コミュニケーション下手くそな金属生命体が個性の少年がヒーローになる話   作:シェリーザ

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なんとなくで思いついた自社コラボ回です。コラボ先は『守護龍として造られたらしいけど、特に護る義理はないので好きに生きます』です。

もこたん♂「俺は?」

お前さんは両方の作品の本編とかおまけとかに出とるやんけ。それと龍護君は本編ラスボス戦後の状態です。


【番外編】53スレ目

AFO消滅、ELSとの対話から2年。同級生が誰一人欠けず(某葡萄がアレだが)無事高校3年生へ進級した鋼華刹那は現在、ソレスタルビーイングの一員として本格的に活動しておりそんな彼は…

 

「…これって…」

 

「…トカゲ…にしちゃあ、デカすぎるわな」

 

『全身白の結晶に包まれた何かが現れた』という通報を受け偶々居合わせたロックオンと共に現場に到着。その何かを見て何となーく何が起きたか理解してしまい、今も昔もお世話になってるあの場所に思考を分裂させて繋がるのだった。

 

〜〜〜〜〜

 

1:雄英の金属生命体

妹紅ニキさん、妹紅ニキさん

 

2:星々巡る不死鳥

だから俺達が聖杯戦争に参加せざるを得ないのですね。んで呼んだかイッチ?

 

3:一般特色ニキ

>>2

切り替え早っ!?

 

4:新世紀鉄血ゲリオン

イッチが妹紅ニキを呼ぶ事態ってなんだ?リボンズの影響の後始末とか?

 

5:雄英の金属生命体

>>4

そうじゃなくて…これ、何ですけど。予想がなんとなくついたので御助力をと

《画像》

 

6:人修羅モドキのネイティブアース

…結晶に包まれたトカゲ?でも翼が生えてるから竜の方が正しいか

 

7:マガニャン

……あー!これ、別スレのイッチ…ゾ・シアニキだ!?

 

8:竜宮在住の音楽家

ゾ・シア?なんそれ

 

9:引き換えチケット

>>8

ゾ・シア、モンスターハンターに登場する人造龍よ。…ゾシアニキは色々あって、古龍になれたけどね

 

10:幻想の白侍

…む?色々聞きたいことはあるが…兎に角、別スレ引いては別世界のニキが何故イッチの世界に?

 

11:ありふれない星狩り

さァ、知らねえが碌な事じゃねえってのだけは分かるな

 

12:鯖太郎

しかし人造龍かぁ…バチバチに自然の掟に反してるな

 

13:このすばでいいですとも!

実際禁忌の皆様に目をつけられてたしな、生かされた時も祖龍様の気まぐれ御慈悲を戴いて…って感じだったらしい

 

14:隣人A

その祖龍?ってのに目をつけられるって、何やらかしたのよゾシアニキって人?は

 

15:引き換えチケット

ゾシアニキが完全悪って訳ではないわ、彼もまあ多少のやらかしはしたけど…

 

16:マガニャン

どちらかと言うとゾシアニキを生み出した人間の方が悪いんだよね…

 

17:不運過ぎるごとき氏

何があったかはスレの過去ログを見るしかないから、深く追求せんが…俺より悲惨なニキが居たとはな

 

18:火継ぎの大正剣士

>>17

多分探せばもっと出生がヤベーニキネキいると思うんだよな…

 

19:とあるりんご頭

とりあえず何があったか聞いてみよう、それがないと何も始まらん

 

20:雄英の金属生命体

そうですね、それではちょっと話を聞いてみます!

