『北斗の拳』の世界に転生したら、俺はジャギ様だった!
しかもこの世界、ケンシロウもユリアもいなくて、北斗三兄弟が美少女三姉妹に!?
金髪合法ロリの覇王・ラウ、神秘的銀髪のトキ、黒髪正統派美少女のシロに囲まれ、核戦争前の世紀末で俺の運命は……まさかの婿候補!?

俺はいったいどうなってしまうんだ!?



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思いつきの産物です。
気楽に読んでね。


世紀末婿伝説〜転生ジャギ様は北斗三姉妹に求婚される〜

 転生したら、俺はジャギ様だった。

 まさか愛読してた『北斗の拳』の世界に転生なんて夢にも思わなかったが……よりによってジャギかよ。

 頭がまだグラグラしてて、状況が飲み込めねえ。

 …………! 

 待てよ、思い出したぞ! 

 この世界、ケンシロウがいねえんだ! 

 代わりにいるのは妹弟子のシロってやつで……兄弟子もラオウじゃなくて姉弟子のラウ、トキしかいねえはずだ。

 おいおい……なんだこの世界……!? 

 北斗三兄弟が三姉妹になってやがる……!?

 

 

 とは言えまだこの世界じゃ核戦争は起こってないらしい。

 とはいえ各国の緊張が高まっている、そのうち核ミサイルを打ち合う環境になるだろうな……

 とりあえず核シェルターでも用意しねえと、後で面倒なことになるのは前世の知識で分かってる。

 顔は……この俺の顔より醜く焼けただれろ! って状況にまだなってねえから、今のところ綺麗なものだ。

 鏡見て驚いたぜ。

 まぁ、どうせ原作に似た展開でボロボロになるのかもだけど……

『北斗の拳』ってのは割と設定がブレることがあるが、この世界だと弟子は俺たち四人しかいねえらしい。

 ラウ、トキ、シロには北斗宗家の血が流れてる女の子たちだ。

 で、この世界だと北斗神拳は強者なら女でも継承者になれるってルールになってるようで……

 んで、俺は婿候補か、あるいは男の伝承者候補として引き取られて育てられた、って状況らしい。

 この体に残ってた記憶を掘り返してみると、どうやらそういうことのようだ。

 つまり、俺がここにいる理由は、北斗の血を絶やさぬための種馬として引っ張り込まれたってわけか。

 ……ったく、俺に何を期待してんだか。

 

「どうせ女の子でも原作通りシロが継承者になるんだろ。俺は適当な南斗聖拳の継承者にでもなっておくかね……いや、もしシロが継承者になるなら俺は婿にされるのか……?」

 

 そんなことを考えながらリュウケンの稽古場に足を踏み入れた俺だったが、そこに広がる光景に目を疑った。

 ここに来るのは、リュウケンが死んでから初めてだ。

 

 まず目に飛び込んできたのは、小柄で童顔の少女・ラウ。

 見た目は可愛らしい合法ロリだが、その眼光とオーラは紛れもなく覇王そのもの。

 そうだ……この世界のラオウは金髪金眼合法ロリだった……

 

「ジャギ! 遅いぞ」

 

 甲高い幼女ボイスで叫ばれた瞬間、背筋がゾクッとした。

 声は可愛いのに、覇気がすげえ…。

 なんだこのギャップ……。

 

「姉さん、大声で呼ばなくてもジャギには聞こえてますよ」

 

 そう優しげに語るのはこの世界のトキだ。

 名前は原作とは変わらないが……見た目はかなり変わっている。

 原作だと核の影響で白髪だったがこの世界だと生まれつき銀髪だ。

 瞳も銀色で、本人の柔らかな性格もありなんだか神秘的に見える。

 ただ……この中で一番胸がデカイ。

 

「そう、ラウ姉さんはいつもうるさい」

 

 そういうのはこの世界のケンシロウであるシロだ。

 黒髪黒目の正統派美少女。

 穏やかな口調だが、ラウへのツッコミには容赦がない。

 

(こいつら…何だこの空気は…?)

 

 

 俺以外全員の殺気が高まっている。

 

 ラウが拳を握り、トキが静かに目を細め、シロが微かに身構える。

 自然と、誰が継承者になるかを決めるための闘いが始まりそうな空気に…。

 リュウケンは後継者を決めずに死にやがったからな、今日は継承者をどうするか話し合うことになっていたはずなのに。 

 まずい巻き込まれる!

 こんな化け物どもと戦えるか!

 

 

「ま、まて! 俺は北斗神拳の正当伝承者になるつもりなんて――」

「うん、分かってるよ。ジャギ兄さん……正当伝承者は自由に婿を決められる、だから俺は勝ったヤツの婿になる、だよね?」

 

 そんなことを言ったつもりはない。

 

「そうね、ジャギを婿にするのは勝った人……」

「まてトキの姉者! 俺の意志はどこにあるんだ! 第一俺には彼女が……」

 

 彼女なんていないけど!

