龍の目を持つ悪魔 (2年生編)   作:アニ督

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大変、長らくお待たせしました。第12話です。どうぞ。


第12話 2人の王子

2094年7月25日

午後4時

一高 生徒会室

真由美「ようやく、中間試験も終わってゆっくりできるわね。」

と真由美が背伸びしながら呟く。

摩利「だが、直ぐに九交戦だ。」

真由美「そうね。メンバーは既に決まっているから今日、みんなに伝えるわ。」

と言い、

 

翌日、

午後4時

会議室

真由美により、各学年の中間試験で好成績をおさめた生徒達が呼び出され、集められる。そして、

真由美「皆さん、中間試験、お疲れ様でした。まだ、疲れが取れていない方もいると思いますが、ここに集まってもらった方は今年の夏の九校戦のメンバーとして参加してもらいます。では、早速ですが、出場して頂く競技をお伝えします。鈴ちゃん、よろしく。」

鈴音「それでは、発表します。まず、スピードシューティングからです。本戦には、会長とクルルシファーさんを、新人戦には朝日詩乃さんに出場してもらいます。」

と発表されると、

パチパチ

リズ「シノン、良かったじゃない。」

シノン「えぇ、ありがとう。」

「クルルシファーさん、おめでとう。」

クルルシファー「ありがとう。みんなのためにも頑張るわ。」

と拍手を起こる。

鈴音「次は・・・・。」

その後、次々と九校戦の各種目のメンバーが呼び上げられ、

クラウドボール 本戦・・・真由美、ミト、紗夜

新人戦・・・ロニエ、ティーゼ、シリカ

バトルボード  本戦 男子部門・・・キリト、

女子部門・・・摩利、フィルフイ、ティルファー

新人戦 男子部門・・・服部、

            女子部門・・・シリカ、アイリ、ノクト、 

アイス・ピラーズ・ブレイク 本戦 男子部門・・・克人

                 女子部門・・・ミト、リズ、アリス、リーシャ

              新人戦 男子部門・・・服部、桐原

                  女子部門・・・花音

ミラージ・バット 本戦・・・アスナ、摩利、イーディス、椿、セリス

         新人戦・・・雪

モノリス・コード 本戦・・・裕翔、克人、キリト

         新人戦・・・桐原、服部

 

というメンバー決める。

鈴音「以上のメンバーで九校戦に挑む事になります。」

真由美「それでは、各自九校戦に向けて練習をよろしくお願いします。」

と言うと、解散となり、その後は

 

午後5時

ダイシー・カフェ

リズ「じゃあ、みんなの九校戦メンバー、決定及び中間試験、お疲れ様会を兼ねて乾杯!!」

「「「乾杯!!」」」

一同はダイシー・カフェに集まっていた。

キリト「今年もこの時期が来たな。」

エギル「あぁ、俺もテレビでいつも見させてもらってるよ。それに今年はかなり盛り上がってるからな。」

アスナ「どういこと?」

と聞くと、

エギル「見てみな。」

とエギルがテレビを着けると、

『今年も遂に各魔法学校が栄光の優勝を目指し、競技で競い合う九校戦の時期がやってきました。』

ニュースで九校戦が取り上げられていた。

『去年は、スピードシューティングでは七草選手、スピードボードでは渡辺選手など新人戦では優勝した一高から多くの注目の選手が現れる結果となりました。そんな新人戦で活躍した選手達は今年では本戦の選手として活躍することが期待されています。○○さん、今年はどの競技が注目されると思いますか。』

『そうですね。美しさで言えば、スピードシューティングの七草選手やミラージ・バットの結城選手が挙げられますね。クールで言えば、渡辺選手ですかね。でも、やはり一番盛り上がるのはモノリス・コードだと私は思います。去年の新人戦で今まで見た事ない、CADを作り出した天才といえる葉山裕翔選手は、モノリス・コード、新人戦決勝で注目されてた選手の1人である三高の古田浩介選手と激しいバトルを繰り広げ、会場を沸かせました。』

