今回は師弟の戦闘訓練をやろうかなって思ってます。
ダリル
「...冗談だろ?」
ダリルは超絶ビビった。
自身の信頼する師匠が、どちらも恩恵を得ずして『最強』に登り詰めたことに。
バージルは力が手に入るなら何でもするような人間だし、恩恵を刻んでいるかと思いきや刻んでいない。
ダリル
「いやぁ...マジかぁ...」
ダリルはピザを皿に置くと、自身の額を手で抑える。
ダリル
「アンタらが恩恵を刻んでいない...?」
「刻んだらどうなっちまうんだよ!」
アリーぜ
「想像を絶する強さになるでしょうね...」
ダリル
「久々に手合わせしてえなぁ...」
ダリルはボソッとそう呟く。
今のダリルにとって、最強たる者と戦うことは強くなる為のトンデモショートカットだ。
ダリルの成長速度ははっきり言って異常。
強者との戦いで彼らのスタイルをラーニングし、その過程で筋力も、魔力も進化する。
ランクアップやアビリティなどの制約に縛られず、戦いにより進化していく。
恩恵を得た事で、そして魔人化...悪魔の血に目覚めたことにより彼のポテンシャルが解き放たれた。
つまり今の彼がバージルかダンテと戦えば、その2人に並ぶ実力を得ることができるということだ。
バージル
「...稽古をつけてやろうか?」
ダリル
「それっていつ...」
バージル
「今だ。」
リュー
「今なんと...」
バージル
「今だ。」
バージルの圧力が高まる。
やる気なのだろう。
ダンテ
「大丈夫だ!」
「この店は、俺とバージルの喧嘩も笑って見逃す...というかすげぇ頑丈だからよ!」
「思う存分やればいい!」
ダリル
「マジかよ!」
「よっしゃぁ!やってやろうじゃねぇの!」
オーナー
「客の人達は別室に移動させておくからね(´・ω・`)」
ダンテ
「助かる!」
何年振りかの師弟対決が...今始まる。
ダンテ
「ルールはいつも通り、どちらかが戦闘不能になったらでいいよな?」
バージル
「ああ。」
ダンテ
「おう!」
アリーゼ
「どう考えてもどちらかが死ぬ気がするのだけど...」
リュー
「ダリルは大丈夫にしても...彼は...?」
リューはバージルを指さす。
リューは知らないが、バージルもダリルと同じ半人半魔。
故に死ににくい。
ダンテ
「それじゃ!カウント...」
ダンテがそう言うと、バージルとダリルから夥しい量の魔力が放出される。
まるで相手を威圧するかのように。
ダリル
「やっぱバージルの魔力量やべぇな...!」
「控えめに言って恐ろしいぜ!」
バージル
「...成長したな。」
バージルはボソッとそう言うと、鞘から閻魔刀を少し抜く。
それを見たダリルもまた、閻魔刀を取り出して構える。
ダンテ
「3!」
「2!」
「1!」
魔力の放出が止まり、2人とも居合の体勢に。
ダンテ
「GO!」
バージル
「
ダリル
「
バァァァァァアン!
2人の疾走居合が衝突し、とてつもない衝撃が伝わる。
だが、相手はダリルの師匠。
ダリルよりも閻魔刀を使っており、技術と力じゃ到底届く事の無い正しく『最強』。
ダリルは壁に吹き飛び、打ち付けられる。
ダリル
「いってぇぇぇぇええ!」
「なんだ今のパワー!!!」
バージル
「ふん...まだまだだな。」
強い。
オッタル...都市最強よりも。
ダリル
「だけどな!」
ダリルは立ち上がり、閻魔刀を再び構える。
ダリル
「俺だって成長したんだ!一撃でやられてたまるかよ!」
バージル
「ほう...?」
バージルの口角が少しだけ上がる。
すると、ダリルが紫色の魔力を放出し、異形の姿に変化する。
魔人化だ。
バージル
「!」
ダンテ
「マジかよ!!」
ダリル
「行くぜ!!」
ダリルは体組織化したホルスターからマグナムを取り出し、バージルに向けて発砲する。
バージル
「無駄だ。」
が、その弾丸はバージルに届くことなく弾かれる。
それでもダリルの口角は上がり、閻魔刀を抜いて加速する。
ダリル
「はぁぁぁぁっ!」
バシュッ!バシュッ!
ダリルは閻魔刀を振り上げ、バージルを打ち上げる。
バージル
「甘い!」
ドガァァァァァァァァァァン!!
やはり技量で勝てる訳もなく、ダリルはバージルの閻魔刀の鞘により地面に叩きつけられる。
石畳にヒビが入る。
ダリル
「マジかよ...まだ届かねえのかよ...」
沈黙が流れる。
ダリルの魔人化が解除され、地面に大の字に倒れる。
バージル
「...」
「強くなったな。」
ダリル
「!!!」
憧れの師匠からの褒め言葉。
それも、あまり人を褒めたりしない方の師匠。
ダリル
「俺...足元くらいには届いたかもな...!」
ダンテ
「すげぇぇええぇぇえええええ!」
「死ぬほど強くなってんじゃねえか!」
アリーゼ
「どちらも凄かったわ...」
リュー
「“
アリーゼ
「どうやったらあれほど強くなれるのかしら?」
リュー
「凄まじい鍛練をしたんでしょうね...」
ダンテ
「俺もダリルと戦いたかったぜ...」
こうして最強の師弟バトルは幕を下ろした。
今回はここまでです。
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