安全な地点を選び、アウラが《グリーン・シークレット・ハウス》を展開した。
巨大な樹木と一体化した、完璧に偽装されたログハウスのような拠点。俺は外観を見上げて呟いた。
「……これ、秘密基地って規模じゃないですよね?」
「そうか?」
アインズ様が首を傾げる。内部には寝室、倉庫、調理可能な空間、休憩所、防御設備まで完備されている。
「俺が小学生の時に作った秘密基地、ブルーシート一枚だったんですが」
アインズ様の中の鈴木悟が(あぁ、そういうことね……分かるぞ、八幡)と激しく共感していたが、表向きは威厳を保ったままスルーされた。
拠点で最初の作戦会議が開かれる。
現時点で分かっているのは、エルフ王都の大まかな位置と、法国が侵攻していること。ダークエルフが南方のどこかに暮らしていること。しかし、正確な村の位置は不明だ。
「闇雲に森を捜索するのは効率が悪いな」
アインズ様が問題を整理する。
「俺も同意です。村を自力で探すより、村の場所を知ってる奴を探した方が早いですね」
俺の言葉に、アインズ様は深く頷き、正式な偵察命令を下した。
「八幡。お前はまず、王都方面を偵察せよ」
「御意」
ただし、アインズ様から求められた調査項目は極めて具体的だった。
第一に、法国軍の兵力、配置、補給線、特殊部隊の有無。
第二に、エルフ王都の構造、防衛戦力、市民の状態。
第三に、ダークエルフの村を知る人物(狩人や商人)の特定。
そして第四――『未知の強者』について。
「シャルティアの件もある。通常兵より明らかに能力の高い者を発見した場合、絶対に接触するな」
アインズ様の強い念押し。漆黒聖典と接触した経験がある俺に、改めて告げるということは。
俺は少し笑って返した。
「今回は“喧嘩を売られても買うな”ってことですね」
「そうだ」
俺が出発しようとすると、またアウラが声をかけてきた。
「ちょっと、八幡」
「今度はなんだ?」
「何か見つけても勝手に突っ込まない」
「はいはい」
「報告は?」
「するよ」
「連絡も?」
「する」
「相談」
「必要ならする」
「よろしい」
「……俺の上司が増えてないか?」
マーレが小さく「ご、ご無事で……」と見送ってくれるので、俺はマーレの頭を軽くポンと撫でた。
「偵察だけだ。すぐ戻る」
アインズはそのやり取りを見て、改めて八幡を連れてきてよかったなと思い、八幡が無事に偵察を終わらせてくれることを確信した。
八幡はため息を吐きながらも仕事モードへ切り替え、エルフの国へ入っていく。
挿絵のリクエストです。
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おまかせ
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八幡+シャルティア
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八幡+アルベド
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八幡+デミウルゴス
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八幡+コキュートス
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八幡+アウラ
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八幡+マーレ
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八幡+アインズ様
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八幡+メイド達