YAMA育ちが行く人理修復の旅【現在一部五章完結済み】 作:柳瀬塔矢
夢から覚めて。とりあえず昨晩の他の陣営の動きを見て。*1一言目が「何でこうなった?」だった。そもそもだよ?まともな英霊が居ない聖杯戦争って時点で嫌な予感はしたよ?*2
「どう思うよ。
「流石に驚嘆に値する」*3
「だよな?何が起きたらそうなんの?」
何々?動き出したのはアルジュナオルタが先で?*4余りに広範囲過ぎるからと他のサーヴァントが結託して特攻して?*5令呪三画でブーストしたケツァルコァトルの宝具と令呪二画でブーストした師匠の宝具で相打ちまで持っていたけど?そもそもそこに至るまでに他のサーヴァントは全員退去してしまって?アルジュナオルタの最後の自爆でケツァルコァトルが道連れされて?離れて見てた筈のスカサハのマスターも何故か殺されて?
「そうはならんやろ」
「なっている。それが現実だ」
「はぁ・・・何がどうなったらこうなるのさ・・・」*6
まぁ手間が省けて良かったけど。あとは師匠の魔力切れを待つだけ・・・魔力切れ起きるかな?師匠だぞ?起きないと思う。*7
「んじゃこっちから攻める必要あるのかぁ・・・というか順当に聖杯戦争進んでるけど勝ち残ったら特異点修復とは考えられないんだよなぁ」
「まだ何かある、と睨んでるのか」
「
とりあえずスカサハ師匠探す・・・必要が無くなった
「そこぉ!」*9
「ふっ」*10
ほらぁ!やっぱり居たぁ!
「儂を殺してくれるのは、もはや数は少なく・・・貴様ならば、儂を殺せるか?」
うわっ、俺のこと忘れてんのかよ・・・重い男みたいだな・・・*11
「殺せるか、だと?誰を見て言ってる。俺だからこそ貴方を倒せる。それに───」
槍を持ち、構える。魔眼を二種、拒絶と・・・直死。魔力回路はフルオープン。最大の手札で、貴方に挑みます。
「───魔法使いに、不可能は無い」
「そうか」
合図はない。お互い、最高速でぶつかる。
一手目、スカサハ、槍による足払い
二手目、俺、跳躍で回避。重力干渉によっての圧死の試行
三手目、スカサハ、対魔力により受け切る。ルーン魔術による干渉
四手目、俺、魔眼で拒絶。スカサハの首を掴み、捻る
五手目、スカサハ、こちらの手首を掴み、投げる
六手目、俺、衝撃を魔眼にて相殺。
「ちっ・・・割と千日手だな」*12
じゃあ、これはどうかな?
直死起動。対魔力で魔術が通らないのは確認済み。ならば、アプローチを変える。
一手目、スカサハ、槍の投擲
二手目、俺、蹴り上げて直撃を回避。接近
三手目、スカサハ、槍の再召喚。こちらの攻撃に構えてカウンターの構え
四手目、俺、直視の魔眼をなぞるように槍を払う
スカサハ、崩壊の開始を確認
「ここまで、か」
「言っただろ?俺なら、貴方を殺せると」
「しかし、よく私の槍術を捌いてみせた・・・この時代にも残ってるとは思えないのだが?」
・・・伝えるべきか、伝えないべきか。
「マスターよ、こう言う時は伝えるべきだと思うぞ」
「そうか。ならば。・・・俺は、貴方の弟子です。貴方が覚えてないのは、この時空では俺が居ないからです。だから、俺を知らない。でも、貴方の武は、俺が引き継いでる。セタンタが引き継いでる。ならば、貴方の痕跡が消えることはない。安心して、眠ってください」
「そう、か・・・最後に。名前を聞こう」
「無疆、柳星。貴方から貰ったこの槍の名は、ゲイボルグ・シバルバー」
「柳星、か。覚えておくぞ、その名前」
「えぇ。お疲れさまでした」
アーチャー:スカサハ。退去確認。
「アズライール」
「何かな、マスター」
「・・・本当に、これで良かったのかな」
「俺には間違った箇所を見つけられないが」
「そりゃあな?他のサーヴァントを殺して、ラスト・ワンになって。それが聖杯戦争だ。人を殺す事に今更躊躇はないし、争う事も問題はない」
「そうだな。ここまでのマスターの行動に俺は一切の不満がない」
「でもさ、スカサハは師匠だったんだ。俺が一方的に覚えてるだけで、向こうは知らなかったみたいだけどさ。それでも、師匠と重なるんだよ。どうしても」
「・・・仕方の無い事ではある。しかし、当然の事ではあるが。切り替えなければならない」
「そう、だよな・・・さて。聖杯でも探しに行くか。気分転換とか、現実逃避とかも込み込みだけど。それでもここで止まってる意味はないから」
「そうだな。では行くぞマスターよ」
さてさて。何故こんな特異点が生まれたのかとか、調べなくちゃならん事はあるんだけどね。どうなることやら・・・
アズライールは内心で「コイツマスターとしてサーヴァントを運用するリスクとか理解してるし、魔術の腕もよく、武術も強いからマスターとしては当たりなのにメンタルぶっ壊れてるのはどうにかすべきだと思うのだが・・・しかし、本人はその事に気が付いてないのが重症だな・・・」とか思ってます
そういや漫画版で「令呪三画同時使用は魔法並みの結果を出せるがマスターは死ぬ」とか言ってたらしいですね。では二画だと何が起こるか。意思を無視した行動の強制とか、オーバースペックの宝具が撃てたりします。だと思うます。しかしそんな事、令呪の研究をしない限りわからないと思うので。ケツァルコァトルのマスターはそんな事知らずに三画使いました。