SEED DESTINYに00要素を混ぜ込んでみたら、より一層gdgdになった件について   作:種再燃祭

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恒例の深夜アップです。
実は、第63話のキラシンと対になるエピソードだったりします。




第69話 ”テスタメント・マッシモ”の新アセン ~シンは色々と試行錯誤し、キラは優しくそれを見つめる~ 【挿絵入り】

 

 

 

 さて、時節はそろそろ8月もあと数日で終わり9月に入ろうかという頃……

 

『シン、また”テスタメント・マッシモ”のアセン、少し変えたんだね?』

 

 

【挿絵表示】

「ええ。流石にちょっと余剰電力が勿体無くて」

 

『ははっ♪ エンジニアとしてその気持ちはよくわかるよ』

 

 そう朗らかに笑う通信機越しのキラ。

 そう、モビルスーツへの嗅覚と直感が妙に鋭いキラが早速気づいたように、実際に”テスタメント・マッシモ”の固定装備の一部と手持ち武装が一部変更されていた。

 具体的には左右の腕の下側、親指が上に来るように縦にした拳を突き出すとその下側に来る部分に原作”ブルデュエルガンダム”に標準搭載されていた物の改造型である”M7G2()リトラクタブル・ビームガン”×2丁、脛の部分にキラの”GNジャスティス・エイトブレイズ”と同じ”フラガラッハ3ビームブレード”×2振りを追加していた。

 

 ”テスタメント・マッシモ”の両腕外側に装備されるモノフェーズ光波シールド発生器は技術革新でかなりコンパクトに設計されており邪魔にならず、また手首内側のビームサーベル収納部とも位置的に干渉しない合理的な搭載位置だ。

 レガースビームブレードは、両脛に特に装着すべき他の装備はなかった為に問題なく搭載できた。

 

 また未使用時には腰の後ろのラッチマウントに銃口を下向きに装着される手持ち武装は、”M9009N改複合バヨネット装備型ビームライフル”×2から、”連結/分離式94㎜高エネルギー収束火線ライフルN式改&350㎜ガンランチャーN式改”に変更されていた。

 

『確か”ソレ”って、前にラクスが”フリーダム・ルージュ”で使ってたやつだよね?』

 

 そう、”バスター”の専用装備だった武装を、先の大戦中に核動力機対応の汎用手持ち武器へ改設計して製造した装備だった。

 

「流石キラさん、一発で見抜きますか。えっと、”ラクスさんの開発中の新型機”はこの武器をもう使わないみたいなので、武器庫で眠っていた予備分をもらい受けました。”テスタメント・マッシモ”には実弾兵装が無かったので、とりあえず装備してみようかと」

 

 まだ形になってない”ラクスの新型機”は、先の大戦のフリーダム・ルージュと大分「趣が違う機体」になりそうなので、手持ち装備に関してはこのような処置が通ったようだ。

 フリーダム・ルージュ自体も動態保存(モスポール)状態でキッチリ保管・管理されているが、流石に『脳量子波を音として認識する』という特異すぎるラクスに合わせた専用コントロールシステムである”クォンタム・MIDIフレーム”だけは取り外され、”デュアルモード・クォンタム・サイコフレーム”に交換されていた。

 何しろ時折実機を動かして動作確認しなければならないのに、クォンタム・MIDIフレームはラクスとの親和性が高すぎて、逆にラクス以外ではまともに動かせないので致し方ない処置だった。

 

『フリーダム・ルージュもあのままモスポールしておくだけじゃ勿体ないから、何とかしたいところだけどさ……ところで、リトラクタブル・ビームガンとレガースのビームブレードは僕の影響って考えていいのかな?』

 

「まさに! ほら、キラさんのファングやシールドビットに対抗するには高威力の長物より小回りの利くピストルタイプの方がまだ対応できますから。あと咄嗟の場合、即応できる武器はあった方が良いし。レガースのフラガラッハ3は完全にキラさんの蹴り技対策っすよ」

 

 実は”GNジャスティス・エイトブレイズ”の起動テスト以降、実働においても僚機(バディ)を務める予定のシンは、キラとエイトブレイズの性能把握も兼ねてフィッテイングテストにずっと付き合っていた。

 

 そして無論、時折テストスケジュールに組み込まれている模擬戦でコテンパンにされるまでがお約束なのだが……

 一度や二度、それどころか十度二十度負けたところでシンはめげたり諦めたりするほど負けん気は弱くはない。

 それで腐るような性根では無いし、心が折れるような繊細さとは縁がない。

 

