俺が趙王とか、重責すぎて胃が痛いんだが!? 作:カチコミ侍ニン任にん
みなさん、こんばんわ! 『カチコミ侍ニン任にん』です!
冬になって暗い時間帯が多くなってきて時間間隔が狂いそうになる今日この頃ですが、皆さんは体調を崩すことなくお過ごしでしょうか? 因みに、私は体調を崩しました!(自慢できることではない)
そのためまた投稿が遅くなってしまい、申し訳ありませんでした。
今回の話でようやく王騎とオリ主の攻防戦が始まりますので、どうぞお楽しみくださいませ!
それでは本編へどうぞ!!
▽月◇日(籠城戦初日)
ハハハッ。フハハ……! ——フハハハハハハハハ!!!! ざまぁミソカスだぜ、オカマ野郎めがッ!! ガ~ハッハッハッハッハッ!!!!
……ふぅ。つい興奮して叫んでしまったぜ…(いつもの)。
それじゃあ、今日の戦果を書いていくとするか! ぐふふふ♪ ……って、いかんいかん。思い出すたびに笑ってしまいそうになるな。気を付けなければ…!
おほん! さてと、今日はとうとう昨日到着したオカマ巨人こと秦国最後の【六大将軍】である『王騎』との戦いの火蓋が、切って落とされることとなった。
そんでもって初日の結果から述べさせていただくのだが…………無事守り切れました! イヤッホーイ!! バンザ~イッ!! ドンドンパフパフ~~~!!!!
……まぁ、最初の方でもう分かっている人がほとんどだと思うし、何よりも俺がこんな風にのんきに日記をかけている時点で察しているであろうから今更であろうが……俺が言いたかったから問題はなしだ!
兵たちが頑張ってくれた結果でもあるが、俺やサーム、糸凌、そして各軍の参謀たちが、これまでの準備期間で作成した対秦軍(正確には対王騎と言っていい)の戦略が上手くいったことによることも大きいと言えるだろう。
そして初日である今日は、その作成した数ある戦略の内の3つをお披露目した。
戦略その一は、『俺が前面に出ていき、敵味方双方に聞こえる様な大声にて俺が新しい【三大天/さんだいてん】であることを伝える』こと。
【三大天】とは知っての通り我が国の武力の象徴であるため、その名が出て来るというだけでも敵は恐れおののき、味方は士気を上げることが出来る。不利な状況である現在において、序盤の戦の流れを掴むためにこれ以上ないものなのだ! ん? 勝手にそんなこと言っていいのかだって? ————いいんですッ!! 何故って? そんなの簡単だよ。だって…………俺、王だよ?(キメ顔) 確かに普通であれば、軍部の重鎮たちや大臣たちと協議する必要があるのだろうが、今は有事のためその過程はすっ飛ばせる。というか、仮に平時であったとしても元々趙は王権が強い国だから王が『こいつにする!』って決めたら、余程のことがない限り覆ることはない。特に俺が王になってからは、朝廷は郭開がまとめてくれていることもあり、より反対など起こりにくくなっている。そのため問題は全くと言っていいほどないのである。
ただしかし……正直、あまり使いたくない手ではあったな。だって【三大天】ともなれば武将としては勿論のこと、国士たちの代表と言っても過言ではない地位である。つまり何が言いたいのかというと……仕事が増えると言うことだ(震え)。ただでさえ忙しいって言うのに、更に仕事が増えるなんてたまったもんではない。だから廉頗や李牧たちから『お前がなればいいんじゃね?』てきなことを言われてきても何やかんやと理由をつけて断って来たのだが……命の危機とあっては背に腹は代えられない。まぁ、『大倞』としての俺は常に仮面をつけているため、余程こと以外は代理を立てることで何とかなるだろう。というかしないと過労死する未来しか見えない……!!
