呪いの王が生まれ変わるのは間違っているだろうか 作:名無し
・裏梅、子供の面倒を見る
・もし『恩恵』を宿儺が授かっていた場合の【ステイタス】
以上のネタ三本です。
「ツクヨミ様」
「ん、なんだい? 輝夜?」
極東の存亡が危ぶまれた『ヤマタノオロチ』復活から四年。国を統べる『朝廷』の防音性に優れた一室にて今年十二歳になる輝夜は新たな『朝廷』の主の所へ訪れていた。
碧い髪を結いあげて平民のように質素な動きやすい服装をしている神の名はツクヨミ。『誰が極東を統治するか』を議題として開催されていたなんちゃって『
「宿儺様に抱くこの感情が何なのかわからないので聞いてもらってもよろしいですか?」
「急にどうした!?」
輝夜は語る。
どこぞの貴族から命令を受けた『五条』の当主からの指示で宿儺の監視に行った輝夜。潜伏向きの装備と道具を揃えて向かうも秒で見つかり、すわ殺されるかと覚悟を決めるも、
『こそこそ探るな鬱陶しい。手土産でも持ってくれば話は聞いてやる』
ほっかむりをはがされ、名前と目的を答えたらあっさり見逃された。思わず殺さないのかと尋ねると、
『貴様を殺しても次が来るであろうが。無意味な殺しはせん』
兵だろうが農民だろうが子供だろうが、気に食わないことがあればすぐに始末する上役の馬鹿っぷりと比較して輝夜は泣きそうになった。翌日、手土産として都の甘味や高級食材を持っていくと本当に家に上げてもらえた。その時は話す内容を考えておらず、思わず宿儺ほどの人物が食べるには質素な食事についこだわりはないのかと尋ねたら、
『裏梅が作る飯はなんでも美味いからな』
極東貴族の無駄に高い金をかけて大量の食事を用意して、食べきれなかった分を廃棄処分したり玩具にしたりする罰当たりな連中を思い出して思わず泣いた。お腹が空いて泣いたと勘違いされて分けてもらったご飯はとても美味であった。
後に調理場から現れた大精霊の裏梅は誇らしそうに胸を張っていたが、何故か手に包帯を巻いていたのが気になった。ズダンッという刃物を叩きつけるような音と関係があるのだろうか?
「これだけでも宿儺様に好感を持つのに十分だったのですが……」
また別の日、研鑽のために宿儺の修練風景を見学していた時、彼を己の派閥に取り込んで幅を利かせようとしている者が生贄や財宝を用意していることを伝えたところ、
『生贄など捧げられても迷惑だ。そもそも関わってくるなと伝えろ』
『よろしいのですか? その、宿儺様は人肉も好んでいるとお伺いしたのですが……』
『ゴジョウノ・輝夜、宿儺様にとって人を食っていたのは若気の至りのようなもので、決して好物ではない。故にこの話は終わりだ』
『裏梅、何故バラした?』
トゥンク……!
