よう実RTA 決闘者チャート 作:KKKK
いよいよ八億稼いで大金持ちのトロフィーをケツに刺すRTAは~じ~ま~る~よ~!!
はい、前回は換金アイテムことホワイトルームの刺客を適切に処理できましたね。月城さんといい、司馬さんといい、どいつもこいつも大人とは思えないほどに軽率な行動をしてくれますので本当に助かりますよね。
やはりノンケは駄目やな、ホモでなければこの厳しい現代社会を渡ってはいけません。これからはホモを義務教育にすべきです。ホワイトルームの教育だと必ず「軽率」のバッドステータスが付くだろうからね、まぁ綾小路パパもそうだからしゃーない部分はある。そもそも「軽率」のバッドステータスが無ければあんな施設は作りませんし無職のニートにもなりませんから。
さて司馬先生は換金アイテムとして有効活用するとして、無人島試験でもしっかりと結果を残しましょうね。新学期頃に一年生全てを植民地にしてから初めた勉強合宿と体力強化合宿の効果がこの無人島でも発揮されているようですね。
ホモ君グループは「事なかれ主義」と「スロースターター」のバッドステータスが消えた綾小路君と一緒にポイントを稼がして、ある程度イベントをこなしたら二位に位置していた堀北さんと一之瀬さんグループを吸収していきます。増員のカードもありますので七人グループになって更に下位グループを突き放していきます。
二位は坂柳さんと葛城君グループが引き受けてくれています。三位は龍園君クラスが門番のように立ち回って何としてでも一発逆転を目指したい三年生たちを蹴り落としているのがわかります。
一年生たちは主に桐山君クラスと一緒に他の三年生の妨害がメインですね。一年生たちも経験値を食わせて来たので「統率◎」のスキルを全開にして素早く動かせますね。
ホモ君は無人島にいる間ずっと無線機を手放さずにずっと指示を出していました。独裁者が一番働き者だって誰の言葉でしたっけ?
まぁ「統率◎」の影響もあって一年生と二年生と桐山君クラスを合わせた人員を遊ばせることなく動かせるので何も問題はありません。三年BCDクラスがあっという間にすり潰されて行きました。
はい、これで退学枠の全てを三年生に押し付けられました。後はホモ君グループにポイントを稼がせていきましょう。綾小路君に堀北さんに一之瀬さんに神崎君、坂柳さんから派遣されてきた神室さん、龍園クラスから派遣された伊吹さんなど、二年生連合といった感じになっております。
二位以下はそれほど気にする必要はありませんが、せっかくカードを調整したので坂柳さんグループに任せます。三位はこのまま龍園君クラスにとってもらいましょう。
はい、問題ありませんね。二週間という長丁場の試験は三年生を磨り潰して、換金アイテムと天沢さんと七瀬さんを処理した後は特別なことはせずにオート倍速で構いません。
最大の事故ポイントである換金アイテムを処理できるかどうかが一番大変ですからね、後は消化試合みたいなもんです。
では気になる結果発表は~……はい、安定の一位ですね。二位も三位も計算通りです。これでこの試験の報酬はホモ君の学年が独占出来ました。
驚くことに枯渇鉱脈先輩が単独で挑んだにも拘わらず四位を記録していますね。頑張ったと褒めてやりたいです。上位五十パーセント圏内に入っている三年生は枯渇鉱脈先輩と鬼龍院パイセンくらいのものです……どっちも単独で挑んでいたのにこの順位、他の三年生は何をしていたんでしょうか。
退学者はどうやら桐山君クラスがメインとなっているようです。他の三年生を追い込むことに必死で自分たちのポイントを稼ぐことを疎かにしていたようですね……後で必死になったようですが三年Aクラスからは十人程が退学になってしまいました。まぁRTA的にはなんの問題もないのでええやろ。
既に死に体の三年生は放置して、ここから先は美味しい美味しい報酬タイムと試験突破による経験値ボーナスを得られる時間となりました。
まず今回の試験は堀北さんが開き直ってポイント取得に振り切ったことで、一位になったグループには報酬として200万プライベートポイントを得ることが出来ます。クラスポイントは既に10000ポイントを超えているのでここまで来ればそこまで執着する必要はありません。
この200万プライベートポイントですが、ホモ君グループには「追加」のカードを所持させているので倍となって400万プライベートポイントが七人全員に報酬として与えられますね。
ここで活きるのが「便乗」のカードとなります。これまた堀北さんがポイント取得に極振りした結果、セーフティー関連のカードが消滅する代わりに大幅増となっております。
一年生から追加や増員や試練のカードを差し引いた約150枚の便乗カード、二年生からもほぼ同数、この数だけの便乗カードがホモ君のグループに収束している状況なんですよ。
「追加」カードの報酬でホモ君グループに支払われるプライベートポイントは一人400万であり「便乗」カードは指定したグループが得た報酬の半分が貰えるという効果なので、一年生と二年生のほぼ全員が200万ポイントを得たということになりました。
完璧ですね。ざっくりとですが200万×300人で、一気に六億ポイントほどがドカンと入って来ました。更にそこに換金アイテムがいたのでホモ君と綾小路君が学校側から謝罪金として受け取った5000万ポイント、二人合わせて一億ポイント。
10000クラスポイントを軽く超えていること、お小遣い制にしたことでそれ以外は全てホモ君の財布に、更に更にこれまでねっとりと集めて来たポイントを加えると……。
はい、ピロンという効果音と共に画面の右上に「大金持ち」のトロフィーが手に入ったことが告知されました。それと同時にタイマーストップ。
タイムは……5時間47分22秒でした!!
