原作が良すぎるので、もしよろしければ原作19巻 168話も読んでみて下さい。
D組の演目 DRPG×即興劇 "怨霊の呼び声"
E組の演目
どちらも大盛り上がりの末終了した
「どのクラスも良かったのじゃ!」
「確かに今年はレベルが高かった 大満足 しかし──」
「異常よね、この期待の音は」
間違いなく今日の主役……いや、だれもが知っているバビルス一年の主役たち。
それが
他のクラスはどれも30人いるが、このクラスのみ13人という少数ながらも、これまでの半年間、色んな伝説を作ってきた。
そのどれもで必ずと言っていい程爪痕を残してきた彼らに期待しない
そしてそんな彼らが一丸となって行うこの音楽祭は、今一番注目を受け、最高の盛り上がりをみせていた。
「楽しみー!」
「何をするんだ!?」
そんな風に誰もが注目している、中にはほぼ全てのクラスにアドバイスを送り、この音楽祭に多大な貢献をしたロノウェや、全生徒のあこがれと言ってもいい程の生徒会長アメリなんかも楽しみにしていた。
今回の音楽祭には保護者達も招待されているためその中では当然、三傑であり入間の祖父としてサリバンも注目していた。
「
「……さっすが
そんな風にレイラも声を漏らしていた。
「静粛に!! 次がいよいよ最後のクラス!
「常に
「
「姐さぁ~~ん!!」
と、そこでリードが幕が開く前の舞台に現れて、続いて
彼女にふさわしいのは私だ、俺だと喧嘩が起きる
これは、寸劇であったようで足音が聞こえた途端全員が幕の裏へと戻っていった
「本当に、特別だね」
そんな声が聞こえた気がした。
そして幕が開き、
「ようこそ、
これは男たちに求められた極上の美悪魔の曲──
問題児クラス
リリス・カーペット
愛が欲しい、恋がしたい。
リリスは我儘な女悪魔だった。
彼女の傍にはいつも男の影がある。
綺麗な花をリリスに捧げた
ただ必死で真っすぐ、それ故リリスに届かない
純粋なだけでは物足りない
快楽をリリスに捧げた
彼は愛を知り、快楽を操る危険な男、それ故リリスに届かない
愛や快楽だけでは恋には足りない
己の美をリリスに捧げた
至上の輝き、至上の美貌、それ故リリスに届かない
汚れることを恐れていては真の関係にはまだ足りない
忠誠を捧げ、伝わる心を与えてくれる、それ故リリスに届かない
引き留められる強引さが足りない
肯定を捧げ、自尊心を与えてくれる、それ故リリスに届かない
間違いを叱る厳しさが足りない
知識を捧げ、正解を与えてくれる、それ故リリスに届かない
未知を探る冒険の楽しさが足りない
捧げられてばかりではリリスには足りない
リリスから捧げる愛も必要だった
彼は捧げず、愛を求めた
愛を捧げて、彼は笑う
これでよかった、やっと見つけた
本当に?
これでは一方通行、迷う事こそ愛のスパイス
それ故リリスに届かない
返す愛が彼には足りない
地位も名誉も手に入れる男
強引ながらも支配的な愛を与えてくれる
捧げて捧げられる理想の関係
それ故リリスに届かない
手に入れてしまえば愛は無くなる
永遠の愛がただ足りない
どれもこれもダメだった
誰かと育む愛では足りない
私自身なら愛していれば……
それでは足りない
きっとどこかに運命がある
きっと迎えに来てくれる
来て
来て
私はここよ
私はあなたと出会いたい
──金の卵が産声を上げた
あぁもっともっと
燃えるような恋がしたい
ワァァァァ!!!!