『そうですね。私も自然と暑くなってしまいました。今年も葉山選手と古田選手のあの戦いは再び見られるのでしょうか。』

『えぇ、2人は去年の最後のダンス会場で再戦を約束したと聞いています。きっと、盛り上げてくれると思いますよ。』

とニュースでは途中から裕翔の事で話題になる。そして、それを見た裕翔は

裕翔「まずいな、会場に行ったら人で潰されそうだな。」

雪「私はお兄様が注目されて、嬉しいです。」

真由美「そうよ。今年の1年の入学志願理由はの2割は葉山君の影響なのよ。」

裕翔「・・・・マジかよ。」

キリト「スズが言ってたぞ。剣道部と剣術部はお前のファンで溢れかえってるって。いやぁ、有名人は辛いね。」

とキリトは裕翔を揶揄うと、

グリグリ

裕翔「調子に乗るなよ。桐ヶ谷軍曹。」

裕翔はキリトにヘッドロックをする。

キリト「痛い!!痛い!!すいませんてした!!」

と言うと技をやめて、裕翔は座る。すると、

椿「それで、裕翔君は今年のエンジニアも務めるの。」

と椿が聞いてくる。

裕翔「あぁ、真由美や渡辺やそこのバカ(キリト)の調整は俺がやる予定。」

紗夜「じゃあ、雪ちゃんやアイリちゃんの調整は?」

裕翔「そこは、1年の五十里に任せようと思ってる。後日、頼みに行く予定。」

摩利「でも、お前の調整は複雑だろ。」

裕翔「そこはできる限り手を貸すつもりだ。頼むのは俺だからな。」

真由美「今年は、多くの企業も見にくるから。エンジニアとしても注目の的ね。」

裕翔「できたら、避けたいことだが。」

と裕翔は呟くのであった。

 

2日後

午後4時

一高 第三演習室

カチッ

カチッ

裕翔「始めてくれ。」

選手とエンジニアが発表されてから、2日が経ち、早くもエンジニアとして九校戦に向けて準備を始めていた。

アリス「咲け、金木犀よ。」

最初に裕翔が準備を始めたのはアリスからだった。アリスの魔法はアンダーワールドと同じ金木犀を基とした範囲魔法を得意とし、裕翔はこの魔法でアイスピアーズブレイクに優勝するために準備を進める。そして、アリスが魔法を起動すると、

ブォーン

金木犀のように金とオレンジが混ざった物体が現れ、

アリス「いけ!!」

ザザザザザザ

ズドーン

アリスが発動を指示すると、金木犀は瞬く間に裕翔が用意したアイスピアーズブレイクと同等の標的を破壊していく。そして、

裕翔「よし、止めれくれ。」

裕翔はアリスの魔法を見ると、

アリス「どうでしたか。」

裕翔「まず、魔法としては問題はない。だが、アイスピアーズブレイクにおいてあの氷の塊を壊すのに時間が掛かりすぎてる。金木犀による氷の破壊はいいとしても金木犀の一つ一つの物体が小さい上、時間をかけてしまう。もう少し、大きくしてみてくれないか。」

アリス「分かりました。」

と裕翔は実際に魔法をみて解析し、各競技に向けてその選手に合わせた魔法の改善を行う。

 

また、翌日には

午後5時

啓「こういった調整はどうやって行えば・・・・。」

裕翔「まず、ここの面に少し時間がかかりすぎてる。俺ならまずは・・・・。」

後輩の手助け、及びアドバイスを行う。

 

そして、家に帰れば

午後9時

カチッ

カチッ

裕翔「・・・・。」

九校戦に向けたCADの調整、または作成を行い、

 

午後11時

家にいる皆んなが寝静まると、

裕翔「ハッ!!」

キンッ

キンッ

裕翔「ハァッ!!」

ズドーン

裕翔自身が出場するモノリス・コードに向けて、特訓を行う。こうして、裕翔は夕方から夜にかけて、九校戦に向けての準備をひたすらに行う日々が日課となっていた。そのお陰か、

 

