ガンズofガールズ〜仮初めのフロントライン〜 作:リバーアイランド
オリジナル:現代/冒険・バトル
タグ:R-15 オリ主 残酷な描写 ガンアクション 武装JK 帯刀女子高生 ミリタリー 女主人公 銃 学園 台本形式
???:ん…此処は?
美しい銀髪の少女が目を覚まし呟く。
???:教室よ。
声のする方を向くと栗色のショートヘアーの少女が壁にもたれ掛かっていた。顔はこちらを向いておらず前を向いていた。
???:シエラ?っ!
栗色のショートヘアーの少女。シエラの名を言おうとした時左肩に痛みが走る。
シエラ:爆発物による衝撃で肩を負傷したみたいよ。私は衛生科じゃ無いから簡単な手当てをしただけだから少しの間だけ我慢なさい。
シエラの淡々とした説明に耳を傾けながら負傷した左肩を確認する。本当に簡単な手当てらしく包帯が丁寧に巻かれてるだけだった。動かすと多少痛みが伴うが戦闘行動には支障は出ないだろう。
???:ありがとう…シエラ。貴方には助けて貰ってばかりね、本当ごめんなさい。
私は礼を言いつつ申し訳無さそうにシエラに謝罪する。
シエラ:礼もいいし謝罪も要らない。私はすべき事をしただけ。私の方こそユキに助けて貰ってばかりだからお互い様よ。
そう言いながらシエラは頬を掻きながら顔を私から反らした。もしかして照れてる?何時もクールで淡々としてるシエラでもこんな一面が有るのね。出来ればこんな事態では無く平穏な状況下で知りたかったわね。
シエラ:さて…ユキが目を覚ました訳だから状況確認と行きましょう。
さっきまで照れてた?シエラが何時もの淡々とした口調で私達が現在置かれてる状況の確認とそれまでの経緯の説明を始めた。
テロ対策の為当学園主催の学園祭の警備を行っていた私とシエラを始めとした複数の
ユキ:私が油断しなければこんな状況には…
シエラ:悔やんでも仕方無いわ。ユキ、貴方が気を失ってる間混線していた無線が一時的だけど繋がったわ。
ユキ:本当!それでCPからの指示は?
シエラ:…
シエラは答えない。表情が曇っている。
ユキ:シエラ?
シエラ:ユキ…CPから指示は受けられないわ。無線は繋がったけど何も応答が無かった、つまりCPも奴等の手に堕ちた。
ユキ:…くっ!
私は唇を噛み締める。
シエラ:安心して…CPの他に別のユニットとの無線も繋がったわ。私達の他に生き残りのユニットは居ると言う事よ。
ユキ:それは朗報ね。で?私達を入れて幾つのユニットが生存しているの?
シエラ:私達を入れて4ユニットよ。ただ…戦闘中により戦死しているメンバーも居るから数的有利は得られないわ。
私達を入れて4ユニット…更に戦闘により戦死者も出ている。襲撃者達を上回る程の数的有勢も得られ無いとすると…
シエラ:ユキ、この状況下を打破しようと考えているわね?残念だけど諦めるべきよ。直ちに生存している他のユニットと合流し、シェルターに避難している来場者達と共に学園から脱出すべきよ。
ユキ:っ!それこそ最善の策とは言えないわ!数的不利の私達で来場者達を守りながら脱出なんて…危険過ぎるわ!
パアン!!!と音が教室中に響き渡る、そして遅れてやって来る頬の痛み。私は頬を押さえながらシエラの顔を見る。
シエラ:冷静になりなさい!貴方がこうして生きてるのは仲間のおかげよ、仲間の死を無駄にする気?今は…今は仲間の分まで必死に生きるのよ!此処を脱出して、いつか然るべき時が来たら仲間の敵を討ちましょう。
シエラの言葉の一つ一つが自分の身に染みていく。私は此処で潰えるべきでは無い。奴等を根絶やしにするのは何時でも出来る、今は生存している他のユニットと合流し避難者達と共に学園を脱出するべきだ。冷静になるのに時間は掛からなかった、私はシエラに顔を向ける。冷静を取り戻し決意を固めた表情で。
シエラ:どうやら冷静を取り戻したようね。一先ず良かったわ。それに…冷静を取り戻しただけでは無いようね。貴方の表情を見れば分かるわ。さて…ユキ隊長、指示をくれるかしら?
ユキ:シエラ、生存している他のユニットの位置は?
シエラ:ベータユニットは私達が居る教室棟2階の2年D組よ。また同ユニットは隊長•副隊長両名が戦死及び複数の隊員も戦死している、生存している隊員は楓と玲のみの為早急に合流すべきね。ガンマユニットは中庭にて襲撃者達と依然戦闘中。生存している隊員は隊長のドロシー及びピーナのみ。こちらも可及的速やかに合流をした方が良いわね。最後にデルタユニットは現在も校庭で戦闘中の模様。生存している隊員は隊長のライラ、副隊長のアル、ヒルダの3名のみ。襲撃者達による包囲戦術により若干押され気味の模様。ベータ•ガンマの両ユニットと合流し急ぎ救援に向かうべきと思われる。
シエラからの各ユニットの隊員の生存者数、位置、現在の状況報告を聞きながらグロック17と416の簡易点検を済ませる。
ユキ:シエラはベータユニットと合流して。私はガンマユニットと合流し共に襲撃者達を殲滅する。
シエラ:了解、二手に別れるのね。それで合流後は?
