遥か彼方、枯れ落ちた黄金樹の葉は伝えている。
────エルデンリングは砕けた。
狭間の地を追放された褪せ人の末裔は、遠くを臨み、もう二度と戻れないことを悔やみながら子孫を残した。
そして人の世に伝わる、大いなる二本指の教えたる黄金の奇跡が聖教となると、人々は教会の教えに熱狂する。
やがて初めて祝福をその瞳に取り戻した、伝説たる二人の騎士と魔術師を皮切りに、続々と世界各地で色褪せた瞳に祝福を宿す戦士達が集った。
彼らは口々に使命を得たと言い、船乗りと共に狭間の地へと向かっていき、そして誰も、砕けたエルデンリングを修復できなかった。
それはもう、数百年以上も前の話である。
祝福が見出されなくなって以降、ひとりの男が目に光を取り戻した。男は聖教の騎士団員であり、また戦士としても優れた人間であった。
聖教はその男を、唯一使命を果たしうる者と喧伝しながらも、男の垣間見た予言に不吉さを覚え、使命の旅とは名ばかりの追放処分を下したのである。