もうアインクラッド完結させる…やりたいエピソード出てきたらのちに挿入:)
七十五階層が解放された。
転移門が解放されると同時にリリルのクエストが更新された。
「少年、私は先に目的地へと向かうから、いつでも。」
そう言い残してはリルルは姿を消した。
「クエスト更新カ?」
「そうだね、軽くレベリングしたら目的地へと向かうよ」
本当はもう少しレベルを上げてからクエストに挑みたい。
しかし、七十階層にてリルルが「少年、七十五階層が解放されたらすぐ来てくれると嬉しいな」
というもんなので…
「じゃぁ、戻ってきたら連絡するよ」
「わかったヨ」
リリルはアルゴをちょっと見つめては少し考え込む。
そのしぐさに少し困惑するアルゴ、そして言葉を選んだリリルはもう一度アルゴを見つめる
「行ってきます、アルゴ」
突如しっかりした言い方になって驚きすぎて固まっているアルゴ。
「い…いってらっしゃイ」
ちょっと照れながらも返事をした。
ーーー
七十五階層・フィールド内
エリアボスの手前当たりにやってきたリリル。
指定された場所には欠けたオレンジ色の転移結晶が石の上に置かれており、回収して調べてみても、文字がごちゃごちゃで読めなかった。
欠けたオレンジ色の転移結晶を拾うと強制転移が発動し、七十五階層の景色から一変し夕暮れに包まれて咲いている桜がたくさんある。その桜にはどこか狂気を感じたのである。
恐る恐る進むごとにどこからか雨の音が聞こえたりモンスターの鳴き声、時々プレイヤーが死ぬ音が聞こえたりした。そのフィールドはどこか不完全でまるでカーディナルシステムも、茅場も忘れてしまったクエストのよう。
「未完成じゃないか…本当にここを通っていけば…ん?」
しばらく歩いていると、そこにはピンクの浴衣…というよりかは侍の衣装を着ているリルルがいた。
リリルはほぼ自分の顔をしているはずなのに見事に見惚れていた。
「おや、少年遅かったじゃないか。見てわかる通りこの場所は狂気じみていて私は得意じゃないんだ」
「もしかしてここで勝負とか…」
「面白い冗談をいうね、いったでしょ?私は戦闘は得意ではないんだ」
「じゃぁ何を?」
リルルはポケットから小さなアイテムを取り出し、リリルに渡す。
そのアイテムは桜の花びらの形をした結晶だった。
「クエスト報酬を先払いさ、大事に持っていてくれるとありがたい」
アイテム名は「桜の花びら」特にそういった使い道は見当たりそうにない
リリルはインベントリにそのアイテムをしまった、そして改めてリルルに話を聞こうとしたがその場にいたはずの彼女は消えていた。
何だったのだろうと思いながらも道を進む。
景色は一向に変わらず。
もうしばらく歩いていると開けた場所にたどり着いた。
その空間に入ると太陽の位置が少し下がり、夜桜を思い出させるような雰囲気へと景色が変わった
「タネ」を植えろといっているかのようなポツンと空いている穴、その隣には彼岸花が一輪咲いていた。
「こう来たら百階層はそうなるんやら…」
「タネ」を入れるとそのアイテムは消滅した。代わりに「花びら」がインベントリから出現しては欠けた桜の花へと変わっていた。その欠けた部分は「リルルから渡されたやつはめてくれ」といっているかのような感じがした。
リルルからもらった花びらと欠けた桜の花を合わせると桜の花のアクセサリーへと変貌した。
「髪留めか…」
リリルがそのアクセサリーを身につけた。
すると突如風が吹き始める
「とうとうお出ましか、シキ…ねぇ、かっこいいボスさんです…え?」
その姿は立派な侍だった。ボロボロの兜や鎧をまとったそれは今まで数々の戦に勝利してきたということがいやでもわかる。そして何と言ってもHPの量、階層ボスに匹敵する、もしかするとそれ以上のHPバーがある。一人でやるのではなく何人かとともにやるべきクエストだろう…リリルはそれにおどろいた。しかし、その一方でどこかひっかかる部分もあった。
そんなこと考えている暇などない。
「とりま倒しますかー!」
アマテラスを取り出し、シキへ挑戦を挑む。
スキルを発動しとりあえず先制を取ろうとしたとたん、リリルの目の前に突如刀が出現した。
尋常なる抜刀の速さ
「ここでようやく<抜刀術>のユニーククエストらしさが出たねぇ」
シキの抜刀の速さはリリルの目では追えない。ましてはキツネノタイマツのように条件みたいなものも見当たらない。
「予測でどうにかするしかないな」
相手の行動を予測しながら動くしか勝ち目はない、しかし、少しでも予測を間違えれば大ダメージを受けるだろう。
慎重に大きく深呼吸をして
「右っ!」
ちょうど脇腹の部分に短剣を移動してガードしたジャストに刀が当たった。
これで攻撃事態は避けられたがシキの押す力が強く吹き飛ばされてしまう。
「やば…」
受け止めることはできない、回復ポーションを取り出し回復しながら相手を観察する。
これほど緊張し、好奇心がくすぐられるのはアグネスとの全損決着モードをした時以来だ。
自然とリリルの表情は笑っていた。
「おもしろすぎるじゃないか!」
リリルは攻撃頻度をあげて、刀を鞘に納めないようにする。
もちろん抜刀術じゃない刀スキル事態もシキは高い。
しかしこれも予測済み
ーーー
それはクラインと一緒にレベリングしていた時
「そうだ、クライン軽くPVPしようぜ」
「なんだよ突然」
抜刀術のユニーククエストの予定だったのならばカタナスキル持ちのボスは絶対に出てくる。
そう思いクラインを実験台にし曲刀、刀系の攻撃の癖を学習していた
ーーー
「ペースはずっと僕だー!」
地道に連続で攻撃を与える。
シキは守りに動くしかなくなってしまった。
ゆっくりとシキのHPは減っていった。
そして、数十分後
完全にリリルのサンドバッグと化しているシキのHPは間もなく三本目に突入しようとしていた。
それを見るなりスパートをかけようとしたリリル。
ところが突如強引に攻撃を振り払うシキ
リリルはギリギリで攻撃をかわし、さがる
するとシキの周りに桜の花びらが集まってくる。
攻撃方法が変わるのか。見た目が変わるのか。
じっと待ち構えるリリル。
しかしその答えはリリルを絶望へと導いた。
「…は?HP…全回復した!?」
桜の花びらがシキを包み込むとシキのHPを回復させ、消滅していったのである。
シキは無言でリリルをじっと見つめてくる
何が言いたいのか、リリルはHP全回復されたことについて混乱しておりそんなこと考えようとは思わなかった
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