 シンの強さの一つは、諦めの悪さと雑草魂という言葉がしっくりくる精神的タフネスさである事をキラはよく知っていた。

 あと、実はキラの巧さもシンが食らいついてくる理由でもある。

 キラは模擬戦が終わると「単純なダメ出し」ではなく、「反省点を心理が理解できるまで説明する」面倒見の良さがあったし、褒めるべき所はきちんと褒める。

 前にもチラッと書いたが、「褒めて伸ばすタイプの上官」がキラであった。

 加えて、いくら負けようと怖気づくことなく食いつてくるシンの在り方を、キラ自身が非常に好ましく思っていた。

 本当に「仲の良い弟」に接するような気持なのかもしれない。

 とはいえ模擬戦では(シンの技量に合わせて)手加減はしても容赦も手抜きもしないし、攻め方はエグいの一言ではあるのだが。

 

『うんうん。常に試行錯誤するのは良いことだよ。思考が硬直したり停止したりしないのも良い。そういうのは死んでからしても間に合うから。生きたまま思考が凝り固まったりするからザラ派の兵隊はすぐ死ぬんだし』

 

 割と辛辣なキラである。

 実際、祖国を攻めに来たり地球丸ごとローストにするような連中を好きになれろというのも無理な話だ。

 

 

 

 

☆☆☆

 

 

 

 さて、現状の……おそらくはこのまま実戦仕様となる”テスタメント・マッシモ”のスペックをまとめておこう。

 

”テスタメント・マッシモ”(C.E.73年8月時点の実戦装備)

動力:複合核動力”HHCRD”パワーパック×1(機体内部)

固定武装;72式ビームサーベル×2(両手首)

     自由電子レーザーCIWS×4(頭部×2+胸部×2。ポールマウント砲口)

     M7G2改リトラクタブル・ビームガン×2(両腕下部)

     フラガラッハ3ビームブレイド×2(脛部。取り外して手持ち武器として使用可能)

     マイダスメッサ―Ⅱビームブーメラン×2(左右肩部。簡易式ドラグーン)

     プラズマソード発生器付ソニックブレード×2(左右肩部。俗称”プラグナイフ”)

手持武装;シュベルトゲベール改ⅡN×2(両腰の専用フレキシブル・マウント)

     連結/分離式94㎜高エネルギー収束火線ライフルN式改&350㎜ガンランチャーN式改(未使用時は分離状態で腰部後方ラッチマウントに懸架)

防御装備:”アルミューレリュミエール・バックラー”×2(両腕外側)

装甲素材:MTVPS装甲(ミラージュコロイド・コンフォーマルタンク兼用)、VTP(重要区画内部装甲)

フレーム:高負荷部分にVTP素材

特殊装備:、デュアルモード・クォンタム・サイコフレーム、ゲシュマイディッヒ・パンツァー(装甲表面。超過駆動時は強制排熱機能)、パワーシリンダー、ストライカーパック・システム

核動力機用ストライカーパック:”ライジン・ストライカー””フウジン・ストライカー””ドラグーン・ストライカー”

専属パイロット:シン・アスカ

 

 

 

 驚くべきはその機体拡張性か? はたまたこれらの武装を使いこなすシンのセンスと腕前か?

 キラの”GNジャスティス・エイトブレイズ”が『モビルスーツの形をした実験装置』なら、”テスタメント・マッシモ”は『モビルスーツの形をしたガジェット』とでも言うべきかもしれない。

 興味深いのは、以前装備していたM9009N改複合バヨネット装備型ビームライフルはヴェルデバスター、フラガラッハ3はストライクノワール、リトラクタブルビームガンはブルデュエルの『原作スターゲイザーのファントムペインモビルスーツの武装』を小改造して用いている事だ。

 これは断じて偶然ではない。

 原作ではこれらの機体の製造は”アクタイオン・インダストリー社”が行っており、そしてこの世界線では諸事情があり『アクタイオン・インダストリー社は()西()()()()()()()になっている。

 そして、オーブと大西洋連邦は戦時中からの強力な利害の一致もあり、今なお損得勘定上等の”軍民問わない密接な連携”を維持発展させていた。

 つまり、原作のアクタイオン・インダストリー社謹製の工業品は、オーブにとっては比較的入手しやすい装備となっていた。

 無論、技術提携などはオーブ側はモルゲンレーテ社が中心となり濃密に続いている。

 

 もう一つ興味深いのは、今回のアセン変更で意図せずシンは前作の主人公機、”フリーダム・ルージュ”と”ジャスティス・ソーディアン”の象徴ともいえる手持ち武器を双方とも継承した形となった事だ。

 この世界線の「わんこな性格のシン」の事だから、そのような意図はないだろうが……原作を考えると、必然と同時にひどく皮肉を感じられてならない。

 

 

 

『シンって分離/連結型の武器とか好きだよね? 確か前のM9009N改(ビームライフル)もそんな感じだったし』

 

「連結と分離で戦術目的や仕様や特性が変わる武器って好きなんですよ。手数……というか手札が増えますし」

 