 

21:星々巡る不死鳥

とりま聖杯戦争の動向に気をつけながら待機しとくからいつでも連絡くれたらゲートを開けるからな

 

〜〜〜〜〜

 

「ロックオンさん、多分この人は寝てると思うので起こして話を聞いてみましょう」

 

「この人って…いや、俺らみたいな転生者か異形系個性の現地民か根津校長とかみたいなのならその可能性があるか…オーライ、そんじゃ起こして行こうか」

 

一先ず目の前の龍…ゾ・シアを起こすことにした刹那とロックオン、2人はゾシアの頭部まで移動して刹那が即席空気ピストルを作り出してそれを上に向けて発砲。様子を見るか起きる様子はなく、仕方ないので…ライフルビット型の空砲を大量生成して一斉発砲。そうすると…

 

「GUAOOO!!?」

 

「お、起きたな」

 

「すみませんゾシアニキ、突然起こしてしまって」

 

物凄い発砲音と共に結晶の巨体が飛び上がり目を覚ます、ゾシアは最初敵襲かと思い辺りを警戒しながら見回していたが…周囲の風景、そして自分の目の前にいる2人の人物に気づき少しずつ警戒心を強めていく。無理もないだろう、突然自分の近くで爆音が鳴った際にこの2人が近くにいた訳である。疑うのも頷ける。

 

なので彼の警戒心を脳波察知で確認した刹那がそれを解くためにも、一歩前に出て彼との対話を始めていく。尚ロックオンは念の為にホルスタービッドを装備して少し下がって様子を見ている。

 

「ゾシアニキを起こしたのも理由があって、ゾシアニキが僕がいる世界にいるからなんです。とりあえず人間の姿に戻って貰えれば助かるのですが…」

 

「GUU…分かった」

 

「うおっ、マジか…!」

 

刹那の『自分がいる世界』という言葉を聞き、周囲の風景などからゾシアも現状を飲み込むことに成功。眩しい光を放った後にゾシアが立っていた場所には神々しい白と禍々しい黒が調和を取った軽鎧の男が立っており、頭には先程の龍の頭部を模した結晶の仮面をつけ背中から腕が生えている。ロックオンが男の姿を見て驚いており、刹那も男の姿を初めて見た訳なので少し驚いた。

 

それはさておき、相手が此方の話を聞いてくれる姿勢なので此方も相手の欲しいであろう情報を渡していく。2人はよくあるかくかくしかじかで会話を進めていき、ロックオンも2人の話を聞きつつ仲間に連絡を飛ばして問題の処理を完了と報告。こうして2人の話が終わる。

 

「…ふむ、成程。何が起きてるかは大体理解させてもらった…それでは自己紹介させてもらう、俺は白崎龍護…此処ではただの龍だ」

 

「それじゃあ僕も…僕の名前は鋼華刹那、よろしくお願いしますね龍護さん」

 

「そんじゃ俺も、俺はロックオン・ストラトス。よろしくな、Mr.白崎」

 

「よろしく頼む、刹那、ロックオン殿」

 

情報を整理し終えた男…龍護は2人に自己紹介をし流れで刹那とロックオンも自己紹介をする。龍護に握手する刹那とロックオン、握手を終えた瞬間ロックオンが目を輝かせて彼に質問を始める。

 

「そういやMr.白崎、あんたは刹那の話を聞く限り別の世界出身だそうだが…何処出身なんだ?」

 

「幻想郷の迷いの竹林だな」

 

「幻想郷!?ひゅー、羨ましいもんだ」

 

「ロックオンさんって東方を知ってるんですか?」

 

「勿論だ刹那、俺は生粋のガンダムオタであると同時にその他サブカルも好きでな。勿論東方の知識もあるぜ!それにしても幻想郷か、一度は行ってみてえんだよなぁ…!」

 

龍護か幻想郷から来たという事を知ると、彼がやってきたであろう幻想郷を思い浮かべて羨ましかっている。彼の普段の態度や言動からは想像のつかない興奮を見た刹那は、ロックオンの一種の意外な一面を見れた事に暖かい目を向けていた。それはさておきロックオンの発言に龍護は赤い瞳を閉じてあまり芳しくない表情で答える。

 

