よう実アニメ第3期第12話。堀北兄妹の感動的な別れに隠された、衝撃の真実。まぁ、そうなるな・・・












※このお話はpixivとのマルチ投稿作品です。

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※お読み頂き、有り難うございます。このお話では、堀北生徒会長が大規模なキャラ崩壊を起こしております。予め、ご了承下さい。


よう実 ルート堀北(兄)

春は出逢いと別れの季節。今日は俺が、高度育成高等学校を去る日だ。仲間と共に3年間を戦い抜き、Aクラスでの卒業という目標は達成した。生徒会長としても成すべきことはやり遂げたし、南雲の件は頼れる後輩に託した。もはや思い残すことはない、と言いたいところなのだが・・・

 

 

歴代最高とまで称された俺にとって、唯一の懸案事項。それは妹の鈴音だ。この1年間でかなりの成長は見せたものの、いまだ殻を打ち破るには至っていない。

 

 

先日の謝恩会では、物言いたげに遠くで佇む妹を、敢えて俺は放置プレイ・・・ゲホゲホ!無視した。あの様子では、たとえ言葉を交わしても意味は無いと判断したからだ。結局、俺の在学中に和解することは叶わなかったな、鈴音。

 

 

さて、そろそろ行くとするか・・・

 

 

キャリーケースを引き、住み慣れた学生寮を後にする。()()に伝言は頼んでおいたが、果たして鈴音は現れるだろうか?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

約束の10分前。校門に期待した人物の姿はなかった。代わりに居たのは、綾小路清隆。鈴音と同様、Dクラスに配属された不良品。だが、その瞳の奥に隠された恐るべき実力を俺は知っている。なんせ、暴力事件の審議会では、公衆の面前で鈴音の脇腹をこちょこちょするという、実に羨ま・・・けしからん暴挙に出たのだからな。それゆえ、やつに妹を託すことにしたのだ。男としての責任は取ってもらうぞ、綾小路。

 

 

しかし生徒会の持つ秘密情報網によれば、こいつを狙う泥棒猫(ヒロイン候補)は多い。本命は軽井沢に一之瀬、椎名。次点で佐藤や松下、佐倉あたりか。さらには後輩枠に天沢、七瀬・・・あと、平田や龍園も有り得るな。(真顔)そして最も危険な幼馴染みポジションの坂柳。これだけの強敵揃いだ。まさかとは思うが、鈴音がヒロインレースに敗れる可能性も微レ存・・・

 

 

「あいにくと、あんたの妹はまだだ」

 

 

その言葉で我に返る。よし、ここは可愛い妹のために、兄として最後の置き土産をしていくとしよう。

 

 

「そうか・・・俺のことは義兄さんと呼んでくれても構わんぞ」

 

 

「・・・あんたはいったい何を言っているんだ?」

 

 

ふっ・・・さすがにこの程度でボロは出さんか。

 

 

「まあ、いい。一方的な願いになるが、鈴音のことはお前に任せた」

 

 

「これが橘の言っていたフラグ、というやつなのか?」

 

 

ほぅ・・・なかなかどうして、分かっているじゃないか。俺は右手を差し出しながら、渾身の一撃を繰り出した。

 

 

「次は鈴音の結婚式で会おう、綾小路」

 

 

「・・・なぜオレが、堀北の結婚式に出席する前提なんだ?」

 

 

困惑顔のあいつと握手を交わす。全く・・・この男、切れ者なのか初心(うぶ)なのか、いまだに見極めがつかんな。

 

 

「綾小路、お前はどうして、自らの才能を隠すように過ごしている?」

 

 

もっと目立ってくれなければ、鈴音とは釣り合わんぞ。

 

 

「単純に、目立つのが好きじゃないからだろうな」

 

 

くっ・・・やはり手強い。

 

 

「だが、お前も何かを残すために、この学校に来たんじゃないのか?」

 

 

「何かを残す・・・?」

 

 

やつが初めて明確な反応を見せた。よし、もうひと押しだ。

 

 

