ヨブ・トリューニヒトを辿って   作:ただの誰か

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書いてからだいぶ経っているのですが、おまけ書くときに自分で読み返したらあとがき的なものも書きたくなったので、おいておきます。



あとがき

元々この話が出来たのはトリューニヒトが最後ロイエンタールとの会話をしくじったとこ見てて、『らしくないなぁ』って思ったのがきっかけです。(どう受け答えたにせよ殺されてた可能性が高い気がするけど)

 

口先八丁でやってきた人間にしては随分なポカだなと思い、そこからお話を膨らませて作っていった感じです。

 

最初は新聞記者みたいなやつを主人公にして、いろんなとこで話をしたあと、最後にアンネローゼと話して、『嫉妬していたせいで目が曇った』という落ちにして終わりという内容を考えていました。大体本編通りです。

 

ただ、これだけじゃお話としては弱いなぁと考え、エルウィン・ヨーゼフを絡ませるという形になりました。最後に元皇帝だった人間の語りとアンネローゼからアレク皇帝につないで終わりということが決まって書きはじめた次第です。

 

というわけで、ここからは各話の振り返りと、ちょっとした感想とかしていきたいと思います。

 

 

 

1話

新帝国歴12年からスタートです。これはエルウィン・ヨーゼフの年齢を18歳に設定したため。ラインハルトが死んで原作が終了した新帝国歴3年から10年後ではないので、この時点で詳しい人にはちょっとした違和感を持ってもらえたらなと思い設定しました。

 

ポプランが運び役も最初から決まっていました。ポプランに巻きこまれた形にでもしないと出発できなかったですし……

 

誰にも頭下げれない男が一人で貧乏運送をしてるという風にしたのは、それなりにらしいのではないかと自分では思っています。

 

この時点で大まかな流れは決まっていたので、ルインの最初の自己紹介は、『わがまま』や『育ちが悪い』などちょっとした自虐を言わせてます。テラルーツという姓も前振りでさらっと出してます。

 

1話の最後に『18歳のとき』は何者でもなかった、という印象を与えてスタート。ラインハルト18歳もユリアン18歳も何者でしたが、ヤン18歳は同じく何者でもなかったので対比には入れられませんでした。

 

 

 

 

2話

時系列をわかりやすくしたかったので、最初はアムリッツァについてで、シトレを語り部に。後々のことを考えできるだけトリューニヒトを大きく見せたかったので、少し過大気味に語らせています。ともかく最後までに化け物じみた印象を作れればいいなと思ってました。

 

ルインについてもなんか裏があるなという前振りも入れてます。読者さんにただの養子ではないなというのを前提にしていただきたかった。

 

 

 

3話

トリューニヒトの腰巾着アイランズに話を聞く形で。うまく書けていたかはわかりませんが、私人としてのトリューニヒトの見えなさみたいなのを書きかったです。権力欲以外よくわからんというのを話の主軸に。

 

また、背景として、バーラト自治政府はうまくいってるという前提として書いてます。本編のあといい世界が出来たとしたほうが書いてる側としても気持ちいいからです。

アイランズからしてみると中々複雑に映ったようにしました。燃え尽きた側の人間としてはそう単純には喜べないものだとは思います。

 

ルインについてはここで髪染めの話を入れています。黒髪なのは染めてるから、金髪(自分本来の髪色)が嫌いという描写。

 

黒髪(ヤン提督)がダサいのと金髪(カイザーラインハルト)が偉そうなのはそんなに間違ってないと思います。

 

 

 

4話

ホワン・ルイを語り部に。

前回に続きできるだけうまくいってるバーラト自治政府を前提にしています。帝国に悪影響のあるような議会だと許されないだろ、という形にしました。

最初に頑張ってるバーラトの議会を入れつつも、ルインは政治から距離をとっているという描写を入れています。彼としてはあんまり政治に近づきたくない理由があるので。

 

アッテンボローは原作でも言われた野党議員になっています。バーラト自治政府だけじゃなく、帝国議会でもそのうち活躍できるかもしれません。

 

トリューニヒトについてはまたここで大きく見せます。民衆を嫌いつつ負けてもよかったという前提を置きます。後々ユリアンに話をまとめさせるのは決まっていたのでその材料です。

 

落ちも決まっていたので、丸い石の話もここで入れています。

 

 

 

5話

ヤンとの関わりみたいなのを書きたかったのでキャゼルヌを登場させました。

単純にキャゼルヌを出したかっただけな気持ちも少しあります。祭りのあとの話とかしたかった。

 

ヤンについてのは語りも少々。『わがままなやつ』というのは僕個人が思ってることでもあります。(そういうとこ含めて魅力だと思います)

 

トリューニヒトはヤンのことを意外に嫌いでもなかったのではないか、という話にしました。正直受け入れられるかドキドキしながら投稿したとこです。

 

二文字も違ったら丸っきり他人という言葉をここで出してます。英語表記にしたら変な感じにもなる気がしましたが、書いてるのが日本語だからまぁいいやで行きました。この点は反省点です。

 

 

 

6話

いいポジションがいなかったので無名の地球教徒にしたとこです。

次のドミニクまでのつなぎなとこがあるので0.5話分くらいの感覚なとこありました。

 

テラルーツの由来をここで出してますが、もう少しドラマのある書きかかたにできればよかったとちょっと後悔してます。

 

