貧乏貴族の娘、サナン・ラミは僅かな借金返済の為に、親の手で奴隷商人に売り飛ばされてしまった。
しかし、彼女の前に現れた買い主、イエル・ラ・シーパッドという名家の娘は、彼女に労働を一切求めず普通とは違う事を言いつける。
名前をリム・サファスに変える事、私と屋敷で日々を過ごす事、私が選んだ服を着る事とかだ。

「リムは幸せにならないといけないのっ。だって、あなたは私の奴隷なんだから」

満面の笑みを浮かべながら、イエルはいつもそう言ってきて、実際にリムはとても幸せだった。
しかし、夢のような日々が続く中、リムは彼女と接していくにつれて気になる事も増えてきて……

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おめかし奴隷と人間嫌いのお嬢様が幸せになるまでのお話

――ご主人様は、いつも私を甘やかす。

 

 

「うん。やっぱりこの服はリムにぴったりね!」

「こ、こんなに高価な服…… 私なんかには勿体ないですよ。ご主人様」 

「何言ってるのよ。あなたは幸せにならないと駄目なのっ」

 

 満面の笑みを浮かべながら、ご主人様はいつもこう言うのだ。

 

「だって、あなたは私の奴隷なんだから」

 

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おめかし奴隷と人間嫌いのお嬢様が幸せになるまでのお話

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 私、リム・サファスが初めてご主人様と対面した日の事は良く覚えている。4年前の寒い日。奴隷商会の一室だった。

 

 私の家は貴族だったが、それは名ばかりで実際は一般市民と変わらない。そして、とにかく貧乏だった。

 それで今まで色んな所で働かせられて苦労していたが、ついには僅かな借金返済の為に親から売り飛ばされた時、私の一生は16歳の時点で終わったと思った。

 家柄や後ろ盾も実質的には無く、特殊な技能や学が無かった女性は、農場で酷使されるか性欲処理に使われるのが常だったから。

 

 しかし、私は目の前で椅子に座っている人を見て困惑していた。一言で言えば“こんな店に来るべきでは無い人”だったからだ。

 長い金髪が印象的な高貴なお嬢様は、対面早々じっくり私の顔や身体を見たあと、笑顔でこう問いかける。

 

「ねぇ、リムって名前どう思うかな?」

「えっ?」

 

「ダメ? もし嫌だったら別の名前にするけど」

「い、いえ。響きの良い名前だと思いますが……」

「そう、良かった。今日からあなたの名前はリム・サファスよ」

 

「私の名前……」

 

 予想外の展開が続いて面食らっている。同じ歳の高貴な人がこんな怪しい奴隷商会に来て、私を指名していきなり名前をつけてくるなんて。

 

「そうよ。あなたのご家族や過去の経緯はここに来る前に調べたわ。今までとても大変だった事も」

 

 確かに私は子供のころから酷い仕打ちを受けていて、挙句の果てに奴隷として売り飛ばされた。もしかしたら生まれた瞬間に人生は終わっていたのかもしれない。

 

「だからね? あなたは嫌な事を全てを忘れて、今日からはリム・サファスとして幸せになるの」

 

「は、はぁ……」

 

「私はイエル。イエル・ラ・シーパッド。これからよろしくね」

 

 そう言いながら両手でスカートの裾を軽く持ち上げて、奴隷である私に対して正式な挨拶のポーズを見せる。

 

「…………」

 

 奴隷に友好的な態度を見せる事は普通にあるが、ここまでするのは滅多にない。

 私と横で見ていた奴隷商人は、あまりの出来事に呆然としていた。

 

 ここから、私の第二の人生が始まった。

 

……

………

 

 それからは、ご主人様の言うとおり新しくて幸せな日々を過ごしている。

 