んんッ! 話が脱線したな。話を戻そうか…。
戦略その二については、『【大天旗】を望楼の上に掲げること』である。【大天旗】を知らん者はいないと思うけど、一応説明させてもらう。【大天旗】というのは、三大天が任命された軍にのみ与えられるもので、その者たちの強力なリーダーシップと軍事力、そして【三大天】という称号の威光を象徴する旗なのだ。つまりは、【大天旗】があるということで、俺の言葉が事実であると言う証明になると言う訳なのだ。
…といっても、今日掲げた旗は偽物なんだけどw 当たり前ではあるが、【三大天】になる気なかった俺がそんなものを都合よく持っているわけがない。当然【三大天】ではないサームたちも持っているわけではない。だが旗がないといくら俺が『三大天である』と言ったところで、『はい、嘘乙~♪』となって終わりである。じゃあどうするのかと言うと……そりゃ、作るしかないよね♪ 幸いにも『韓皐城』には質の良い布に加えて腕のいい裁縫職人も揃っており、俺やサームといった【大天旗】をよく知っている者もいたため、秦軍が来るまでの間に徹夜で何とか仕上げてもらったのだ。流石に本物の【大天旗】と比べたら見劣りするが、ぱっと見でバレなければいいのでそれを踏まえるとあれでも十分なクオリティーである。それに大抵の人間は【大天旗】を間近で見たことがない者が大半であり、望楼の上という遠目の位置に置いたこともあり偽物だと気づかれることはなかった。実際、それを見た味方の兵の士気は爆発し、それに対して秦兵たちは遠目から見ても動揺しているのが丸わかりであった。作戦通りである。
そして戦略その三。それは『こちらから討って出ること』である。
……うん。お前たちが何を言いたいのかは何となくわかるぞ。大方、『おい、籠城戦はどうした?』、であろう? 確かに普通に考えれば堅牢な城壁をわざわざ捨てて出撃するなんてバカな行動である。しかし、今回は敢えてそのバカな行動をする必要があった。
というのも、何度も言っていると思うが俺たちは数においては圧倒的と言っていいほど不利のため、そこを少しでも補うためにも上記の2つを初日からきった。だが、やはりそれだけでは足りない。士気は大事と散々言いはしたが、それだけで勝てるほど王騎は易い相手ではない。そのためたとえ危険が伴おうとも、相手の兵力を少しでも削るために打って出たのだ。
無論考えなしで突撃したりはしない。突撃するのは足の速い騎兵のみであり、この城の中で最も早い兵を厳選したうえでこの作戦を始めたのだ。それに先程も言ったが普通なら城から打って出るなんて考えられないため、相手も当然そう思っているに違いないため不意を突くことが出来ると読んだのだ。それについさっきまで『絶対に守りきるぞー!!!!』と言っていた相手が、まさか攻撃してくるなんて尚のこと読めないであろうと言うことも計算している。
そうして満を持して出撃した俺たち。北門と南門からそれぞれ500騎ずつの計1000騎にて出ると、狙い通り相手はこちらの出撃に困惑しており対応が全くできていなかった。そのため北と南に配置されている敵の登壁部隊と弓隊、ついでにその周囲の兵を大いに叩くことが出来た。そうしてかなりの戦果を上げた俺たちは城へと帰還したが、その数は500騎強と出撃した際の半分ほどであった。何でそんなにも減ったのかというと、1000騎の内の400騎(北と南で200騎ずつ)がそれぞれの方面の敵の本陣へと突撃していったからだ。ただ、これはその兵たちが暴走したというわけではなく、元々そういう予定であったためだ。
その400の騎兵たちの一人一人が秦軍(主に王騎)に対して恨みを持つ者たちであり、城壁下の敵兵を粗方討つことが出来たら城壁前に展開している敵軍の本陣を強襲することを許可していたからだ。というのも、彼等は自分から戦いたいと集まった所謂義勇兵なのだが、その理由が家族や親類、友を秦軍により奪われたことへ対しての復讐なのだ。そのため彼らは当初から突撃させて欲しいと言う要望が強かった。これには俺やサーム、参謀たちは大いに頭を悩ませることとなった。士気が高いことは良い事なのだが、彼等は守ることよりも相手を…進軍を殺すことを最優先に考えている。それこそ相打ちしてでもって覚悟を決めてるため、いつ暴走するか分からないため危険なのだ。籠城戦は兵の補充なんてすることは出来ないため、少しでも損害は抑えて戦わなきゃいけない。そんな戦に死にたがりな彼らがいると、陣形も作戦も無視して突撃して兵力がどんどん減っていく。彼らが勝手に死ぬならまだいい方で、最悪周りまでも巻き込んで戦局への影響がとんでもないことになってしまうかもしれないのだ。
そのため最悪の事態を防ぐためにも、そんな彼らの中から敵の指揮系統を破壊すると言う名目で突撃の許可を出していたのだ。ただし、突撃を許したのは家族や親族のいない者に限った。家族がいる者にやらせると、将来その者たちがそれを真似てしまう可能性があるというのもあるが、単純に俺的に気分が良くないからだ。
そうして突撃していった者たちは寡兵ながらもそれなりの敵兵を討ったものの、指揮官を討つことまでは叶わず最終的には敵に包囲され全滅してしまうこととなった。しかし、彼らのお陰で狙い通り指揮系統を乱すことは出来ていたことで、城壁の戦いにおいても俺たちは大いに敵兵を討つことが出来たのだ。
今日の損害(死者、負傷者)はこちらがだいたい千人ほどだったの対し、あちらは2千以上だったことからも、緒戦においては俺たちの勝ちと言っていいだろう。
まだまだ始まったばかりで油断は出来ないが、今はまず初日を乗り越えられたことを素直に喜ぶとしよう。
——王騎ざまーーーーーーーーーーーーーーーーっ!!