翌日、

午前12時21分

生徒会室

裕翔「Zzzzzzzzzzz。」

真由美「ふふ、お疲れのようね。」

裕翔は昼食後は仮眠をとるようになっていた。

摩利「流石にこれほど、過密スケジュールが続くと睡眠不足になるのも無理もないか。」

雪「お兄様、昨日も夜遅くまで準備をしていましたから。」

摩利「エンジニアとしての担当選手のCAD調整、増して葉山はCADを作成も行なってる。さらに後輩の手助けに、選手としての鍛錬、睡眠不足にるのも無理はない。中条。お前も葉山に指導してもらってるんだろ。」

と同じく生徒会室にいた書記のあずさに聞く。

あずさ「えっ、そ、そうですね。2日に1度は来てくれて、アドバイスしてもらってます。」

摩利「分からないこと葉山に聞くのは良いが、あまり無理をさせるなよ。葉山も自分のことがあるんだ。」

真由美「なら、摩利もCADを葉山君に任せずに自分でやれば良いのに。」

摩利「そう言われても、システム的な面に私は疎いからな。」

真由美「それ、彼氏の前でも言えるのかしら。」

摩利「う・・・!?修次とは関係ないだろ。」

真由美「そうやって、大学までは一緒かもしれないけど、そのあとも葉山君に頼って。」

摩利「だから、それまではどうにかする。」

真由美「今、どうにかしないとそのままでしょ。」

と言い争っていると、

裕翔「ウルセェ。」

と葉山が起きる。

真由美「葉山君、起きてたの?」

裕翔「うるさいから嫌でも、起きるわ。確かに渡辺のCADの調整をやってるが、それを言うなら、真由美も同じだろ。渡辺ほどではないが、定期的に頼んでくるだろ。ドイツにいたとき、わざわざ住んでいた賃貸に送ってきたのもお前だろ。互いに人のこと言える立場じゃないと思うぞ。」

と裕翔は立ち上がり、生徒会室を出ようとする。

真由美「葉山君、どこに行くの。」

裕翔「演習室、放課後、モノリス・コードに向けてキリトと特訓。1年も観に来るから早めに行って準備だ。」

と言うと

ガチャ

裕翔はそのまま、生徒会室を後にするのであった。

 

午後4時20分

キンッ

キリト「ハァッ!!」

ダンッ

バッ

裕翔「・・・・。」

キリト「チッ、避けられたか。」

裕翔はキリトと九校戦に向けて特訓を始めていた。そして、そんな2人を

「うおー!!すげぇ。」

「流石は学内No.1。動きに無駄がない。」

服部「・・・・・。」

服部をはじめ、九校戦に出場する1年生の多くが見学にきていた。そこへ、

桐原「よぉ、服部。お前も見学か。」

桐原も見学にやって来る。

服部「桐原。」

桐原「いつみてもあの2人の剣術は凄いよな。」

服部「あぁ、桐ヶ谷先輩は動きも早く、何より相手の攻撃の対処が早い。おそらく、同年代の中でも優秀な魔法師だろう。だが、それよりも凄いのは・・・・。」

桐原「葉山先輩だろ。俺も実際に勝負して力の差を思い知らされた。竹刀での勝負だったが、互いの竹刀がぶつかった時、すぐに分かった。あの人は別格だと。本当の刀なら俺は瞬殺だろう。」

服部「それほどか。」

桐原「あぁ。親父から昔、聞いたことがある。魔法が存在する遙か前からこの世界には人地を超えた力の人がかなりいたらしい。そんな奴らはあらゆる歴史に関与してきた。だが魔法の誕生とともに完全に姿を消した。しかし、そんな奴らも俺達と同じ魔法師となって生きていると聞く。俺の勘だが、俺は葉山先輩からそんな力を少なからず感じた。」