 奴隷と一言で言っても、家事手伝いや農作業、そして過酷な炭鉱夫や性奴隷と様々な種類がある。

 しかし、私が言いつけられたのはご主人様と屋敷で日々を過ごすだけ。ご主人様が選んだお洋服を着たり、たまに外に出て一緒の散歩を楽しみ、休日も普通にあった。

 

 ここまで恵まれた奴隷は聞いた事が無い。

 

 とある日、ご主人様は言った。

 

「ねぇリム。何か学びたい事はある?」

「わ、私は洋裁を学びたいです……」

「それいいわね。わかった。お抱えの洋裁師に話しておくわ」

 

 それから週に3日、私はこのお屋敷で洋服について学ばせてもらっている。

 

 穏やかながら退屈もない夢のような日々が続いていく。しかし、ご主人様と長く接していくにつれて気になる事も増えてきた。

 

 シーパッド家は様々な人たちとの交流があり、ご主人様も末っ子ながら社交の場に出たりもしている。

 

 私も何度かその時の様子を見ているけれど、良家の娘らしいスマートな立ち振る舞いをしていると思う。

 しかし、少し付き合えばそれが仮面である事が、誰の目から見てもわかってしまうのだ。

 あの感覚は普通にある社交的なドライさとは違う。断絶感と言ってもいいかもしれない。

 

 ある日、それとなくその事についてご主人様に聞いてみたら、案の定な答えが返ってきた。

 

「私ね? 人間が大嫌いなの。ズルくて、嘘つきで」

 

 ご主人様はご自身の立場から、人付き合いで色々と苦労してきたと屋敷の人から聞いている。しかし、ここまでの拒絶感。一体何があったのだろうか。

 

「だから、人間は信用出来ないし、関わりたくもない」

 

 そう言いながらも、窓の外で遊んでいる女の子達を穏やかな表情を見ていると、引っかかる部分もある。本当にご主人様は人間が嫌いなのだろうか。

 

「でも、リムは別なの。だって奴隷なんだから。リムは私だけの物」

 

「ご主人様……」

 

――リムには私の代わりに幸せになって欲しいの。

 

 ご主人様は、小さな声でそう呟いた。

 

……

………

 

「うん。やっぱりそうだわ」

「ご主人様?」

 

 ご主人様は下着姿の私をマジマジと見ながら、何度もうなずく。

 

「とうとうリムに胸の大きさ抜かれちゃったわ! これは仕立て直さないとダメかしら……

 

 楽しそうにそう言いながら、別の下着を手に取って何やら色々と考えているようだ。

 私に新しい洋服を見立てて着せ替えするのが日課になっていて、これはご主人様の一番のストレス解消になっていた。

 

 気が付けば私の服は数え切れないほどに増え、遂にはご主人様より多くなってしまった。

 

『どうかご自身の服もお買いになってください』と進言した事もあるが、自分の服は最低限あれば良いと言って聞かなかった。身だしなみ以上の意識は持っていないらしい。

 

 とても綺麗なのだから、もっと素敵な洋服を着てほしいと思っているが、そんな私の気持ちをよそに、ご主人様は私への服を次から次へと持ってくる。

 

 ご主人様的には、私を着せ替え人形だと考えているのかもしれない。しかし、その視線に別の感情が混じっているのを感じる時がある。

 

 間違いなくご主人様は私に劣情を抱いている。

 

 私はそれでも全然構わなかったし、求められたら喜んでこの身体を差し出している。

 それは奴隷として当然な事。そして、今までの恩を返したい。ご主人が望む事をしたいという気持ちもあった。

 

 しかし、ご主人様はそれを口に出して言う事も、お風呂とかで触れるような事は一度も無かった。

 

 最初の頃は、なぜご主人様は自分の感情を押し殺しているのか。なぜ自らの身体を慰める事すらしながらも、私に何もしてこないのかと戸惑っていた。

 

 でも、今なら何となくわかる。ご主人様は私を一人の人間だと認識したくないのだ。

 私はご主人様の代わりに幸せになる為の人形であり、それ以上を望んではいけない。それを自らに律しているのだと。

 

