八つの腕輪を地獄に下す。
全てを揃えたただひとりが、現世へ蘇る奇跡を得る――。


舞台は剣と魔法の異世界、その『地獄』。
生前の記憶を喪失した亡者の少年・レイワードは、堕とされた地獄の底で運命と出逢った。
美女に化けた最強最悪の怪物・アダマリアと共に、少年は生き返りを賭けた『恩寵争奪』の戦いに挑む。

彼等を待つ敵は七人。
『無私』。我欲の為に罪悪に手を染めた正義の盗賊。
『誠実』。破れし誓いを取り戻さんとする亡国の将。
『敬虔』。神を信じたが故に罰せられた無二の信徒。
『忍耐』。昏き死の化身、恐怖にて具現せし病の王。
『忠実』。揺るがぬ忠義にて過ちを犯した最強の騎士。
『謙虚』。投石にて街ひとつを滅ぼした、ただの子供。
『純愛』。そして秘されし、最後にして最初の敵。
空席の『感謝』を除く七名、そして死んだ世界の全てが、レイワードとアダマリアの敵である。

少年も怪物も誰も彼も、既に死亡し楽土ならぬ地獄に堕ちている。
どんな魔法を用いようとも、その悲劇は決して覆らない。
それでも「その先」を求める旅は、果たして非業に終わるのか。
確かめる為にふたりは征く。地獄の巡礼、その終着へ。

少年よ。
無垢なるその手を罪で穢し、血染めの道より現世を目指せ。


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