ユキ:
シエラ:ポイントブギーね…奴等の手に落ちてなければ良いけど。
ユキ:こればかりは神に祈るしか無さそうね。
シエラ:何時も役立たずの神様も今回くらいは役に立って欲しいわね。
皮肉を言うシエラに思わず笑みが溢れる私。シエラも自身の武装の簡易点検を済ませ、私達はそれぞれの役割を果たす為に教室を後にする。教室を出た瞬間…教室棟を捜索していたと思われる襲撃者の2人組に出くわす。私とシエラは互いに頷き合う。
襲撃者A:っ!!!コンタクト!生存者だ!
襲撃者B:探す手間が省けたぜ!そっちから殺されに来るとはな!
ロシア語…未だ襲撃者の正体が不明だがこれは何か手がかりになりそうだ。
シエラ:
シエラが敵の銃弾を掻い潜りながら接近する。二人とは言え相手は重装備、油断は禁物。私も銃火を交える為に射撃を開始する。
シエラ:ユキ!こいつ等は全身防弾装甲で固めてるわ、けど完全では無い。
シエラは私に助言しながら精確に相手の防弾プレートで覆われていない部位の僅かな隙間を撃ち抜く。
襲撃者A:ごふっ!!!
撃ち抜かれた襲撃者の一人は血を噴き出し、力無く倒れ血溜まりを作る。もう一人の襲撃者は一瞬何が起こったのか分からず動揺したがすぐに持ち直した。
襲撃者B:なっ!クソっ!ぐあっ!
私はその一瞬をつき最接近し、一蹴り入れ体勢を崩す。倒れた襲撃者を一瞥し有無を言わせずに射殺する。一発の銃声が響き渡る。
シエラ:交戦終了。今の戦闘でだいぶ騒がしくしてしまったわね、まあ仕方無いわ。
ユキ:ええ。極力戦闘は避けて合流したい所だけど軽い害虫駆除だと思えば気が楽だわ。
シエラ:ふふっ相変わらず可愛い顔して言う事はえげつないわね。そんなんじゃボーイフレンドなんて出来無いわよ?
ユキ:…煩いシエラ。先を急ぐわよ。
シエラ:はいはい、ユキ、
ユキ:シエラもね。
私達はそう言葉を交わし二手に別れた。
中庭
中庭ではガンマユニットと襲撃者小隊との激しい銃撃戦が展開されており銃声は途切れる事なく響き渡っていた。
襲撃者A:ガキめ!以外としぶといぜ。
襲撃者B:軍事学校とは名ばかりと思っていたが…以外とやるとはな!おいっ!増援はまだか?一気にかたをつけたい!
襲撃者C:ネガティブと…指揮官は増援を送る程では無い、とにかく撃ちまくって制圧しろと仰っています…。があっ!
襲撃者の一人は仲間にそう伝え終わると精確に撃ち込まれた一発の弾丸により絶命する。
襲撃者A:クソっ!各員!撃て!撃ちまくれ!
ドロシー:ワンダウン!ピーナ、グレネード!
ピーナ:
鮮やかなピンク色の髪、動作と所作の全てが気品に包まれている少女。ガンマユニット隊長のドロシーは襲撃者の一人を葬った後に隊員のピーナに指示を飛ばす。指示を受けたピーナはフラググレネードを敵の方角へと投擲する。
襲撃者B:グレネード!
襲撃者A:退避しろ!
襲撃者達は退避しようと動こうとしたがその退避行動を見切ったドロシーとピーナは彼等の足を銃撃し退避行動を妨害する。
襲撃者A:うおっ!
襲撃者B:ぎゃっ!
そして彼等は退避出来ずグレネードの爆発に巻き込まれた。ドロシーとピーナの連携により襲撃者小隊は全滅、ピーナは笑みを浮かべドロシーの元に駆け寄ろうとしたがドロシーは何かを感じ取り、逆にピーナに駆け寄り彼女を抱き抱え大きく跳躍した。数秒後、ドロシー達が居た場所は爆音と爆風に呑まれた。
ピーナ:な、何が起こったんですか?ドロシー様!