 勿論、私に命令して性的摂取する事は出来るし、奴隷に対する当然な行為だ。でも決してそんな事はしない。

 ご主人様は私の事を、事ある毎に“奴隷”、”モノ”と言ってはいるものの、実際には普通の人間、家族、友人として接している。

 

 

奴隷を人間として扱いながらも、人間として認識したくない。

人間を求めながらも、人間とは関わりたくない

 

 

 その矛盾はいつかご主人様を壊してしまうだろう。

 その前に、私はご主人様をその意識から解放させたい。

 その為に、私はどうしたら良いのかしら…… 

 

 ご主人様が私の幸せを願うように、私もいつしかご主人様の幸せを願うようになっていた。

 

……

………

 

 当たり前のように続く二人の日常。二人だけの世界。

 しかしその時間は有限ではなく、突然崩れ去ることになる。

 

「リム。リム。リムゥ……!」

 

 慌ただしくご主人様が私の部屋に入ってきた。目は真っ赤になっていて涙の跡も残っている。

 

「ご主人様! いかがなさいましたか!」

「こ、これが私のところに……!」

 

 ご主人様の手にあるのは、豪華に飾り付けがされている一枚の契約書だった。

 

「婚姻確約書ですか……」

 

婚姻確約書。家同士で取り交わされるその名の通りの契約書だ。

 本人の意思は特に必要とされず、政略結婚の際に良く使われている。実際に結婚する者にとっては忌み嫌われる事もある、いわば “売買契約書“だ

 

「……で、そのお相手は」

「エルラヒム。あのエルラヒムよ」

 

 エルラヒム・エルドーラ。エルエルの愛称で有名な名家の長男だ。能力も高く人望も厚い。

 

「エルラヒム様ですか。よくご主人様にお声をかけて来られる方ですよね?」

「そうよ。あいつ程の男なら誰とでも結婚出来るのに、わざわざ末っ子の私を指名してくるなんて思わなかったわ……!」

 

 いえ、極めて順当な事だと思います。と、言いかけて止めた。

 エルラヒム様がご主人様を慕っているのは、誰が見ても一目瞭然だったから。

 

「そして、この契約書の中に“侍女等の随伴は許されない“と書かれているわ。つまり……」

 

「私達のこの日常ももうすぐ終わってしまうんですね……」

 

「い、嫌だ。そんなの嫌だよ……」

 

 一気に表情を曇らせるご主人様。ここまで弱い部分を見せるのは初めてで、思わずご主人様の頭を撫でてしまう。

 

「……!?」

 

 今まで一度も身体に触れてこなかった奴隷が、いきなり触れてきた事に驚いてるけど、私はかまわず頭を撫で続ける。

 

「ご主人様、大丈夫ですよ。エルラヒム様は決してご主人様を不幸にする事はございません。そして、私も最後の日までご主人様の為に精一杯お力添えさせていただきます」

 

「うっ、ううぅ……!」

 

 ご主人様は大粒の涙を流しながら私に寄りかかってきた。私はそれを受け止めて、涙が止まるまで頭を撫で続けた。

 

「ご主人様。一つ伺っても良いですか?」

「……なに?」

 

「私を”一人の人間”としてどう思われていますか?」

「へっ?」

 

 予想外の質問だったのだろう。少し困惑したような声を出す。

 

「言い方を変えますね。ご主人様は私の事を好きですか?」

 

 その言葉を聞いて、ご主人様は答えに困ったような、複雑な表情を見せる。

 

「ご主人様は私の事を”奴隷”とおっしゃっていますし、きっと私は奴隷なのでしょう」

「……」

 

「でも、私は一度たりとも自分が奴隷だと、実感した事はございませんよ?」

「リム……」

 

「ご主人様は人間が嫌いとおっしゃっていますが、私にはそう思えないのです。だって、ご主人様は私を人間として扱ってくださいました」

 