服部「それは俺も聞いたことがある。でも、そんなのおとぎ話だ。存在する筈がない。」

桐原「そうだな。でも、俺はいないと分かっていても信じてしまうんだ。おっ、そろそろ決着がつきそうだぞ。」

と2人を見ると、

キリト「スターバースト・エクストリーム!!」

キリトは必殺技を使い、裕翔に仕掛けるが、

裕翔「・・・・閃牙。」

裕翔はブレイブソードを片方を鞘に収め、

バッ

キリト「なっ!!!」

キリトの本人も気づかぬ間に、目の前に現れ、

キンッ

キリト「グッ!!」

裕翔は左下からの一振りの攻撃で、キリトのスターバースト・エクストリームの攻撃を弾き飛ばし、キリトの両手の剣は、空高く飛ばされ、

カランッ

2本とも地面に落ちる。そして、

アリス「そこまで!!勝者、葉山裕翔。」

と審判のアリスが発言で勝負は終わり、

「うおー。」

「流石は葉山先輩。」

「キリト先輩もあと一歩って感じだったけど。」

見学にきた1年生は大きく盛り上がる。そして、

キリト「ハァ、また負けちまった。今回はそれなりに手応えがあったが、葉山には敵わないか。」

カチャ

裕翔「お前が強くなってるのは確かだ。だが、俺だって毎日鍛錬を続けてんだ。」

キリト「そりゃあ、そうか。」

裕翔「それで、新しいCADは、どうだった。」

と弾き飛ばしたキリトの新しいCADを裕翔に返しながら聞く。

キリト「あぁ、使い心地は問題ない。頼んでおいた調整も完璧だが、まだ俺が慣れてないから。」

と裕翔からCADを受け取る。そして、キリトが受け取ったCADは、アンダーワールド大戦でキリトが使った夜空の剣と青薔薇の剣の形の形をした裕翔作の新型CADであり、アンダーワールドからキリトが帰還して直ぐ、キリト本人から裕翔に製作を頼み、先日完成したばかりであった。

裕翔「調整が必要なら言ってくれ。」

キリト「分かった。」

と特訓を終えるのであった。そして、

 

8月2日

午前11時 富士演習場南東エリア 

遂に九校戦の前日を迎え、裕翔達は九校戦の会場に到着する。

裕翔「あぁ〜、着いた。」

と裕翔は選手達の乗るバスから降り、エンジニア専用車両から持ってきた専用CADを取り出していると、

颯太「久しぶりだな。葉山。」

と呼ばれ、背後を見ると、去年の九校戦にて、裕翔を煽ってきた九高の2年、青木颯太の姿があった。すると、

キリト「なんのようだ。」

去年の颯太の態度もあり、キリトが割って入る。しかし、

颯太「去年のことはすまなかった。お前に負けて、改めて自分の弱さと向き合うことができた。」

裕翔「・・・・別に気にしてないからいいよ。でも、確かに雰囲気は変わったと思うな。それじゃあ、俺も少しやる事があるから。親睦会で。キリト、運ぶの手伝え。」

キリト「あ、おう。」

と2人はホテルに入って行くのであった。そして、

 

午後5時

遂に大会前日に各校の生徒が集まり、親睦を深める親睦会が開かれる。既に昨年に準優勝の三高と優勝の一高を除いた各校の魔法科高校の生徒が集まっていた。そして、

タッタッ

「来たわ。」

「あれが、去年の風の王子と呼ばれた・・・・古田浩介。」

裕翔の長官である古田の息子、古田浩介を先頭に三高が入ってくる。

「かっこいい。」

とと話していると、

浩介「大分、変わったというのは本当のようだな。青木颯太。」

浩介は颯太を見つけると、声をかける。

颯太「自分なりに間違っていた事を認めただけだ。認めなければ、葉山には勝てない。」

浩介「間違いないな。聞けば、アイツはドイツに留学してたらしい。噂じゃ、さらに強くなってるとか。」

と話していると、

「来たぞ。一高の連中だ。」

と声が聞こえてくる。

浩介「噂をすれば、やって来たか。」

そして、

タッタッ

3年生を先頭に一高の生徒が会場へと入ってくる。そして、2年生が入ってくると、

「キャアアー!!」

「真由美様!!」

「摩利お姉様!!」

「和人様!!こっち向いてー!!」

一斉に会場が湧き上がる。特に真由美達は去年の活躍もあり、注目を浴びる。しかし、そんな中でも一際、注目されていた者は、

「葉山様!!」

「悪魔の王子様!!」

裕翔「・・・・。」

去年のモノリスコードで一高を優勝に導いた葉山であった。だが裕翔以外にも注目を浴びた者も多くいたのであった。今年初めて九校戦に参加する編入生のアリス、リーシャ達、1年のロニエ、ティーゼなどだ。しかし、一番に注目は浴びたのは、