▽月◆日(籠城戦二日目)
……今日は特に何も起きなかった。
いや、勿論城壁では今日も戦いが起っていたのだが、王騎は特別な策を使うことなくただ矢を放ち兵を登らせて戦うと言う基本的な事しかしてこなかった。
…………なんか凄く嫌な予感がする。あの王騎が、初日あれだけの損害を出して負けたと言っても過言ではない結果だったのに、今日それを取り返そうとする気配すらなかった。他の武将なら兎も角、あの王騎が、だ。
それに今日のことをよく思い返してみると、戦っていたのは徴集された民兵ばかりであり、王騎や蒙武の兵たちのほとんどは後方で待機していた。つまり、主力が温存されていると言うことだ。絶対に何かある。
クソッ。あのオカマ巨人め…! 一体何を狙っていやがる!?
▽月△日(籠城戦三日目)
…今日も特に変わったことはなかった。
昨日同様にただ戦っているだけだ。主力を温存して…。
あ゛~もうっ! マジで何を狙ってやがるんだ!?
▽月▽日(籠城戦四日目)
ようやく王騎の狙いが分かった。
その狙いというのは……『井闌車(せいらんしゃ)』を使用しての電光石火での陥落である。
なぜそうだと分かったのかというと、俺直属の諜報部隊である『天狗(てんぐ)』からここへ向けて井闌車が向かってきているとの報告があったからだ。
その報告では、井闌車の数は合わせて8台もあり、高さも韓皐城(ここ)の城壁の高さを想定して作られているとのこと。そして、ここにはおよそ5日後に到着するとのこと。
主力を温存しての戦いやその情報を鑑みて、俺はそうだと確信した。それはサームたちも同じであった。
恐らく、あえて特別な策を使用しないことで、こちらの兵の気力をこれ以上上げないようにしつつ着実に削っていき、5日後に到着する井闌車にて温存している主力を持って一気に陥落させようとしているのだろう。
全く、面倒な事この上ない。何たって、王騎の思惑が分かってもこちらには打つ手がほとんどないのが腹立たしい。
王騎の思惑を破るためには、敵の主力に損害を出すか井闌車をどうにかするしかない。しかし、初日のことで相手の警戒が強くなっているためもう突撃奇襲は通じそうにないし、井闌車に対してもそれを守る部隊がいるせいで破壊工作をするのも難しいときた。一応出来なくはないのだが、俺が手塩をかけて育てて来た『天狗』に大きな被害が出ることは間違いない。これからのことも踏まえると、今ここで『天狗』に損害を出すのは得策ではない。主力を叩く策もあるにはあるのだが、現時点だとどれもが相手の反応次第という運要素がかなり関わる不安定なモノのためこれも却下だ。あるとすれば、今戦っている民兵に甚大な被害を出して帳尻を合わせるという手段があるにはあるのだが、それをするとこちらの手札を見せてしまうこととなり、5日後の本番へ向けての対応策を練られてしまう可能性がある。出来ればそれは避けたいわけで。
とまぁそんな感じで、少なくとも現時点では有効そうな策が一つもなく、何か変化があるまで今の状態で戦うのがベストとなったわけだ。まぁ一応、『天狗』の方にバレない範囲で井闌車の到着を遅らせるようには頼んでは置いた。
まぁ、井闌車が到着するまでまだ時間はあるため、あまり考え過ぎても仕方がないな…。
よし、切り替えよう! そして、今日はさっさと寝て明日に備えないとな! 俺には明日も大声にて檄を叫ばねばならないんだから!
▽月▲日(籠城戦五日目)
今日も特に変わりなかった。
士気は落ちていないが着実にこちらの戦力は低下していっている。
…………はぁ~。
▽月▼日(籠城戦六日目)
特になし。ホントに何も変わりなし……。
あ゛~……万桃(まんとう)の膝枕が唯一の癒しなんじゃ~………。
▽月□日(籠城戦七日目)
白紙
▽月■日(籠城戦八日目)
白紙
▽月○日(籠城戦九日目)
つい先程『天狗』から報告があり、ついに井闌車が到着したとのことだ。つまりは明日からが本番というわけだ。
予定では援軍が到着するまでは後5日とのことなので、最低でも5日は持ちこたえなければならない。
あ゙~いやになるぅ~~~~~っ。でもやらないともれなく死だからやるしかないという理不尽…。
はぁ~………。やるしかないか……。
——おーい、万桃(ママ)~!! 膝枕プリーズ~~~~~~!!!!(現実逃避)
どうでしたでしょうか?
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因みに、『韓皐攻防戦』については、まだ3話ほどかかる予定であります。ただし、投降時期については未定ですのでお気を付けください。
それでは皆さん、さようなら!