「あー…俺の幻想郷はやめた方がいい。竜や古龍がうじゃうじゃ居るからな」

 

「まさかのモンハンとのクロスオーバーかよ!?って事はあんたも古龍なのか?」

 

「ゾシアニキは元人造龍、現古龍のニキさんですよ」

 

「人造龍…マジか、モンハンもそこまで来たか…」

 

そう、なんと言っても彼の居る幻想郷というのは竜や古龍が蔓延…ってはいないが、それでも他の幻想郷より生存難易度が高いことに変わりはない。ロックオンは龍護の幻想郷がモンハンの世界線と交わっていると判明した事に驚きを隠し切れていなかった。

 

そうなると先程龍の姿で寝ていた龍護も龍なのでは?と気づくロックオン、彼に返答したのは刹那であり彼の言葉は一つも間違っていない。刹那の説明にロックオンは結構ダークな部分に踏み込んできた事に驚きつつも、彼と話している内に気づいた疑問についてこの場の全員に述べる。

 

「…所で今気づいたが、Mr.白崎はどうやって来たんだ?刹那みたいに世界間移動を出来るのか?」

 

「…そんな事は出来んな、せいぜい覚えているのは…月にいたぐらいだ」

 

「月にいただけ…何が原因か分からないとなると、困りましたね…」

 

「割とやべーところに居たなぁ…」

 

ロックオンの疑問に『気付いたら此処にいた』と返答する龍護、刹那は彼の脳波を読んで本当に何も分からないのでどうしようもないお手上げ状態だったのだが…此処でロックオンの端末が震え始め、何事かと確認すると電話の相手は彼等と同じソレスタルビーイングのアレルヤからで、ロックオンは電話に出る。

 

「おう、どうしたアレルヤ。マリーと喧嘩したのか?」

 

『違うよロックオン、今通報が入ったけど僕達全員が今手が離せないから君と刹那に任せたいんだ。ただ…』

 

「ただ?どうしたのですか?」

 

ロックオンの茶化しを振り払ってアレルヤが要件を伝えるが…彼の声音から困惑の感情が読み取れた刹那が彼に何があったのかを尋ねる。尚この間龍護は目を瞑って何かを探すような素振りを見せていた。

 

『それがね…通報の内容は誘拐で、場所は京都だから特定は直ぐに済みそうなんだけどその誘拐された相手が問題でね…』

 

「なんだ、グラハムが攫われたか?」

 

『刹那との空中戦に勝てる乙女座が攫われるわけないだろ!…誘拐されたのが八意先生なんだ』

 

「八意先生!?…あれ?でも確か…」

 

「Ms.八意は出勤済みって聞いたよな…?」

 

どうやら誘拐の通報が入ったらしくロックオンがふざけてグラハムの名を出すが、アレルヤはそれを一蹴して誘拐された人物の名前を言う。その誘拐された人物の名は八意永琳…だが此処でロックオンと刹那は違和感を持つ。彼等の知る八意永琳は現在職場に居るはずであり、今日は往診などもないはず。彼女は余程のことがない限り業務時間内に外出する事はないのだ。

 

『うん、僕もそう思って鈴仙にメールしたんだけど…八意先生はいつも通りいるって』

 

「うーん、それじゃあ分かりませんね…ってあれ?龍護さんは何処に?」

 

『龍護?誰なの?』

 

「さっき白い結晶の巨大な生物が居るって通報あったろ?あれ実は幻想郷出身の龍のニキらしくてな、色々聞いていたんだが突然消えちまってな…あ、そういやそのMs.八意のもうちょい詳しい情報はねえか?」

 

彼女が何故誘拐されたか、というより彼女はそこらのチンピラに誘拐されるほど弱くない為謎が深まっていく3人…刹那が色々考え込んでいるうちに突如龍護が姿を消し、彼の行方が不明になってしまう。アレルヤは龍護の名を聞いて携帯越しに?を浮かべている様子が想像できる。龍護の説明をロックオンが軽くしておく…