「そ、それは……」

 

「きっとご主人様は、今までの経験が原因で人間が怖いだけなんです。そうでなければ、窓の外で遊んでいる女の子達を、あんな穏やかな目で見ません」

 

「…………」

 

 ご主人様は私の顔を見ずに、ずっと答えを考えているようだ。

 

「ご主人様。私はご主人様が大好きです。ご主人様として、恩人として、そして一人の人間として」

 

「リム……」

 

「ご主人様は私の事を好きですか?」

 

「…………はい」

 

 小さな声で、そして顔を真っ赤にしながらそう告白した。

 

「ありがとうございます!」

 

 私はご主人様を優しく抱きしめる。

 

「リ、リム!?」

 

「もう私を抱きしめても、好きにしてもいいんですよ? ずっと今までのお礼がしたかった。ご主人様の望む事は何でもしてあげたかった」

 

 私は抱きしめる腕に力を込め、ご主人様も恐る恐る私の首に腕を回す。

 

「それは、私が奴隷だからではありません。あなたがイエル・ラ・シーパッドだから。大切な人だからそう思えるのです」

 

「ありがとう。リム…… リムッ……!」

「私こそありがとうございました。……すっと好きでしたよ。イエル様」

「私もずっと好きだった…… あなたと出会えて本当に良かった。

 

……

 

 私達はそれから、どれほど抱き合っていただろうか。

 ご主人様の昂ぶっている鼓動や息遣いを感じながら、私は耳元で囁いた。

 

「……したい、ですか?」

 

 ご主人様はその言葉に息をのんだ。予想外の言葉だったのだろう。しかし、少ししてコクリと頷いた。

 

「……わかりました。それじゃあ、お風呂に」

「……ううん。いい」

「ご主人様?」

「リムの匂い、好きだから……」

 

 耳まで真っ赤になっているご主人様を見て、心からかわいいと思った。

 

「……はいっ」

 

 私はご主人様に今までのお礼が出来る事、そしてご主人様が心を開いた事をとても嬉しく感じていた。

 いや、私もそうなる事を望んでいたのかもしれない。

 

 自然に私達の顔が近づいて、そのままやさしく口づけを交わす。

 

 「リム、リム……」と私の名前を繰り返し言いながら、ご主人様の目から涙が溢れてくる。

 まるで、今までの思いが一気に溢れてきたかのように。

 

…………

 

 お別れが決まった日、私達はようやく本当の友達に、そして”特別な存在”になれた。

 

……

………

 

 それから式を挙げるまでの3か月間、私達は多忙かつ濃密な時間を過ごしていた。

 

 名家同士。更に長男の結婚となると色々する事は多い。

 そして、奴隷解放後の私の手続きも合わせて行われていた。

 私の両親は 『仮にも貴族なのに娘を奴隷商人に売り払ったのか!』 と周りから非難を浴びて、最終的には別の国に逃げてしまったらしい。

 

 『そんな事はどうでもいい。私はリム・サファスなのだから』

 

 元々帰るつもりもないし、これで昔の名前を思い出す事もない。

 解放後は一般市民として堂々と過ごす事が出来るのだ。

 

 ご主人様とエルラヒム様の方は順調だ。

 最初の方こそご主人様は表面的な接し方をしていたけれど、エルラヒム様のきさくで誠実な態度が、少しずつご主人様の不信感を取り除いている。

 

 この前、二人が紅茶を飲みながら談笑していた時、とてもリラックスしているご主人様を見て確信した。

 二人はこれからうまくやっていける。愛し合って幸せになれる、と。

 

 きっとエルラヒム様はご主人様が、本当はとても優しい人だという事を知っていたのだ。

 これからご主人様の本来の優しさが、更にたくさんの人を惹きつけるだろう。それにより嫉妬を受ける事もあるかもしれないけどもう大丈夫。ご主人様は一人では無いのだから。

 

