個性:英霊召喚   作:金属粘性生命体

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 書きたいところ書いてたら投稿できなかったわよ〜

 とりあえず藤丸vs切島です。短い話で誤魔──オホン、どうぞ本へです。


青年期その16

 

 

 

 

 

「来たな」

 

 

 歓声が響く。熱狂していく空気の中、第二試合のためにフィールドへ立つ俺と切島。

 気合を入れる為にガチンと、両拳をぶつけるその姿に俺も戦意を高めていく。

 

「そうだな」

「どこまで食い下がれるか分からねぇが──負ける気はしねぇ!!!」

「うわめっちゃやる気あるじゃん」

 

 なんか思ってたよりやる気満々で困惑するわ。

 

「本気で来てくれよ藤丸ゥ!」

「良いのか?」

「頼む……俺がお前にこの先勝つために必要なんだ」

「今では無いのか」

「今俺がお前に勝つことは悔しいが絶ッ対に無理だ。だから経験にする。だからお前と俺の距離を測っておきたい、ダメか?」

 

 ダメなもんか。

 

『変幻自在の姿に変身だ!藤丸立香、バァァサスゥ!根性頑丈気分上々!切島鋭次郎!』

 

「いんや、好きだぜそういうの」

「そっか。んじゃ遠慮なく来てくれよ!」

 

『レディィ!ファァイト!』

 

 じゃあ、誰で行こうかな。そう思いつつ迫り来るであろう──おん?

 

「……?攻撃してこないのか?」

「今のお前に攻撃したって意味はねぇ、言ったろ。経験にするって、だから藤丸の全力で来いッ!」

 

 そこまで言うなら、彼で行こう。丁度──お天道様も輝いていることだしな。

 

夢幻召喚(インストール)

 

【セイバー:ガウェイン】

 

「行くぞ!」

「シャァ!来い!」

 

 即座に手元に現れた剣は場外へ投げ捨てる。さすがに危険がすぎるしな、振るうだけでも莫大な熱量が放出されるバケモン剣だ。それとついでに鎧も魔力へと変化させる。

 

『藤丸のやつ剣捨てたぞ!その姿剣士なんじゃないのかァ!?』

『基本的に藤丸が出す武具のほとんどは刃が潰れていない危険なものが多い、そのまま振ってたら退学だな』

『え、こっわ』

 

 

 そのまま拳を振り上げ迫る切島の拳をノーガードで受ける。

 

「オラァ!!」

 

 ──ガイン!

 

 

 切島の拳が胸部に当たると同時に甲高い音が鳴り響く。

 

 切島の個性は硬化であり両拳を叩きつけると金属同士がぶつかりあったような音が鳴るが、今彼の拳は俺の胸部とぶつかりあっただけである。

 

「は?」

 

 ガウェイン、午前九時から正午と午後3時からの3時間の間全ての能力が3倍になる力を持つ男。

 

 元々が頑健であるがさらにその3倍とはどれほどものなのか。かのアーサー王すら苦戦し、アヴァロンを所有しなければ倒せなかったヴォーティガーンの大軍すら破壊せしめる一撃を耐え抜くのだ。

 つまりガウェインの肉体を貫く為には大軍を、数百数千の軍を全滅させる威力の一撃が無ければそもそも倒すことが出来ないということ。それにプラスして騎士として最高峰の技量も持つ。

 

 しかし三倍の力を持つからガウェインは強いのでは無い。ガウェインだからこそ強いのだ。そんな力がなくてもガウェインは円卓の騎士の中でも最上位の能力を持つ騎士。

 

 

 こう言ってはなんだが……今の切島では俺を倒すことは出来ない。才能がないとは言わない、ただ……ひたすらに間が悪いんだ。

 

 ()()()()()()といずれ育つ力が戦っても勝てないのは道理なんだ。

 

「切島」

「っ……!」

「折れないでくれ、お前がめざしたヒーロー像を捨てないでくれよ」

 

 拳を握る。太陽の力は乗せないがそれでもこの一撃は切島にとって辛いものとなるな。

 

「──!ふぅ〜……来ォオオオイ!!」

 

 でも未来のお前は最高にかっこいいヒーローになってる。いつかはこの拳ですら壊せぬ男気溢れる最高のヒーローに。

 

「らァ!!」

 

 二度目の金属音、響く音は先程の倍以上。敗北は目に見えていた。

 

 しかし眼の前の漢は気絶しながらも、拳で押し戻されながらもその両足で立っていた。

 

「かっけぇよ、切島」

 

 

 

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