まのさばNGif集 作:ミズハ
「ふう……今日も良い天気です……!」
一人部屋で少女たちのストレスを溜める企てをしていたメルルは、笑顔で起床した。
すると通路の廊下から、ナノカがゆっくりと歩いてきた。
「あ……ナノカさん。おはようございます……!いい天気ですね!」
メルルはナノカに挨拶をした。
バコーン☆
メルルは死んだ。そして蘇った。
「ひ、ひどいです……!なんでいきなり銃で撃ってくるんですか!?」
「そんなの、あなたが黒幕だからに決まっているじゃない」
「な、なんで知ってるんですか!?」
「毎日宝生マーゴの枕元で『怪我させたシェリーさんが憎くないですかー』って呟いてたらそりゃバレるわよ」
「うう……!でもおかしいです!ナノカさんはこんなに簡単に人を撃つことができる人じゃありません。無駄に情が邪魔をする人ですから……それに、ナノカさんに計画性はありませんし……」
「氷上メルル。それは悪口かしら?」
「はい!」
バコーン☆
「ま……また撃つなんて。復活しても痛いものは痛いんですよ!こうなったら……看守さん。ナノカさんを捕らえてください!」
しかし看守は困ったようにナノカとメルルの顔を交互に見つめ、動かない。
「どうして……!どうして言うことを聞いてくれないの……!」
「また珍しいものが見れましたね。メルル様から敬語が外れる時って本気で焦ってる時です。これ、けっこうレアケースなんですよ」
「なにを呑気なこと言ってるんですか!ゴクチョーさん、どうにかして下さい!」
「えぇ……?私のようなかわいいフクロウに、そんなこと言われましても」
バコーン☆バコーン☆
「ゴクチョーさんもやられちゃいました……い……一旦退却です!」
メルルは逃げ出した。
「桜羽エマと二階堂ヒロ達、他の十一人はもう気球に乗って脱出しているわ……ここから先は、あなたと私だけの根くらべよ」
それからもメルルは昼夜問わず不意打ちでバコーン☆され続け、流石にナノカへの怒りが沸いてきていた。
「ナノカさん、勝手に倉庫内の砂糖などの物資を盗んでいるなんて……!私を幾度も蜂の巣にするだけじゃ飽き足らず、なんて……なんて酷いことを……!」
「なかなか、メルル様じゃなければ言えない台詞ですねぇ。それでもメルル様の非道の方が上の気がしますが」
「呑気に分析してる場合じゃありませんっ!……こうなったら、この島にばくだん?を落とします!どうやら最近の科学では、そういうことができるみたいですので……」
「急に露骨に百五十年ぐらい前の人類っぽくなりましたねメルル様……そんなことしたら建物以外の動植物が、全滅しちゃいますが……」
「構いません、私や地下に冷凍している子たちは平気な軽いものをお願いします。これで屋敷の外にいるナノカさんをやっつけてしまいましょう!」
「そんなことして本当にいいんですかね……私は知りませんからね?」
数時間後、牢屋敷に轟音が響き渡る。メルルは床に伏せていたが、しばらくして顔を上げた。
「よし!これでナノカさんは息絶えましたかね……?」
「あのー。メルル様……」
「なんでしょう!?」
メルルは朗報を期待して、笑顔でゴクチョーに振り向いた。
「ナノカさんですが、爆弾で塀が壊れたので、看守さんと一緒に機関の船を奪って逃げちゃったみたいです」
「え……?」
「看守がナノカさんを庇っちゃって、無事だったみたいですねナノカさん。看守の洗脳もとけて、完全に言うこと聞かなくなっちゃいましたし……」
隙間風が吹く。メルルは無表情で、ゴクチョーの話を聞いていたが……。
やがて勇ましく、胸の前で両手の拳を握りしめた。
「さあてっ。次の準備を頑張りましょうっ!……みなさん、とってもいい人たちでした!」
「……メルル様、実は凄く悔しがってません?」
「もうっ、そんな事ないですよぉ……!でも、あの子は興味深かったです。え……え……エノカちゃん?」
「ナノカさんですね。今回は、本当にしてやられましたねえ」
「……ゴクチョーさんは、今日の夕食……鳥の丸焼きと焼き鳥、どっちがいいと思いますか?」
「やっぱり、相当怒ってますね……!?」
ゴクチョーは慌てて羽を激しく羽ばたかせ、メルルから逃げる。
「ふう……」
メルルは大きく溜息をつく。相当苦い思い出になったというだけあって、エマたちのことは、しばらく忘れられそうもなかった。
一方脱出したエマたちはナノカと合流し、みんな無人島でそれなりに仲良く暮らしましたとさ。
HAPPY END