・・・・・・」
「立候補の書類提出時には、本人確認はされる仕組みにはなっていないんだよ」
雪ノ下からの指摘に由比ヶ浜が続いて、めぐり先輩と平塚先生がそれに答える流れが続く。
話を横で聞かされ続けて痛みとしては、なるほどと納得させられずにはいられない内訳での状況らしかった。
あー、これはアレだ。所謂アレだよアレ。
「まぁ、まさか悪戯でそんなことをする奴がいるとは誰も思わないだろう。選挙管理委員を責めるのは、ちょっと酷かもしれんな」
「いや、普通にルーチンワーク化した組織に起きやすい弊害の典型でしょう?
今までのルールで何も問題起こされたことなかったから、問題あっても気づかず改善もしないまま放置してたら、悪用する奴が出てきただけで盛大に振り回されるタイプの、最近よくあるって言う典型例。
悪用する奴自身が、自制するかどうかだけに依存してる管理組織やルールなんて危なっかしいだけなんじゃ?」
「う゛・・・・・・まぁ、そういう見方もあるかもしれんが・・・・・・だが現に今まで今回のようなアホが現れたことは一度もなく、城廻たちも決して怠慢運営をしていた結果では・・・」
「そーいう時のルール決めとかないのって、大抵ろくな結果を招いてたことない気がしますけどね。『ワイマール憲法』とか、『決められない議会』とか」
「うぐぐぅ・・・・・・―――ちぃぃくしょぉぉぉぉぉぉぉぉぉッッ!!!!」
バッ!と身を翻して奉仕部の部室から走り去っていってしまった、白衣姿の平塚先生。
いつものような負け惜しみはなく、むしろ潔さすら感じさせるほどの風のような去って行き方―――ではあったのだが。
「・・・・・・逃げたわね。自分の方が不利になってきたから、比企谷くんからの指摘を誤魔化しに利用して」
「ああ・・・最近、変な方向に賢くなってきてるんだよな平塚先生の俺たちへの対応って」
「え、えぇ~と・・・・・・あの~」
「ああ、悪い一色。いつものことだ、気にしなくていいから続けてくれ」
「いつもの・・・? ま、まぁ、別にいいって言うならいいんですけど・・・・・・」
どこか釈然としない表情ながらも一色は、去って行った平塚先生に代わって説明の続きを語ってくれて、彼女自身に『やる気がない』にも関わらず辞めさせてもらえない大きな理由として、『やめたい』と言ったが聞いてもらえなかったことを付け足してくれる。
なんでも今回の件では一色の担任も乗り気で、「やめたい」と言っても話を聞いてもらえず、自分の世界に没入してトリップする金八先生大好きタイプの年長者だそうで、若手教師(自薦)の平塚先生からのご意見では効果なさそうなアホだったそうなのである。
「あー、いるんだよなぁ。そういう自分に都合のいい部分だけ見て、『僕あのドラマ好きなんですよ~』とか語りたがってくる人って昔から。
そーいうのやった結果として、自分の教え子らにフルボッコされて口裏合わされた担任教師の話とか、中学の優等生同士で妊娠とかもあったろうに、なんでかそっちの回はあんま話題に出にくいんだよな」
「妊娠!? 中学生で!? え?え? なにそれ!なにそれ!? キンパチ先生って、そーいうドラマだったの!? 『腐ったミカン』って言う先生の話じゃなかったんだ!?」
「・・・・・・自分の都合がいい情報だけを抽出しすぎて、その一点だけが伝わってしまってる人もいるようになってるみたいね・・・。
元々あのドラマは社会派作品として話題になっていた内容だったんだけれど、イメージが先行しすぎて別物のような印象が最近ではある気がするのも事実ではあるし・・・。
由比ヶ浜さんの言った『腐ったミカン』という表現も、大本を辿れば『先生から生徒への罵倒』だったセリフなのだけれど」
「そうなの!? へ~、キンパチ先生って、そーいうドラマだったんだ・・・・・・知らなかったぁ」
「あ、あのぉ~・・・・・・もしもーし?」
「・・・・・・・・・ううぅ・・・・・・グッスン(落ち込みメグミン)」
俺と雪ノ下が、世間でも有名な人情ドラマを『社会アンチひねくれ作品』としての部分を賞賛し、由比ヶ浜が世間の多数派意見に賛同していた派の青春リア充的驚きを示し。
当事者だが、年齢的には蚊帳の外らしい一色が困ったような表情で困ったような呟きを発して、青春ドラマにありがちなお約束失敗をやらかしてたと分かって落ち込むめぐり先輩。
可哀想だとは思うけど、フィクションでよくある失敗やったのは事実だから。現実とドラマを混同したのは俺じゃないから向こうだから、俺的には仕方がないとしか。
斯くして俺たち奉仕部は、文化祭実行委員に続いて体育祭実行委員を手伝って、ついには生徒会役員人事にも介入することが決まったっぽい方針に傾きながら、秋だけで委員会三冠王を達成しようという立場になっちまっていく。
小学生同士のイジメ問題に『サポートボランティア活動の範疇』として介入し、同級生女子の弟による姉のバイト問題には『相談内容が本人のことで身内からの相談は活動の範疇』として介入し、部活停止中におこなう文化祭実行委員の手伝いは『個人的にやることだから』で介入してきた、ソレスタル奉仕部員グは、再び学内組織への介入を開始しようとしている。
・・・・・・誰か・・・この部活動に、『こういう時は辞めていい』という条件と規則を・・・・・・
後いい加減、雪ノ下以外の責任者クラスも『ものは言い様』もしくは『あー言えばこー言う』という言葉を使えるようになってくれ。
何でもかんでもコッチに回されてて、流石に身が保たなくなってきてるぞオイ。
つづく