妹転生?!ファンとしてお兄様を幸せにします! 番外編   作:tom200

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こちら別サイトでも掲載しているものになります。
公式様がとんでもないことをしてくれたので、勢いで書いております。
映画の勢いってすごいですね。毎日がとても楽しい。供給ありがとうございます!

芸能パロの二人です。



本家のエイプリルフールがやってきた!(芸能パロ)

 

 

『お兄様、』

 

「時間のよろしい時お電話ください」との深雪からのメッセージに、すぐに現場を離れ、周囲に人もいない、盗聴器なども無いことを確認した上で電話を掛けた。

このように仕事中に連絡をすることは非常に珍しい。

 

達也の集中力が凄いことを深雪は知っているが、それでも仕事の邪魔をしたくないといじらしく控えてしまうのだ。

(まったく、可愛い妹だ)と達也は内心誰に言うわけでもなくのろけながら、しかし、頭の中では別のことを考えており、深雪が開口一番自分を呼んだのと同時に遮った。

 

「口座の件なら諦めなさい」

『………だめ、でしょうか?』

 

達也の予想通りだった。

深雪は例のアレを見て連絡してきたのだ、と。

 

達也は宛がわれた控え室の、デジタル時計をちらりと見た。

正確には時刻ではなく、その日付――四月一日、を。

 

「見たんだな」

『はい。とても素敵なコラボに参加されていたのですね』

 

達也には何が素敵かさっぱりわからないが、とりあえず深雪が喜んでいるらしいことは分かったのでそれで十分だった。

ばかばかしい企画に参加した甲斐もあるというものだ。

――そう、今日はエイプリルフール。

日本では企業がこぞっておかしな発言などでPRする日となっていた。

 

タツヤはファンからも『お兄様』と親しまれていることで、この企画に起用された。

つみたて兄さん(NISA)のイメージキャラクターとして。

話を持ってきたマネージャーの吉祥寺も困惑気味だったことから恐らく断っても問題ない案件だったのだろう。

 

だが、達也はその話を受けた。

このところ撮影が忙しくかまってやれない妹にサプライズを仕掛けるにはいい機会だ、と。

そしてそれは見事成功したらしい。

 

「楽しんでもらえたか?」

『ええ。おかげさまで笑顔からなかなか顔が戻りません』

「……それは、今すぐ帰って確かめたいところだな」

『まあ、お兄様ったら』

 

わりと本気で帰りたくなったが、深雪は冗談として取り合わない。

帰ったらどれだけ本気だったかその身に教えることにして、達也は再度忠告するため会話に戻った。

 

「まあ、兄さんとNISAを掛けて俺に話が来たのだろうが、一日限定だからな。大した宣伝にもならんだろうさ」

『そうですか?すでに掲示板ではファンの方々による開設報告が上がってますよ』

「……単にお祭り騒ぎに便乗したいだけだろう。――お前も参加したいのかい?」

『う……はい…』

 

電話越しだというのに、深雪が項垂れている様子が目に浮かぶ。

やはり今すぐ帰宅して抱きしめてあげたくなるが、仕事を放棄しては、深雪が責任を感じて悲しむだろうところまで想像して我慢した。

 

「だが、開設するには身分証も必要となる。――お前の写真が万が一にも流出するリスクは見逃せない」

 

分かるね?と念を押せば、想像の中の深雪がさらに落ち込んだ姿に見えて、なぜ自分はこんな仕事をしているんだろうか、と根本的な疑問に立ち返る。

ちなみに達也は定期的にこの問答を繰り返していたりするが、ここでは省略する。

 

「困ったな。ここではお前を慰めてあげることができない」

『いえ……お兄様がそうおっしゃることは分かっておりましたので……』

 

分かっていても抑えきれずに電話をしてしまった妹が可愛くて仕方のない達也は、これなら機嫌を直してくれるか、と切り札を取り出した。

 

「これは一日限定のWEB上のものだが、記念にポスターにしてもらったんだ。今日持ち帰るよ」

『本当ですか!?嬉しいです!』

 

今度は深雪が食い気味に達也の言葉の最後を遮っていたが、興奮状態の深雪は浮かれていて気付いていないようだった。

今日は絶対に、スケジュールが押すなどという事態は起こさせない。

 

達也はむしろ巻く勢いで仕事をこなし、宣言どおりポスターを持って帰宅して深雪からのハグに大変満足することになる。

 

「今後、こういう仕事を受けるのもいいかもしれないな」

「これを皮切りに“お兄さん”のお仕事がたくさんきそうですね」

 

深雪以外の兄になるつもりはないが、『お兄様』でなければいいか、と許容範囲を広げる検討をする達也であった。

 

 

 

数日後、とある証券会社の口座開設の数が跳ねあがり、今後もその会社のプロモーションに携わることになるのだが、それはまた別のお話である。

 

 

 






→あとがき

とりあえずエイプリルフールって人を驚かして笑わせて呼吸困難に陥らせる行事でしたっけ?
とにかくびっくりしました。
お兄様、何をなさっておいでなのです?!と。
朝からにやにやが止まりませんでした。

というか真夜様!たかが口座開設に何億かかるとお思いで?
お兄様からの100円もなかなかの衝撃発言。お兄様、細かい金額使ったことあるのかな?と疑問を抱きますが、友人とリーズナブルなお店に入るのだから、まああるか、とちょっと落ち着きました。(←
あの場にいた深雪は気まずかったでしょうね……


ちなみにこのお兄様がポスターに起用された芸能パロの世界線では、真夜様や黒羽姉弟、光宣くんが口座を開設し、光宣くんが開設したことをポロリして一気に会員が増え、特別ボーナスが出たとかなんとか。
最近アイドルやタレントさんが銀行や証券のCM出ることが増えましたからね。きっとそういう需要があるのかと。

エイプリルフールは午前中だけ!と勢いで書いております。

お粗末様でした。

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