トレセン学園であった怖い話   作:塩化プラス

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【第三話】エアシャカール/B2~分岐

おお、ノリがいいじゃねェか。

嫌いじゃねェぜ、その無鉄砲さ。

まァお前ならそう言ってくれるんじゃねェかなって思ッちゃいたけどな。

 

そんじゃあ、早速行くとすッか。

鍵はどうするのかッて?

問題ねェよ。その辺は仕込み済みだし、機械警備の網についても分析済みだ。そうヘマはしねェよ。パニックにでもならない限りな。

……いや、変な顔してんじゃねェよ。別に不法侵入なんかしねェから。

ホットスポットを公然の私物よろしくで使ってやがるヤツらにちょっとご協力頂いたまでだ。

面倒ではあッたがよ……合法的な手段でワタリもナシも付けてあるから、そこは安心してくれ。

 

あア、当たり前ェだけど全員ついて来いよな。

なーに、大したところなワケじゃねェんだからビビるこたねェよ。

行くとこっつッても学園内ではあるんだかンな。

 

今日限りで見納めだが、この学園内のツアーコンダクターを務めてやンよ。

……柄じゃねェとか抜かすなよ。

シバくぞ。

 

あ~、閑話休題だ。準備は出来たか?

よッし、大丈夫そうだな。んじゃあ、行くぞてめェら!

 

 

ぶっきらぼうなシャカールの指揮のもと、私たちは深夜の学校内探検に出発した。

暗い闇の中にシャカールのPCだけが煌々と光っている。

黙々と前を行くシャカールに対して、私はだいぶ及び腰だ。

おばけの実在性について深く考えたことなんてない。

けれど強い明りのない、静かな学園を歩くのは怖かった。

私に比べれば随分と意気揚々に歩いている、フクキタルの服の裾を掴みながら。

不安と恐怖をこらえつつ、前方の風景に目を凝らす。

そして、ひどく後悔した。行く先が不明瞭なのは、ただ怖さを増幅させるだけだったから。

 

しばらく歩いただろうか。

ふとしたところでシャカールが立ち止まった。

 

 

パルカイのデータに因ると……あァ、ここだな。

ここが、オレたちの居た多目的室から一番近ェところだ。夜だと距離感狂うな、なンつーか。

場所は……第三理科室。

まったく、タキオンあたりが居なくてよかッたぜ。ここに入るってなったときにアイツが居たら、ホラーどころじゃなくなッちまうだろうからな。

ッてか、そもそもアイツから拝借してきた鍵だしよ。

怖い話のために借りたなんてバレたら……ゾッとしねェぜ。

 

さて、と。

ここの噂で目を引くのは……身じろぎする人体模型と生きたフラスコの液体……だッてよ。マジでオーソドックス極まってンな、コレ。

生きたフラスコってのは良くわかんねェが。生きたってのを沸き立つ的な解釈だととらえると……常温で沸騰する物質ってだけならそれなりにある。

火のないところに煙は立たねェし、これもそれなりに信憑性のある話だと思うぜ。噂になるくらいだから一捻りされてる可能性はあるがよ。

さあ、スズカ。どうするよ、入ッてみるか?

 

1・入る

2・入らない

 

 

 

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