グエルなんだがミオリネ抱いた 作:鳥羽
九月十八日追記
十一日にまずコロナになり、次の日に24時間以上続く腹痛に悩まされ、検査するため入院してます。退院未定なので次はかなり遅くなります。
ミオリネがジェターク寮に引っ越してきて数日が経った。
初めて会った時のツンツン具合からどうなることかと思ったが、彼女は意外にもここで過ごすことにゆっくりとだが馴染むことが出来ているようだった。寮で俺たちと一緒に朝食を摂ったり、共に通学して菜園を整備したりと普通の学園生活を送っている。
彼女とは夜に一緒の部屋で過ごしている時、一日に何があったとか誰と仲良くなったとかの話を聞くので、彼女がここで楽しく過ごせていることが分かって安心した。特に仲がいいのがフェルシーとペトラだそうで、今ではすっかりミオリネはうちの寮の一員になっている。
この生活の大きな変化として、俺とミオリネが一緒にいる時間が前よりも長くなった。今までは場所の問題でそれなりの時間で別れていたが、今は同じ寮なので夜も一緒にいることが出来る。もちろん最初は緊張していたが、ミオリネと一緒にいられる時間が増えたことは素直に嬉しい。そしてミオリネとの付き合いの中で、俺は彼女のことがどんどん好きになっていった。
そして数日後、ミオリネがジェターク寮に住み始めたのが知られた。俺の生徒手帳にはその日からメッセージが大量に来ている。どうやらミオリネのところにも来ているようだった。ミオリネは新入生かつ俺達以外の生徒とはあまり交流がないらしく、特に男子からはミオリネがどんな人なのか質問が絶えないらしい。
メッセージを見終わった俺は生徒手帳をしまう。何せこれからホルダーとして決闘する前だからだ。最近は決闘していなかったので変な気分だし、様々なことがあって浮き足気味な最近ではあったが、だがそれでもここでは気を抜かないようにしなくてはと気合を入れる。
「何故ここにいるんだ、ミオリネ」
「あら? 婚約者がここに居たらおかしいかしら」
俺の目の前でラウダとミオリネが何やら言い合っている。今ここではディランザが専属メカニック達による最終チェックを受けている最中なのに何をやっているんだか。そう思って見ていると俺の方に来たミオリネが腕を組んでくる。
彼女の柔らかい感触が腕に伝わってくる……なんてことはパイロットスーツを着ているので全然無い。しかし、こんなことをされれば内心ドキドキしてしまうのが男というものだ。
「兄さんはこれから決闘なんだ。あまり邪魔をしないでもらえないか」
「別に邪魔してないじゃない。婚約者を応援するなんて当たり前のことでしょ」
「決闘のために集中したいはずだ」
「そうね。グエルは今から大事な戦いがあるわ。でもね、私だってグエルのパートナーとして近くで見届ける必要があるのよ」
「はいはい、二人共そこまでにしとけ。いいかラウダ、ミオリネ、俺はこんなんじゃ集中は切れないし、応援されると嬉しいんだ。だから喧嘩せずに応援してくれよ」
このままだといつまで経っても終わりが見えなさそうなので仲裁に入る。ラウダもミオリネも俺のことを心配してくれているのは分かっているので、ありがたいと思っているが、だからといってここで騒がれては困る。
「ラウダ、ヘルメットをくれ」
ラウダから受け取ったヘルメットを被ってディランザに搭乗する。起動するとメカニックのカミル達の通信が入る。
「カミル、仕上がりはどうだ?」
「ディランザの調子は良好だ。いつも通りぶちかましてこい」
「おうっ」
さて決闘の結果だが、端的に言うと勝った。もはや言うことがないくらい一瞬で勝った。なので今、ジェターク寮でパーティーを行っている。地球寮の面々もおり、みんなで今日も派手に騒いでいる。隣に座っているミオリネは初めての体験なので、その盛り上がり方に面食らっていたが直ぐに呆れている様子を見せた。
「アンタがビームバルカンを避けながら進み始めた時はびっくりしたわ」
「ふんっ、兄さんにとってあんなのは当たり前なんだ。この学園で兄さんより上手いやつはいない」
ミオリネは料理を口にしながらそんな話をしてくる。ラウダや俺もそんな感じで会話をしながら、楽しい時間は過ぎていく。
深夜。
俺とミオリネは部屋のベットで隣り合って互いのスケジュールを見ている。ちなみにミオリネは俺と同じ寮で過ごすようになってから、俺と一緒の部屋で過ごしていることが多い。そんな彼女は俺のスケジュールを見て、少し呆れたような顔をしている。
「グエル……予定が多い。この日は?」
「ホルダーと会社があるからな。あっ、この日はホルダーとして学外のイベントに出る用事がある。ていうかミオリネも呼ばれてるんじゃないか?」
「そうよ、誘われてるわよ……まっグエルが出るんならそれには出るわ」
「…………ふっ」
「なによ」
「いや、ミオリネがそういうところに顔を出そうとしているのは珍しいと思ってな」
「まぁ……確かにそうかもしれないけど、それはアンタがいるからに決まってんでしょ」
「こうしてミオリネが同じ場所に来てくれるってことを考えるだけでなんか嬉しいな」
「……ふん、当然よ、婚約者なんだから。しっかりエスコートしてもらうわよ」
「あぁ任せてくれ」