親愛なる隣人のヒーローアカデミア   作:白菜を身にまとった生命体

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実戦を知る者、知らない者

「次は実技か…」

「デクとは会場が違うみてーだな」

「だね…まぁ、かっちゃんなら大丈夫だろうし」

「あぁ、そういやお前特訓の成果はあるか?」

「…全力を3発くらい出せるようになったよ。4発撃つと腕がぶっ壊れるけど…」

「普通に上出来だろ…とりあえず、頑張れよ」

「うん!」

 

そう言って2人はそれぞれの会場に向かう。筆記が終わり、待っていたのは実技試験である。実技ではロボットを倒したりすると点数が増えていく方式であり、ロボットの種類によって点数も変わる。中にはお邪魔キャラとして0点のロボットもいる。

 

市街地を模したフィールドに色々な受験生が集まっている。緊張している人、ザ・生徒会長みたいな人、透明な人、何が出久を見ている人など、様々である。皆が準備を終えて身構えると、

 

「スタートッ!!!!!」

 

の声と共に出久は動き出し、ロボットを怪力で粉々にする。他の人達は唖然としていたが、今回の司会者ことプレゼント・マイクがもう始まっていることを伝えると遅れて動き出す。

 

(あの人は高速移動を得意とするタイプで、あの蹴りは当たれば痛そうだ)

 

敵を倒しながら周りを見ていると、ドシンッ!と音が鳴り響く。出久が上を見ると、そこには高層ビル並みにデカいロボットがいた。

 

「そいつはお邪魔キャラ!点数は0だから旨みはない!」

「…本気出したサンドマンみたいな大きさだ」

 

出久は鳥取県にて戦った砂を操るヴィランを思い出していると、受験生たちは逃げ始める。出久も戦わずに逃げようとした瞬間、

 

「だ、大丈夫!?」

「うん…私は大丈夫だから…」

「そんなわけないでしょ!」

「でも…」

 

瓦礫に挟まれた少女を助けようとする透明な少女がいた。透明な少女は瓦礫をどかそうとしているが、中々動かずにいた。すると、

 

「私を助けてくれたヒーローは…スパイダーマンさんなら!絶対あなたを助けるから!」

 

それを聞いた出久はOFAの出力を30%まであげると、少女を助けるために瓦礫を退かし、そのまま2人を連れて避難する。

 

「あなたは…」

「そこの学級委員長!」

 

出久はすぐに2人を学級委員長の風貌の受験生に預けると、お邪魔ロボットへ走り出す。

 

「…最悪死人が出るだろうが、この…」

 

お邪魔ロボットは巨大な拳を振り下ろす。それは地面を陥没させたが、出久はそれを回避して逆に登っていく。

 

「ガラクタ野郎…ッ!!!」

 

出久はそう言うとOFAの出力を右腕だけ100%にする。それと同時に手をお邪魔ロボットの顔に触れないギリギリまで添えると、

 

「ONE・FOR・ALL 100%…ワンインチ・デトロイト・ナックル!!!」

 

寸勁の要領で放つ。その一撃はお邪魔ロボットを会場の壁まで吹き飛ばし、物言わぬガラクタへと変えた。出久はそのまま衝撃を殺しながら着地すると、辺りの人達が唖然としていた。

 

(…やらかしたか?)

 

出久がそう思った瞬間、終了を表すチャイムが鳴った。




次回 やりすぎ
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