 

のと同時に、永琳の詳細情報を求める。もしかすると永琳に似たそっくりさんの可能性があるし、彼女の親戚などの可能性もある。刹那もそれはそうだと思いアレルヤからの返答を待っていると…アレルヤから、こんな返答が返って来た。

 

『えっとね…その八意先生はやけに神々しい弓を持ってて、左の薬指に白の結晶で出来た指輪をしてるらしいよ。…あれ?でもあの人って独身だった気が………いや、僕らの知らない内に結婚したのかもしれないね』

 

「でもMs.八意のお眼鏡に叶う奴なんて早々居ねえからなぁ」

 

「…あ!?もしかして龍護さんって…!」

 

「何か分かったか、刹那!」

 

『とりあえず2人に任せたよ、僕は今ティエリアと色々忙しいから切るね』

 

アレルヤからの情報を聞いて刹那が何か閃いたらしく、ロックオンが直ぐに出撃準備を整える。アレルヤは2人にこの事案を任せて自分の業務に専念する為に電話を切って刹那は、ハルートに擬態してロックオンを乗せて空へ浮上。粒子の光を放ちながら音を置き去る速度で移動していく。その間にロックオンは刹那に脳波会話をして刹那が何を理解して今行動に移しているのかを軽く尋ねておく事にしたようだ。

 

『所で刹那、何が分かったんだ?俺にはMs.八意が誘拐されたのも、Mr.白崎が消えた理由もあんま見当つかねぇんだが』

 

『多分今回誘拐されたのは、僕等の知る八意先生じゃなくて…』

 

〜〜〜〜〜

 

一方その頃、京都の田舎と呼んで差し支えない地域に建てられている廃ビル…其処には複数人の形相の悪い男達が眠っている銀髪の女性を囲んでいた。

 

「へっへっ、この女が無防備に外で寝ていて良かったぜ」

 

「確かこのアマはプロヒーローのえーりんでしたよね?」

 

「ああ、ふざけた名前をしやがって…腹が立つぜ」

 

どうやら男達は囲んでいる女性について話し合っているようで会話内容からプロヒーローを拉致する事に成功したようだ。男達は身代金やらなんやらで顔から欲望が丸出しになっており、このまま悪事が横行するであろう…そんな中女性が欠伸をしながら身体を起こす。

 

「ふわぁ〜…あら、此処は…」

 

「お、漸く目覚めやがったか」

 

「ご気分はどうだ、えーりんさんよぉ?」

 

女性は目を擦りながら起き上がっていたが、周囲の風景からいつもと様相が違う事を察し気づかれないよう周囲の観察を開始する。すると自分の身の前にいる男が自分の名を知ってる事に少し驚いたのか右の眉が少し上がったが、平常心を保って男達に質問していく。

 

「気分は普通ですね、それと此処は何処でしょうか?」

 

「あぁ!?テメェ寝ぼけてんのか!?」

 

「寝ぼけてるから質問したんだろ、此処は京都の廃ビルだ。此処は俗にいう田舎で助けを呼ぼうとしても無駄だ、此処は屋外だしアンタの他の連絡手段らしきものを確認しておいたからな(それらしきものが無かったのは奇妙だが)」

 

女性の質問に男の1人がキレ気味に言うが、冷静な男が宥めつつ彼女の質問に答え彼女の今の状況について軽く説明する。その際何やら考え込んでいる表情をしていたが…とにかく、女性は男の返答を聞いた後に思考を巡らしているのか無言になり…男達に笑顔を向けながら言葉を述べる。

 

「…成程、それでしたら私を解放した方が賢明ですよ」

 

「テメェ、今の自分の状況を理解してんのか!?」

 

「ええ、理解したから言ったのです。このままでは貴方達全員、酷い目に遭いますよ」

 

「くそッ、舐めやがって…!!」

 

