ようこそ龍園君が美少女になった教室へ   作:マチャド

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女神

 

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女神

 

龍園起きてもうすぐ入学式始まるよ。」

 

 俺は伊吹に起こされ起きると大半の生徒がいなくなっていやがった。

 

「あんたずっと寝てたからこの学校のSシステムについて説明するね。」

 

「Sシステムなにそれ?」

 

「可愛い!結婚しよ!」

 

こいつ何言ってやがるんだ。自分で何言ってるのか分かってるのか?自覚しだしたのか伊吹のやつ顔真っ赤になりだしたぞ。

 

「今のは聞かなかったことにして。」

 

「う、うん…………伊吹さんの名誉のため聞かなかったことにする………。」

 

「Sシステムについてなんだけど。」

 

伊吹からSシステムについて聞かされた。女になる前の俺なら間違いなく裏があると踏んで模索し始めたりしたが、今回の目的はあくまで平和に過ごすことだ。だから俺自身よっぽどのことがない限り動くつもりはねえ。

 

「伊吹さん、ありがとね。今から入学式の会場に向かおうよ。」

 

「そ、そうだね。」

 

伊吹のやろうまだ顔真っ赤だな。確かに結婚しよって発言してそれを聞かれるのは、恥ずかしいな。俺は少し伊吹に同情した。

 

 

 

 お堅い学校といっても、入学式はどこも同じようなもの。

 偉い人のありがたいお言葉を頂戴し、無事に終了した。

 そして昼前。俺たちは一通り敷地内の説明を受けた後、解散となった。

 

 

 俺はまず、化粧品とシャンプーなどの日用品を買うためコンビニに向かおうとすると、また男から声を掛けられた。

 

「君よかったら、俺たちとカラオケ行かない?当然俺たちが奢るよ。」

 

 お前誰だよ。クラスにいなかったら奴だな。

 

「紹介まだだったな。俺は1年B組の柴田だ。隣のやつは神崎」

 

「よろしく……………」

 

 見た目は運動部に入ってそうなやつと寡黙な男だな。一応自己紹介だけでもしとくか。

 

「私の名前は龍園翔よろしくね。お誘いはありがたいんだけど、私今から生活日用品買わないといけないから、今日は難しいかな………ごめんね。」

 

「ならさ違う日は無理かな?神崎も龍園さんとカラオケ行きたいよね。」

 

「ああ、できることなら行きたいが、相手が迷惑だと思うなら行かん。」

 

いや迷惑なんだが、俺は平和に暮らしたいからなここは善人路線で行こう。カラオケ代も奢ってくれるって言ってたしな。

 

「うん!違う日なら大丈夫だよ。」

 

柴田と神崎は嬉しそうにしてやがる。神崎わからんがお前キャラ崩壊してるだろ。

 

「本当か?やったな神崎!」

 

「ああ………俺この学校に入れて良かった。」

 

「ほんとそれな。」

 

俺は心から思う。この学校大丈夫か?選考ミスってるだろ。俺が承諾したぐらいでこんな喜ぶとか。とりあえず早く化粧品やシャンプー、コンディショナーとか買いたいぜ。トリートメントもな。

 

「話は終わりかな。終わりなら私もう行っていいかな?」

 

「ちょっと待ってくれ!」

 

 チッなんだよ。思わず本性出るとこだったぜ。

 

「えっとなにかな?」

 

「今後の日程決めたいからさ。よかったら連絡先交換しない?」

 

 まぁ連絡先ぐらいならいいか。

 

「うん!構わないよ!」

 

「本当かよっしゃ神崎お前もスマホ出せ。」

 

「当然だ。」

 

お前クール系じゃねえのか。それは偏見か……あれから俺たちは連絡先を交換して別れた。

 

「チッ思ったより時間喰ってしまった。早くコンビニ行かなきゃな。」

 

 体育館から出ると、伊吹がいた。誰か待っている人がいたのか?

 

「遅かったね。龍園!待ち侘びたよ。」

 

俺のこと待っていたのかよ。普通に1人で帰れよ。

 

「ごめんね!男の人に声かけられてて。今度遊ぶ約束しちゃった。」

 

「要するにナンパされてたわけね。」

 

「ナンパされてたのかな?」

 

このセリフ言うやつマジで性格悪いやつだよな。

 

「なんかあんたのことが心配!そのうち悪い男に捕まりそう」

 

心配するな。俺は元々男だからな男に惚れることはねえ。多分…………。

 

「えー、大丈夫だよ。」

 

最近思うが俺天然キャラで行ってるよな。このビジュアルだから許されてるだけで、男の頃のビジュアルで天然キャラやったら引かれるな。想像しただけではきそうだぜ。

 

「心配だわ。とりあえず生活日用品買いに行こうか。」

 

「うん!」

 

 俺と伊吹はコンビニに向かって歩いていると今度は馬鹿そうな二人に声をかけられた。またナンパかよめんどくせぇな。

 

「そこの可愛いねぇちゃんよかったら俺たちと遊ばないかい?損はさせないぜ。なぁ春樹!」

 

「そうだぜ。自己紹介まだだったな。俺は山内春樹。小学生の時は卓球で全国に、中学時代は野球部でエースで背番号は4番だった。けどインターハイで怪我をして今はリハビリ中だ。よろしくう」

 

クク、流石の俺も絶句もんだぜ。隣にいる伊吹なんか、呆れた目をしているぜ。

 

「俺は池寛治、よろしくな。」

 

「うんよろしくね!私は龍園翔。私たち用事があるからこれで失礼するね。」

 

 俺たちは、男二人から離れようとすると俺の手を掴んできやがった。潰していいか?

