狐人と物狂いの帝 ~二人で一人の安倍晴明、仇を探す旅路にて空海と出会い、暴悪無双の上皇と相対する事~
作者:木下望太郎
オリジナル:歴史/文芸
タグ:安倍晴明 平安時代 伝奇 陰陽師 式神 双子 藤原純友 陽成 草薙 空海 陰陽道 仏教 歴史 神話 記紀神話 神器 バトル 文学 妖怪 百鬼夜行 古事記 日本書紀 シリアス ケモノ 狐 清明
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安倍晴明は二人いた。二人で一人の双子。その片方は、誰の目にも映らない妖。
セイメイの名は二つある。史料には晴明、説話には清明。幼名も同じく二つ、童子丸と尾花丸。
一つの伝承に二つの名前。それが示すところは一つ――安倍セイメイは二人いた。その片方は母の血を濃く引いた、目に見えぬ狐の妖。二人で一人の双子の兄弟。
史料と説話、伝承を元に再構成し、全く新たな解釈で綴る安倍晴明奇譚。
――その双子は妖(あやかし)の子、狐畜生との混ざりもの。人の姿をした兄と、狐の姿をし、人間の目には映らぬ弟。半分人間半分妖、どこにも行き場のない兄弟。
陰陽師に彼らは追われ、母は討たれた。母の仇は賀茂忠行――後に安倍晴明の師と語られる男――。
仇を追う旅の中で兄弟が出会うは、後に乱を起こす藤原純友。陰陽術を操る謎の男、貞明。協力を申し出る彼らが引き換えに持ちかけたのは、とある「神器」の強奪だった。
やがて兄弟の前に立ちはだかるのは、かつて死したはずの弘法大師『空海』。そして「暴悪無雙(ぼうあくむそう)」「悪君の極み」の名を残す上皇『物狂いの帝』。
彼らは敵か味方か、そしてこの旅の結末は――。
ここに描かれるのは、神秘の幕に包まれた謎の大陰陽師の姿ではない。
その双子は人間であり狐であり、妖でありどこにも居場所など無い。
この世のうちで、たった二人の安倍晴明。
セイメイの名は二つある。史料には晴明、説話には清明。幼名も同じく二つ、童子丸と尾花丸。
一つの伝承に二つの名前。それが示すところは一つ――安倍セイメイは二人いた。その片方は母の血を濃く引いた、目に見えぬ狐の妖。二人で一人の双子の兄弟。
史料と説話、伝承を元に再構成し、全く新たな解釈で綴る安倍晴明奇譚。
――その双子は妖(あやかし)の子、狐畜生との混ざりもの。人の姿をした兄と、狐の姿をし、人間の目には映らぬ弟。半分人間半分妖、どこにも行き場のない兄弟。
陰陽師に彼らは追われ、母は討たれた。母の仇は賀茂忠行――後に安倍晴明の師と語られる男――。
仇を追う旅の中で兄弟が出会うは、後に乱を起こす藤原純友。陰陽術を操る謎の男、貞明。協力を申し出る彼らが引き換えに持ちかけたのは、とある「神器」の強奪だった。
やがて兄弟の前に立ちはだかるのは、かつて死したはずの弘法大師『空海』。そして「暴悪無雙(ぼうあくむそう)」「悪君の極み」の名を残す上皇『物狂いの帝』。
彼らは敵か味方か、そしてこの旅の結末は――。
ここに描かれるのは、神秘の幕に包まれた謎の大陰陽師の姿ではない。
その双子は人間であり狐であり、妖でありどこにも居場所など無い。
この世のうちで、たった二人の安倍晴明。
| 序 安倍晴明は二人いた 一話 狐畜生の子どもたち | |
| 二話 妖(あやかし)の母子と、そうではない父と | |
| 三話 後の安倍セイメイ、賀茂忠行(かものただゆき)に道を教えること | |
| 四話 妖狐を祓(はら)うは賀茂忠行(かものただゆき) | |
| 五話 母の血、獣の血 | |
| 六話 流れ陰陽師、名は清明。そして晴明 | |
| 七話 父と、父の本物の妻と | |
| 八話 あわわの辻へ、見られに行こう | |
| 九話 百鬼夜行にさよならを | |
| 十話 百鬼夜行にさよならを、酔った爺(じじい)に挨拶を | |
| 十一話 貞明と、乱を呼ぶ男 | |
| 十二話 誰がために殺すのか | |
| 十三話 藤原純友、神参りにて散財す | |
| 十四話 神の宝を護るもの | |
| 十五話 神宝護る式神 対 狐の子たるセイメイ兄弟 | |
| 十六話 神の剣よ、我が下に還れ | |
| 十七話 物狂いの帝 | |
| 十八話 兄、弟、そして母 | |
| 十九話 神世草薙剣、住吉の地に秘されし由来 | |
| 二十話 恋しくば | |
| 二十一話 草薙剣、三度目ないしは四度目の強奪 | |
| 二十二話 母の心子知らず | |
| 二十三話 狐の子別れ | |
| 二十四話 二人で一人だったのに | |
| 二十五話 この日の本を尽(ことごと)に | |
| 二十六話 ふざけるな | |
| 二十七話 遠吠え | |
| 二十八話 この血をこの体を吐き出してしまいたい | |
| 二十九話 龍をも怯ます海女(あま)の子孫 | |
| 三十話 魔性者どもの道にて | |
| 三十一話 百の鬼が夜を逃げる | |
| 三十二話 橋の下に誰がいるか、四国の者は皆知っている | |
| 三十三話 弘法大師はどこにでもいる | |
| 三十四話 陰陽師・安倍セイメイ 対 弘法大師・空海 | |
| 三十五話 修行 | |
| 三十六話 狐の子 | |
| 三十七話 清明 | |
| 三十八話 晴明 | |
| 三十九話 母の仇、来(きた)る | |
| 四十話 白鳥(しろとり)の社(やしろ)に座す者は | |
| 四十一話 日本(やまと)にて最強の英雄 | |
| 四十二話 模造草薙剣 | |
| 四十三話 猛る者 | |
| 四十四話 草薙断(くさなぎのたち) | |
| 四十五話 第四の神器・大刀契(だいとけい) | |
| 四十六話 荒ぶる英雄 対 狐の子 | |
| 四十七話 剣神へ封ず | |
| 四十八話 少年・陽成天皇 |