【7/20オーバーラップ文庫から発売!】NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした   作:ぜんはいざ

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間男の友人がアルバイトの実績解除がされていた件。

 『醜いオーク』ルートヴィヒ=バルドベルクは、ヨゼフィーネが手配してくれた衛兵により、連行された。

 

 魔族が貴族に成りすましていたという事実は、帝国に衝撃を与えたようで、貴族家の全ての者が人間かどうか、大々的に調査が行われる結果となった。

 それはもちろん俺も同じで、一旦実家に帰り、判定を受けて無事人間であることが証明された、わけなんだが……。

 

「あらあら、なあに? 私の顔なんか見ちゃって」

「い、いえ……」

 

 母上に尋ねられ、俺は慌てて目を逸らす。

 いやだって、母上は人間じゃなくて正しくは狐の獣人。バレたら大変なことになる。

 

 かといって、ステータスでそのことを知っているとも言い出せず、俺はなんとも複雑な気分なわけで。

 

 とはいえ。

 

(母上に、絶対に手出しさせないけどな)

 

 なんて息巻いてみるものの、そんなことしなくても母上は暗殺ギルド長。俺なんかが何かしなくても、きっと簡単に切り抜けられるんだろうな。

 万が一の時には、父上も兄上もいるし。

 

 それより。

 

(一応ではあるが、彼女(・・)は大丈夫なのだろうか)

 

 魔物ということに関して言うなら、性女……いや違った(違っていない)。聖女のソフィア=レルナーもまた、ハーフサキュバス。

 つまり真偽判定をされてしまったら、正体が暴かれてしまう。

 

「そ、そういえば兄上、今回は貴族に対して魔物かどうかの審議判定が行われていますが、一般市民などはどうなんですか?」

「いくら帝国とはいえ、そこまで手が回らない。それに、帝国の中枢にさえ魔物などという輩がいなければ、問題はない」

「そうすると、例えば教会なんかは……?」

「今回の調査では対象外にしている。……あの連中にちょっかいをかけると、色々と面倒なのでな」

 

 つまり、ソフィアへの危機は免れたわけだが、今の話を聞く限り、教会って権力持ってるんだな。まあ、それも当然か。

 

「それはともかくとして」

「っ!?」

「まったく……今回もまた、無茶をしたな」

「す、すみません……」

 

 呆れ顔の兄上に、俺は平謝りするしかない。

 あのヤンデレ暴君――カロリング王国の王太子ダミアン=ルネ=ド=カロリング率いる軍隊に、俺とエマの二人だけで挑んだ際、これ以上ないくらい兄上には心配をかけてしまった。

 

 だというのに、また余計な首を突っ込んで、大事件を引き起こしたわけだからな。

 

「……まあいい。とにかく、あまり自分……ではないな。エマ嬢の強さを過信するな」

「それは……」

「確かに彼女は強い。おそらく、帝国最強と言っても過言ではないだろう。だが、もし搦(から)め手で来られたらどうする。……例えば、お前を人質に取られたりしたら」

「っ!?」

 

 兄上のその一言で、俺は戦慄する。

 エマがあまりにも強いから忘れていたが、もしそうなれば彼女のことだ。きっと何もできない。

 

「ニコ。お前自身だけでなく、彼女のことも大切に想うなら、肝に銘じておけ」

「はい……」

 

 兄上に肩を叩かれ、俺はひたすら反省しきりだった……んだけど。

 

「……あの子ならそうなる前に、世界ごと瞬殺でしょうけど(ボソッ)」

 

 母上が怖いことを呟(つぶや)いた気がするが、気にしないでおこう。気にしてはいけないのだ。

 

     ◇◆◇◆◇

 

「ようフーゴ。魔物じゃなくてよかったな」

 

 次の日、寄宿舎に戻った俺は、偶然遭遇したフーゴにそんな軽口を叩いた。

 まあ、俺の【ステータスオープン】で視れば、魔物かどうかなんて一発判定だけどな。

 

「失礼なことを言わないでほしいでござる! ……それより、あのことはどうするでござるか?」

「どうするかなー……」

 

 まさか間男達の黒幕が、マンシュタイン伯爵……つまりクリームヒルト先生の夫だったなんて、何と言えばいいか分からないんだが。

 しかも、公爵家にまで食指を伸ばし、さらには魔族の手で侯爵家の乗っ取りまで画策していたとなると、さすがに手に負えないところまできている。

 

「……さすがに、先生にまで罪が及んだりはしないとは思いますけど、ね」

「ヨゼフィーネ」

 

 現れたヨゼフィーネが、複雑な表情で告げた。

 

「それよりー……彼女はどうなったんでしょうかねー……」

「…………………………」

 

 続いて彼女と一緒にいたエマが、ぽつり、と呟(つぶや)く。

 本当のバルドベルク侯爵の娘であるエルマは、醜いオークによって壊されてしまった。

 あそこまでされたら、きっと社会復帰は難しいだろう。

 

「……とりあえず、マンシュタイン伯爵の目的を明らかにして、罪を償わせないと。そのせいで、先生を苦しめることになっても」

 

 クリームヒルト先生には悪いが、さすがに被害者が出てしまった以上、放っておくわけにはいかない。

 兄上からは釘を刺されているが、間男達との関係についての証拠がなければ、罰することもできないからな。

 

(それができるのは、エロ特化とはいえステータスが視れる俺だけだ)

 

 珍しく真面目な空気の中、俺は拳を握りしめる。

 

 すると。

 

「おはよう、ニコ」

 

 現れたのは、『ルミナスの壊れた日々Ⅶ』の間男達の中で唯一無事であるストーカーのテオ。

 最近の狂気じみたストーキングからは考えられないような晴れやかな表情に、苦労をかけさせられている俺はイラッとした。

 

「ああ。……ところで、今日は珍しいな。いつもなら、先生を執拗に追い回しているっていうのに」

「や、やだなあ……僕だって、色々と思うところはあるんだよ」

「それって……」

「先生を付け回すようなことは、卒業って意味だよ」

 

 そう言って、テオが苦笑する。

 だがそんな言葉、信じられるはずがない。

 

 俺はコイツが生粋のストーカーで、改心なんて言葉が誰よりも似合わないことを知っている。

 

(まさか……)

 

 嫌な予感がよぎり、俺は【ステータスオープン】を発動した。

 

――――――――――――――――――――

名前:テオ=ハインケス

性別:男

年齢:16

種族:人間

職業:子爵子息(学生、ストーカー、アルバイトD)

スキル:【ストーキング】

経験人数:0人

開発度(口)    :2

   (胸)    :9

   (乳首)   :96

   (クリトリス):0

   (膣)    :0

   (子宮)   :0

   (尻)    :7

   (アナル)  :87

   (その他)  :100

好感度(クリームヒルト):100

――――――――――――――――――――

 

 アルバイトの実績解除されているんだが。




お読みいただき、ありがとうございました!

『NTRエロゲに転生して婚約者を寝取られた俺を救ったのは、地上最強の取り巻きモブ女子Aでした』

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また、久しぶりに新作を書きました!

『後方腕組みで傍観を決め込む背景モブの僕、【怪文書】の差出人だと密かにバレて破滅予定の悪役令嬢に粘着された。』

面白いですので、こちらもぜひぜひ! よろしくお願いします!!!
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