「もし、学校に対して何も残すことが出来ないなら、生徒(鈴音)に残せばいい。綾小路清隆という生徒がいたという記憶を(身体に)刻まれた生徒(鈴音)は、生涯お前を忘れることはないだろう」

 

 

いかにこの男が()()()()でも、さすがにいまのは理解したはず。ふっ・・・もしかしたら、来月あたりには孫の顔が見られるかも知れんな。(支離滅裂)

 

 

「・・・て言うか、ルビがおかしくないか?あと、それを言うなら甥か姪だろ?」

 

 

くっ!敵ながら良い返しだ。こいつ、何を習っていた?(ピアノと茶道)

 

 

「妹のこと、お前には感謝している。だが、その程度で終わる男じゃないことは理解できた。だからこそ」

 

 

敢えて一度言葉を切り、やつの注意を引く。とっくに卒業式も終わったと言うのに、さっきからいったい俺は何をしているのだろう??(いまさら)

 

 

「俺を失望させてくれるなよ、綾小路」

 

 

「・・・よく考えてみる」

 

 

鈴音、舞台は整えてやったぞ。あとはお前が据え膳(綾小路)を食うだけだ。(肉食系)

 

 

「それでいい。言質は取ったからな」

 

 

最後にもう一度釘を刺すと、俺は校門を出て階段を降りた。目の前に広がるのは、3年ぶりに見る外の世界。生徒会の仕事で何度か外出する機会はあったものの、やはり完全に自由行動できる感覚は新鮮だ・・・しかし早いものだな。入学式に向かうバスでの優先席を巡るイベント(トラブル)が、まるで昨日のことのようだ・・・む?いかん。少し記憶が混乱しているな。二次小説の読みすぎか・・・

 

 

「兄さん!」

 

 

その時、背後で待ちわびた声がした。聞き覚えのある涼やかな声色。ふっ・・・やっと来たか・・・俺の気を引くためにわざと遅れて来るとは、健気なやつめ。(大間違い)だがこの程度では、まだまだ甘やかしてやる訳にはいかん。和解は2年後まで持ち越しだ。

 

 

瞬時にそう判断すると、別れを告げるために俺は振り向いた。さて、卒業記念に手厳しく拒絶してやるとしようか・・・(愉悦)

 

 

だがしかし。

 

 

「萌え~~~?!?」(心の叫び)

 

 

振り向いた俺は、思わず目を見開いた。舞い散る桜の下、視線の先にショートヘアの天使(鈴音)が居たからだ。パステルカラーの私服は、彼女が実家でよく身に付けていたもの。あの頃より少し背が伸びたせいか、スカート丈がやや短かめに見えるのも素晴らしい。控え目に言って、どストライクである。(ど変態)やはり、女子高生のコーディネートはこーでねーと。(大爆発)

 

 

「はぁはぁ・・・遅くなってしまって、済みません・・・」

 

 

全力で走って来たのか、少し喘ぎながら詫びる鈴音。頬は上気し、首筋にはうっすらと汗までかいている。実の妹ながら、非常にエロけしからん。いいぞもっとやれ!

 

 

「いや、俺もいま来たところだ」

 

 

「え??に、兄さん?」

 

 

し、しまった・・・!俺としたことが、妹があまりに可憐なので、ついデートのテンプレ問答集を口走ってしまった。(汗)

 

 

「変われたようだな・・・いや、あの頃のお前に戻れたのか?鈴音」

 

 

ふぅ、危ない危ない・・・華麗にスルーして話題を戻すと、学校前の歩道で俺は鈴音と向き合った。互いに、手を伸ばせば触れられるほどの至近距離である。こんなに近付いて会話をするのは、何年ぶりだろうか?

