地下世界のモンスターを一匹残らず殲滅した、フリスク。いつものようにリセットしまたやり直そうとすると突然リセットボタンが変化し、別の世界へと飛ばされる。奴は何を想い何を成すのか。
続くかはわからない。
地下世界は一人のニンゲンによって何もかもなくなった。奴の名はフリスク。ナイフ一本でモンスターを全滅させたイカれヤローだ。
さて、この物語はそんなフリスクがもしも世界を壊滅させた後に別の世界へと旅立っていたらの話である。
「ここはどこだ?」
フリスクがいつものように世界をリセットしようとした時に、事は起こった。
リセットのコマンドを押そうと手を伸ばした瞬間、コマンドが変化した。
[トータス]
気が付けば周りには知らないニンゲン達が大勢いた。
(ここで殺すか?…いや、まずは情報収集からだ)
「ようこそ、トータスへ。勇者様、そしてご同胞の皆様。歓迎致しますぞ。私は、聖教教会にて教皇の地位に就いておりますイシュタル・ランゴバルドと申す者。以後、宜しくお願い致しますぞ」
周りを観察していると、突然胡散臭い神官が何かを話し始めた。
どうやら私達は別の世界からこの世界、トータスに強制的に連れてこられたらしい。
(殺せ!)
私の中のソウルが反応している。どうやらコイツらはカモのようだ。ならば先に私のコマンドに介入した存在を警戒しなければいけない。
ひとまずは黙って相手の言うことを聞いておいた方がいいだろう。
私達は大広間へと案内され、この世界の実情を教えられた。
大雑把に言えば今この世界は魔人族とやらと戦争中らしい。それで負けそうだから異世界の強力な力を持つ私達に協力して欲しいと。
「ところで君は誰だい?」
「おや?仲間の方ではないのですか?」
思考に没入していると、どうやらやっと声が掛かったようだ。ここは彼らに話を合わせよう。
「私は家で寝ていたらいきなりここに…」
「僕たちだけじゃなく別の世界の人まで呼んでいるのか?」
「いえ、そんなはずは…」
どうやら私はイレギュラーというやつらしい。まぁ、そうだろうな。こんなぼーっとしてる奴ら地下じゃ滅多に…いや結構いたな?
「私はどうすればいいのでしょうか?」
「ひとまず勇者様方と一緒に行動をとってもらうのがよろしいかと」
「わかりました」
そんな感じで話は進んでいき、天之河とかいうやつを筆頭にどんどん戦うとか言い出しとんとん拍子に進んだ。
後は各自、部屋へ案内されここで一晩過ごすことになった。
とりあえずの目標は魔人族とニンゲンの皆殺しと神エヒトを見つけ出すこと。
前者は簡単だろうが後者が難しい。何せ神だ、見つけ出すのも一苦労だろう。
明日の出方次第だな。
次の日になり私達は訓練場へと案内され、変なプレートを渡された。
「よし、全員に配り終わったな。このプレートは、ステータスプレートと呼ばれている。文字通り、自分の客観的なステータスを数値化して示してくれるものだ。最も信頼のある身分証明書でもある。これがあれば迷子になっても平気だからな、失くすなよ?」
どうやらこのプレートに血を垂らすとステータスが見えるらしい。正直まずい。周りを避けてから見るか。
「全員見れたか? 説明するぞ? まず、最初に"レベル"があるだろう? それは各ステータスの上昇と共に上がる。上限は100でそれがその人間の限界を示す。つまりレベルは、その人間が到達できる領域の現在値を示していると思ってくれ。レベル100ということは、人間としての潜在能力を全て発揮した極地ということだからな。そんな奴はそうそういない」
=====================
フリスク ⁇歳 ? レベル:100
天職:殺戮者
筋力:9999999
体力:9999999
耐性:9999999
敏捷:9999999
魔力:9999999
魔耐:9999999
技能:殺人術・話術・セーブ&リセット・言語理解
=====================
これはまずい非常にまずい。