女性の言葉に男達の大半が怒りを示しており、残る冷静な男達も彼女達に対して怒りを募らせている。笑顔で今人質にしてる人間からあろうことか忠告されたのだ、そりゃプライドが高かったりする人間には効果覿面であろう。男達は今にも手を出しそうになっていたがまだ自分達の優位性を理解してるからか、押さえ込んでいたが…

 

「私は忠告しましたからね、どうなっても知りませんよ。…あぁ、貴方達は臆病ながら傲慢でしたよね、それでは忠告しても無駄ですか…残念です」

 

「っ!!ぶっ殺す!!」

 

「一旦コイツを黙らせるぞ!!」

 

女性の煽りに血管が切れたのか、男達は我慢の限界を迎えたようで各々の武器であろう銃やナイフなどを振り上げ女性に手を出そうとする。女性は自分が殺されかけているにも関わらず変わらずニコニコしておりそれが男達を余計に苛立たさせたのだろう。男達は問答無用と言った様子で武器を振り下ろすが…

 

ゴガアアアアアン!!!

 

「な、なんだ!?」

 

「地震!?」

 

「いや違ぇ、これは…!!?」

 

振り下ろされかけた瞬間突如ビルが大きく揺れた…と思いきや壁が突き破られ崩落していく。男達は突然足場を失った為体勢を崩すが、ビル自体がそこまで高層でなかった為軽い怪我で済む。男達は何故ビルが崩落したか未だ理解できず、更にはあの崩落に人質の女性が巻き込まれたのではないか、そう考えていたのだが…男達の1人がとあるものを発見して全員の視線がそれに向く。

 

ビルが建ってた場所には純白の結晶を纏う巨大な龍が鎮座しており、彼がビルを破壊したのだろう。そしてよく見ると龍の頭部には人質にしていた銀髪の女性が座り込んでおり、彼の頭部を撫でている。男達はその光景に固まってしまったが、龍と女性はそうではなく彼等に視線を向けている。

 

「…すまん永琳、遅くなった」

 

「構いませんよ龍護さん。貴方の気配がこの世界でしたので、それなら私が何処にいても必ず見つけてくれると信じてましたから」

 

視線を向けている龍が突如喋り始め、男達はそれに驚愕する。龍の頭部に乗ってる女性も彼に対して話しかけており男達はそれを聞いて宇宙猫状態になり始める。龍は女性を翼のような脚で軽く撫でた後に、脚を下ろして男達に正面切って向かい合う。

 

「そう言ってもらえて有り難いな、…さてと…俺の妻を誘拐した馬鹿共は貴様等だな…本当なら直ぐに息の根を止めてやりたいが俺は優しいんでな、選択肢をくれてやる。俺に殺されるか、此処で俺に狩られるか…どっちか好きな方を選ばせてやる」

 

「それ選択肢じゃねーよ!?」

 

「どっちにしろ俺達死ぬじゃん!!」

 

「たかが誘拐でそこまでしたら、お前がヒーローに捕まるんだぞ!?」

 

龍から言い渡された選択肢(死刑判決)に文句を言う男達、その中の1人が龍を彼等の世界でいう異形系個性の一般住民だと思ったのかそれを使って逆転を図るが…いかんせん相手が悪すぎた。普通ならその言葉で大体の市民は止まるのだがお生憎様、龍と女性はこの世界の住民ではないのでそんな法律は知らない。

 

郷に入っては郷に従えと言う言葉あるが、彼等はその郷の規則を知らないので従うもクソもない。なので龍の導き出した答えは…

 

「…GYUOOOOOO!!!」

 

「耳が、耳がぁぁぁ!!?」

 

「あがぁ!!何も聞こえねぇ…!?」

 

「自分の頭にいる女もお構いなしかよ…!?」

 

