ゴーティス使い俺、呪術の次元は禁止カードが多すぎる【復刻版】 作:月日は花客
「あの時逃げた式神使い……!」
あ、お前はあの時《ゴーティスの灯ペイシス》をバカにしやがった五条という呪術師!
なんか目元に包帯巻いてるけど怪我? お大事に!
そういえば俺って高専に狙われてるんじゃなかったっけ? あれって年単位で前だけどまだ有効な感じ??
だとしたら逃げないとやばいのでは?
「お前も傑の仲間か!?」
「ちげーよ! 冥冥さんに言われて応援に来ただけ! ……まだ俺の命狙ってたりする?」
「は、冥冥サン……?」
五条はバッと冥冥さんがいる方向を見る。
冥冥さんは呑気に手なんて振ってるけど……その態度で大丈夫? 本当に。
てか五条クン頭に手当ててどしたの? 頭痛いの?包帯巻いてるし大丈夫? 悪いけど俺のデッキ、アロマじゃないから回復できないんだよね。
「はー、本当に杞憂だった……! 式神使い、ちょーっと僕に協力してもらおうか」
「え? は? え?」
急~。てか一人称とか諸々変わってて本当にあの時の生意気野郎なのか不安になってきた。変わりすぎじゃね?何があったんだよ。
というか味方ってコトでお k ? 冥冥さん腕で丸作ってるから多分味方だな! ヨシ!
「ちょっとマズいことになっててね……呪術高専に飛ばすから『乙骨憂太』って子を全力で守ってほしい」
「ほぼ初対面の俺に頼んでいいコトなのそれ」
「だから縛りを結ぼうか、『俺がお前を殺さない代わりに、お前は乙骨憂太を殺さない』どう?」
「うーん、その乙骨っていい子?」
「いい子だよ」
「じゃあいいよ」
「最高!」
あれ? これ乙骨って子が俺を殺しに来たら俺対抗できなくね? ……盛大なプレミをした気がするな!!
冥冥さん曰く呪術高専は「呪術界じゃまだマシ」な部類らしいから五条も乙骨くんも悪い人じゃない……と思いたい!
というか「殺す」ってイコール破壊なのかな? 除外は適用されんのかな? 「戦闘・効果で破壊された場合」と「フィールドから離れた場合」は裁定が違うからなぁ……。でも五条に聞いてもわからないだろうし、保留で。
本当に命の危険になったら博打で撃ってみるか。
「それじゃ、高専に送るよ」
「高専の場所なら一回行ったことあるから俺の術式で飛べる。それじゃ、イテキマース!」
というわけで《次元の裂け目》でワープ!
便利だねこれ。《マクロコスモス》と毎回どっち入れようか悩むんだけどね。
「ぐちゃぐちゃにしてやる」
「ハイどうもお邪魔しまーす! 突撃となりの呪術高専!!」
うーん、呪力消費が思ったより激しいな……別に攻撃を受けたわけではないはずなんだけど。帳を無理やり超えたからかな。
さて、突然の闖入者にその場にいた2名は動きを止めた。え、あの男の子の背後にいる呪霊怖……デカ……。
「遊海くん……!? 一体どこから」
「あ、ちょっといい、乙骨憂太くんってキミ?」
「僕ですけど……」
「OK! 俺は五条さんに頼まれて君のサポートをしに来た遊海宙です! よろしく」
「チッ君も高専側か……さっさと片付けさせてもらうよ」
あ、この前会った夏油さんじゃーん! そうだった、この百鬼夜行はお前が起こしたんだっけ。正直美味しかったのでありがとうと言わせてください。でも大量殺人は看過できねぇぞコラァ!!
すぐさま全員戦闘態勢を整える。夏油傑の術式、「呪霊操術」は俺の術式と若干似ていると言われている。呪霊とモンスターを一緒にされたくはないけどね!! うちの子の方がカッコかわいいんで!!
ちなみに俺の術式は冥冥さん命名「遊戯繰札術」らしいよ! 俺は普通に遊戯王とか決闘とか言うけどな!
次元の裂け目で移動したから俺のフィールドは何もなく、デュエルが始まる前に戻っている。
相手も乙骨くんも準備はできてるし、俺もデュエルを始めさせてもらおう!
「さぁ、かかってきな! 決闘!!」
「フッ、すぐ終わらせてあげよう」
「先行は俺がもらうぜ! 手札から《ゴーティスの灯ペイシス》を召喚! そして 《ゴーティスの朧キーフ》の効果でキーフを特殊召喚!」
俺の場にはオーロラフィルムのようなメンダコと、骨の頭を持つ小魚が現れる。それを見て夏油は鼻で笑った。
「その程度の式神で何ができる」
「確かにこの2体の攻撃力は0! ダメージを与えることはできない……だが! ペイシスの効果でペイシスを除外して特殊召喚《ゴーティスの月夜サイクス》!」
チョウチンアンコウのように口元に小魚のダミーをぶら下げた、骨頭の巨魚が現れる。
ゴーティス新規のサイクスとキーフはこれまでのゴーティスと少し雰囲気が変わって不気味さが増してて良いよな!
「サイクスの効果でキーフを除外! カードを一枚伏せてターンエンドだ」
「えっと、遊海さん……は、何してるの?」
「デュエルだぜ! これが俺の術式なんだ」
側から見たら何をしているのかわからないだろう……わざわざ相手に手番を譲 り、隙を見せている。しかしそれこそが俺の張り巡らした戦術の一つだぜ!
「『うずまき』を使うまでもない。前座はさっさと黙るといい」
「相手スタンバイフェイズ、ペイシスとキーフはフィールドに帰ってくる」
「《特級仮想怨霊・化身玉藻前》これ1体で十分だろうね」
「…………それはどうかな?」