 

 

「1年・・・いえ、何年もかかってしまいました」

 

 

俺の元まで駆け降りてきた鈴音は、羞恥に頬を染め、やや俯きがちに話し始めた。なんだこの可愛らしい生き物は?!(語彙力喪失)

 

 

「私はこれからクラスメートのために、自らが前を歩いて行けたらと思っています。そして・・・」

 

 

鈴音は何やら真剣な表情で決意を述べているが、もはや全然頭に入ってこない。俺はお兄ちゃんだけど愛さえあれば関係ないよねっ?お似合い。(即時放送打ち切り)

 

 

「やっと本当に、昔のお前に戻ったということだな」

 

 

いますぐ彼女にメイド服を着せたい。いや、スク水や体操着、巫女服なんかも外せんな。(暴走)

 

 

「あの・・・兄さん?そんなにじっと見詰められたら、その、恥ずかしいです・・・」

 

 

はっ?!い、いかん!いつの間にか、実の妹を凝視(視姦)してしまっていたらしい。これではまるで、俺が変態みたいではないか!(自首)

 

 

「俺がお前を突き放したいちばんの理由が何だか、わかるか?」

 

 

「いえ・・・」

 

 

まさか言えない。ヤンデレ化したお前を見たかったから、なんて。だが、いまのデレデレ化したお前も控え目に言って最高だ。俺の妹がこんなに可愛いわけが・・・あるな。(確信)それなのに、2年後まで会えないとは・・・こうなったらもう、一刻も早く帰宅して鈴音のベッドにダイブするしかない。いや、着替えの入ったクローゼットを漁るのが先か?(通報)

 

 

はっ?!そ、そうか!いまからAクラス特権を使って、来年度以降も学校に残れるよう理事長と交渉すれば・・・(留年)そして鈴音のクラスに編入するのだ。つまり、実の妹と同級生・・・愚腐腐。あとは鈴音の部屋に監視カメラを設置しようが、毎日大量の手紙を送り付けようが俺の自由。いや待てよ?家族なのだから同居するのもありだな。学生寮に帰れば、エプロン姿も初々しい鈴音が出迎えてくれる毎日・・・

 

 

 

 

 

 

 

~ 脳内妄想劇場開始 ~

 

 

「お帰りなさい、兄さん。ご飯にしますか?お風呂にしますか?それとも、わ、私に・・・」

 

 

「うむ、ならば3つ目で頼もうか」

 

 

「はい!兄さん・・・ 」

 

 

敢えて言おう、カスであると!!(自己紹介)

 

 

~ 脳内妄想劇場終了 ~

 

 

 

 

 

 

 

「お前は俺という幻影に囚われた。それが許せなかった」

 

 

「兄さん・・・」

 

 

内面の動揺などおくびにも出さず、自然な流れで会話を繋ぐ。鈴音の前では、あくまでも厳格な兄を演じ続けなくてはならないのだ。兄貴はつらいよ。

 

 

生真面目な口調を心がけつつ、どさくさ紛れに彼女の華奢な両肩へ手を置く。これぞ兄得。どうだ綾小路!羨ましいだろう?本音を言えば、もう少し下の方の膨らみにタッチしたいのだが。(ダメ!絶対!)

 

 

突然のスキンシップに驚いたのか、ビクリと小さく跳ねて耳まで赤くなる鈴音。む?異性に触られただけにしては、些か大げさだな。しかもなぜか、両足を擦り合わせてもじもじしているではないか?!

 

 

「だが、お前はもう大丈夫だ。それをいま、確信した」

 

 

なおも猿芝居を続けながら、目の前の妹をつぶさに観察する。この反応、まさか夜な夜な・・・オカズは誰だ?!誰なんだ?!やはり()()なのかっ?!そんなの、お兄ちゃん絶対に許さんぞっ?!(半狂乱)

 

 

「俺も、謝罪しなければならない」

 

 

ふぅ・・・落ち着け堀北学。まだまだ俺のターンだ。

 

 

「昔、長い髪が好きだと言ったのは嘘だ」

 

 

「え?」

 

 

小さくぽかんと口を開けた顔もまた、実に愛らしい。人目がなければ、いますぐR-18タグを付けたいところである。

 

 

「短い髪型を好んでいたお前が真に受けるかどうか、確かめるために嘘をついてしまったんだ。許せ」

 

 

もちろん、これも嘘である。単に、黒髪ロングの鈴音も見てみたかっただけのこと。そう、俺は欲望のために己を変えるのではなく、まず妹を変えたのだ。結局、ショートもロングも甲乙つけ難い素晴らしさだったが。(眼福)兄さん、次は薄いブラウスと短いスカートが好きだな。(変態)