同じチャートで走っている走者がいないので現時点ではワールドレコードとなります。
では完走した感想となりますが……いやぁ、大変でしたね!!
そもそもこの八億貯めて「大金持ち」のトロフィーを取るのって、実はこのチャートは不向きだったりします。最速勝つ安定させるのならば会社経営チャートとか、株ルートとかが一番ですからね。この二つのチャートだと上手いことやれば一年の夏頃にはトロフィーを取れたりしますから。
それでもこの事故率もガバ率も高くなる決闘者チャートで走ったのは先駆者がいなかったことが一番の理由となりますね。
序盤は課金アイテムで作ったホモ君のスペックに助けられて基本的にオート倍速で良かったんですけど中盤からは一つ一つの勝負を真剣に操作しないと駄目だったので疲労も濃いです。
「主人公補正◎」のスキルもあったので美味しいイベントが無駄なく踏めたのでタイム的には文句はないんですが、やっぱり事故率が大きいチャートなので神経が削られた気がします。
視聴者ニキやネキたちもコメント感謝するぜ、おかげでランキング一位も取れましたし再生数も平均で二十万を超えられそうです。
さて次回はどうしましょうかね……え? 前に失敗したハーレムルートの再走しろって? ストーカーに刺されたことがトラウマになっているので無理です。
あ、でも高育崩壊ルートをグリッチやチートありでやってみるのは面白いかもしれません。それか全員退学ルートですかね。ワールドレコードを狙ってみるのもいいかもしれません。
他にもこれ面白いんじゃないかって思っているのは逆ハーレムルートでしょうか。来月にDLCで追加されるらしいので楽しみでもあります。
まぁルート開拓が終わるまで動画投稿はしませんけどね。暫くは積みゲーを消化しようと思っています。またルート開拓が終われば会いましょう。
では皆様、沢山のコメントと応援ありがとうございます。この動画で他のルートやチャートにも興味を持ってくれた視聴者もいてくれたみたいなのでとても嬉しかったです。そんな感じでさようなら、また別の動画でお会いしましょう。サラダバァッ!!
本剛SIDE
昔から俺の視界には様々な情報が映りこむ。どうすればいいのか、何が最善なのか、一から百まで、始まりから終わりまで、何もかもが。
教科書を開けばそれだけで学習は終わる、何かを観測すればそれだけで未来が見える。
俺にとって世界とは、一目で観測できて、全てが結論付けられる、結末がわかっている映画のようなものなのだろう。
それを自覚したのは物心ついたばかりの頃だったか。四つん這いから二足歩行になり、それが少しだけ近くなった時……俺はこう思った。
世界が狭い。
手を伸ばせば空を掴めそうだったし、走り出せば地平の果てまで踏破できるという確信を得られたな。未知はあまりにも少なく、体はあまりにも軽かった。
齢一歳、世界を窮屈であると思う子供は……まぁ、親からは随分と奇妙に思われたのだろう。それとも敢えて俺を遠ざけたのか、五歳になる頃には親から捨てられて孤児院に放り込まれていた。
恨みはない、凡夫とはそういうものだと理解していたからだ。奇妙な物を遠ざけ、自分より幼いのに自分より賢い者を妬む。それはとても自然な営みであると同時に、人らしさでもある。
それに特に困ることもなかった。俺は俺であるが故に全てが満たされるからだ。何かに困ると言うことがない。歩いていれば生きる上で必要な様々なものが勝手に集まって来る。
幸運というよりは、世界が俺を愛していると表現すべきだろうか。
だから親に捨てられても困ることはなかった。何故なら俺だからだ。
放り込まれた孤児院も環境が良く、特に不自由しない時間である上に、そこのまとめ役は善意が袈裟を纏っているような男であったことも、俺を世界が愛するが故だろう。
そいつはいつも穏やかに微笑みながら孤児院の子供たちの面倒を見ており、惜しみなく他人の子だというのに愛情を注いで分け隔てなく教育を施した。
