僕らのヒーローアカデミア―One For Allを完遂せよ―   作:眼鏡熊@ヒロアカ完走

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すんごいミス見つけました。

常闇君サイレントスキップしてます。

あの、ぶっちゃけ2週間で相性ゲー覆せないから軽く流そうとしてたんですが。

軽く流そうとしすぎて忘れてました。

2話前に挟み込んでおきました。ごめん!!!!


体育祭の終わり

 

そして、対戦は終わり。

 

 

 

「―――――また、勝てなかったのか」

 

 

苛む様に臍を噛む。

 

足りなかった。ああ、()()()()()()()()。“個性”の拡張により汗腺は未だ腕にまで及んでいる。精度に関しては10年程使い込んできた掌よりは低くとも、この事実だけでも重畳だろう。

 

否。嘘だ。

 

悔しい。悔しいとも。どれだけ積み重ねようとも、どれだけ強くなろうとも。

 

 

勝てなければ意味が無い。憧れには届かない。

 

 

では諦めるのか。

 

いいや。いいや。

 

 

()()()()()()()()。勝てなかったからこそ負けたからこそ。次は勝つのだ。もっともっと先まで。

 

 

だからこそ。

 

 

「――――――更に、向こうへ」

 

 

そう。更に向こうへ。限界のその先へ。今回掴んだこのチカラを。さらに習熟して。

 

 

「次は勝つ」

 

 

それが負け惜しみだとしても、己に言い聞かせるのだ。

 

『まだだ。まだ戦える。まだ上を目指せるのだ』と。

 

 

「待ってろ――――いや、待たなくていい。勝手に追いついて勝手に追い越してやるよ。出久」

 

 

そう。いつまでも。

 

 

 

大火は燻ることなく、爆ぜるように燃え上がる。

 

 

 

 

―――――――――

 

 

 

「――――――勝った」

 

 

そう。勝った。“勝利の権化”に。追いかけ続けた光条に。

 

子供の頃から憧れていた。彼の強さに。眩さに。

 

 

遂に。遂に今日。()()()()()()()()()()

 

 

これからだ。そう。これからだ。

 

皆と同じところに来た。その実感が湧いた。

 

 

「――――――かっちゃんはきっとまだまだ強くなる。焦凍君だって。追い越されないように。まだまだ隣で、皆で。更に向こうへ」

 

 

そう。更に向こうへ。

 

 

9つの大火が、また瞬いた気がした。

 

 

 

――――――――――――

 

 

『―――――天哉!お兄ちゃんが、(ヴィラン)との交戦で怪我をおってしまったの。レディ・ナガンとホークスの救援もあって命に別状はなかったみたいなんだけど……』

 

 

「……けど?何かあったのか?母さん」

 

 

『―――――落ち着いて聞いてね。お兄ちゃんは、襲われていたヒーローを庇って』

 

 

 

―――――――足の神経を傷つける怪我をおってしまったの。

 

 

その、言葉に。僕は目の前が真っ暗になってしまった気がした。

 

 

「――――――そ、れは」

 

 

『……ヒーローはもうできないでしょう』

 

 

ふつふつと、否グラグラと粘度を伴った怒りが腹の奥底から沸きあがるようだ。

 

 

兄が。立派なヒーローが、僕の憧れが、その未来を奪われた。

 

 

「……今すぐそっちに……!」

『何言ってんだ。天哉』

 

 

急に、その声が変わった。

 

 

「兄さん!?大丈夫なのか!?」

 

『大丈夫じゃねえけどな。それはそれとしてだ。ベスト4行ったんだろ?』

 

「それは……そうだけど。兄さんが怪我したなら、僕は!!!」

 

『バァカ。弟の晴れ舞台見たくねえ兄貴がいるかよ』

 

「あ……」

 

 

その言葉に、今までのことが思い起こされる。

 

 

兄さんは、そう。兄さんは。

 

 

幼稚園でも、小学校でも、中学校に上がっても、雄英(ここ)に来ても。

 

 

ずっと、僕の行事をあとからでも見てくれていたんだ。

 

 

『手術終わった頃にお前の試合を見た。―――――凄かったぜ。天哉。もうこんなに強くなったなんて思いもしなかった』

 

「そんな……僕はまだまだ……緑谷君達にも及ばない。まだ……」

 

『それでも、お前は“ベスト4”になったろ?並み居る雄英1年の上位4名だ。お前はずっと』

 

 

俺の自慢の弟だよ。

 

 

「―――――兄さん……!!!」

 

 

涙声に、視界が滲む。みっともなく嗚咽を漏らして、僕は。

 

 

『なぁ。天哉。お願いがあるんだ』

 

 

「……なんだい。兄さん。好物でも差し入れした方がいいかい?」

 

 

『プハッ!なんだ天哉。見ないうちにジョークも言えるようになったのか?……違うよ。これは“インゲニウム”としての頼みだ。この矜持(覚悟)を、“インゲニウム”を継いで欲しい。そして』

 

 

俺の分まで、迷子の手を引けるようなヒーローになって欲しい。

 

 

その、言葉に。俺は……僕は。

 

 

「僕に、継げるだろうか」

 

継げるさ。なんてったってお前は』

 

 

俺の自慢の弟だからな!!!