男達を咆哮で威圧する事であり、某轟竜程全てを破壊する咆哮に特化していなかったのが男達にとって幸いだったろう。彼等はかなりの近距離で咆哮を聞いた為耳を塞いで伏せており、龍は男達が怯んだ隙に翼脚を地面につけて結晶を生成。男達を纏めて捕縛して頭部には載せていた女性を地面に下ろした後に先程刹那達が会った黒と白の髪色の男の姿になった。

 

「突然叫んだが無事だったか、永琳」

 

「ええ、貴方の息を吸う音が聞こえたのでちゃんと耳栓をしてました。…それより彼等をこのままにしておきましょうか?」

 

「正直言ってこのまま火をつけてやっても良いが「それは流石にダメですよ龍護さん」…冗談だ」

 

女…永琳は男…龍護の咆哮を至近距離で聞いたわけだが、しっかりと対策をしていたようで耳から栓を取ってそれを彼に見せる。龍護は少し安心したように息を吐いたのちに捕えた男達を見て、かなり物騒な事を溢すが永琳に咎められて冗談だと返す。とはいえこのまま解放するわけにもいかないのでどうしようかと考え込んでいたところ…

 

アレルヤからの情報を聞いて急いで駆けつけた刹那とロックオンがやってきて2人の姿と、結晶に捕えられた男達を見て頭に疑問符がたくさん浮かび上がっていたが…一先ず無視して龍護と永琳の方に向く。

 

「えっと…八意永琳さん、で良いんだな?」

 

「ええ、私は八意永琳…いえ、白崎永琳ですよ」

 

「あ、やっぱり…」

 

「やっぱりと言うのは?」

 

「先程八意先生が誘拐されたって通報が入ったから、此処に来たんですけど…僕の予測通り龍護さんがスレで言ってた方の永琳さんだったかと思いまして」

 

ロックオンが彼女に八意永琳なのか?と聞くと永琳は自分の苗字を白崎に変えて肯定、刹那は自分の予測が当たってしまったかと少し遠い目をしており龍護の過去の行動的に惨事を引き起こさないか杞憂していたが…捕縛で妥協してくれていた事に静かに感謝しつつ、分身体を出して逃走経路を塞いで男達の開放作業に入った。

 

男達は分身体が送還するので一先ず当事者である永琳と龍護に話を聞き始めるロックオンと刹那、録音機やメモ帳とペンを用意して2人に質問していき、何が起きたのかを纏めていく。

 

「Mr.白崎は一体何をしたんだ?此処は元々廃ビルがあったらしいんだが…」

 

「ビルを永琳救出の為にタックルで破壊した、その際に永琳を回収して男達を殺…捕まえる為にあの結晶を出して捕縛していただけだ」

 

「今凄え物騒な単語が聞こえかけたが気のせいだな、Ms.白崎もその供述に間違いはないな?」

 

「ええ、私の方は気がついたらあの人達に捕まえられていたので彼等に忠告したんですよ。龍護さんが建物を崩して私を護りに来ますよ、って」

 

「それで本当に建物を壊す奴が…居るなぁ、畜生…」

 

2人の息の合った返答にロックオンが彼等の左手を見てその理由を理解するロックオン、だがそれはそれとしてせめてビルを崩さず今の人間の姿で制圧して欲しかったようで白い目をしていた。彼等にも不備ははあるものも元々廃棄されたビルを崩しただけで、この辺り一帯を荒らした訳ではないのでロックオンは厳重注意をしておくのだが…この2人はこの世界出身ではないのでその注意が生きることは多分ないと思われる。

 

今回の容疑者全員の送還が終わったので刹那が3人に話しかける。

 

「ロックオンさん、事後報告を任せても良いですか?僕はこの2人を元の世界に帰さないといけないので」

 

「オーライ、しっかしおっかねえ夫婦だなあ。妻が攫われたら夫は力で、夫が攫われたら妻が知恵、夫が自力で詰めてくるなんて…誘拐犯達が気の毒で仕方ねえぜ。兎も角元気にしろよ、御二人さん」