親元にいるよりも環境が良かったとさえ言えるのかもしれない。やはり俺は俺であるが故に全てが満たされるようだな。
そんな納得をする五歳児を、紫の袈裟を纏った男は苦笑いしながらも不気味には思わなかったらしい。
「そうか、君はとても世界に愛されているんだね」
「うむ、当然だ」
「とても頭がいい」
「俺だからな」
「神に愛されているかのような肉体だ」
「俺だからな」
「才能に満ち溢れている」
「俺だからな」
「それだと君にとって多くのことがつまらなく思えてしまうだろう」
「俺だからな」
すると紫の袈裟を纏った男は俺を抱き上げて自分の胡坐の上に座らせる。
「何かやりたいことはあるかな?」
「俺は全てに結論を出している」
「では一緒に探そうか……大丈夫だよ、君が思っているほど世界は狭くないし、君が思っているほど人間は退屈ではない。僕が保証しよう、この世界は多くの驚きと、沢山の輝きと、数えきれないほどの楽しみが広がっているからね」
俺を膝の上に置いたまま、紫の袈裟の男は孤児院の庭から遥か遠くに輝く星空を指差した。
「あれがデネブ、アルタイル、ベガだ」
「知っている。夏の大三角形だろう」
「では他の星々はどうかな?」
そこで俺は星空をなぞるように知っている知識を披露していく。小さな衛星から星座の名前まで全てなにもかもを。
そして同時に疑問に思う。あれらの星々の多くは大半が未踏の地であると。
「なぁ、宇宙人はいるのか?」
「どうだろうねぇ、いると面白いと僕は思うけれど」
「地球があるんだ、それこそが証明になると思うんだがな」
「確かに、僕らも宇宙人と言えるだろうしね。まぁ地球外生命体がいるのかいないのか、君自身がその目で確認すればいいさ。ほら、君はよく図書室で宇宙の本を読んでいるだろう? 興味があるのならば目指してみるといいよ」
「ふむ、宇宙か……俺にはこの星は狭すぎるから、丁度いいかもしれないな」
「ふふふ、さっそくやりたいことができたみたいだね。だけど君がどれだけ天才で才能があったとしても、宇宙には一人ではいけないさ」
「だろうな」
「あはは、君は本当に優秀だね。では訊こうか、宇宙にはどうすれば行けるかな?」
「全てが足りえない。まだ幼い俺自身の力は言うに及ばず、技術、人材、資金、人脈、意思、願い、思い、全てがだ」
「あぁ……良かった、どうやら君は才能を持て余す孤独な人にはならないようだ。うん、本当によかった」
「うむ、俺だからな」
「ふふふ」
「よし、では手始めに金を貸してくれ」
「……うん?」
「会社を作るぞ、今から資金を集めて技術や人脈を広げねばならないからな。こういうのは早ければ早い方がいい。なので俺に投資しろ」
「いきなり言われても困るんだけど」
「困るまい、お前が道楽でこう言った孤児院に資金を流しているのは理解しているぞ。かなり懐に余裕がなければできないことだ。つまりお前には定期的な、それも莫大な収入があるということだろう」
「……あ~、君は本当に利口だね」
「善意が袈裟を着ているようなお前だが、何かの罪滅ぼしをしているようにも見える。違うか?」
「……やれやれ、子供と侮ってしまったかな。はいはいわかったよ、降参だ」
袈裟の男は苦笑いを浮かべて両手を挙げた。
「じゃあとりあえず君に十億投資しよう。ただし条件がある」
「なんだ?」
「君の持つ力、才能の許す限りで、多くの人を助けて導きなさい」
「……意味がわからん」
「そうやって、大昔から思いを受け継いできた存在なんだよ、僕たちは。私が受け継いだ思いを、君に受け継いで欲しい……そしていつか君も、誰かに受け継がせて欲しい。とても有名な映画のセリフを君に教えよう。大いなる力には、大いなる責任が伴うんだ」
「うむ……まぁそれが投資の条件ならば受け入れよう。だがそこに使命感も正義感も無いぞ」
「大丈夫、いつか君にもわかる時がくるさ……僕もそうだったからね」
そして紫色の袈裟を纏った坊主は穏やかに微笑む。
まだ幼い頃の、淡い夢の一幕であった。
「……」