 

 

迸る若さ(欲望)を抑えつつ、俺はそっと鈴音の肩を抱き寄せ、その頭を撫でた。くっ!なんて良い匂いなんだ!?!生乾きの汗とシャンプーが混じって、まさに青春の甘酸っぱい香り・・・やはりこの作品のヒロインが鈴音でないのはまちがっている。鈴ガイル。異論は一切認めない。(生徒会長権限)

 

 

「許します、兄さん・・・その嘘のお陰で、きっといまがあると思いますから・・・」

 

 

俺の抱擁を受け、静かに涙を溢すと泣き笑いの表情になり、ギュッと抱き付いてくる鈴音。あああああっ!!守りたい!お持ち帰りしたい!この笑顔!!

 

 

と、何かに気付いたように鈴音が顔を上げた。

 

 

「どうした?」

 

 

「いえ・・・何だかとっても硬くてピクピク震えるものが、私のお腹に当たっているのですが・・・?」

 

 

「・・・気にするな。それはポケットに入れたバイブ設定のスマートフォンだ」(超早口)

 

 

ええい!鎮まれ、鎮まれ・・・ボソッ

 

 

「鈴音、俺はお前を大切に想っている」(唐突な話題転換)

 

 

「兄さん・・・」

 

 

「2年後、正門の外でお前を待っている。(俺好みに)成長したお前を見せてくれ」

 

 

「はい!精一杯、最後の最後まで戦い、()()()きます」

 

 

・・・て言うか、読点の位置がおかしくないか?(既視感(デジャヴ)

 

 

「また会おう」

 

 

ふぅ・・・ここでカメラが上空へ縦パンすれば、完璧なエンディングだな。よし、やっぱりこのまま鈴音を実家に連れ帰るとするか。(だからダメ!絶対!)

 

 

寄り添う俺たちの傍らを、桜の花びらが静かに舞い散っていった・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり(仮)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「なあ堀北。素朴な質問なんだが、お前はどうやってこの窮地を切り抜けるつもりなんだ?」

 

 

不意に、俺と鈴音だけの世界へ異物が割り込んできた。見れば、校門の向こうで綾小路が所在なげに佇んでいる。ちっ!まだ居たのか。空気の読めない無粋なやつめ。そこはタイミングを見計らって立ち去るのがセオリーだろう!いまさらしゃしゃり出てきたところで、妹は渡さんぞ!(方針転換)

 

 

「窮地、だと?貴様・・・虚言を弄して俺と鈴音の邪魔をする気か?」

 

 

「綾小路くん。いくらあなたでも、私と兄さんの邪魔をするようなら、ただじゃ置かないわよ?」

 

 

鈴音とふたり、目障りな闖入者を睨み付ける。兄妹だけに息もぴったりだ。だが我が妹よ、その大型コンパスはどこから出した?(恐怖)

 

 

「いや、別にあんたらの仲を裂くようなつもりはないんだが・・・」

 

 

「な、仲を裂くですって?!」

 

 

にわかに赤面し、両手を頬に当ててくねくねと身を捩る鈴音。あまりの可愛らしさに、こっちまでくねくねしたくなってしまう。(需要なし)だが、対する綾小路は全くの無反応。鈴音を異性として意識している素振りすらない。この先、俺は本当に孫の顔を見ることが出来るのだろうか・・・

 

 

「何を勘違いしているのかは知らないが」

 

 

そして、相変わらず感情の読めない顔のまま、やつは静かに告げた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「堀北・・・お前、学校の敷地から出ているぞ?」

 

 

「「なっ?!」」

 

 

愕然として固まる俺たち兄妹の背後では、いつしか第1期OPテーマ『カーストルーム』が流れ始めていた・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

おわり




◎付帯資料

【東京都高度育成高等学校 校則】
{第1条 第3項}

在学中に許可なく本校の敷地から出た者は、理由の如何に関わらず即座に退学処分とする。

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