復讐すると――誓った。
たとえ、この命を投げ出すことになっても。
だけど、どうしても捨てきれない“心残り”が一つだけあった。
それは――たった一人だけの、私の大切な友達。
「ナノカが何を抱えているか、全部はわからないけど……それでも私はそばにいたいの。
……だって私は、ナノカの友達だから」
あの出来事があってから、私がどれだけ拒んでも、何度遠ざけても、彼女は私を心配して、必死に寄り添おうとしてくれていた。
その優しさが、痛いほどに嬉しくて、そして苦しかった。
……だからこそ、私は最後まで真実を打ち明けなかった。
――これは、私の問題。
彼女は私のように魔法を使えない、ただの人間。
私のいない世界の方が、彼女は笑っていられるだろう。
そう自分に言い聞かせて、私は忌まわしきあの館に足を踏み入れた。
……はずだったのに。
「どうして……どうして貴方がここにいるの……?」
抑えきれず、思わず声が零れた。
彼女は、いつものように無邪気な笑顔を浮かべて、こう答えた。
「ナノカを助けたいって、思ったの!」
「だから――ここまで来ちゃったのかも」
その笑顔が。
その言葉が。
私の決意を、容赦なく揺さぶった――。

※『魔法少女ノ魔女裁判(まのさば)』の重大なネタバレを多く含みます。
未プレイの方は、ぜひ本編クリア後にお読みいただくことを強くおすすめします。

魔法少女ノ魔女裁判 公式HP
https://manosaba.com/


X(Twitter)  ▲ページの一番上に飛ぶ