一人の人間から始まる恐怖の伝播は、何処までの影響を生み出すのだろうか

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すこし前に書いた妄想の供養


ファストフード

亜人・・・人間とは違う、死ぬことの出来ない不死身の生物

 

 

帽子・・・亜人、佐藤。ハンチング帽をかぶり、ゲームと称し、殺戮を楽しむ狂人の固有名称

 

 

悪魔・・・人々が特定の物や存在、概念に対して恐怖を抱くことによって誕生する存在

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

1997年10月

 

トーキョー都千代田区。ファミリーバーガー西駅前通り店にて

 

 

 

 

 

全長190㎝。顔が肥大化した異形店内でハンバーガーを食べているとの通報が入った

 

 

店内で暴れまわっている訳では無く、食しているハンバーガーを金銭を支払い購入した物らしい

 

 

戦闘能力が低い低級の悪魔と推定。未遭遇悪魔の可能性あり

 

 

現場には非番であった公安のデビルハンター二名が派遣された

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「おいおいこんな弱っちい悪魔の為に俺らは休日出勤させられたのかよ……ふざけてんなァ!! 」

 

 

 

苛立ちがその男の上限に達したのか、高い身体能力を存分に利用した足蹴りが帽子の悪魔に放たれる

 

 

 

「ア゛あ゛ぁァ」

 

 

靴に鉄塊でも仕込んでいるのか重い一撃が胴へとクリーンヒット。肋骨が何本か逝った。全く、近頃は医療費も高騰しているのに。第一保険持ってないんだよ

 

 

 

「新人くんキレてるねぇ。あ、お姉さんお姉さん。ボクフアミリーバーガーセットで。え? ドリンク? んぁーハバネロ抹茶オレにトッピングの…」

 

 

 

なにを隠そう帽子の悪魔とは私の事である。つまり私は、現在進行形で暴行を受けているようで

 

 

 

すぐさま折り畳み式の携帯電話からイチイチゼロを入力しようしとして、身体が自分の思考通りに動いていない事に気が付いた

 

 

 

四肢は削がれ、胴には大穴が空いている。なのに私は死んでいない。生命活動は継続している

 

 

 

帽子の悪魔。その名前には聞き覚えがある。彼ほど亜人を象徴する存在は他にいないだろう。その名で呼ばれた

 

 

 

自分が誰でここが何処なのかさえわからない私が、その名前で呼ばれたのだ

 

 

 

であれば、最恐最悪の亜人として。ここは一つゲームでも始めるとしよう

 

 

 

意識を落とす。生命の自由意思を放棄する。死亡処理を棄却する

 

 

 

「な、なんだ? 」

 

 

 

「あっ、ここってカード使えます? しまったなー現金持ってきてないんだよなー」

 

 

 

肉体の再生。黒い幽霊の顕現。どちらも滞りなく行われた。やはり私は亜人であるようだ

 

 

 

「先輩! 悪魔が人型に! あ、あ、どどうすれば、先輩! 」

 

 

 

「財布くん…じゃなかった。後輩くんちょっと財布貸してくれない? ボク財布とか持ち歩かないんだよねー」

 

 

 

恐怖が安堵に変換される。同情が憐れみと同化する。しかし自己という存在に対する理解は一向に進まない

 

 

 

「あぁ、"動かないでくれ,, 私もまだ今の状況に混乱しているのでね」

 

 

 

『声』の力も不安定だが制御下にあるようだ。現に私に殴る蹴るの暴行を加えた男はまるで蛇に睨まれたかのように身体を硬直させている

 

 

 

先輩と呼ばれていた黒スーツの女は何故か声の影響を受けずにセミロングの白髪を手元でくるくると弄りながら注文を続けているが、敵意は感じない

 

 

それにこちらの方がいきなり殴りかかってきたこの男よりも幾分か話が通じそうだし、もう男の方は処分しておいても良さそうだ

 

 

 

 

「あっ、それダメ」

 