母が地球教なのを「大したことじゃない」とさらっと流したのも、一応後々意味のある描写として書いたつもりです。

 

 

7話

オリ要素の塊の回。

ドミニクをトリューニヒトの妻の妹としたのは結構無茶したと思います。元々この姉妹でマジで陰謀があったみたいなのも考えたのですが、母親はシンプルにいい人にしたかったのでなくしました。

 

地球教やルビンスキーより、トリューニヒトのほうがいいポジションにいたというような書き方をここではしています。ここで読者の方にも、『言われてみたらそうかも』と思っていただけていたならうれしく思います。

 

ルインのマザコンもここで描写しています。勝手な妄想ですが、この叔母と甥はこの話のあとでも仲良く連絡をとりあってるということにしたいです。

 

 

 

8話

ユリアンにこれまでのお話をまとめさせます。

ここで第一の結論として、さらに大きな国に寄生するのが狙いだった、という風にしました。なるべく人間味を少なく、壮大なことをしようとしていた、と受け止めていただけるようにはしたつもりです。

 

ユリアンはここで、過去よりも未来のためを考えた理屈を考えるようにしています。話の都合もありましたが、歴史を作る側の意見をさらっと言いのけて、ちょっと怖いなという描写をしました。

 

思い返してみると、僕自身ユリアンのことをちょっと怖いやつだなと考えるとこがあったかもしれません。

 

脱線して長くなりそうなのであまり語りませんが、ユリアンはヤンの弟子ではありましたが、ヤンの哲学みたいなのにそこまで縛られてない人だと思います。ヤンが縛られすぎとも言えるのですが。ただ、なんとなく、ヤンなら私心でド・ヴィリエを撃たないだろうし、ユリアンならハイネセンから止められてもラインハルトを撃つと思います。

そのへん、煮詰めてもないしちょっと思ったのだけなので、また考えておきます。

 

ルインについてはここでハイネセン観光を楽しんでいる描写を入れてます。次のノイエサンスーシは興味ないというのと対比させるためです。

 

 

9話

ぱっとオーディンまで移動します。

この前にシューマッハを海賊として出そうか迷ったのですが、どうあがいてもネタバレになりそうなのでおまけに回しました。

 

報告したあと、ミッターマイヤーからトリューニヒトの死亡時の話を聞くことにして、そこで話を転回します。

 

皇帝に比べたら大したことないと言ったり、玉座に座っていろいろ思ったり、ストレートに皇帝と呼ばれたりと、結構露骨に前振りしてます。読んでる方のなかにもここで落ちが読めたと言う人もおられると思います。

 

 

10話

アンネローゼとの対話でトリューニヒトの感情を見出す。

そのあと、エルウィン・ヨーゼフのネタばらし。

 

ぽっと出のアンネローゼが答えをもってくるのは、少し無理やりだったかもしれませんが、ここはもう最初に決まっていた部分なので。まぁアンネローゼならおかしくはないだろうと個人的には思っています。

 

アンネローゼは自分の人生含めて、すごく俯瞰的に物事を捉えることのできる人だと思います。一人だけ女神様目線で物事を見てると言うか……このへんも、語ると長くなりそうだし、考えもまとまってないので、また考えておきます。

 

 

幕間

エルウィン・ヨーゼフの半生

トリューニヒトの手ゴマとしては中々の人選だし、あり得ればそこそこ面白い絵面にはなったと思う。

 

ゴールデンバウム王朝に対しての愚痴は書いててちょっと楽しかった部分です。

 

シューマッハについては出せなかったので、ここで軽く触れる感じに。

 

 

最終話

アレクと話して最後いろいろ思い返して終わり。

 

元皇帝と現皇帝でやり取りできたら素敵だなと思って、ここまで書きました。このあと宇宙はきっとうまくいくと思います。

 

なので『ただの誰かの1ページ』でルインのお話は終わりです。

 

 

 

おまけ

終わらしたけど、シューマッハとランズベルクについては心残りだったので書いたやつ。

シューマッハは話の合間に入れたかったやつを。ランズベルクについてはなるべく彼の立場を良くしつつ、アレクの話を入れたかった。

 

アレクは、時々あの偉そうな市民なんだったんだろと思いつつ、半信半疑でエルウィン・ヨーゼフのことを思い浮かべてて、それに関係してるランズベルクが本出して、それ読んだらますます疑念が強まって、最後、『宇宙を返していただく』と言われて「あぁ、やっぱり」ってなった感じ。

 

最後に仲良さそうな、田舎夫婦2人を出して今度こそ終わりです。きっと宇宙は平和でいい時代を作ります。

 

 

 

 

思い返してみるとヤンもラインハルトも、タイトルにあるトリューニヒトも出てない変な二次創作を書いてました。

素人のため、読み返すと稚拙な部分もありましたが、全体のお話自体は個人的には満足できたものが書けたと思っています。

 

多くの人に読んでいただき、感想や評価などもしてもらいありがたく思っています。

銀英伝を書くかはわかりませんが、また、なにか書いたら投稿したいと思いますので、その時はよろしくお願いします。

 

 




あとがきのあとがき

匿名外しときますんで、原作知ってたら他のも読んでみてください。
これ以外に2本書いてます。(どっちも恋愛物なんでこれとは全然違う感じになります)

ARMORED CORE6と
Demons Roots(+King Exit)っていう同人エロゲで書いてます。

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