咎めるようにみょーんと裏梅の頬を引っ張る光景を目にした時、輝夜の胸は嫉妬に焦がされるどころか高鳴った。この感情の名を輝夜は知らず悶々と悩み続け、意を決してアマテラスより遥かにまともな神格者であるツクヨミに尋ねるに至った訳である。
輝夜の話を聞いてうんうん頷いていたツクヨミはニヤリと口端を上げた。
「輝夜、その感情はね――『萌え』というものだよ」
「『萌え』、でございますか?」
「そうだよ。よしっ、ガネーシャやミアハと天界でオタ芸サクラ三銃士をやっていたタケミカヅチを呼ぼうじゃないか!」
――この日から輝夜は『推し活』を始めた。
「うらうめさまー!」
「うらうめさま、あそぼー!!」
やかましい童どもめ。心の中でそう吐き捨てながら内職していた手を止め、家の扉を開けた裏梅に寄り付いてくるのは沢山の子供達。彼等彼女等は宿儺が週一で手合わせに行っているタケミカヅチが暮らしている社で面倒を見ている孤児達だった。
正直言って夜中に役人の娘を攫いに行き、その帰りの道中で散歩していた宿儺に出くわして恐怖で気絶し、宿儺の家で保護させる手間をかけさせた挙句、偶々包丁の手入れをしていた裏梅を目撃して「山姥ー!?」と泣き叫んだ童など相手にしたくないが、宿儺がタケミカヅチと手合わせしている間はその礼として仕方なく面倒を見ているのだ。
「はやく【解】ってやってー! このまえサクヤヒメさまがやってた『なげきっす』の恰好でやったらかっこよさそう!」
「えー!? 【捌】、『くもの糸』っていう技が先だよー!」
……うん、本当に仕方なくである。
宿儺様と契約したことで彼の編み出した先天系魔法が使えるようになって、好きに使っていいとおっしゃられたけど畏れ多くて使えなかったけど、子供達が宿儺の方にねだりに行かないよう仕方なく相手しているのである!
それに有事の際に私に使ってもらうかもとおっしゃっていたし! 旅するなら包丁とか嵩張らなくて便利になるし! その練習でね!? かーっ、やりたくないけど仕方ないなー!
「しっかり目に焼き付けろ、童ども。これが宿儺様の振るわれる力の一端――【解】!」
「うらうめさま、楽しそうだねー」
「ねー。すっごくわらってる」
「すくなさまがいない間はしょんぼりしてるもんね」
――面倒を見られているのはどちらなのか。それは神のみぞ知る。
Lv.8
力:SSS1642
耐久:SSS1538
器用:SSS1826
敏捷:SSS1374
魔力:SSS1998
魔導:A 耐異常: E 拳士:E 連攻:F 精癒:F 覇光:G 覇撃:H
《魔法》
【ミズシ】
・調理魔法
・斬撃・爆炎属性。
・詠唱式【解】【捌】【
【フクマミズシ】
・結界魔法。心象具現化。
・結界に装填した魔法に必中効果付与。
・装填した魔法効果拡大。
・全能力超高強化。
・効果範囲はレベルに比例。
・発動後、一定時間の要間隔。その間、魔法使用不可。
・詠唱式【領域展開】
【???】
・魔法、呪詛の模倣。
・発動条件は模倣対象の効果完全把握。
《スキル》
【
・獲得経験値倍加。
・能力限界倍加。
・同時魔法発動権。
・人類種への攻撃補正。
・神性侵攻時、神性拒絶性獲得。
【
・魔法威力、効果増幅。
・精神力消費の効率化。
・負の感情の丈により効果上昇。
・呪詛のみ、強化補正倍加。
【
・
・全能力値の超高強化。
・消費精神力量により効果変動。
・負の感情の丈による高補正。
【
・
・回復効果。
・使用時、発展アビリティ『治力』の一時発現。
・意識喪失時、自動発動。
・他者使用時、効果半減。
・呪詛の
【
・
・代償に対して等価の恩寵発生。
【
・
・視認した魔法、スキル、呪詛効果の完全把握。
・視認性能向上。
【
・上位怪物種捕食時、対象の特性獲得。
【
・恩恵封印時、改宗可能状態へ移行。
・一定期間毎に恩恵自動更新。
『恩恵』を受けても『魔法』を発現させず、先天系魔法で御厨子等を再現すればその分魔法スロット節約できると頑張ったら、スロットを強制的に埋められた。性能は先天系魔法より高いが宿儺はキレた。
【???】は宿儺が呪物の成り方や焼け切れた術式の回復などを一目で模倣した故に発現した魔法。決して誤字ではなく【???】が魔法名である。
次の話がなかなか思いつかないのでしばらく空きます。
もしよかったら前回の話で垂れ流した妄想をチラシの裏に投稿してあるので見てください。
https://syosetu.org/novel/367753/
黒閃ってあり?
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あり
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なし
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作者の自由