 

 

盤上遊戯のルールに抵触した事を咎めるくらいの気軽さで放たれた一言には絶対性が存在した

 

 

 

黒スーツ女から放たれた無数の斬撃が肉を抉り取るように切り裂いたが、問題ない。即座に肉体の再生が始まる

 

 

 

黒い幽霊を女の方に向かわせる為に指示を出そうとしたが、間に合わなかった。速すぎたのだ。それこそ常人の視力では認識が困難な程に

 

 

 

 

レジから瞬間移動したとしか思えないスピードで私の元まで接近してきた女が、私に触れる

 

 

 

ただ触れるだけで良かったのだ。それだけで勝敗は確定する

 

 

 

 

「今あなたの相手をするのはちょーっと荷が重いって言うか、ボクそんなに強くないし。今度は岸辺さん呼んどくから、まぁ、また今度。じゃあーねー」

 

 

 

 

ひらひらと手を振りながら支離滅裂な事を口走る女だ。どうやらこいつも話が通じないらしい

 

 

 

纏めて処分しよう。そう思考を締めくくり一歩を踏み出すことが──出来なかった

 

 

 

身体が光に包まれ消失していたのである。しかし肉体の再生が始まらない。損傷している感覚すら無いのだ。恐らく、何処か別の空間に肉体を移されている

 

 

 

 

「私になにをした? 再生能力が機能していない。薬の幻覚なんかもすぐに治る筈なんだがね。」

 

 

「んふふー当たり前だよ。だって怪我なんてしてないんだから」

 

 

 

そう言いながら黒スーツの女は泡を吹いて気絶した部下の男を片手で担ぎ上げる

 

 

 

「キミ自身を未来に送ったのさ。最高でしょ? 」

 

 

 

「せいぜい仮初の平穏に浸ってればいいさ」

 

 

 

「アハッ、なにそれ嫌味? 人間みたいじゃん。面白いね」

 

 

 

視界が光に呑み込まれる。もしかすれば語られた言葉はブラフで、私に未来など存在せず、この先には死が待っているだけなのかもしれないが、どうとでもなれば良い

 

 

どうせ産まれたばかりの命だ。失くしたところで惜しくはないさ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

死傷者、行方不明者ゼロ名

 

 

 

帽子の悪魔による直接的な被害は店のテーブルやカウンターの破損のみ

 

 

 

 

しかし帽子の悪魔は遭遇から短期間で人型へと変化し、聞いたものの身体を硬直させる特殊な声等の特殊な能力を発現。この事から帽子の悪魔は成長力、適応力が非常に強力な悪魔と推察

 

 

 

 

現場に駆けつけたデビルハンターが帽子の悪魔の討伐を試みたが、強力な再生能力を有していた為現場の戦力のみでの討伐は不可能と判断

 

 

 

結果、契約中の未来の悪魔の力で帽子の悪魔を2005年まで強制追放する事となった

 

 

 

尚、これにより未来の悪魔の契約者の寿命が八年消失。寿命は残り一年と二ヶ月まで縮まった

 

 

 

より早急な新人デビルハンターの育成が急務となる

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ハンバーガーボクっ娘

契約悪魔

未来の悪魔 

能力 

1、自分の死亡する未来が確定する五分前に認識できる《予知》

 

2、自己で方向性を決める事による未来への干渉

《瞬間移動・空間跳躍・時間差攻撃》

 

3、触れた相手を指定した未来へと強制的に送り出す。一人につき一度しか使用できない。個別の代償として指定した未来と同じ分だけ寿命が縮まる

《未来送り》

 

代償

五感の内、嗅覚、味覚、触覚の消失

 

 

 

呪いの悪魔 カース

能力

呪殺

 

代償

寿命が縮む

 

 

 

 

後輩男

 

契約悪魔 狐 顔

能力 悪魔を食べる

 

代償

身体の一部 皮膚 髪の毛 爪?

 

 




続かない

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