情報屋に憧れて   作:作猫

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時は飛んで飛んで二十五階層!


二十五の一本桜

 

「でた、ゲートダッシュ」

 

二十四層のボスが攻略され、二十五階層が解放された。

そしてボス部屋へと通じていたドアが開く。

そこから一人のプレイヤーがボス部屋を突っ切って次の階層へ走る。

彼女…ではなく彼の名はリリル。最近ではゲートダッシュなどと攻略組に呼ばれている。

 

「やぁキリト君またねー」

 

二十五階層へ一番乗りをしたキリトとアスナを追い越しさっさと宿へ行くリリル。

転移門などの設定はほかの人に任せてさっさとフィールドへ出て敵モブをポコポコ倒す。

 

「キリト君またあの女の子ゲートダッシュしたの?」

「十三階層からだったかなぁ…」

 

 

ゲートダッシュを始めたのは第十三階層が解放されたときである。

 

「そうだ、ボス討伐はほかの人に任せて門が開いたと同時に次の階層への通路へダッシュしてみよう」

「何言ってるんダ?なんかせこいこと考えてるようだけどヨ」

「一番先に敵モブ討伐してさっさと敵の分析して姉さんに渡せば攻略組にとってもメリットじゃん」

 

そこからゲートダッシュと呼ばれるものが始まり、解放されては一番乗りに敵モブを倒すせこいことをしている。

しかし、解放されて最高6時間以内にはフィールドボス目前までの敵モブの情報がすべて公開されているので、攻略組から恨まれることはない…というわけにもいかず。「お前もボス討伐参加しろや!」などと批判殺到である。二十階層を超えたあたりからもう批判することは無謀であると判断された…

 

 

「またやってるナ。どうダ?進捗状況についてハ」

「二十四階層でちゃんとレベリングしてなかったせいでちょっと手こずってます…」

「オイラも手伝うヨ…といいたいところだけどナ」

「うん。姉さんは姉さんのタスクあるでしょ?」

「また今度一緒に食事してあげるから頑張るんだゾ!」

 

やる気がすごく上がったリリルである。

そのとき、リリルの前に突如、ウィンドウが現れる。

 

「二十五の街外れにある一本桜跡。それは二十五ではないような赤に染まれし…なんだこのちょい下手なクエスト文は」

 

現状リリルしか知らないであろう実質ユニーククエスト「桜の樹の下でまた会いましょう」そのクエストがようやく進行したのである。

 

「二十五階層か…ちょうどいい区切り階層でようやく動いたか…街外れにある一本桜跡その場所は赤い何かで染まっている…か」

 

ウィンドウを閉じ、引き続き敵モブをやっつけながらクエスト内容について考える。

 

「流石に血やそっち路線ではないはずだ。だったら隠しエリアがあってその世界が色反転で赤くなっている…流石にそこまで難しい話には持ってこないか…もしかして…」

 

 

翌朝ー第一階層

だいぶ景気がよくなった。わけでもないこの階層にて、リリルはとある施設へと足を運んだ。

 

「やぁリリル」

「おはよう、ミル」

 

ミルの家とも言える場所。そこでは数人の子供が朝食をとっていた

 

「まさか本当にやるとはね」

「私はこれでも先生だからね」

 

朝食をとっている子供たちをちらっと見る。

みんなリリルのほうを見ては「おねーちゃん強い人?」とか質問をしてくる。かわいい。

 

「ま、まさかミルさんしょt」

 

リリルはミルに口を抑えられては脅されやがていうのをやめた。

 

「本題に入りたいんだけど、ミルって花好きだったよね」

「うん。育てるのは得意じゃないけどね」

 

リリルは自身のクエストの一文について、ミルに言う。

すべて聞き終えたミルは少し考えこみ、ある花の名前を言う

 

「もし、本当に花の名前が関係しているのならば彼岸花がそうじゃない?」

「彼岸花?あれって秋っしょ?桜とは季節違いじゃ」

「一本桜の跡。別に桜が咲いているとは書かれていないし。今までの情報じゃ、リアルタイムの季節など関係ないと私は結論付けてるから、きっと彼岸花がカギだと思う」

「おぉー」

「まぁ花が関係なかったらこの推測は意味ないけどね。」

「血とかだったら絶対にいやだなぁ、、」

 

まだ二十五階層が解放されて二日目。

大体のマップが完成するまで、しばらくレベリングをするしかないとリリルは決めた。

 

 

 

数日後ーだいぶ二十五階層が開拓され、いよいよボス攻略に挑むころである。

 

「全然彼岸花見つからねぇ…」

「やっぱり血なんじゃないカ?」

「えー」

 

アルゴとリリルは約束通り仲良く楽しくお食事をしている。

プレイヤーもだいぶ増えてきており、装備も豪華な人が所々いる。

そんな楽しいお食事の時に、一人のプレイヤーがリリルへ声をかける。

 

「君がリリルかね?」

「はいそうで…す…がー!?」

 

血盟騎士団の制服を着た男、

 

「ヒースクリフがこんなところになんの用ダ?」

「簡単な話だよ。リリル君。君を勧誘しに来たのさ」

「団長直々に勧誘とは珍しいですね。けど僕はアルゴの相棒として今はいます。勧誘してくれたのは嬉しいですが、お断りします。」

「そうかい、じゃぁ気が変わったら連絡してくれ。」

 

そう言いヒースクリフはあっさりと場を去った。

 

「何だったんダ?同等と相棒って言ったナ。」

「知らない。けど姉さんとの貴重な時間を41秒も奪われた…」

「ナ、ナハハ…」

 

ドン引きアルゴ再来である。

 

「ああいい忘れてたヨ、君にとって重要な情報をもらったんダ。」

「もしかしてクエストの?」

「その通りサ。日頃の感謝を込めて今回は無償であげるけどこのエリア付近で一時期彼岸花のような景色を見たという目撃情報があったんダ」

「最高じゃん!ありがとう姉さん!大好き!」

 

一瞬赤面になるアルゴだがすぐ冷静を取り戻し「すぐ行ったほうがいいかもナ」とリリルに言った。そしてリリルは食事を終えたらすぐアルゴが言っていた場所へ向かったのである

 

「オイラの自慢の相棒…なんて言ったらリリルは喜ぶだろうナ」

 




ゲートダッシュというものが可能なのかは知らないけど、ALOのアインクラッドでボス攻略後ボス部屋ドア空いてたからきっと可能だとおもうね。うん
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