……

………

 

「とうとうこの日が来てしまったわね」

「はい。今まで本当にありがとうございました」

 

「お礼を言うのは私の方。とても良い思い出が出来たわ」

「はい。いっぱい愛してもらって嬉しかったです」

 

 もう残された時間はない。私達は愛する人の瞳をじっと見つめる。

 この時間、この一瞬を忘れたくないと脳裏に焼き付ける為に。

 

 

「……ご主人様。どうかお幸せになってください」

「ありがとうリム。あなたこそ幸せになってね」

 

 

 これが私達の奴隷契約が完了する日、最後に交わした言葉。

 

 奴隷だった4年間、そして友達、恋人にもなれた3ヵ月は、二人にとって特別で大切な日々だった。

 

 一般市民になってしまうとご主人様の挙式には参加出来ないし、会う事も厳しくなってしまう。私達は別の世界の人になるのだから。

 

 それが寂しくないと言えば噓になるけれど、もう心配する事は無い。私達はこれから幸せになるのだから。

 

 目を閉じると4年間の思い出が溢れてくる。かけがえのない宝物を胸に私は歩き出す。

 

「今まで、本当にありがとうございました」

 

 

――こうして私、リム・サファスは”人間”となった。

 

……

………

 

 

 * * * *

 

 

「ここも変わってないのね。懐かしいわ」

 

 それから3年後、私は久しぶりにこの街に帰ってきた。

 

 あの人とお別れした後、世界各地を回り洋裁の勉強をしてきた。

 どこへ行っても『洋服を見る目がある』と褒められてきたけど、それはあの人のおかげ。

 4年間、たくさんの上質な洋服を着させていただいたのだから、見る目が養われて当然だ。

 

 寝る間を惜しんで洋裁について学び、ようやくコンテストに受賞したり、有名なデザイナーとご一緒に仕事する事も出来て、新進気鋭の洋裁師と言われるまでになった。

 

 私がここまで頑張ってこれたのは、洋服が好きな事もあるけれど、一番はあの人へ恩返しをしたいから。

 

 あの人はどんな顔してくれるのかしら。とワクワクしながら歩き、ひと際大きな屋敷の前で足を止める。

 

「ようやく、ここまで来れたのね……」

 

 少しして、大きな門がゆっくり開かれてゆく。

 その向こうには、長い金髪が印象的な高貴なお嬢様が立っていた。

 

「いらっしゃい、リム。ずっと待ってたのよ」

「うふふっ。申し訳ございませんっ」

 

「でも、本当に立派になって、私嬉しいわ」

「今度は私が、あなたの服を仕立てさせていただきますね。ねっ。イエル様」

 

 私はイエル様専属の洋裁師となった。

 

 今まで通りの活動をしながら、定期的にこのお屋敷に来る契約を結んでいる。これから色々忙しくなるだろうけど、私が夢見てきた事だから苦にはならない。

 

 驚くことに、この話を提案したのはエルラヒム様だという。おそらくとっくに私達の仲を気づいていたのだろう。

 平民では普通入れないこの屋敷でも、職人としてなら入る事が出来る。もしかしたらエルラヒム様は私がプロになるのを待っていたのかもしれない。

 愛する妻を喜ばせる為に、もっと幸せにする為に。

 

「うん。よろしくね」

「それじゃあ、ご準備が出来ましたら、早速採寸させていただきますね」

「わかった。身体を見せるのも久しぶりね」

 

「もしかして、美味しいモノたくさん食べて太っていませんよね?」

「大丈夫よ。いつリムに見られても大丈夫な様に、ずっと体形維持に気を使っていたんだから」

「はいっ。楽しみにしていますっ」

 

二人の笑い声が、澄み渡った青空に吸い込まれていく。

 

これからも私達は共に歩いていく

もっともっと幸せになる為に

 

 

----- 終わり ------


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