財布を落とした、と勇者は言った。
トマーシュは実家が没落して以降、小役人としてつましく暮らしていた。そんな彼の人生は、旧友と再会した夜を境に激変する。
旧友は、今では王国唯一のS級冒険者。勇者と名高い彼は輝かしい冒険の日々を送っている――の、だが。彼はどうやら私生活面がポンコツで、けれども解決策を見いだすのはトマーシュにとって造作もないことだった。
トマーシュはまだ知らない。それがきっかけで曲者揃いの勇者一行の空中分解を未然に防ぎ、金策に奔走し、拠点を整備して、気が付けば勇者ギルドのマスターに成り上がることになると。
※カクヨム様でも掲載中です。
※書籍版がKADOKAWAドラゴンノベルス様より発売中です。ご縁がありましたらよろしくお願いいたします。
| 第一章 ポンコツ勇者と仲間たち……と、小役人の俺 | |
| 第1話 彼の財布は大迷宮の底に転がっている | |
| 第2話 良くも悪くも普通じゃない友人は、勇者になった | |
| 第3話 金策禁止!預金引き出し大作戦 | |
| 第4話 世に立ち、大いに活動せんとする人は信用の厚い人である | |
| 第5話 星読み学者の退職願 | |
| 第6話 追放学者の逆襲 | |
| 第7話 暗黒の夜に星へ手を伸ばすということ | |
| 第8話 戒律に『落ちた燭台に手を出すな』なんて項目はない | |
| 第9話 ネズミくんの職域 | |
| 第10話 その座はちいさな友達のために | |
| 第11話 こちとら没落貴族の小役人、幸か不幸か育ちだけは良い | |
| 第12話 オレ馬鹿だからわかんねェけどよ、と傭兵は言った | |
| 第13話 知恵は髪の毛のようなもの、どの人も自分のものをもっている | |
| 第二章 ただの友人から金庫番へ | |
| 第14話 招かざる奴、宴席に居座る | |
| 第15話 俺と姉と家の話 | |
| 第16話 勇者一行の万事順調な迷宮攻略(※勇者視点) | |
| 第17話 勇者たちの現在・過去・未来 | |
| 第18話 時には昔の話を | |
| 第19話 事態は繰り返され、韻も踏む | |
| 第20話 「最近ちょっと寝つきが悪くて」「うそつけ」 | |
| 第21話 「とりあえず、宿屋へ」 | |
| 第22話 「計算にそれなりに秀でていて、世事に通じていて、それでいて横領の心配のない人物が居ればなあ」 | |
| 第23話 金策必至!融資引き出し大作戦 | |
| 第24話 バカが来た。帰った。 | |
| 第25話 お利口たちが、利き手隠して握手する | |
| 第三章 結成、勇者ギルド | |
| 第26話 金貨の山と水鏡の群れ | |
| 第27話 あやしげなる瞳の群れ | |
| 第28話 鳴き交わすものどもの群れ | |
| 第29話 羽なし蛙が空を飛ぶ | |
| 第30話 水面の下には何がある | |
| 第31話 雨降る魔来る、火花散る | |
| 第32話 歌う蛙、走る俺 | |
| 第33話 雲の上はいつも晴れ | |
| 第34話 斬り込むは日光のナイフ(※天文学者カミル視点) | |
| 第35話 腹に染み入る酒と肉 | |
| 第36話 再戦二連、ギルドとの折衝 | |
| 第37話 就任、勇者ギルドのギルドマスター | |
| 番外編SS集 | |
| 天文学者カミルと居心地のいい隅っこ・前編 | |
| 天文学者カミルと居心地のいい隅っこ・中編 | |
| 天文学者カミルと居心地のいい隅っこ・後編 | |
| 聖騎士マティアスと瓶詰の事実・前編 | |
| 聖騎士マティアスと瓶詰の事実・中編 | |
| 聖騎士マティアスと瓶詰の事実・後編 | |
| 傭兵ジェラニと最大の宝石・前編 | |
| 傭兵ジェラニと最大の宝石・中編その1 | |
| 傭兵ジェラニと最大の宝石・中編その2 | |
| 傭兵ジェラニと最大の宝石・後編 | |