【第四話】マチカネフクキタル/冒頭~A分岐
おおおおおっ!
ようやく私の出番が来ましたね!
さあさあさあ、大見得切らせて頂きますよ!
遠からん者は音にも聞け、近くば寄って目にも見よ!
私は今回の発起人、いやはやお待ちかねたでしょう皆々様!
神社の娘及び大祈祷師兼割と当たる占いでおなじみの!
マチカネフクキタル、マチカネフクキタル、マチカネフクフクフクキタルでぇ~御座いますっ!
ごく短い時間ではありましょうが、どうぞどうぞよろしくお願いしますねっ!
さてさて、私のお話はこれまでの皆さんが語ってくれたものとは一味違いますよ~!
確かに皆さんのお話はとっても上手かつひっじょ~に恐ろしく……もしも一人で聞いていたならば、今日は寝るに寝れない絶望を味わっていたことでしょう、なむなむ……
なぁので、今回はっ!
そう、一味違うだけに!
ここでちょっと、味変のお時間です!
ああッ、怖いムード無茶苦茶にする気だなとか!
これまでの積み重ねをどうしてくれるんだとかそんなことは言わないでくださいよぉ!
目玉になるものはちゃんと用意してるんですからね、是非にご期待くださいませ!
塩はまだしもコショウなんて用意されたら……くしゃみどころじゃ飽き足らず、みっともなく泣いちゃいますからね、私!
じゃあちょーっとだけお準備がありますので……あっ、その前に!
私がこれから何をしたいのか、お先に説明させていただきますね!
皆さんは『こっくりさん』というものについてどれくらいご存じですか?
最近ではあまり聞きませんが『キューピッドさん』ですとか『エンジェルさま』とかも同じ範疇に収まりますね。
ふむう、電子化の進んだ昨今とはいえ、大変有名なものですから……あんまり詳しく説明する必要もなさそうではありますが。神秘の薄れによってぜーんぜん知らない、ということももしかしたらあるかも知れませんよね。というわけで折角の機会ですし、くどくど説明しちゃいましょう!
とりあえず一枚の紙を用意してもらい、就学前のおちびちゃんたち用にずらーっと五十音書いてある……そう、あいうえお表ですね。あんな風にひらがなをずらっと五十音全部書いて、空いたところに0から9までの数字を置きまして。大体紙の直上と言いますか、その部分に鳥居のマークを書き、YESとNOの文字でサンドイッチ。
最後に鳥居の上に十円玉を置いて、二人以上の人差し指を十円玉の上に添えます。
あとは、手順に従ってこっくりさんを呼び出し、知りたいことを尋ねるのです。
そうすればこっくりさんが十円玉を通して、いろいろとお答えくださるわけなのです。
最後に、聞きたいことを全部聞いたら。こっくりさんにはお戻りいただき、使った十円玉と紙はすぐに捨てるなり使うなりして手放さなければいけなかったりしますね。
これが、簡単かつポピュラーなこっくりさんのやり方になります。
ただし、降りてくる霊や神さまを指定することは出来かねるので。しつ、ではなく。たちの悪いものが降りてくることもあるんですよ。そうなると憑りつかれてしまうこともありますから、やるときは気を付けないといけませんね。防衛策みたいなのも一応ありますし。
あとは……そうですね。
海外の降霊術で有名な『ウィジャボード』俗にいうウイジャ盤ってやつもありますよ。
この手合いのものはわりかし世界共通なんだなあと思ったりもしますが、アレはまあ特に使ったものを捨てたりする必要はないので、神秘の基盤が違う場所によって種々の手段が異なるんでしょうね。
スピリチュアリズムを下敷きにした、どことなく同じような手法なのに。細かいところに差異が現れるのはなかなか興味をそそられますよねえ。
え?
そうでもない?
みなさん本気で言ってます?
いやいやいや、またまたあ。
これ聞いてウキウキしないなんてモグリですよお。
なんのモグリかって聞かれたら……上手く答えられないところはありますがっ。
まあまあまあ、おっほんっ!
閑話休題ですっ!
この『こっくりさん』についてはスマホで調べればすぐ出てくるものなので、ピンと来なかった方はお手数ではありますがちょこーっと調べてみてください。急急如律令、とかまで言いませんけど!
でぇ……なんですけれども。ある程度推察出来てしまっているとは思いますが、私が話そうとしているのはこの『こっくりさん』の話なんです。
というか正確に言うと話ではないですね。
でも、聞いて損はさせませんよ!
一風変わった話なので新感覚味わえて面白いというか、もっと言うなら神秘の一端に触れた心地になることウケアイですからね!
ささ、どうですみなさん。とぉ~くぅ~にぃ~スズカさん!
ここまで聞いたら流石にちょっと、ほんのちょお~っとでも気になってきませんか?
ねね、どうです?
気になってきましたよね?