転生した。ウマ娘がいる世界に。
 就職した。ウマ娘のトレーナーに。
 苦悩した。ウマ娘を指導することに。

 父親から引っ張られるようにウマ娘のトレーナーになったけれど、自分はなんでも閃きには結びつけられないし、泥臭くしがみつき続けることもなんだか合わない。
 トレーナーになった。けれど担当ウマ娘はまだいない。
 自分にはウマ娘を担当する資格などない。――心の隅では担当したかった想いもあったかもしれない。
 自分にはトレーナーは向いていない。――だけれど、それでも。
 自分はなるべきではなかった。――諦めたくはなかった。

 ――そんな思考をした頭が、『でかくて赤いやつ(ビッグ・レッド)』に焼き尽くされることなど、この時は思ってすらいなかった。
  プロローグ でかくて赤いやつ
  アメリカンな留学生
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