 

 

「そうかな……そうかもな。分かったよ。兄さん。これからは、僕が、“迷子の手を引くヒーロー(インゲニウム)だ」

 

『おう!頑張れ!!“インゲニウム”!!!』

 

「……ああ!!それはそれとして表彰終わったら病院いくからちゃんと療養してくれよ。兄さん」

 

 

『えー、今それ言うのお前』

 

 

「何を言うんだ!!!大切なことだぞ!!!」

 

 

『ハハハッ!!!それもそうだ。俺に見せてくれよ。晴れ舞台』

 

 

「勿論!!!!」

 

 

かくして、大火は先駆者の火種を継いで、もうひとつの“核”を手に入れる。

 

 

―――――――――

 

 

『ゴメンナ……踏陰』

 

「何を謝る黒影(ダークシャドウ)。俺の肉体的な練度が足りなかっただけの話……これからだ」

 

 

これから俺も強くなる。

 

 

悔しかった。そう。悔しかった……!!!!“個性”は強かった。相性が悪かった?そうだろうとも。だが。

 

 

「俺の肉体的な強さがもう少しあれば、もっと喰らい付けた……!!!」

 

 

一重に、俺の弱さが招いたことだ。相棒(ダークシャドウ)に胡座をかいたツケ。それだけの事。

 

 

「次は無様を晒さん。そうだろう?」

『アイヨ!!!』

 

 

大火は静かに、静かに勢いを増す。

 

 

 

――――――――

 

 

「それではこれより!表彰式に移ります!!さぁメダル授与よ!!今年メダルを贈呈するのはもちろんこの人!!!」

 

「私が!!!」

 

「メダルを持ってk」「我らがヒーロー!!!オールマイトォ!!!!!!」

 

「」ねえちょっと。みたいな顔

 

「ゴメンカブッタ」

 

 

 

「常闇少年、おめでとう!……どうやら。言わなくても分かっているようだね」

 

「ハイ」

 

「ならば今言うことはこれだけだ。頑張って地力を鍛えていこう」

 

「御意に」

 

そうして、ハグしてメダルを授与した。

 

 

「飯田少年も、おめでとう。凄かったな。これからもより速くなっていくだろう。楽しみにしているよ」

 

「……ハイ!いつか緑谷君よりも速くなってみせます……!」

 

「うん!僕も見守っているさ」

 

続けて、ハグをしながら授与を続ける。

 

 

そして。ついに2位。

 

 

「爆豪少年―――――おめでとう。と言いたいが、君的には『残念だったね』と言った方がいいかい?」

 

「まァな」

 

「だが、目は死んでいない。この勲章()をしっかりと受け入れて、次に繋げるんだ」

 

「おう」

 

 

そうして、ハグしてメダルを授与した。

 

 

最後に、1位。

 

 

「やぁ。緑谷少年。おめでとう」

 

「はい……!」

 

「多くは語らない。今は、これだけ噛み締めてくれ。これは、()()()。君が勝ち取ったものだ」

 

 

優勝おめでとう。未来のヒーロー

 

 

「はいッ……!!」

 

「HAHAHA!!泣き虫は治さないとな。緑谷少年。こんなおじさんに抱きつかれて泣くなんて」

 

「「オールマイトはオジサンじゃねぇ/ないです!!!!!」」

 

「うお圧強」

 

 

コホン。

 

 

「さァ!!今回は彼らだった!!しかし皆さん!この場の誰にも()()に立つ可能性はあった!!!」

 

「ご覧いただいた通りだ!競い!高め合い!さらに先へと登っていくその姿!!次代のヒーローは確実にその芽をのばしている!!」

 

「てな感じで最後に一言!!皆さんご唱和下さい!せーの!!!」

 

『PL「お疲れ様でした!!」ULTえ?』

 

 

「そこはプルスウルトラでしょオールマイトォ!!!!」

 

「ああいやみんな疲れたかなと思って……」

 

 

あぁ。オールマイトだなぁ……

 

 

僕とかっちゃんは青々とした空を仰ぎながらその光景から目を逸らしていた。

 

 

これでいいのか?体育祭

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