安心院さんなオリ主がゆく、fate/staynight 作:豆電球
瞬きをする間も無く転生、いやもう転移かな? とにかくやってきたのは冬木市と呼ばれる場所だ。
そう、僕が今回選んだのは、みんな大好きFate/staynightの世界だ。
魔術師たちがどんな望みも叶える願望器である聖杯を巡って、過去の偉人の現し身であるサーヴァントを従えて戦う世界。……だった気がする。
異世界転移するなら是非来て見たい世界だよね。安全性は全くと言って良いほどないけど。魔法使いでもないといつ死ぬかわからない世界だからね。
正直言って僕はFateはにわかだ。最低限原作に介入できる程度の知識しかない。まぁでも、そのくらいでちょうど良いかもしれない。原作ルートぶっ壊してもわからないし気にしないで良いから気も楽だ。
今の僕の姿はまんま安心院さんのものだけど……、うん。この世界に安心院さんを知ってる人はいないだろうし、そのままでいいか。それよりなんて名乗るかの方が困るな。流石に安心院なじみとは名乗りたくない。僕は安心院さんじゃないから。能力だけ一緒だけどね。でもこの世界の人にこの顔が安心院さんと呼ばれないのも嫌だな。苗字だけもらって名前だけ変えようか。僕はよくある神様転生に比べたら元の自我が強いし、元の名前を名乗ろうか。僕は誠って名前だったから、漢字だけ変えて……。
よし、僕の名前は
そうと決まれば善は急げだ。
あとはそうだなぁ。原作に介入しやすいように、主人公たちと同じ学校に通っておこう。
これでよし。安心院真琴16歳高校1年生。今年の春から冬木市に越してきた一人暮らしの女子高生だ。そういうことになった。
よーし。これで準備完了だ。それじゃあ早速明日から学校に行って、原作に介入するぞ!
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うん。この世界に来てから2週間経ったけど、現状全然原作に介入できなそう。
まず原作キャラとほとんど接点がない。いや確か原作キャラだったはずの間桐桜さんとは知り合えたんだけど、その程度の進展しかない。これはマズイ。折角Fateの世界に来たのに何も楽しめてない。僕だって魔術師やサーヴァントとバチバチ戦いたかったのに全然戦えてないし会ってもない。なんなら原作が開始してるのかすらわからないという体たらく。しかも前世が男だからクラスの女子にもあんまり馴染めてない。今女だから男子とも馴染めてない。まぁこれは別に良いけどさ。
というか、そもそもよく考えたらサーヴァントを従えてないと原作には介入できないんじゃないか? しかもサーヴァントって多分7体しかいないから誰かから奪わないといけないんじゃないか? まずい、何も考えずに自分で転移をやったから何もお膳立てがない感じだこれ。どうしよう。僕は半端な原作知識しかないから「おい」主人公の衛宮士郎って人と遠坂凛って人がサーヴァントを従えることしか知らないぞ。その二人から奪ってもあんまりこの世界を楽しめないよね。これは本当に困った。
「おい、安心院。お前を呼んでるんだぞ」
「あ、はい。なんですか」
「この問題を答えろ」
「えーっとはい。答えは20です」
くそ、授業にも集中できない。いや別に授業出る意味ないから集中する意味はないけど。そもそもこの世界に定住する気もないし。飽きたら別の世界行くし。
とにかくなんとか原作に介入する手段を考えないと……。
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と、いうことで現在時刻は午後11時。場所は間桐桜さんのお家の前です。
いやね、僕思いちゃいました。
間桐桜さんって確か原作キャラ→原作キャラってことは本人か周りの人物がサーヴァントを従えてるはず→そいつを奪えば良くね?
という、完璧な発想だ。
授業中に思いついた中ではまともな方な発想だったので、即日即断。善は急げ。思い立ったが吉日。その日のうちに間桐さんの後をつけてお家を特定しました。立派なお家だなぁ。
さて、中に入る前に、この体はあのスキルはあるのかな?
このオリ主はまだスキルを得て日が浅いので、スキルを使用するという意識がないとスキルを使用しません。また、パッシブ的なスキルもコントロールできていません。なので、スキルを使えば楽にできることも、スキルを使うという発想がないと普通の人間と同じように行動してしまいます。力を持て余している感じですね。