雪「・・・・・。」

「綺麗。」

「あの子、どこの家の子?」

裕翔の妹、雪であった。綺麗さに誰もが魅了されるが、最も魅了された者は、

浩介「・・・・綺麗だ。」

浩介であった。そして、一高の生徒が全員会場をに入ると、

パッ

裕翔「・・・・来たか。」

と会場の照明が切れ、舞台だけが照明で照らされ、

烈「皆、集まったようだね。」

1人の老師が姿を見せる。

アイリ「お兄様、あの方は。」

と裕翔にアイリが聞いてくる。

裕翔「九島烈。十師族、九島家の前当主で他の今の十師族の方を弟子として育てた経験もある方だ。」

と話していると、

烈「今年もこの季節がやってきた。魔法師を目指す多くの若者がこの場に集まり、自分の力を確かめるためにぶつかり合う。去年は、新人戦ではとても素晴らしいものが見られた、私個人としてもとても楽しみにしている。しかし、魔法は武器である事を忘れてはならない。一つでも間違えば、相手を殺しかねない兵器だ。これだけは心に留めておいてくれ。では、楽しんでくれ。」

と話を終え、烈は舞台を降りる。その時、

烈「・・・・・。」

裕翔「・・・・・。」

烈と裕翔は目があい、裕翔は軽く頭を下げる。そして、烈が会場を去ると、

 

 

午後5時11分

懇親会が始まり、皆他校の生徒との交流を始める。

「去年のモノリスコード観ました。」

「今年はどんなCADを用意してるんですか。」

裕翔「ありがとう。CADはまだ話せないな。」

と裕翔の周りにはファン(女子が大半を占める)が押し寄せ、裕翔はその相手をしていると、

真由美「葉山君。」

声をかけ、裕翔が振り返ると、

浩介「久しぶりだな、葉山。」

浩介がそこに立っており、そのまま話しかけてくる。

裕翔「そうだな。1年ぶりだな。」

浩介「親父から聞いたぜ、ドイツに留学してたんだろ。」

裕翔「まぁな。魔法に関する修行でな。」

浩介「今年は絶対にお前に勝つつもりで行く。」

裕翔「それはこっちも同じセリフだよ。」

と話していると、

雪「お兄様。」

と雪が入ってくる。

裕翔「挨拶は済んだのか。」

雪「はい、一通りは。」

と話していると、

浩介「葉山・・・・お前。」

と突然、肩を強く掴まれ

浩介「その子とどういう関係だ。」

と迫られる。

裕翔「・・・・妹だよ。」

浩介「・・・・妹?」

裕翔「お前、今年の九校戦のメンバーリスト見てないのか。コイツは葉山雪。俺に昏睡状態の妹がいたのは知ってるだろ。」

浩介「・・・・ああ。」

裕翔「その妹が春に目覚めて、一高に編入したんだよ。雪、コイツは古田浩介、古田長官の実の息子だ。」

雪「兄がお世話になってます。妹の葉山雪です。」

と雪があいさつすると、

浩介「いえ、こちらこそ。古田浩介です。つかぬ事をお伺いしますが、雪さん。付き合っている方はいますか。」

裕翔「はっ?」

真由美「えっ!?」

と聞いてくる。

雪「いえ、特にそういった関係はありません。」

浩介「なら、俺と付き合ってくれ・・・・。」

ガシッ

と浩介が手を伸ばそうした瞬間、裕翔がその手を強く握り

裕翔「おい、いくら親友とはいえ、人の妹に対して勝手に告白とは見過ごせないぞ。」

浩介を止める。

浩介「なんだ、葉山。別に告白することくらい問題ないだろ。それに決めるのは妹の雪さんだ。兄であるお前でも止める権利はないだろ。」

裕翔「あぁ、そうかもな。でも、俺とって雪はかわいい妹なんだよ。例えお前でも、渡すわけないだろ。」

浩介「まったく、そういうところが兄として寛大な心で許すべきだろ。お兄さん。」

カチンッ

裕翔「相変わらず、人の怒りを買うことがお得意なようで。」

浩介「それはお前も同じだろ。」

バヂバチ

2人の間に見えぬ火花が飛び散り始める。そして、

浩介「勝ったら俺の好きにさせてもらう。」

裕翔「臨むところだ。」

というと2人は別れ、

雪「あの、お兄様。」

裕翔「大丈夫だ。お前は気にしなくて。」

こうして懇親会は以外な形で幕を下ろし、

 