 簡単に言うと、連結/分離式94㎜高エネルギー収束火線ライフルN式改&350㎜ガンランチャーN式改の場合、連結すると片方の武器のコンデンサーチャージ分の電力が連結されて威力や射程が増大できるという仕様だ。

 逆に分離状態だとビーム/実体弾の同時発射が可能となり、短くなった分、取り回しが良くなる。

 シンの場合、長距離の敵は連結砲撃で数を削り、接近してきたら分離して手数で倒すという感じが基本戦術となるだろう。

 

『シンはスイッチング(=武器の切り替え)が早いし選択も的確だから心配はしてないけどさ』

 

「逆にキラさんってこの手の武器は使いませんよね?」

 

『僕は「武器はシンプルな使い勝手なのが一番実戦に向く」ってポリシーがあるから。多機能な武器って戦場じゃ意外と使いづらいんだよ』

 

 やはりキラは歴戦の兵であると感じさせる言葉であった。

 

「なんか、マルチツールが専門ツールに比べて使いにくいって感じっすね」

 

 割とアウトドアとか好きなシンらしい物言いだった。

 実際、今でも定期的に行ってる”レンとゆかいな仲間たち”とのサバイバル目的の生身での訓練はCQBやCQCだけでなく野外メニューも多いので存外にこの手のスキルが役に立っていた。

 逆にキラはどちらかと言えばインドア派だ。まあ実戦パイロットよりモビルスーツ技師の方が本職と言えば本職なので別に悪くないが、『不時着したときの生還率』はぶっちゃけシンの方が明らかに高いだろう。

 もっともキラが不時着するケース自体が、「乗機の故障」とかでなければあまり有り得ない気もするが。

 

『言い得て妙だよ。十特ナイフについたドライバーよりシンプルな普通のドライバーの方が使いやすいのと本質的には一緒の話だよ? なんでも使える武器や色々使える武器は、うまく設計しないと”帯に短し襷に長し”になりやすいんだ』

 

「器用貧乏って言葉が浮かびました」

 

『そうそう。それも間違ってない。器用貧乏と万能は紙一重。何でもできるけど専門でやってる人には及ばない……あれ? 何だか自分で言ってて悲しくなってきた』

 

 シンは思わずプッと吹き出し、

 

「キラさんは器用貧乏じゃなくてスーパーユーティリティープレイヤーなので問題ないっす」

 

『そう? ありがとう、シン』

 

 するとキラは何かを思い出したように、

 

『そういえばシンの誕生日って9月1日だったよね? どうする? アスカ家とヤマト家合同で盛大に誕生パーティーでもやる?』

 

「……勘弁してください。誕生会開いてもらって喜ぶ歳じゃないっす」

 

『そうかなぁ。いくつになっても誕生日を祝ってもらうのは嬉しくない?』

 

 ちなみに今年のキラの誕生日、5月18日は……

 

「そこは人それぞれってことで」

 

『わかったよ。じゃあシン、そろそろ始めよっか? 訓練メニューの確認はいい?』

 

「はい。新アセンと”ライジン・ストライカー”の大気圏内戦闘行動マッチングテスト。シミュレーションの後は実機と物理標的を用いての実働メニュー。最後はキラさんとの模擬戦です」

 

『よくできました。それじゃあ効率的にメニューをこなそう』

 

「はいっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




という訳で、今度はシンキラでした(挨拶

なんのことはない、前書きにも書きましたが第63話の「キラからの視点」を「シンから視点」にひっくり返しただけですw

とはいえ執筆意図としては、「シンも愛機もしっかり詰めて仕上がってきてる」んだなぁ~と。
因みにレガースビームブレードは、原作劇場版のシンと”イモータル・ジャスティス”のオマージュで、作中では結構上手く使いこなしてるんですよね~。

加えて、スタゲのブルデュエルのリトラクタブル・ビームガンの装備。
これは威力はあるけど取り回しの悪い長物では、キラの操作するシールドビットやファングに追従できないための対策ということになってます。
まあ、この世界線のシンは器用で、連結分離式の武器を多用することである程度は取り回しを是正できてますが、やはりキラの猛攻を凌ぐには、やはりハンドガンクラスのコンパクトで速射性や即応性のある火器が必要って考えたようですよ?
そのうち、シンも”銃型(ガンカタ)”を習得するかな?

いや、この鍛えに鍛えて、順調に経験積み重ねてるシンと戦うの?
近い将来、敵対関係になる皆さんw

あとマッシモは、機体その物は改造限界かもしんないですけど、元々装備実験機だけあり、拡張性はすさまじく、今後も様々なストライカーパックが使える、シン向きの機体ですw

さて次回は00サイドの風景でも。

次回もどうかよろしくお願いします。
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