ヨルムンガンド?   作:シャト6

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これが今年最後の投稿です。
今年ものたくさんの小説を読んでくれてありがとうございます。

来年もよろしくお願いします。


第15話

ココ「むむむむむ…」

 

ココは、体を捻りながら手を頭に当て唸っている。

 

ルツ「お嬢、どこまで体を捻るんだ?」

 

ツバサ「さぁな。けど、向こうも随分と手が早い事。流石に驚いたな」

 

ココがここまで唸っている理由は1つ。ココのいく先々で、調達委員会で会ったアマーリアが先に交渉していたのだ。いく場所全てで既に彼女と話がついており、ココの話はほとんど聞いてもらえなかったのである。

 

ツバサ「武器商人に関しては素人だが、女優時代のパイプが凄いな」

 

ツバサは、彼女の人脈の強さに感心していた。

 

ルツ「だな。お嬢をここまで悩ませるとは驚きだ」

 

ツバサ「その通りだ。ココはキャスパーと一緒で、武器商人としては世界で上位に入るだろう。だが、今回は場所が悪いな」

 

ルツ「何でだ?」

 

ツバサの言葉に、ルツは疑問に思った。

 

ツバサ「向こうは、武器商人としては駆け出しだが、今回マーケティングが行われたのはここだ。そして、彼女は元女優であり、ヨーロッパでは知らない人はほぼいないだろう。見事にその部分を活かしている」

 

ルツ「なるほどね~」

 

ツバサ「ああ。途中であった警察も、もしかすると彼女の仕業かもしれないしな」

 

ツバサは、商談に向かう途中で警察に止められた事を口にしたのだ。

 

ココ「もう1件!もう1件行こう!」

 

こうしてツバサ達は別の商談に向かった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ツバサ「ま、結果は見えてたがな」

 

最後の1件も、アマーリアが手回ししており契約には至らなかった。

 

ルツ「なんかお嬢って、あのポーズ似合うよな!」

 

ウゴ「でもなんか諦めっつーより、スゲー案を考えてそうな気がするぜ」

 

ルツ「オッ!言うねぇ」

 

ツバサ「ま、ココの性格上このまま引き下がる事はないわな。この場合のアイツに引くって文字は、辞書にねぇからな」

 

ルツ「言えてる」

 

取り合えず俺達は、今日はホテルに帰った。翌日、起きるとココから作戦を聞き、B国にレーム達を送り込んだ。イギリスに残ってるのはココは当然として俺、バルメ、チナツ、ワイリ、ルツだ。とはいえ、向こうにも()()()()んだけどな…ん?何で俺がイギリス(ここ)にいるのにってか?ま、簡単に言えば神様の特典のおかげだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

B国国際空港

 

 

 

 

 

アール「レームのおっさんよぉ」

 

レーム「ん?」

 

アール「大丈夫かよ?イギリスにはチナツと姉御(バルメ)とワイリとルツだけってさ」

 

レーム「別段不安はねぇけど?俺達は俺達の任務をやろうぜ?」

 

ツバサ?「だな。バルメにワイリがいるんだ。ルツもヘマしなきゃ大丈夫だろ」

 

マオ「こっちだって気は抜けないぞ。尾行されてんだぜ、ユーログループの方々に」

 

アール「マジで!?」

 

レーム「ツバサの言う通り、5人いりゃ大丈夫だろ。仲間の実力ってのは信用するもんだぜ」

 

トージョ「要するに、俺がサッサとB国との交渉を纏めちまったら、万事OKっつ〜事だろ?」

 

『ハハハッ!ムリムリ、そりゃ〜無理だ!』

 

レーム「ココでも手こずってるのにヨ」

 

当然だな。ココが交渉できてないのに、トージョには無理だな。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

イギリス・ロンドン

 

 

 

 

 

っとまぁ、俺の分身が向こうにはいる。んで、俺は今現在ココの為に食事を作っている。交渉初日から2日間、奥の部屋でTVを付けながらずっとPCをイジっている。その間食ってるのがお菓子だ。

 

ツバサ「おし出来た!」

 

簡単だがサンドイッチとスープを作った。それを部屋に持っていくと声が聞こえた。

 

バルメ「…ココ?運動しないでお菓子ばかり…太っちゃいますよ?」

 

ココ「胸だけバルメ並みにふくよかになる方法はないだろうか?」

 

バルメ「いいえ!ココはそのままが丁度いいんです‼」

 

ココ「んも〜、何言ってんだか」

 

ツバサ「全くだ」

 

ココ「ツバサ、どうしたの?エプロンなんかして」

 

ツバサ「お前がこの2日間お菓子ばっか食ってるからだろうが。ほら、サンドイッチとスープだ」

 

ココ「うわ〜!ツバサの手料理!」

 

ツバサ「分かったら食え。後、お残しは許しまへんで?」

 

ココ「は、はい!」

 

ココは怯えながらサンドイッチとスープが乗ってるお盆を受け取った…見るとバルメも怯えていた。飯を食い終わり、ココは携帯で誰かと話し出す。

 

ココ「もしもし、ショコラーデ!」

 

電話の相手はショコラーデか。

 

ココ「ダメ!全然ダメ‼今回のUAV売り込み戦、私の負け‼」

 

「「!?」」

 

そんな事を突然言い出すココ。

 

ココ「隣のA国を刺激しないように、プレデターをイタリア経由でB国に流す私のプラン。イタリアのマスコミにバレちゃったのはマズかったよ。トロホブスキーさんのコネクションでしょ、絶対。あれで身動き取れなくなった!」

 

ツバサ「……」

 

ココの奴。あれは盗聴されてると分かってワザと言ってるな。だが、相手は元女優…芝居等で培った演技を見抜く感覚は、ココ…下手すればココをも上回る可能性がある。

 

ココ「我がHCLIは本件から手を引く!明日の決議には、挨拶くらいはするけどね」

 

そしてショコラーデとの電話を終わらせる。それと同時に、ココは俺とバルメを見て…

 

ココ「嘘デース!」

 

ツバサ「だろうな」

 

ココ「おっ!やっぱりツバサにはバレちゃったか♪」

 

バルメ「わ、私は本当に諦めてしまったのかと」

 

ココ「かく乱だよ。効いてるといいけど」

 

ツバサ「それは大丈夫だろ。他の連中は知らないが、あの人はお前の演技を見抜いている筈だ」

 

ココ「だよね〜!ま、それこそが本命なんだけどね♪」

 

ツバサ「ま、伊達に女優業を長い事していないってこった」

 

ココ「そうそう。後でショコラーデが書類取りに来るから」

 

ツバサ「はいよ」

 

俺は食い終わったお盆を持って部屋を出た。暫くして、ホテルから電話がありフロントにショコラーデが来た事を伝えられた。俺は彼女と面識あるから俺が行く。

 

ツバサ「大変だなあんたも」

 

ショコラーデ「うぅ…ツバサさんだけッスよ」

 

ツバサ「……」

 

泣き出されて、流石に同情するわ…

 

ツバサ「これがココから受け取った契約書だ」

 

ショコラーデ「うわ〜…メッチャいっぱいあるッスね」

 

ツバサ「まぁな」

 

ショコラーデ「分かったっす。今回は報酬も貰ってますし」

 

ツバサ「悪いな」

 

ショコラーデ「そんじゃ、私は行くッスね」

 

そしてショコラーデは出て行った。

 

ツバサ「…さて」

 

俺は物陰に隠れ、もう一体分身を作る。

 

ツバサ「頼んだぞ」

 

ツバサ2「任せろ」

 

分身はショコラーデの後を追い掛けた。さて、本体は戻るか。

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