 ジャギ様が主役の外伝だと仲の良い女の子がいたりしたけど!

 この世界にはいないっぽいんだよな……今世の記憶にアンナの姿がまるでいない。

 

「くどい!! 誰を愛そうが どんなに汚れようが かまわぬ 最後にこのラウの横におればよい!!」

 

 ええーー

 原作の名台詞が出ちゃったよ……

 

 

 ど、どうすれば!?

 ユリア……は北斗三兄弟が三姉妹になったからなのかこの世界には存在しないっぽいんだよ。

 アンナ同様、今世の記憶に一切姿がねぇ!

 だからシロとシンとの因縁も無い。

 胸に七つの傷はつかないだろう。

 

(ってことは、俺がこの化け物どもと闘わなきゃなんねえのか!? 冗談じゃねえぞ!)

 

「俺は北斗神拳なんかに執着はねえ! 南斗聖拳で適当に生きるから、勝手にやってくれ!」

 

 そう叫んで稽古場の出口に向かおうとした瞬間——

 

 

「兄さんは……私のこと嫌い……?」

 

 シロが黒髪を揺らし、正統派美少女らしい潤んだ瞳で俺を見つめてきた。

 その声が小さく震えてて、まるで捨てられた子犬みたいだ。

 

「いや、嫌いじゃないぞ!?」

 

 くッ! この世界のケンシロウはめちゃくちゃ美少女だッ!

 美少女にこんなこと言われたら……男だったら誰だってこう言うだろ!?

 

 前世の記憶を思い出すまではあくまでも妹弟子としか思ってなかったが……シロは美少女だ……

 兄さん、兄さん、言っていつも俺の後ろにくっついてきたあの頃を思い出すじゃないか。

 それがこんなに大きくなって……俺より強くなった。

 兄より優れた妹だ……

 

「ではよいだろう、ジャギ、このラウの婿になれ」

 

 ラウが金色の瞳をキラつかせ、小柄な体から覇気を放ちながら割り込んできた。

 

「姉さん? ジャギを婿にするのは私ですが?」

 

 トキが銀髪を揺らし、神秘的な微笑みでラウをたしなめる。

 

 

 うッ!

 姉弟子たちも美少女ッ!

 

 ラウは喋らなければ愛らしい合法ロリ!

 クリクリの金色おめめ!

 小学生程度の身長しかないのに俺より年上ッ! 

 頭がバグりそうだ!

 

 トキは神秘的な美少女!

 なんだよ銀髪って!

 俺一番好きな髪色じゃないか!

 それにデカパイ!

 あれが嫌いな男はいないだろ?!

 

 北斗神拳はどうでもいいがッ!

 このレベルの美少女の婿になれるとかご褒美以外のなにものでもないだろ!

 

 その瞬間、俺の中で何かが吹っ切れた。

 逃げるどころか、こいつらと関わるのも悪くねえ…いや、むしろ最高じゃねえか!?

 

「ジャギを婿にする権利は私がいただく!」

 

 するとラウが金色の瞳をギラつかせ、小柄な体から信じられないほどの気を放ちながら叫んだ。

 次の瞬間、彼女が地面を蹴り、手を振り上げた。

 

「北斗剛掌波ァッ!!」

 

 狙いは……トキだ!

 合法ロリとは思えない威力の衝撃波がトキを襲う。

 いや、衝撃波がデカすぎてシロにも当たるぞ!?

 

「捕らえられまい」

 

 !?

 あれは北斗無想流舞!?

 超スピードでトキがシロを抱えて避けた!?

 銀髪が風を切り、銀色の瞳が鋭く光る。

 そうか。

 この世界のトキは被爆前、全力の状態!

 剛の拳よりストロングな柔の拳ってことか。

 

 だが、それで終わりじゃなかった。

 ラウが不敵に笑い、再び地面を蹴る。

 

「逃がさん! 天将奔烈ッ!!」

 

 今度は角度を変えた衝撃波が両手から放たれ、トキとシロを追い詰めるように襲いかかった。

 

「兄さんは私の!」

 

 トキに守られたシロが、黒髪を揺らしてトキの腕から飛び出した。

 天将奔烈を紙一重で躱し一気に近づく。

 

 ちゃっかりトキは闘勁呼法……だよな?

 地を這う飛び道具で攻撃している。

 

「北斗百裂拳ッ!!」

 

 正統派美少女の小さな体から繰り出された無数の拳が、ラウに向かって炸裂する。

 ラウの天将奔烈、トキの剛の拳よりストロングな柔の拳、シロの百裂拳などがぶつかり合い、稽古場は一瞬にしてカオスと化した。

 衝撃波が飛び交い、地面が割れ、壁が崩れ始め、俺は慌ててその場から逃げ惑う。

 

 

 に、にげ……いや無理だこれ。

 

 

 

 北斗剛掌波の巻き添えになった俺は気を失った……

 

 

 


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