 

「えーとなにかな?」

 

「用事なんて後回しにして俺たちと遊ぼうよ。なぁ春樹!」

 

「あんたら!龍園が嫌そうにしてるぐらい察しなよ。」

 

伊吹のやつガチギレじゃねえか。周りの奴らが集まってきたぞ。

 

「は?部外者がわざわざ声かけるなよ。自分がナンパされないからって妬むなよ。なぁ寛治」

 

「ああ、そうだぜ。俺たちが用事あるのは龍園ちゃんだけ。お前には用事はないから話しかけるなよ。」

 

 こいつら………俺を引かせるって相当だぞ。

 

「龍園こいつらほっといて行こう。構う必要ないから!」

 

「う、うん!そうだ君たち伊吹さんにあんな発言するなんて最低だよ!2度と私に話しかけないでよね。もう関わりたくない!」

 

これは本気だ。こいつらと関わりたくないぜ。

 

「え?そ、そんなー」

 

こいつら周りから引かれてるのに気づいてないのか?バカすぎだろう。こいつらの高校生活は終わりだな。

 

「龍園ちゃん………待ってよー。」

 

「いやだ!2度と私達に声かけてこないでよね。」

 

 2人俺の言葉にショック受けたのか?落ち込んでやがるな。マジで2度と声かけるなよ。

 

「ふ、ぶざけるんじゃねー。無理矢理にでもデートさせてやる!なぁ春樹!」

 

「そうだぜ。こっちが下手に出たから、強気になりやがって。」

 

潰す!自分でもぷつりと切れたのが分かった。

 

「お前たち何をしている?」

 

 メガネを掛けた男と書類を持ったお団子ヘアーの女がやってきた。周りがあの二人に説明してるらしいな。助かるぜ。

 

「お前たち二人はちょっとこい。おそらく処罰は喰らうと思え。」

 

メガネかけた男がおバカ二人を押さえつけて連行した。2度と話しかけてくるなよ。

 

「君大丈夫でしたか?」

 

お団子ヘアーの女が俺に声をかけてきやがった。早く買い物させてくれ。

 

「はい!先輩達が来てくれなかったらと思うとゾッとします。」

 

「うん!君可愛いから気をつけるんだよ。」

 

やっぱり可愛いのか?まぁあんなにナンパされる時点で察しろって話だよな。

 

「はい!伊吹さん行こう!」

 

私と伊吹さんはここから去ってコンビニに向かった。マジでこれ以上時間取られたくない。

 

「あんた、中学の時もこんな感じだったの?」

 

「うん!登下校の時男の人によく声かけられてたよ。」

 

「まぁあんた女神みたいに可愛いからね。仕方ないか。」

 

「伊吹さんなんで私の中学の時のニックネーム知ってるの?」

 

「あんた女神って言われてたの?」

 

「うん!よく女神とか天使って言われてたよ。」

 

マジで恥ずかしかったわ。その呼び名で呼ばれるの。

 

「そ、そう。あんたも苦労してるんだね。」

 

「その話は置いといて早くコンビニに向かおうよ。」

 

しばらく歩いてると朝俺を助けてくれた、表情が死んでる茶髪の男を見かけたから、もう一回お礼言うことにした。俺は善人路線を貫き通すつもりだからな。

 

「あ!朝助けてくれてありがとね。」

 

「お、おう。あれから無事だったんだな。」

 

「自己紹介まだだったね。1年C組の龍園翔だよ。よろしくねー!」

 

「1年D組の綾小路清隆だよろしく!」

 

(俺は決意した。どんな手を使ってでも龍園のクラスに行くと。一緒にいるだけで楽しい感覚になる。なんでだ?)

 

「綾小路君?ボーとしだしてどうしたの?」

 

多分俺に見惚れてたな。

 

「いや、なんでもない。よかったら俺と一緒に買い物しないか?」

 

「伊吹さんがいいなら構わないよ。どうする?」

 

伊吹嫌そうな顔してるな、まぁさっきあんなことあったから仕方ねえか。

 

「はぁ〜あんたはどうなの?私は別に構わないけどさっきの奴らよりマシそうだし。」

 

あいつらより、やばいやつ探すほうが大変だろうな。

 

「ほんと?じゃあ綾小路君も一緒に行こう。レッツゴー!」

 

(女神) (結婚したい)

 

 

俺のキャラ崩壊がやばいな。自分でも引くわ。

 

 

 コンビニの中に入ると黒髪の少女が俺たちのことを見ていた。怖えよ。

 

「……またしても嫌な偶然ね。」

 

綾小路の知り合いか?

 

「そんなに警戒するなよ。と言うか、お前もコンビニに用事だったのか」

 

「ええ、少しね。必要なものを買いに来たの。それよりあなたと一緒にいる女子二人は誰かしら」

 

「私達は綾小路君のお友達だよ。ね!綾小路君!」

 

「そうだ!堀北この二人は俺の友達だ。」

 

クク、綾小路の野郎嬉しそうだな。伊吹のやつは不服そうな顔してるぜ。

 

「そう。あなたと友達になりたい物好きがいるとはね。意外だわ。」

 

辛辣すぎるだろ。綾小路のやつ泣きそうじゃねえか。

 

「堀北さんと言ったけ?流石にいいすぎだよ。綾小路君に謝ってよ。」

 

「あら、私は事実を述べただけよ。」

 

こいつ、絶対友達いないな。

 

「もう、私にかまわないで!」

 

堀北はレジに向かっていった。

 

「Dクラスってヤバいやつしかいないのか?」

 

伊吹の発言に俺も思わず同意しかけた。

 

「伊吹さん、そんなこと言ったらダメだよ。Dクラスにもきっといい人いるよ。多分………」

 

「あんた、そこは自信持とうよ、」

 

そこから俺たちは必要なものを買い解散した。

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