妖精の尻尾と酒呑童子   作:月詠朧

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さて。
番外編を除くと、今回の投稿は前回の話から約一年半も経ってたりします。未だに待っていてくれる人がいるのかチョットだけ不安に思いながら時間が取れたので書き上げ→投稿

遅くなった理由はただチョット忙しかっただけなんだ。主に、艦これとか、二次作品の閲覧だとか、仕事とか、艦これとか、他作者様の作品の巡回だとか、ふと思い付いた妄想のネタの書き溜めとかね!

……
…………ごめんなさい!


今回は短いですが、とりあえずどうぞ!




第14話 別れと帰還と喧嘩と

「さて、お前さんらの迎えも来たし、宴会も楽しんだ事だし、そろそろ帰ろうかね」

 

 エルザが島へやってきた夜の次の日の朝。

 2日も島の人達との宴会を楽しんだ私は、簀巻にされたままのナツの上に座りながら村の広場へ集まっていたメンツへと話しかけた。

 

「そうだな。私もこの馬鹿共(ナツたち)を迎えに来ただけだし、この島へ長居をする理由もない」

 

 私の言葉にエルザが返事を返し、他の面々も大体が頷いた。

 ちなみにエルザは海賊をとっ捕まえてこの島までやって来たらしい。

 あぁ、昔はこんなにヤンチャじゃなかったのになぁ。悪い方面でギルドに染まりすぎだろう……

 そんなことを考えていたら、唯一頷かなかった下のからうめき声が聞こえてきた。

 

「うぅ……おい萃香!いい加減降りろよ!お前魔法使って重くなってるだろ!メチャクチャ腰がイテェ!!」

「おーおー元気だねぇ。残念だがエルザに許してもらえるまでダメだね」

 

 なお、簀巻にされているのはナツのみである。グレイとルーシィは宴会中に事情を説明して許してもらっていた。ナツが止まらなかったと説明して。ナツは……売られたのだ。まぁしょうがないね。いつもの事だし、事実だし。

 

「……ちなみに今どれくらい重くなってるんだ?」

「んだねぇ……あたしの体重(通常サイズ)の約13倍ぐらいだから500キロって所かねぇ」

「「うわぁ……ご愁傷様、ナツ」」

 

 まぁ、ナツなら大丈夫だろ。両腕で船のマストぶん回すぐらいだし。

 っと、そんなことより村長達にまだ用事があるんだ私は。

 

「っとまぁ、そんな事はどうでも良いんだよ。……さて、村長。今回の依頼の報酬の件なんだがね、J(ジュエル)は半分で良いよ」

「な、なんと!?なぜですかな?」

「宴会、酒とか料理とか全部そっち持ちだったでしょ。それの用意代って事でさ」

 

 これは私が依頼を達成した後に宴会をした場合、必ずやることである。街とか村の食材が枯渇して大変なことになりかねないからね。

 しばらく村長が村人たちとしかしだとか、かかしだとか言い合っていたけれども、結局半分だけと言うことで納得してもらえたようである。

 なお、追加報酬である星霊魔法の鍵はルーシィに頂戴とねだられたので、「あたしは星霊魔道士じゃぁないし別に要らないからやるよ」と言いながらポイッと山なりに放り投げあげた。黄道十二門の鍵をゴミでも捨てるかのように……とルーシィが嘆いていたように見えたがあたしゃ知らんよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 報酬を受け取り、別れを惜しみつつエルザが乗っ取ってきた海賊船で帰っていくナツ達。それを見送る島民達から離れた場所から見送っている、蛇姫の鱗(ラミアスケイル)の子たちと霊帝、もといリオン。彼らの後方、高台にある木の上に立ってその光景を眺めている人物が二人。

 

「さてと、あたしももう行くが、あんたはどうするのさ、ウル。グレイもいるし、ウチ(フェアリーテイル)にでも来るかい。それとも、もう一人の弟子の方にでも付いていくかね?」

 

 ウルとあたしである。船にもあたしは乗っているが、どちらが本体かと問われれば、今現在はこちらである。

 

「……私の弟子達は元気にやっていけそうだ。今更私が出しゃばって、あーだこーだ言う必要もあるまい。暫くは王国を見て周りながら体の調子を整えるさ」

「あぁ、まだ体に慣れてないんだったねぇ。ま、ゆっくり慣らしていきなよ」

 

 分かっている。と返しながら、弟子二人を見ながら微笑んでいるウル。その目には薄っすらと涙が浮かんでいる。

 

「……さて、湿っぽいのは終わりさ。ウル、何かあればフェアリーテイルにおいで。あたしも、あんたの弟子も力になるだろうさ」

「あぁ。何かあれば頼りにさせてもらうとも」

「ん。それじゃあたしは行くよ。……またね」

「……またな」

 

 

 

 

 

 

 

 とくに帰路に何かあったわけでもなく、マグノリアに帰ってきた。

 本来ならば受けることのできないS級クエストを無断で受けようとしたナツ達三人と一匹。まぁ、ほぼ間違いなくアレの餌食なんだが……まぁ頑張れとしか言えん。

 

 ギルドの酒場へ戻り終了報告をして、その日は解散。ナツ達はマカロフに軽くチョップされて許され、アレは無しらしい。なお、ルーシィはお尻を叩かれそうになっていたのでマカロフの手をはたき落としておいた。セクハラは良くない。

 

 

 時刻は深夜。

 日付も変わり、ギルドの酒場には誰もおらず、静かで雲一つない良い夜である。ギルドの屋根の上から月を見、酒を飲のむ。酒で火照った体を夜風で冷やす。いつもの様に楽しんでいた。

 

「いい夜だ。良い夜だと酒もうまい。そんな良い夜に一体何の用だい。ファントムの」

「こんなに良い夜なんだ、チョロチョロと飛び回る妖精(クズ)をスクラップしに来ただけに決まってんだろーが。餓鬼」

「こんなナリでもお前さんよりは餓鬼じゃないんだがねぇ」

 

 不意に現れた招かれざるお客様の対応をしつつ、屋根の上から飛び降りる。

 

「アァ?そんなナリしてババアかよ!笑えるジョークだぜェ」

「ジョークでもなくババアなんだよ糞餓鬼」

「うるせえババアだ、墓の中に放り込んでやるよ!!」

「うるさい糞餓鬼だ、餓鬼はもう帰って眠る時間だよ!優しく撫でるよう寝かせてから家にぶん投げてやるとしよう」

 

 喧嘩が向こうからやって来た。あぁ。やっぱり良い夜だ。

 こんなにも良い夜なのだから

 

「永く、楽しい夜になりそうだね!」

 

 

 

次回へ続く。




誤字脱字等ありましたらご報告ください。
感想も作者のやる気になると思います。

仕事が一段落ついたので、暫くは執筆作業が行えると思われます。
週1で投稿できるといいなぁとか思ってますので、期待せずにお待ち下さい。


どうでもいいお話。
この作品を読み直して思ったことが少しありまして。地の文がとっても汚い。超汚い。いつか治したいですね~
って言う独白です。そのうち直します。内容は変わらないと思いますけど、確実に変わる場所が一箇所あります。
それはまぁ告知します。そのうち。


切り捨てずに今まで待っていてくれた人に感謝を。
新規の方々はこれからよろしくお願いしますと。
今後も末永くよろしくお願いします。

それでは、次回をお待ちください。
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