午後11時

カチカチ

裕翔「・・・・・。」

懇親会から戻った裕翔は1人、部屋でCADの調整を行っていた。すると、

コンコン

とノックがされ、

ガチャ

裕翔「何だ・・・・真由美。」

ドアを開けると真由美が部屋の前に立っていた。

真由美「少しお話がしたくて。」

裕翔「・・・・・CADの調整があるから少しだけだぞ。」

と真由美を部屋に招き入れる。そして、真由美がベットの上に座ると、

真由美「今年はすごい数のCADね。」

と部屋に運び込まれた大量のCADの入ったケースを見て真由美は言うと、

裕翔「リーシャや椿にアリス、雪やアイリの1年のCADも用意したからな。半分はすでに担当の五十里に渡してるが、一部はまだ調整が必要だからな。」

真由美「なら、五十里に任せたら。」

裕翔「中身が複雑なんだ。それに作った本人がある程度の調整をやっておいた方が良いだろ。それで何の用だ。」

と聞くと、

真由美「懇親会での古田君との様子、以外だったわね。」

裕翔「・・・・。」

真由美「まさか、古田君が雪ちゃんのような子が好みだったなんて。」

裕翔「・・・・・・。」

真由美「いつか、古田君が葉山君の義弟になったりして。」

裕翔「・・・・・まぁ、それは雪が決めることだからな。」

真由美「えっ!?別に雪ちゃんが古田君との付き合う事になっても良かったの。」

裕翔「そうだ。止めたのはあの場で突然、告り出すアイツに腹が立っただけで、雪が決めたことなら俺は反対するつもりはない。ただ、大事な妹だから、少し浩介のやつを見る必要はあるが。」

真由美「意外ね、葉山君にそんな想いがあったなんて。」

裕翔「大事な家族だ。応援するのは当たり前だ。さて、話は終わりだ。さっさと帰れ。」

と言うと、

真由美「もう、まだ言いたいことがあります。九校戦、最終日の夜に社交ダンス会があるでしょ、今年も葉山君に相手を・・・・。」

裕翔「いや、既にリーシャと椿からも俺、誘われてるぞ。」

真由美「・・・・返事は返したの。」

裕翔「あぁ、交代だが相手くらいにはなるって。」

真由美「・・・・・。」

裕翔「まぁ、真由美も去年同様に相手がいないなら。」

真由美「・・・・・あの2人、やっぱり抜け駆けを。」

と真由美はつぶやくと、

裕翔「なんか言ったか。」

と聞くと、

真由美「今日はやっぱり、ここで寝るわ。」

裕翔「はぁ!?」

真由美「ここで寝ないと気分がすまないから。」

裕翔「ふざけるな!!今すぐに自分の部屋に帰れ!!誰かに見られたら、どうすんだ!!」

真由美「だいたい、葉山君がしっかりとしてないから。」

裕翔「何で俺になるんだよ!!」

その後、朝になって真由美が部屋に戻っていく姿を多くの生徒が目撃し、裕翔と真由美は一高の生徒達から質問攻めに合うのであった。

 

続く

 

 

 




ご愛読いただきありがとうございます。アニ督です。前回の投稿から時間がかなり空いてしまい申し訳ありません。今後も少し遅くなることがあるかもしれませんが応援して頂けると幸いです。そして、メイジアン・カンパニーでは遂に達也と深雪の結婚が表紙として公開され、私もまだ読んではいませんが、気になっているところです。そして、もう魔法科高校シリーズが終わる事に少し寂しく感じています。まだ漫画とアニメには続きがあるのでこれからはそちらをファンとして応援していきたいです。では、早めに次回も投稿するように頑張るので、次回もお楽しみに。
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