問題児クラスが揃って礼をする、万雷の拍手の中最高のショーとなった。
メインキャストのエリザベッタ・エクスに加えて、本来こういう場には現れないはずの悪魔、プルソン・ソイが揃っての最高の演技。
だれから見ても文句なしの最高評価だった
「[6]点! "ヘルダンス"にはこれほどの価値がおじゃる!!」
「[6]点 魅惑の音、聴き手の心が動くのをしかと感じた! 然り」
キュパとメーメーはそれぞれ最高得点の[6]点だ。
本来プロとして正解でないと付けない点数、それが出たという事はこの演目は誰から見ても最高の出来だったという事。
そして──
「では!最後の……アムドゥスキアス様の得点は……」
あげている札は[1]、つまりは[1]点だった。
これには誰もが目を疑った、視界のロビンも……それこそ問題児クラスの面々もだ。
「まず、ダンサー 洗練された動き、一糸乱れぬタイミング 素晴らしかったわ」
「特にセンターのお嬢ちゃん! 少女のように無垢ないい女、見事だったわ! 私程じゃないけど!」
と、個人個人には最高クラスの評価を送った、ついでにサブノックは休日を誘われるほどに刺さったらしい
「そして、圧倒的な技術と音楽センス とても学生とは思えないわ、やるじゃないのプルソン・ソイ」
最後の最後のみ出演したプルソンだったが、彼には他の全員以上の評価が与えられる。
それは彼の実力がプロ……元13冠からみても上澄みのものだという証左だった。
「つまり問題は……アンタ!!」
そして入間、ここでは割愛するが、実力はただただ素人、技術も奏者としての色気も何もかも悪く言われた
しかし、楽しそうに演奏する入間と仲間たちの姿にはポロの目にはかつての自分とデルキラの姿が重なって映っていた
「……あの方は言っていたわ、『俺が一番好きな音は……一番新しくて、愉しい音だ』って」
そう言ってポロは指揮棒を取り出して魔術を行使する。
「"音には音で返す" 元13冠アムドゥスキアス・ポロがあなたたちに"音符"を贈るわ」
そして[
「受け取りなさい、いい音だったわよ ガキ共!」
そうして[6]+[6]+[6]、音楽祭最高得点の666点を受けた問題児クラスの優勝で幕を閉じた
「待ちなさい」
「えっ?」
アムドゥスキアスがそこで止めた。
彼(彼女)の言葉は場を凍り付かせた。
「あなた達、これで終わりだと思ってるの?」
「えっ、だって僕たちが最後の演目で……」
「だれがそう言ったのかしら?」
「でもロビン先生も最初に最後のクラスって……ロビン先生?」
「……えっと、これは口止めされてたんだけど「ここからは私が説明する。」」
そこでロビンのマイクを奪ってカルエゴが壇上に上がった。
「確かに音楽祭での全てのクラスの発表が行われた、しかしだ」
そう言ってカルエゴはルール説明の表を再び表示した
「今回の音楽祭のルール、それは各クラス持ち時間20分での出し物を行うと言う物であった。当然貴様らはそれに合わせて演目をこなしてきた、中には30分を越える馬鹿者もいたがな」
D組の方からうっ、と苦しそうな声が聞こえた。
「では今回の音楽祭、それぞれの所要時間を発表しよう」
「まずお前たち問題児は18分58秒、余裕を持った優秀な時間だ。続いて──」
そうして逆順に発表されていった。
E組は17分32秒
D組は32分04秒
B組は21分23秒
C組は19分10秒
とどれも20分前後か、20分を越えていたのだ。
ただしかし最後の、いや、
「A組、所要時間10分0秒、測ったかのような正確性でこの時間で演目を終わらせている。この意味が分かるか?」
「え、それってもしかして……でもそんなの「反則……とでも言うのだろうが、それは間違いだ」」
「お前たちを最大の障壁を判断して誰よりも長い期間、この状況を計画していた悪魔がいる」
そこで壇上から声が聞こえた。
「そうだよ入間くん、反則なんかじゃないよ。それにね?
光が落ちた。
そして、スポットライトが舞台の中心を照らしだす。
「さて、気になるのなら後程ネタ晴らし……されども今はご清聴」
「グランドフィナーレ、ご覧あれ」