意識が覚醒すると同時に瞼を開く。すると視界には豪華客船内にある大型図書館が広がっているのがわかった。
一年生と二年生が合同で定期的に行っている勉強研究会を今日も行っていたんだったな。無人島試験も終わってようやく一息つけたのだが、まだまだ実力不足の者も多いのでこれからもしっかり育てていくべきだろうな。
「お前が居眠りとは珍しいな」
隣の席には綾小路がいて、一年生向けの小テストを作っているのがわかる。
「あぁ、流石に疲れがあったのかもしれん」
「まぁ働きすぎだというのはこの場にいる全員の共通認識だろうから、誰も責めはしない」
「かもしれんな。だが居眠りするバカの頭を引っ叩いて来たのが俺なので、そんなものは言い訳にならん」
パワフルドリンクを飲めば眠気も吹っ飛ぶので飲んでおこう。
「本剛君、一年生たちだけれど、さっきやらせた実力テストの結果で相談があるの」
「なんだ?」
「赤点ギリギリの生徒が多くてね、このままだと二学期以降で退学者が出るかもしれないわ」
「ふむ、勉強時間を多めに取るしかないか。一之瀬、頼めるか?」
教師役を任せていた者の中から一年生たちに恐怖感を抱かれず、なおかつ信頼されている一之瀬を動かしておこう。
「うんわかったよ。あ、でも、私一人だと手が足りないだろうし、もう少し人が欲しいかな」
「一之瀬さん、私が手伝うわ」
「ありがとう堀北さん」
「構わないわよね?」
「あぁ、そちらに任せた小テスト製作は問題ないんだな?」
「えぇ、幸村君や平田君、櫛田さんも手伝ってくれたから」
そう言った堀北は入学したばかりの頃とは全く異なる表情を見せて来る。
「まだ手が足りないようならば葛城を引っ張ってこい……それと、坂柳」
堀北に指示を出した後に、同じく豪華客船の図書室で勉強合宿に参加していた坂柳を呼ぶ。
「どうしました、本剛君?」
「お前も一年生たちのテコ入れに力を貸してやってくれ、手が足りんのでな」
「ふむ、堀北さん、一年生がやった実力テストを見せてください。それぞれの成績表も一緒に」
「これよ」
多くの者が誰かの力になろうとしている。学年も男女もクラスも問わず、もうそれらは些細なことであり、こだわる必要のないものだからだ。
四十人の裏口入学者を排出するのではなく、真の意味で実力を持った者を育て上げる。それが俺たちの学年の目指すべき目標となっているからだろう。
ふと、俺はそんな同級生たちを見て、かつて孤児院で子供たちの面倒を見ていた、善意が袈裟を纏ったような男の顔を思い出す。
あの男が俺を見ればどう思うだろうな……いつも通り穏やかに微笑むのかもしれない。
なんでもいい、まだまだ落ち着くことも、懐かしむことも、振り返ることもないほどに道半ばなのだから。
宇宙はまだ遠い。人も金も人脈も力も意思も、全てが足りていないのだから。
俺は俺の王道をこれからも突き進む。それだけの話である。
「あぁそうだ、さっきポイントが振り込まれていたので、無事に八億が貯まった。一之瀬、約束通りお前のクラスにやるから今月中に全員をこっちのクラスに移動させておけ」
「えぇ!! もう貯まったの!?」
「Aクラスに所属する者が一気に増えるからまた来月から貰えるポイントが増えるだろう。ここからは一気にクラス移動を進めていくぞ。それと、今からしっかりと受験に向けてカリキュラムを作っていく……全員聞いたな? まだ安心するな、道半ばであることを自覚しろ」
まだまだ道半ばでしかない。俺にも、こいつらにも足りない物が多すぎる。
俺にはこの世界は狭すぎるからな。だがそんな俺にもまだまだ届かない場所はある。
空の果てに、月の向こうに、火星の先、無限に広がり続ける未踏を蹂躙するだけである。
あぁ、そうとも、宇宙はまだ遠い。俺でもまだ届かない。だからあらゆる力を束ねて努力を積み上げる……それだけの話だった。
いつもご愛読ありがとうございます。沢山の評価やコメントなど感謝を!! これにて本作は完結となりました。皆さんの応援のおかげです。それではサラダバッ!!