拙い文章ですがぜひ温かい目で見守ってください…
「突然なんだけどさぁ...」
この男、水間公一(みずま こういち)はふと思い浮かんだ事を隣にいた魔理沙に言う。
「なんだぜ?」
「ドロワーズって一体何なんだろうな?」
「何って...どういう事だぜ?」
「いや、ドロワーズって存在が謎じゃん?」
「いやそんなことはないと思うぜ?」
「一体あれがどうなってるのか、何故この幻想郷ではパンツではなくドロワーズを履く人が多いのか...」
一度疑問が生じるとその疑問が解消されるまで考えてしまうのが公一だった。
「てことで、魔理沙の今履いてるドロワーズ貸して?」
「一体何を言ってるんだぜ!?」
当然の反応である。
この男は、今履いている下着を脱いで貸してほしいと言っているのだ。一体どれだけおかしい事を言っているのかが分かるだろう。
「この疑問を解消するためには魔理沙の今履いてるドロワーズが必要なんだ!」
「訳がわからないんだぜ!?」
「別に魔理沙のドロワーズの匂いを嗅ぎたいとかそんなこと全然思ってないから!全然!!」
「その必死さが逆に怪しいんだぜ!?」
必死に取り繕うが逆に怪しまれてしまう。
「でもこのままだと気になりすぎて夜しか眠れない!」
「夜眠れたら十分だぜ!?」
そしてそこからさらに数分が経過し、やがて公一は諦めたようにこう言った。
「もういいよ。急にこんなこと言って困らせちゃったよな、ごめんな?」
「え...?」
急にこんなことを言われたので魔理沙は困惑していた。
「いやもう全然気にしないで!魔理沙が悪い訳じゃないから!悪いのはこんなことを急に思いついた俺のせいだから!」
「...」
「ホントにごめんね?それじゃあ...」
と、立ち上がりその場から離れようとした時、ぐいっ、と服の裾を掴まれた。
「ん?」
振り返ると、魔理沙は目を逸らして頬を赤く染めながらこう言った。
「べ、別に嫌とは言ってないだろ...」
急にこんな事を言われて公一は頭の中が真っ白になったが、すぐに元に戻った。
「いいのか!?」
まさか本当に借りられるとは思っていなかったので、とても驚いていた。
「あ、あぁ。だけどすぐに返すんだぜ!」
「ありがとう!じゃあ早速...」
「あ、あまり急かさないでほしいんだぜ...」
魔理沙はそんなことを言いながらスカートの中に手を入れて腰の辺りに手をかけてゆっくりとドロワーズを下ろした。
「...」
顔を真っ赤にしながら、たった今脱いだドロワーズをこちらに差し出す。
「あ、ありがとう...」
男はそれを両手で大事そうに受け取る。脱ぎたてのドロワーズは少し温かかった。
「へぇ...」
手に持っているドロワーズを360°色んな角度から見渡す。
「なるほどなぁ」
「な、なぁ、もういいだろ?」
「もう少しだけ...」
「うぅ...スースーして落ち着かないんだぜ...」
その言葉で、今魔理沙は何も履いていないんだという考えが頭をよぎり顔が若干熱くなった。
「どうしたんだぜ?」
「な、何でもない!」
きっとドロワーズを履く人が多いのはパンツとは違い布面積が多いので好んで履く人が多いんだな、と自分なりの結論を出す。
「もう大丈夫だよ」
「じゃあそろそろ返すんだぜ!」
「そうだな...」
と、魔理沙にドロワーズを返そうと手を差し出そうとした時に、悪魔の囁きが聞こえた。
『なぁ、匂い嗅いじまえよ。』
『気になってるんだろ?このままだとチャンスを逃す事になるぞ?自分の欲に素直になれよ!』
そしてドロワーズを差し出す手が止まった。
「ん?どうしたんだぜ?」
「俺は...」
「?」
「俺は自分の欲望に従う!!!」
手に持っていた魔理沙のドロワーズを顔に押し当てて思いっきり匂いを嗅ぐ。
「な、何やってるんだぜ!?!?」
魔理沙は顔を真っ赤にして大きな声で言い、男の顔からドロワーズを引き剥がした。
「めっちゃ良い匂いだったよ!」
「ば、ばかぁ!」
そういうとこちらに向かってマスタースパークを放ち、どこかへ飛んでいってしまった。
「いてて、流石にやりすぎたか?」
体を起こして、自らの行いを反省する。
「でも気になったからね!しょうがないね!」
前言撤回。この男は全く反省していない。
「まだ顔が熱いぜ...」
魔理沙は空を飛びながら顔に手を当ててそんな事を言った。
「まさか本当に匂いを嗅がれるとは思わなかったぜ...。あいつは変態なんだぜ!」
そう言って頬を膨らませる。
そして先程言われた事を思い出す。
『めっちゃ良い匂いだったよ!』
「全く、あんな事言われたら怒るに怒れないだろ...」
そう呟くと飛ぶ速度を上げて博麗神社の方へ飛んでいった。