ピーナは驚きながらドロシーに問い掛ける。ドロシーは険しい表情で上空を睨む。バババっと独特のローター音が辺りに響く。
ドロシー:…ハインド。
ピーナ:ドロシー様如何しましょう?もう私達には弾薬も余り残ってませんし、携行式の対空ミサイルも有りません。
ドロシー:…万事休す…ですね。
ここ迄かと悟ったドロシーは目を瞑る。
ユキサイド
ユキは中庭に急いでいた。道中何人かの襲撃者と出くわしたがその全てを葬った。ユキはふと空を見上げる…ヘリコプターが上空を飛行しているのが見えた。学園の航空科所属のヘリコプターでは無いと見破ったユキはより速く走る様に足に力を入れた。中庭近くまで来た所で爆発音がこだました、恐らく先程のヘリコプターの仕業に違いないだろう。ユキは近くの柱に隠れ中庭の様子を探る。ハインドのロケット弾の着弾地点と思わしき場所から離れた色とりどりの花が咲き誇る花壇にドロシーとピーナを発見した。上を見上げると中庭上空で滞空しているハインドを発見、ハインドの兵員室両側のドアから降下用ロープで襲撃者が降下している最中だった。ユキは416を構えハインドのテイルローターに狙いを定める。本来で有れば空気抵抗や風向き等を計算して狙うが今はそんな悠長な事はしていられない。トリガーを引きフルオートで射撃する。数十発の弾丸がハインドのテイルローターに吸い込まれる様に飛んでいく。数秒後テイルローターに火花が散りテイルローターらしき破片が上空で舞っていたのを確認したユキはドロシー達の元に向かって走って行く。
ピーナ:ドロシー様!敵ヘリコプターが墜落していきます!
テイルローターが破壊されたハインドはグルングルンと回転しながら墜落していき校舎に激突し爆散する、降下中だった襲撃者達は爆散したハインドのローターや破片に巻き込まれ地面に叩き付けられる。まだ辛うじて息の有る襲撃者達には無情にもハインドの残骸や激突して崩れた校舎の一部が降り掛かりその命を散らした。
ドロシー:助かりましたね。しかし一体誰が?
ドロシーは呟き、思案する。数時間前に混線して繋がらなかった無線が一時的にアルファユニットのシエラ副隊長に繋がったのを思い出す。シエラ副隊長が救援に来てくれた?
ピーナ:ドロシー様!
ピーナが私の名を呼ぶ。思案を止めピーナに振り向く。
ドロシー:如何しましたピーナ?
ピーナ:アルファユニットのユキ隊長が来ます。
報告を受けピーナが向いてる方へ視線を移す、彼女の言う通り美しい銀髪をなびかせた少女が駆け寄って来る。ハインドを撃墜したのは恐らくユキ隊長だろう。相変わらず平時の温厚な姿からは想像できない程、戦闘になると凄まじい程の戦闘力を発揮しますね。
ユキ:ドロシー隊長にピーナ。遅くなりました、ご無事ですか?
ドロシー:ユキ隊長、助かりました。私とピーナは大丈夫です、ただ…弾薬類が底を尽きかけている状況です。
ユキ:なるほど、了解です。これから我々はポイントブギーにてシエラ及びベータユニットと落ち合い補給を済ませ、デルタユニットの救援に向かう手筈です。動けますか?
ドロシー:ええ。問題有りません。
ピーナ:ポイントブギーですか?敵の手に落ちている可能性も有ると思いますが…
ドロシー:ピーナ、この状況下です、なり振り構っていられません。そうでしょうユキ隊長?
ユキ:はい、仰る通りです。最悪敵の手に落ちているのならば突破します。辛うじて私はまだ弾薬が有りますので継戦は可能です。
ドロシー:頼もしいですね、ユキ隊長。この借りは必ず返させて頂きますわ。ピーナ、私達はユキ隊長の背後に周り周囲の警戒をしましょう。
ピーナ:は、はい!ドロシー様!
ドロシー:では…参りましょうかユキ隊長。
ユキ:ええ。
ユキ達はポイントブギーに向かう為に歩み始めた。
後編に続く。
ユキ
アルファユニット隊長
2年生
女
16歳
武装HK416•グロック17•タクティカルナイフ•各種グレネード
アルファユニットの隊長を務める少女。物静かで温厚な性格だが戦闘時は普段の温厚な性格からは思えない程アグレッシブ。
シエラ
アルファユニット副隊長
2年生
女
16歳
武装AR15•M1911•タクティカルナイフ•各種グレネード
アルファユニットの副隊長を務めるアメリカと日本のハーフの少女。冷静沈着でクールな性格。ユキの良き友で有り相棒。
ドロシー
ガンマユニット隊長
2年生
女
16歳
武装L85•ベレッタM92F•タクティカルナイフ•各種グレネード
ガンマユニットの隊長を務める少女。イギリスからの編入生。英国では著名な貴族の生まれ。貴族と言う立場に拘らず身分関係無く誰とでも平等に接する人格者。
ピーナ
ガンマユニット隊員
2年生
女
16歳
武装クリスヴェクター•ベネリm4•タクティカルナイフ•各種グレネード•医療備品満載バック
ガンマユニット所属の生徒。ドロシーと同じくイギリスからの編入生。ドロシーの家に代々仕える家系の生まれ。ドロシーとは幼馴染の間柄。心優しい性格。戦闘よりも治療が得意。