 

「ああ、寛容な対応感謝するロックオン殿」

 

「ありがとうございます、ロックオンさん」

 

「良いってことよ、そんじゃあ後は任したぜ!」

 

ロックオンに後始末を頼み、自身は龍護と永琳の帰還をすると言う刹那。ロックオンは特に拒否することもなく刹那に2人を任せ、2人に挨拶を交わして刹那から借りたバイクで走り去っていく。龍護も永琳もロックオンの対応に感謝の言葉を述べてロックオンは器用に走りながら片手を上げて姿が見えなくなった。

 

そんな訳で一息ついた彼等は刹那が耳に手を当てて目を瞑り、何やら考えており龍護と永琳はその行動を不思議に思ったが…数秒後彼等の前に星型の穴が開き、それに驚く龍護と永琳。驚いてる2人を落ち着かせつつ穴についての説明を開始する刹那。

 

「それはアナザーゲートと言って、龍護さん達の世界に繋がる道みたいなものです。これを潜れば龍護さん達の幻想郷に帰れるはずです」

 

「そうか、わかった。…ありがとうな刹那、お前のお陰で無事帰れる」

 

「ありがとうね刹那君、またいつか会った時もよろしくお願いしますね」

 

「はい、御二人共気をつけてくださいね!」

 

説明が終わり、刹那に感謝を述べる龍護と永琳。刹那はどちらかというとゲートを開いたのは例の不死鳥なので感謝されるべきは其方なのだが、ややこしくなるので一旦黙っておくことに。兎も角2人にゲートを潜らせた後に刹那は不死鳥に連絡を飛ばしてゲートを閉じさせ、静かになった空き地で少し寂しく感じる。

 

「あっという間だったけど、すごい人達だったなぁ…さて、この結晶を処理しないと」

 

だがスレ内でいつでも会うことはできる、寂しさを拭い彼は…龍護の残した輝く純白の結晶の処理を始めるのだった。

 

「…あ、結晶を破壊するのを忘れてた…」

 

おまけ 不死鳥が攫われた頃の邪仙

 

天翔ける船ローア内にて…

 

「マホロアさぁぁぁん!また私の旦那様が姿を消してしまいましたぁ!!一緒に探してくださぁい!!」

 

『お願いします、マホロアさん!!』

 

「何ダヨもォォォ!!またカヨォォォ!!?」

 

「まあまあ落ち着くのサ、とりあえずマホロア…この女達面倒だから任せた☆」

 

「私達は暇じゃないから任せたのね」「許さんカラな、お前等」

 

「…仕方ない、今回は私もついて行くから元気を出せ、マホロア」

 

「メタナイト…言って君もアノ不死鳥と組ンデ僕ヲ苦しめテルけどネ?」

 

「…ローアを発進させる、目標は異界にあるであろう妹紅殿だ!」

 

「オイ話を聞ケ、あとソノ船僕のダゾ!?」

 

一方その頃不死鳥…

 

「なんで…なんで聖杯戦争に、ドギラゴン剣が居るんだよ…!?」

 

「ハルカンドラ脅威の古代技術」←元凶の分身

 

「俺こそが自認系団長だ」←元凶の本体

 

「もしかして大分やばい人呼び寄せた…?」




これにて自社コラボ回は以上となります。いやー、龍護君がラスボス後の状態で良かった。ラスボス前なら確実に誘拐犯をコロコロしてましたね(他人事)。

守護龍の後日談も頑張って書き進めていきます。

次回作についての候補

  • ゾ・シアの古代スタート東方
  • 転生霖之助in三雲修
  • 仮面ライダーシリーズ(初の試み)
  • 魔法科高校×AC(ナインボール=セラフ)
  • 私にいい案がある!!
  • もこたん♂の番外編を頼む
  • モンハンのクロス
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